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第一章 王国編第一部(初等部)
エピソード77 テストの結果と生誕祭
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「それではホームルームの時間になります。皆さん後期テストお疲れ様でした。これからは二年生の卒業式の練習をして、卒業式後は皆さんお待ちかねの春休みの生誕祭ですね」
ダン先生は笑顔でこれからの日程を話してくれる。先生も生誕祭は楽しみなんだろうか?
「それでは成績を発表しますね。イエーン君」
「はい」
少し緊張しながらイエーンは歩き出した。
「読み書き七十点、計算四十点、歴史六十点、頑張った点数だね」
緊張が解けイエーンは嬉しそうな顔で席に着いた。
「続いてカーン君」
「はーい」
少し気怠げな返事にゆっくりと立ち上がり教卓に歩いていく。
「読み書き四十点、計算七十点、歴史四十点。まあまあな点数だね」
カーンはオレの方へ向いてニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
(いつも思うけど何でコイツに嫌われてんだろう?)
「続いてクライヴ君」
「はい」
オレは特に緊張する事なく教卓に向かった。
「読み書き、計算、歴史、全て百点だ。さすがクライヴ君だね」
「キャー」
「クライヴくん凄い! イケメンで天才なんて美味しい素材が追加されたわ。モーガンくんが誘拐されてクライヴくんが探偵として助けて恋が始まる。あっ! 考えただけで鼻血が……」
騒いでいるの女子三人衆《カオス》だけだ。
カーンは悔しそうに睨んでいて、何故かフィーネは誇らしげな表情をしている。
(何でやねん)
「続いてショーン君」
「おう」
ショーンは勢いよく立ち上がり、堂々と教卓に向かう様は自身に満ち溢れており、誰もが高得点を取ったに違いないと思っただろう。
「えっと、読み書きニ十点、計算十五点、歴史十五点…………先生はショーン君が読み書きが二十点あったのに驚きだよ」
先生の同情が痛い……
しかしショーンはもう心が折れたりしない。
堂々と席の方へ戻る姿は誇らしげな表情をして、オレに親指を立てるジェスチャーをして【やったぜ】と謎のアピールをした。
(いや全然だから! ちょっとは気にしろよ!)
次のクラリスさんは流石に雑貨屋の娘、読み書きと計算はともに八十五点、歴史だけ七十点と高得点だった。
「続いてフィーネさん」
「はい」
フィーネは教卓の前まで綺麗な姿勢で歩いて行き、イエーンとカーンはフィーネの歩く姿をガン見していた。
「読み書き七十点、計算七十五点、歴史九十点。凄いね、とても頑張ったんだね」
フィーネは席に戻る時にオレの方へ向きウインクをして【ありがとう】と口パクで言った。
(勉強の成果が出て良かった……)
「続いてモーガン君」
「はい」
モーガンも真面目な顔で姿勢良く教卓に向かった。
(オレ個人としてはモーガンの成績が一番気になる。普段の時や闘う時でも指揮してくれるんで)
「読み書き百点、計算九十八点、歴史百点。一問だけのミスが勿体ないね」
モーガンは特に表情も変えず席に着き、オレの方へ向き恥ずかしそうに笑った。
「えへへ、クライヴに負けちゃったね」
(可愛いぞ、モーガン。男の娘が恥じらう姿。男子校なら勘違いが起きるぞ!)
「続いてリアナさん」
「はい」
リアナの席から立ち上がり、教卓に向かって歩く一連の動作は気品が感じられ、やはり元の世界でいう歌劇団の男役にしか見えない。
「読み書き九十八点、計算九十五点、歴史百点。クライヴ君、モーガン君に続いて三番目に成績が良かったよ」
リアナは席に着くまで気品が漂っていた。
そして女子三人衆は全員合計百五十点だった……
テストも終わりショーンの補習以外オレ達の放課後は久しぶりにハッピースマイルポテイトンに向かった。
「「「えっ? これは?」」」
モーガン達は店舗の正面の入り口から入り、テラス席を見た瞬間、全員が固まった……
「あっ! ごめん伝え忘れていた。 ちょっと改築して噴水を作ったんだ。しかも温度調節機能付きのをね」
「アンタ……一体……どんな発想をしているのよ」
フィーネが驚きのあまり言葉が上手く出てこないようだ。
オレはみんなに説明を続けた。
「なるべく庭の景観を損なわないようにして、シンボルとなる噴水を作ったんだ。
一応噴水の縁に腰をかけたりできるし、噴水には水の道が一目のつかない奥の方へ繋がってあるんだ。
そこには日除けのパラソル付きのベンチがあって水の道に足を入れて夏は冷たく、冬は温かくして休める事ができるんだ」
