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第一章 王国編第一部(初等部)
エピソード67 冬の帰省を
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夏を通り越して秋はどこに行ったのやら……
朝目覚めて換気のために窓を開けると、空気が肌を突き刺してきた。そして窓から外を覗くと厚着した人達が身体を震わせながら家事や仕事に励んでいた。そんないつも変わらぬ日常をオレは感じながら大きな欠伸を一つすると白い吐息が空に舞い上がった…………冬はもうそこまで迫っている…………
「それでは、明日から冬休みだから遠くから来ている人は帰省してお家の人と過ごしたり、有意義な時間を過ごすんだよ。冬休みの宿題はもちろんあるからね。冬休み明けまでに四十六文字全て覚えてくるんだよ。すぐテストだからね」
ダン先生の優しい口調で言っているが、遊びたい盛りな子ども達が冬休みで怠けてしまうと残酷な未来が待っている。
オレは帰省するには往復三週間は必要なので、王都で何をして過ごすかを考えていた。
モーガンは帰省予定でどうやら王都の近くの所らしい。
リアナは…………しないだろうな……勘当の身だからな
ショーンは…………関係ないな王都出身だから。
フィーネは…………ん? どうやら何か悩んでいるらしい。
オレ達は学生寮に帰って来てそれぞれ自室に戻る中、フィーネに声をかけた。
「フィーネ、悩んでるみたいだけど帰省しないのか?」
フィーネは苦笑というか困った顔を見せてオレに打ち明けてくれた。
「ちょっとね……アタシって閉鎖された環境が嫌で外の世界に憧れてて好奇心で森から出たから、すぐアタシが帰って来るもんだと思ってたらしいのよね……
この間の夏休みの森で遊んだ時に他のエルフに見つかっちゃったみたいで…………母さんが一度帰って来いって言うのよね」
フィーネはフィーネなりに思う事があるのだろう……フィーネの悩みに対して、何かできないかオレは自分の体験談を話した。
「フィーネはお母さんの所に帰るのは嫌なのか?」
「嫌じゃないけど……こうやって外に出させてくれないかもしれないから…………」
「今までの出来事をお母さんに言ってみるのはどうだ?」
「うーん」
まだフィーネは納得していないようだ。
「……幸せだと思うのは幸せが失われた時に初めて感じたよ……」
オレは前世の彼女やこの世界の母さんを想いながらポツリと呟いた。
「えっ? クライヴ何か言った?」
「会いに行くのが不安なら、オレが途中までついて行ってやるよ」
オレは冗談でフィーネに言ったが、フィーネは間に受けていた。
「えっ! 本当に! ここからだと北東の森が近いわね。多分二日で着くはずだから、どうしてもアンタがついて来たいっ言うのなら途中までなら良いわよ。
それと必ずアタシを送ってから一週間後に同じ場所で待ってなさいよ! 約束だからね!」
フィーネは吹っ切れたようで、ツン八十パーセント入りのフィーネさんに戻ってなりよりだ。
そしてオレは次の日、ショッパーニさんのご厚意で無料で護衛付きの馬車を手配していただき、オレはフィーネに同行して北東の森へ進んだ。
ショッパーニさんにとってはお金にならない仕事で申し訳なかったが、ショッパーニさんいわく紙袋と油代でかなり儲かっていて、ショッパーニ商店を改築しようかと考えているらしい。
その為これぐらいはサービスさせて下さいとの事だった。
…………まさかの護衛の方は八名のベテラン騎馬隊で、馬車の前方に四名が先導し、両サイドに一名ずつ、後方に二名の隊列で護衛をしてもらっている。
正直申し訳なさで肩身が狭い…………
オレがそんなことを考えているとフィーネが馬車の荷台の後ろに移動して、足をぶらりと外に出して座って周りの風景を眺めていた。
「クライヴ……なんだが、懐かしいね」
「あぁ……あの時は大変だったよ死ぬかと思ったし、目の前の子を助けないとも思ったし……フィーネの印象は強烈だったなぁ……」
オレもフィーネの横に座り、お互い出会った頃から今までの話をした。
長い時間話をしていたのか、気付けば辺りの景色は夕焼けに染まり始めていた。
「この辺りは宿泊できる街や村等無いので、テントを張って野営でもよろしいでしょうか?」
馭者の方がオレ達に聞いてきてオレは頷いた。
念の為に野営グッズを持って来たのが役に立ち、オレとフィーネは馭者さんに手伝ってもらいながらテントを設営した。
辺りが薄暗くなり始めオレ達は夕食を食べた。
今日は護衛の方がウサギを八匹狩ってきてくれて、鳥焼きならぬウサギ焼きと、ウサギの出汁と山菜のスープと噛み応えのある黒パンの三品もあった。
子どものオレ達に充分過ぎる程お腹が一杯になった。
