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第一章 王国編第二部(中等部)
エピソード135 地味に辛いジャブなようなもの
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「あれ? モーガン、オレのペン知らない?」
「えっ? クライヴの魔法ペンの事? ボクは分からないなぁ。寮に忘れたの?」
「いつもカバンに入れているから、そんなはずは無いんだけどな……」
王立学院中等部からは前世の二昔前ぐらいのカバンと、ペンが一本支給される。ペンは羽ペンのようなペンに魔道具が組み込まれており、その力でインクなしでボールペンのような役割をしている。ちなみに原動力は魔力なのでオレはモーガンに充填をお願いしている……魔力のない生徒は魔法石で充填している。
(まぁ魔石って言っても小さい魔石は銅貨一枚で買えるんだが……それだけでも一年間ペンで書き続けても十分過ぎるぐらいの省エネ設計だが)
オレはいつも前日の夜に授業の準備を怠らないし、ましてやペンは小さな皮袋に入れっぱなしな状態だが、今朝の一限目の授業の前にペンが無い事に気づいた。
「アンタにしては珍しいわねぇ。しょ、しょうがないから、ア、アタシのを一緒に使っても構わないわよ!」
少し赤面してモジモジとフィーネが言っているが、オレはふと思った。
(もしペンを一緒にシェアするのなら斜め後ろの席よりも隣のモーガンや真後ろの席のクラリネさんの方が現実的ではないかと……)
そんなオレの表情を感じ取ったのかモーガンがオレを助けてくれた。
「ボクも忘れた時には助けてもらうから今日は貸し一つと言うことで」
モーガンは悪戯を思いついた子どものような無邪気な笑顔でオレに喋りかけて、少しだけモーガンが天使のように思えた。
「ハハァー、ありがたや天使様」
そんなやりとりをしているとオレはガン先生に注意を受けてしまった。
「じ、授業は真面目に聞こうね」
(ガン先生、それじゃ注意になりません。生徒達になめられますって)
そんなオレの注意を受ける姿を見たいのか? 二つ前の席にいるカーンは後ろを振り返りオレの方を見てニヤついていた。
(アイツが犯人か……)
なんとなくだがオレの直感がそう告げていると、オレの隣の席のモーガンがまるで虫を見るような氷の表情を浮かべてカーンを見ていた。
「モ、モーガン?」
「あ、あぁクライヴ、なに?」
オレが呼びかけると既に先程の表情は無くなっており、いつものモーガンに戻っていた。オレも先程の表情の理由を聞く事が出来ず、ペンを共有する事のお礼を言った。
そして午前の授業が終わり教室を出ようとした時にカーンがオレだけにしか気付かれないようすれ違い様にメモを渡してきた。
「どうしたのクライヴ?」
「早く行くわよ! リアナ達も待ってるわよ! ねぇクラリネも言ってよ」
フィーネに突然ふられてクラリネさんは困っていた。
「えっ……わ、私はそんな……」
「フィーネ、あんまりクラリネさんを困らせるなよ。それとモーガン悪いけど先にリアナ達と合流して食堂に行ってて、ちょっと用事を済ませてから行くから」
オレはそう言い残して教室から廊下に出ていった……
カーンからのメモの内容通りに……
【図書館の裏に来い。さも無いとクラリネの実家の雑貨屋を潰す事になるぞ】
(はぁ……これはもはや脅迫だぞ…………)
オレはこれから何が起きるのか恐怖を感じながら言われた通り東側の図書館の方へ向かって歩いて行った。
どうやら、そこにはカーンと一学年上のペップとリアナ達のクラスのサッソの三人が待ち構えていた。
「よく逃げずにきたな目立ちたがり屋」
ペップがオレに文句を言ってくるが、昨日の件もオレにはそんな目立つつもりは無かったが、彼らにはそうは映らなかったようだ。
「モースト様に恥をかかせやがって! ペンの嫌がらせとクラリネの雑貨屋の事をやめて欲しかったらオレ達に従え!」
(おいおい、子どもの嫌がらせにしてはいき過ぎた行為だぞ。ファンタジーの世界ではこれぐらい当たり前なのか?)