「クライヴにはいつも驚かされるよ」
モーガンも呆れ顔でそう言った。
「クライヴは本当にぼく達と同じ歳なのか? 普段は特に思わないが! たまに天才的な閃きをする事があるから……本当に不思議だよ君は」
リアナもオレの発想についてこれないようで、ただただ驚いていた。
「そんな感じで今日から再開します! 目指せポテト王!」
このオレのテンションには誰もついて来てくれないが、ショパンさんも加わりリニューアルしたハッピースマイルポテイトンは久しぶりに再開した。
「クライヴ殿、今日は久しぶりですので、余り人が集まらないかも知れませんね」
ショパンさんはオレを気遣って言ってくれるが……甘いよショパンさん。
「モーガン! 呼び込みをショパンさんと!」
「いつものだね。今日は長めに倍の一時間粘ってみるよ」
(男の娘とクール眼鏡男子のある種のターゲット層を狙ったキャッチセールスだ)
「リアナはフィーネと会計で、たまにフィーネ庭の手入れもお願い」
「了解!」
「わかったわ!」
(モデルのようなスレンダーな可愛い子と女性らしさのあるボクっ子が外から見える事でキャッチセールス以外の層を捕獲できる)
「後はオレの頑張り次第だな」
オレは一人呟き、キッチンのある部屋に向かった。
ジャガイモ五十個の皮剥きをしながら、静かにその時を待った…………
リアナが急いで部屋に入ってきてオレに言った。
「クライヴ! いつもの侯爵家が百個テイクアウト! それにマダム達が二十名で二十個イートイン!」
「フィーネに直ぐに伝えて! ショパンさんが会計補助でフィーネがオレの補助って」
それからは意識が飛ぶようなくらいジャガイモの皮剥きの耐久戦だった。
気づけば二時間弱でポテトは完売した…………
そして久しぶりの疲労感を感じながら、オレ達はショパンさんに次回分の発注等を任せて学生寮に戻った。
次の日からは授業もなく卒業式の予行演習が続き、週三日は放課後にポテトを売り捌くいつもの日常に戻った。
そして卒業式当日も卒業生は涙を流してそれぞれ声を掛け合っていた。
それにつられて在校生達も涙ぐむ場面があった。
オレは特に感動することもなく、時間だけが流れていった。
(前世で経験してきたから慣れてしまったんだろう)
……………………そして
「今日が一年生として最後になります。明日からは春休みの生誕祭が始まり、次会う時はみんな二年生になっていますので、先輩として後輩の見本となる行動を心掛けましょう」
先生の最後のホームルームも終わり、オレ達の一年生での生活は終了した。
ついに明日からは生誕祭だ。どんな事があるのだろうか? オレは期待を胸にいつもより早くベッドに入った。
そして次の日の生誕祭初日は、朝からドンドンと大きな花火の音で目が覚めた。
ダン先生は笑顔でこれからの日程を話してくれる。先生も生誕祭は楽しみなんだろうか?
「それでは成績を発表しますね。イエーン君」
「はい」
少し緊張しながらイエーンは歩き出した。
「読み書き七十点、計算四十点、歴史六十点、頑張った点数だね」
緊張が解けイエーンは嬉しそうな顔で席に着いた。
「続いてカーン君」
「はーい」
少し気怠げな返事にゆっくりと立ち上がり教卓に歩いていく。
「読み書き四十点、計算七十点、歴史四十点。まあまあな点数だね」
カーンはオレの方へ向いてニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
(いつも思うけど何でコイツに嫌われてんだろう?)
「続いてクライヴ君」
「はい」
オレは特に緊張する事なく教卓に向かった。
「読み書き、計算、歴史、全て百点だ。さすがクライヴ君だね」
「キャー」
「クライヴくん凄い! イケメンで天才なんて美味しい素材が追加されたわ。モーガンくんが誘拐されてクライヴくんが探偵として助けて恋が始まる。あっ! 考えただけで鼻血が……」
騒いでいるの女子三人衆《カオス》だけだ。
カーンは悔しそうに睨んでいて、何故かフィーネは誇らしげな表情をしている。
(何でやねん)
「続いてショーン君」
「おう」
ショーンは勢いよく立ち上がり、堂々と教卓に向かう様は自身に満ち溢れており、誰もが高得点を取ったに違いないと思っただろう。
「えっと、読み書きニ十点、計算十五点、歴史十五点…………先生はショーン君が読み書きが二十点あったのに驚きだよ」
先生の同情が痛い……
しかしショーンはもう心が折れたりしない。
堂々と席の方へ戻る姿は誇らしげな表情をして、オレに親指を立てるジェスチャーをして【やったぜ】と謎のアピールをした。
(いや全然だから! ちょっとは気にしろよ!)