そしてその夜、オレとフィーネは同じテントで寝ているとフィーネがオレに話しかけて来た。
「クライヴ……もしアタシが学院に帰れなくなったら……淋しい?」
「そうならないようにお母さんに話をするんだろう」
「そうだけど…………」
オレにはどうしてもアネッサが気になっている。
そんな気持ちのオレにはフィーネとこれくらいの距離感が心地良い……と以前は思っていたはずなんだが…………
とにかく今は深く考えず今まで通りのスタンスで対応しよう! フィーネには申し訳ないが……
オレは悶々とアネッサとフィーネのことを考えていてあまり夜眠れなかったが、フィーネはしっかり寝たようで元気いっぱいで、鼻歌を歌いながら馬車から見える風景を見ていた。
そして夕方頃に目的の森に着いた。
「一人で大丈夫か?」
オレの問いかけにフィーネは振り向いて笑顔で答えた。
「ここまで来たら精霊が教えてくれるから大丈夫よ。待っててねクライヴ……アタシ絶対戻ってくるからね」
「わかった……そしたらまた一週間後にこの場所で」
「そう、忘れないでよ。アタシを待たせたら許さないわよ!」
いつものオレとフィーネのやり取りを終えてオレは馬車の方へ向かった。
行きと同じ日程で王都に戻るが、フィーネが居ないだけで、寂しく感じる……
「学院に帰ってこないと、寂しいぞ…………モーガンもリアナもショーン達もな」
オレは一人馬車の中でも呟いたつもりが、割と声に出ていたらしく馭者さんがオレに良い事を言おうとちょっと声色を渋めにして一言だけ言った。
「離れてから気づくもんですよ幸せは」
(うん! 知ってる! 経験済みだから!)
オレは「そ、そうなんですか」と愛想笑いで誤魔化した。
オレを乗せた馬車は学生寮の門限ギリギリに王都に着き、学生寮まで走って帰って来たオレは、まず浴室に急いだ。
幸い使用中の板は掛かっていない。
身体と衣服の汚れを洗い流し、暫くぶりのシャワーに疲れも洗い流されるようだった。
洗った衣服は紐に通して自室の窓の取手から寝室の窓の取手に掛けてしっかりと結び、ぱっと見ると窓から窓へ外壁を飾り付けしているようにも見える………………思いっきり洗濯物にしか見えないか……まぁ明日には乾いているだろう。
そして翌朝、オレは扉のノックの後で目を覚ました。
まだ衣服は乾いてないので、タンスにある冒険者用の衣服に着替えて、ドアを開けると…………そこには異色のコンビが立っていて、オレの衣装を見て目を輝かせていた………………
(期待させて悪いが、オレはそんなつもりはない)
朝目覚めて換気のために窓を開けると、空気が肌を突き刺してきた。そして窓から外を覗くと厚着した人達が身体を震わせながら家事や仕事に励んでいた。そんないつも変わらぬ日常をオレは感じながら大きな欠伸を一つすると白い吐息が空に舞い上がった…………冬はもうそこまで迫っている…………
「それでは、明日から冬休みだから遠くから来ている人は帰省してお家の人と過ごしたり、有意義な時間を過ごすんだよ。冬休みの宿題はもちろんあるからね。冬休み明けまでに四十六文字全て覚えてくるんだよ。すぐテストだからね」
ダン先生の優しい口調で言っているが、遊びたい盛りな子ども達が冬休みで怠けてしまうと残酷な未来が待っている。
オレは帰省するには往復三週間は必要なので、王都で何をして過ごすかを考えていた。
モーガンは帰省予定でどうやら王都の近くの所らしい。
リアナは…………しないだろうな……勘当の身だからな
ショーンは…………関係ないな王都出身だから。
フィーネは…………ん? どうやら何か悩んでいるらしい。
オレ達は学生寮に帰って来てそれぞれ自室に戻る中、フィーネに声をかけた。
「フィーネ、悩んでるみたいだけど帰省しないのか?」
フィーネは苦笑というか困った顔を見せてオレに打ち明けてくれた。
「ちょっとね……アタシって閉鎖された環境が嫌で外の世界に憧れてて好奇心で森から出たから、すぐアタシが帰って来るもんだと思ってたらしいのよね……
この間の夏休みの森で遊んだ時に他のエルフに見つかっちゃったみたいで…………母さんが一度帰って来いって言うのよね」
フィーネはフィーネなりに思う事があるのだろう……フィーネの悩みに対して、何かできないかオレは自分の体験談を話した。
「フィーネはお母さんの所に帰るのは嫌なのか?」
「嫌じゃないけど……こうやって外に出させてくれないかもしれないから…………」
「今までの出来事をお母さんに言ってみるのはどうだ?」
「うーん」
まだフィーネは納得していないようだ。
「……幸せだと思うのは幸せが失われた時に初めて感じたよ……」
オレは前世の彼女やこの世界の母さんを想いながらポツリと呟いた。
「えっ? クライヴ何か言った?」
「会いに行くのが不安なら、オレが途中までついて行ってやるよ」