オレがそんな事を考えて返事をしないでいると、カーン達はオレのそばに来て、ペップがボディブローを放ってきた。
「ぐぅ!」
「こないだのお返しだ!」
そう言ってペップは膝をつくオレに対して嬉しそうに見下していた。
(クラリネさんを助けるために彼の腕を握ってた事を恨んでいるのだろう……てかコイツら周りの目とか気にならないのか? 強い男イコールモテるって思っているイタイ奴か?)
「痛ってぇ……お前達のしている事は脅迫だぞ! 学院でそんな事していたら退学させられずぞ!」
オレは目の前の子ども達に自分達の侵している行為の重大さを認識させるために声をかけたが、彼らは話す耳を持たない。
「一発殴られたぐらいで、ビビってんじゃねぇよ! オレ達にはモースト様がついているから関係ねぇんだよ!」
そして次は三人掛かりで顔以外の所を殴って来た!
流石に全てを避けるのは難しく何とか被害を最小限に抑える為にひたすら亀のように丸くなっていた。
「おい! これから呼び出しをしたらすぐに来いよな! 来ないとどうなるか分かってるよな? それにこの事を誰かに言うのもるんじょねえぞ!」
しばらくして三人とも気が済んだのか、オレにもう一度確認させてからペンを返してくれて図書館裏から去っていった。
「流石にこれじゃ帰れないな」
オレはところどころ砂がついた上着を脱いで、砂を払った。そして痛みが走る身体の状態も確認すると、肩や腕やお腹や太ももなどに青痣ができていて、太ももは内出血を起こしていた。
(どおりで歩くと痛いわけだ…………それに痛みで腕が上がらないから午後からの授業でペンを使うのが困るなぁ…………)
オレは、上着の汚れを落とした後、木陰で身体を休めて憂鬱な気分を少しマシにするのに時間を要した。しばらくして気分も収まったので、立ち上がりフラフラとした足取りで食堂に向かった。
(こんなのがこれからも続くのかなぁ…………さすがに殴られるのは辛いなぁ…………モーガンに事情を伝えて助けて欲しいがそれも無理だし、一度でも反抗するとクラリネさんのご実家が壊されちゃうかもしれないし………………嵐が過ぎ去るまで耐えるしかないか………………)
オレは何か打開策はないかと考えながら食堂に向かったが、特に良い案も浮かばず目的地に着いてしまった。
「クライヴ、こっちじゃ!」
ショーンの特徴ある訛りのお陰でみんなとすぐ合流ができた。
みんなはランチを済ましているが、オレだけおにぎりを注文して、みんなと週末の冒険者家業についての話に混じった。
「今回はクラリネにも来てもらおうと考えているのだがみんなどうかな? 勿論最低限の身を守る手段を身につけてもらうよヒューゴ師匠の元で」
リアナのとんでもない提案にオレは待ったをかけようと思ったがみんなも乗り気だった。
「そうじゃ! リアナにしてはええ考えじゃな」
「そうよね。アタシ達の事を知ってもらえるし、採取依頼なら人手が多い方が良いし」
「そうだね。ボクもみんなの意見に賛成だよ。ただしクラリネさんがいる時は討伐依頼は避けようね。後獣達に出会った時はボクの側でみんなから守ってもらう陣形で良いよねクライヴ?」
モーガンはオレに返事を求めたが、別の事を考えていて、ちゃんと話を聞いてなかった。
「あ、あぁ」
「クライヴ?」
モーガンは不思議そうにしているだけだったがフィーネにはそうはいかなかった。
「アンタ! 何ボーッとしてんのよ! ちゃんと話は聞きなさいよ!」
「クライヴ……君がクラリネさんの事を考えて積極的に賛成じゃないのかもしれないが、話を聞かないのはいけないとぼくも思うよ」
フィーネに続くようにリアナからも説教が飛んできた………………
(こっちはそれどころじゃなくて、クラリネさんとオレの身が危ないんだよ!)