次のクラリスさんは流石に雑貨屋の娘、読み書きと計算はともに八十五点、歴史だけ七十点と高得点だった。
「続いてフィーネさん」
「はい」
フィーネは教卓の前まで綺麗な姿勢で歩いて行き、イエーンとカーンはフィーネの歩く姿をガン見していた。
「読み書き七十点、計算七十五点、歴史九十点。凄いね、とても頑張ったんだね」
フィーネは席に戻る時にオレの方へ向きウインクをして【ありがとう】と口パクで言った。
(勉強の成果が出て良かった……)
「続いてモーガン君」
「はい」
モーガンも真面目な顔で姿勢良く教卓に向かった。
(オレ個人としてはモーガンの成績が一番気になる。普段の時や闘う時でも指揮してくれるんで)
「読み書き百点、計算九十八点、歴史百点。一問だけのミスが勿体ないね」
モーガンは特に表情も変えず席に着き、オレの方へ向き恥ずかしそうに笑った。
「えへへ、クライヴに負けちゃったね」
(可愛いぞ、モーガン。男の娘が恥じらう姿。男子校なら勘違いが起きるぞ!)
「続いてリアナさん」
「はい」
リアナの席から立ち上がり、教卓に向かって歩く一連の動作は気品が感じられ、やはり元の世界でいう歌劇団の男役にしか見えない。
「読み書き九十八点、計算九十五点、歴史百点。クライヴ君、モーガン君に続いて三番目に成績が良かったよ」
リアナは席に着くまで気品が漂っていた。
そして女子三人衆は全員合計百五十点だった……
テストも終わりショーンの補習以外オレ達の放課後は久しぶりにハッピースマイルポテイトンに向かった。
「「「えっ? これは?」」」
モーガン達は店舗の正面の入り口から入り、テラス席を見た瞬間、全員が固まった……
「あっ! ごめん伝え忘れていた。 ちょっと改築して噴水を作ったんだ。しかも温度調節機能付きのをね」
「アンタ……一体……どんな発想をしているのよ」
フィーネが驚きのあまり言葉が上手く出てこないようだ。
オレはみんなに説明を続けた。
「なるべく庭の景観を損なわないようにして、シンボルとなる噴水を作ったんだ。
一応噴水の縁に腰をかけたりできるし、噴水には水の道が一目のつかない奥の方へ繋がってあるんだ。
そこには日除けのパラソル付きのベンチがあって水の道に足を入れて夏は冷たく、冬は温かくして休める事ができるんだ」
「クライヴにはいつも驚かされるよ」
モーガンも呆れ顔でそう言った。
「クライヴは本当にぼく達と同じ歳なのか? 普段は特に思わないが! たまに天才的な閃きをする事があるから……本当に不思議だよ君は」
リアナもオレの発想についてこれないようで、ただただ驚いていた。
「そんな感じで今日から再開します! 目指せポテト王!」
このオレのテンションには誰もついて来てくれないが、ショパンさんも加わりリニューアルしたハッピースマイルポテイトンは久しぶりに再開した。
「クライヴ殿、今日は久しぶりですので、余り人が集まらないかも知れませんね」
ショパンさんはオレを気遣って言ってくれるが……甘いよショパンさん。
「モーガン! 呼び込みをショパンさんと!」
「いつものだね。今日は長めに倍の一時間粘ってみるよ」
(男の娘とクール眼鏡男子のある種のターゲット層を狙ったキャッチセールスだ)
「リアナはフィーネと会計で、たまにフィーネ庭の手入れもお願い」
「了解!」
「わかったわ!」
(モデルのようなスレンダーな可愛い子と女性らしさのあるボクっ子が外から見える事でキャッチセールス以外の層を捕獲できる)
「後はオレの頑張り次第だな」
オレは一人呟き、キッチンのある部屋に向かった。
ジャガイモ五十個の皮剥きをしながら、静かにその時を待った…………
リアナが急いで部屋に入ってきてオレに言った。
「クライヴ! いつもの侯爵家が百個テイクアウト! それにマダム達が二十名で二十個イートイン!」
「フィーネに直ぐに伝えて! ショパンさんが会計補助でフィーネがオレの補助って」
それからは意識が飛ぶようなくらいジャガイモの皮剥きの耐久戦だった。
気づけば二時間弱でポテトは完売した…………
そして久しぶりの疲労感を感じながら、オレ達はショパンさんに次回分の発注等を任せて学生寮に戻った。
次の日からは授業もなく卒業式の予行演習が続き、週三日は放課後にポテトを売り捌くいつもの日常に戻った。
そして卒業式当日も卒業生は涙を流してそれぞれ声を掛け合っていた。
それにつられて在校生達も涙ぐむ場面があった。
オレは特に感動することもなく、時間だけが流れていった。
(前世で経験してきたから慣れてしまったんだろう)
……………………そして
「今日が一年生として最後になります。明日からは春休みの生誕祭が始まり、次会う時はみんな二年生になっていますので、先輩として後輩の見本となる行動を心掛けましょう」
先生の最後のホームルームも終わり、オレ達の一年生での生活は終了した。
ついに明日からは生誕祭だ。どんな事があるのだろうか? オレは期待を胸にいつもより早くベッドに入った。
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