オレは冗談でフィーネに言ったが、フィーネは間に受けていた。
「えっ! 本当に! ここからだと北東の森が近いわね。多分二日で着くはずだから、どうしてもアンタがついて来たいっ言うのなら途中までなら良いわよ。
それと必ずアタシを送ってから一週間後に同じ場所で待ってなさいよ! 約束だからね!」
フィーネは吹っ切れたようで、ツン八十パーセント入りのフィーネさんに戻ってなりよりだ。
そしてオレは次の日、ショッパーニさんのご厚意で無料で護衛付きの馬車を手配していただき、オレはフィーネに同行して北東の森へ進んだ。
ショッパーニさんにとってはお金にならない仕事で申し訳なかったが、ショッパーニさんいわく紙袋と油代でかなり儲かっていて、ショッパーニ商店を改築しようかと考えているらしい。
その為これぐらいはサービスさせて下さいとの事だった。
…………まさかの護衛の方は八名のベテラン騎馬隊で、馬車の前方に四名が先導し、両サイドに一名ずつ、後方に二名の隊列で護衛をしてもらっている。
正直申し訳なさで肩身が狭い…………
オレがそんなことを考えているとフィーネが馬車の荷台の後ろに移動して、足をぶらりと外に出して座って周りの風景を眺めていた。
「クライヴ……なんだが、懐かしいね」
「あぁ……あの時は大変だったよ死ぬかと思ったし、目の前の子を助けないとも思ったし……フィーネの印象は強烈だったなぁ……」
オレもフィーネの横に座り、お互い出会った頃から今までの話をした。
長い時間話をしていたのか、気付けば辺りの景色は夕焼けに染まり始めていた。
「この辺りは宿泊できる街や村等無いので、テントを張って野営でもよろしいでしょうか?」
馭者の方がオレ達に聞いてきてオレは頷いた。
念の為に野営グッズを持って来たのが役に立ち、オレとフィーネは馭者さんに手伝ってもらいながらテントを設営した。
辺りが薄暗くなり始めオレ達は夕食を食べた。
今日は護衛の方がウサギを八匹狩ってきてくれて、鳥焼きならぬウサギ焼きと、ウサギの出汁と山菜のスープと噛み応えのある黒パンの三品もあった。
子どものオレ達に充分過ぎる程お腹が一杯になった。
そしてその夜、オレとフィーネは同じテントで寝ているとフィーネがオレに話しかけて来た。
「クライヴ……もしアタシが学院に帰れなくなったら……淋しい?」
「そうならないようにお母さんに話をするんだろう」
「そうだけど…………」
オレにはどうしてもアネッサが気になっている。
そんな気持ちのオレにはフィーネとこれくらいの距離感が心地良い……と以前は思っていたはずなんだが…………
とにかく今は深く考えず今まで通りのスタンスで対応しよう! フィーネには申し訳ないが……
オレは悶々とアネッサとフィーネのことを考えていてあまり夜眠れなかったが、フィーネはしっかり寝たようで元気いっぱいで、鼻歌を歌いながら馬車から見える風景を見ていた。
そして夕方頃に目的の森に着いた。
「一人で大丈夫か?」
オレの問いかけにフィーネは振り向いて笑顔で答えた。
「ここまで来たら精霊が教えてくれるから大丈夫よ。待っててねクライヴ……アタシ絶対戻ってくるからね」
「わかった……そしたらまた一週間後にこの場所で」
「そう、忘れないでよ。アタシを待たせたら許さないわよ!」
いつものオレとフィーネのやり取りを終えてオレは馬車の方へ向かった。
行きと同じ日程で王都に戻るが、フィーネが居ないだけで、寂しく感じる……
「学院に帰ってこないと、寂しいぞ…………モーガンもリアナもショーン達もな」
オレは一人馬車の中でも呟いたつもりが、割と声に出ていたらしく馭者さんがオレに良い事を言おうとちょっと声色を渋めにして一言だけ言った。
「離れてから気づくもんですよ幸せは」
(うん! 知ってる! 経験済みだから!)
オレは「そ、そうなんですか」と愛想笑いで誤魔化した。
オレを乗せた馬車は学生寮の門限ギリギリに王都に着き、学生寮まで走って帰って来たオレは、まず浴室に急いだ。
幸い使用中の板は掛かっていない。
身体と衣服の汚れを洗い流し、暫くぶりのシャワーに疲れも洗い流されるようだった。
洗った衣服は紐に通して自室の窓の取手から寝室の窓の取手に掛けてしっかりと結び、ぱっと見ると窓から窓へ外壁を飾り付けしているようにも見える………………思いっきり洗濯物にしか見えないか……まぁ明日には乾いているだろう。
そして翌朝、オレは扉のノックの後で目を覚ました。
まだ衣服は乾いてないので、タンスにある冒険者用の衣服に着替えて、ドアを開けると…………そこには異色のコンビが立っていて、オレの衣装を見て目を輝かせていた………………
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