「ああぁ! もうわかった! オレはみんなの意見に賛成するから勝手に決めていてくれ!」
オレは少しイライラしていたのか強い口調でみんなに言って、一人その場を後にした………………
「えっ? クライヴの魔法ペンの事? ボクは分からないなぁ。寮に忘れたの?」
「いつもカバンに入れているから、そんなはずは無いんだけどな……」
王立学院中等部からは前世の二昔前ぐらいのカバンと、ペンが一本支給される。ペンは羽ペンのようなペンに魔道具が組み込まれており、その力でインクなしでボールペンのような役割をしている。ちなみに原動力は魔力なのでオレはモーガンに充填をお願いしている……魔力のない生徒は魔法石で充填している。
(まぁ魔石って言っても小さい魔石は銅貨一枚で買えるんだが……それだけでも一年間ペンで書き続けても十分過ぎるぐらいの省エネ設計だが)
オレはいつも前日の夜に授業の準備を怠らないし、ましてやペンは小さな皮袋に入れっぱなしな状態だが、今朝の一限目の授業の前にペンが無い事に気づいた。
「アンタにしては珍しいわねぇ。しょ、しょうがないから、ア、アタシのを一緒に使っても構わないわよ!」
少し赤面してモジモジとフィーネが言っているが、オレはふと思った。
(もしペンを一緒にシェアするのなら斜め後ろの席よりも隣のモーガンや真後ろの席のクラリネさんの方が現実的ではないかと……)
そんなオレの表情を感じ取ったのかモーガンがオレを助けてくれた。
「ボクも忘れた時には助けてもらうから今日は貸し一つと言うことで」
モーガンは悪戯を思いついた子どものような無邪気な笑顔でオレに喋りかけて、少しだけモーガンが天使のように思えた。
「ハハァー、ありがたや天使様」
そんなやりとりをしているとオレはガン先生に注意を受けてしまった。
「じ、授業は真面目に聞こうね」
(ガン先生、それじゃ注意になりません。生徒達になめられますって)
そんなオレの注意を受ける姿を見たいのか? 二つ前の席にいるカーンは後ろを振り返りオレの方を見てニヤついていた。
(アイツが犯人か……)
なんとなくだがオレの直感がそう告げていると、オレの隣の席のモーガンがまるで虫を見るような氷の表情を浮かべてカーンを見ていた。
「モ、モーガン?」
「あ、あぁクライヴ、なに?」
オレが呼びかけると既に先程の表情は無くなっており、いつものモーガンに戻っていた。オレも先程の表情の理由を聞く事が出来ず、ペンを共有する事のお礼を言った。
そして午前の授業が終わり教室を出ようとした時にカーンがオレだけにしか気付かれないようすれ違い様にメモを渡してきた。
「どうしたのクライヴ?」
「早く行くわよ! リアナ達も待ってるわよ! ねぇクラリネも言ってよ」
フィーネに突然ふられてクラリネさんは困っていた。
「えっ……わ、私はそんな……」
「フィーネ、あんまりクラリネさんを困らせるなよ。それとモーガン悪いけど先にリアナ達と合流して食堂に行ってて、ちょっと用事を済ませてから行くから」
オレはそう言い残して教室から廊下に出ていった……
カーンからのメモの内容通りに……
【図書館の裏に来い。さも無いとクラリネの実家の雑貨屋を潰す事になるぞ】
(はぁ……これはもはや脅迫だぞ…………)
オレはこれから何が起きるのか恐怖を感じながら言われた通り東側の図書館の方へ向かって歩いて行った。
どうやら、そこにはカーンと一学年上のペップとリアナ達のクラスのサッソの三人が待ち構えていた。
「よく逃げずにきたな目立ちたがり屋」
ペップがオレに文句を言ってくるが、昨日の件もオレにはそんな目立つつもりは無かったが、彼らにはそうは映らなかったようだ。
「モースト様に恥をかかせやがって! ペンの嫌がらせとクラリネの雑貨屋の事をやめて欲しかったらオレ達に従え!」
(おいおい、子どもの嫌がらせにしてはいき過ぎた行為だぞ。ファンタジーの世界ではこれぐらい当たり前なのか?)
オレがそんな事を考えて返事をしないでいると、カーン達はオレのそばに来て、ペップがボディブローを放ってきた。
「ぐぅ!」
「こないだのお返しだ!」
そう言ってペップは膝をつくオレに対して嬉しそうに見下していた。
(クラリネさんを助けるために彼の腕を握ってた事を恨んでいるのだろう……てかコイツら周りの目とか気にならないのか? 強い男イコールモテるって思っているイタイ奴か?)
「痛ってぇ……お前達のしている事は脅迫だぞ! 学院でそんな事していたら退学させられずぞ!」
オレは目の前の子ども達に自分達の侵している行為の重大さを認識させるために声をかけたが、彼らは話す耳を持たない。
「一発殴られたぐらいで、ビビってんじゃねぇよ! オレ達にはモースト様がついているから関係ねぇんだよ!」
そして次は三人掛かりで顔以外の所を殴って来た!
流石に全てを避けるのは難しく何とか被害を最小限に抑える為にひたすら亀のように丸くなっていた。
「おい! これから呼び出しをしたらすぐに来いよな! 来ないとどうなるか分かってるよな? それにこの事を誰かに言うのもるんじょねえぞ!」
しばらくして三人とも気が済んだのか、オレにもう一度確認させてからペンを返してくれて図書館裏から去っていった。
「流石にこれじゃ帰れないな」
オレはところどころ砂がついた上着を脱いで、砂を払った。そして痛みが走る身体の状態も確認すると、肩や腕やお腹や太ももなどに青痣ができていて、太ももは内出血を起こしていた。
(どおりで歩くと痛いわけだ…………それに痛みで腕が上がらないから午後からの授業でペンを使うのが困るなぁ…………)
オレは、上着の汚れを落とした後、木陰で身体を休めて憂鬱な気分を少しマシにするのに時間を要した。しばらくして気分も収まったので、立ち上がりフラフラとした足取りで食堂に向かった。
(こんなのがこれからも続くのかなぁ…………さすがに殴られるのは辛いなぁ…………モーガンに事情を伝えて助けて欲しいがそれも無理だし、一度でも反抗するとクラリネさんのご実家が壊されちゃうかもしれないし………………嵐が過ぎ去るまで耐えるしかないか………………)
オレは何か打開策はないかと考えながら食堂に向かったが、特に良い案も浮かばず目的地に着いてしまった。
「クライヴ、こっちじゃ!」
ショーンの特徴ある訛りのお陰でみんなとすぐ合流ができた。
みんなはランチを済ましているが、オレだけおにぎりを注文して、みんなと週末の冒険者家業についての話に混じった。
「今回はクラリネにも来てもらおうと考えているのだがみんなどうかな? 勿論最低限の身を守る手段を身につけてもらうよヒューゴ師匠の元で」
リアナのとんでもない提案にオレは待ったをかけようと思ったがみんなも乗り気だった。
「そうじゃ! リアナにしてはええ考えじゃな」
「そうよね。アタシ達の事を知ってもらえるし、採取依頼なら人手が多い方が良いし」
「そうだね。ボクもみんなの意見に賛成だよ。ただしクラリネさんがいる時は討伐依頼は避けようね。後獣達に出会った時はボクの側でみんなから守ってもらう陣形で良いよねクライヴ?」
モーガンはオレに返事を求めたが、別の事を考えていて、ちゃんと話を聞いてなかった。
「あ、あぁ」
「クライヴ?」
モーガンは不思議そうにしているだけだったがフィーネにはそうはいかなかった。
「アンタ! 何ボーッとしてんのよ! ちゃんと話は聞きなさいよ!」
「クライヴ……君がクラリネさんの事を考えて積極的に賛成じゃないのかもしれないが、話を聞かないのはいけないとぼくも思うよ」
フィーネに続くようにリアナからも説教が飛んできた………………
(こっちはそれどころじゃなくて、クラリネさんとオレの身が危ないんだよ!)
「ああぁ! もうわかった! オレはみんなの意見に賛成するから勝手に決めていてくれ!」
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