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第一章 王国編第一部(初等部)
エピソード60 そして学生寮へ
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「もう大丈夫ですね」
朝早くからオレ専属治療隊の最終チェックが終わり、特に気になる所ともなく無事に治療は終了となった。
(贅沢な暮らしだったが、オレにはみんなと一緒の学祭寮で過ごしたり、お店で働く方が性に合っているな)
オレはメイドさんに感謝を伝えて、次にザックを探しに行った。
ザックは朝食後は庭でグータラと過ごしているらしい…………本当に庭で寝ていた…………
ザックはオレの足音に気付いて目を覚まして、大きなあくびをした。
「ファァァァッ……坊主どうした?」
「ザック今までありがとう。休日とかにもし暇をしているなら、鍛えて欲しい子がいるんだけど……もちろん講師料も払わすよ」
オレはここ数日ザックとの訓練の中で、盾役だが攻撃もできるザックのスタイルは、ショーンの目指すべき姿だと思っていた。
「まぁ坊主の頼みなら考えとくわ」
軽い返事をしたザックは立ち上がり、そのまま背を向けて右手をヒラヒラと動かし屋敷の方へ消えていった。どうやら気が向いたら的な意味合いだろうか?
オレも屋敷に戻り、執事のセバスさんに学生寮に戻ろうと思うと伝えると、応接室で待機するように言われた。
アーロン様は公務でお城にいるし、アラン様は学院だし。メリッサ様とアリア様かなあ。
そんな事を考えながら時間を潰していると、扉をノックする音が聞こえた。
室内のメイドが扉を開けると、そこには赤いドレス姿のアリア様がゆっくりとこちらに歩いてきた。
そしてメイド達に外で待機するよう人払いを済まして、椅子に腰掛けた。
「おはようございます。クライヴ様? それとも君付けの方が良いかしら?」
穏やかな表情で少し悪戯を見せるのが、本当のアリア様の姿なのだろう。
「人前ではクライヴで結構です。後はご自由にどうぞアリア様」
か
「あら。アリアと呼んでも構わないわよ」
「流石にそれはアーロン様とアラン様とその他貴族様方に殺されますので、私にはその勇気はございません」
「フフフ、そうね。本題に入らせてもらうわよ。昨日あった出来事は心の中で留めて置いてくれるかしら、余計な事を考え無い方が身のためよ」
(でしょうね。衝撃的な映像でしたからね侯爵令嬢の恐喝は)
「かしこまりました。昨日はザックに打ちのめされて全く記憶にございません。それでは準備もありますので、一度失礼します」
オレはそう言って夕方の晩餐会に向けての衣装の準備やモーガン達のいる学生寮に戻ろうと席を立とうとした。
「あの、クライヴ君! 一つだけお願いしても良いかしら? フィーネさんに渡して欲しい物があるの
……そ、その、私には似合わないと思うから……」
アリア様は少し恥ずかしそうに、オレに小さな箱を手渡した。
中身を見てみると、小さな緑色のリボンが付いた髪飾りだった。
「喜ぶと思いますよ。アイツ緑色が好きなんで」
アリア様は「良かった」と安堵した。
そして、ノックの音とともにメリッサ様が部屋に入ってきた。
「あら? アリアどうしたの? クライヴ君に用でもあったの?」
メリッサ様は口元を扇子のような物で隠しているが娘の行動に少しニヤついていた。
「私のお友達のフィーネさんへプレゼントの渡して欲しいと、クライヴ様にお願いをしていたのです」
アリア様はあまり笑みも浮かべずメリッサ様に説明をしていた。
「フフフ、娘が迷惑をかけてごめんねクライヴ君。また夕方にはクライヴ君とリアナさんの為に身内だけのカジュアルなパーティーをするので気兼ねなく楽しんでね」
「いえ、迷惑など思ってません。平民の私にとってはアリア様からお声かけしていただけるだけでも光栄であります。メリッサ様の御心遣いに感謝致します。それでは一度失礼させていただきます」
オレはウィンゲート侯爵家でお世話になった方々に感謝を伝え、学生寮へ向かった…………
「ファァ、やっぱり落ち着くなぁ」
大聖堂付近で馬車から降りたオレは思いっきり空気を吸い込み平民通りに歩いた。
一ヶ月振りだが季節は初夏を迎えようとしていて、街並みには色とりどりのアジサイが咲き、頬に触れる暖かい風が夏に向かう期待感を抱かせる。
ゆっくりと周りを見渡しながらオレは懐かしの学生寮に戻ってきた頃には太陽は真上に向かっており、いつの間にか時刻は昼前になっていた。
「お久しぶりです」
学生寮の玄関のカウンターで警備している衛兵さんに挨拶をすると、久しぶりだと驚かれた。
玄関で衛兵さんと世間話をしていたら、階段の方から駆け足で降りてくる音が聞こえてきた。
視界の端にプラチナのストレートヘアーが揺れている。
オレは階段の方へ向きを変えると、ラグビー選手並みのタックルが飛んできた。
「ぐふぉっ!」
(だがしかし、あえて受けようじゃないか、それが漢の美学だぜ)
この一ヶ月間ザックのおかげでおかしな方向に感化された俺は苦悶の表情を浮かべながらも、相手の技を正面から受けとめた。
「アンタ何で手紙がモーガン宛ばかりなのよ! バカなの? アタシにも送りなさいよ。アンタそれでも人間なの!」
どうしようハーフエルフに人間を否定され、人間とは一体何なんでしょうか……そんな哲学的な事は置いといて、相変わらずの理不尽……それがフィーネだ。
「ごめんな、心配かけて……でも腕もちゃんと完治したんだぜ」
オレは左腕で力こぶを作り元気アピールをしたが、フィーネは今にも泣きそうで目を潤ませていた。
「し……心配…………なんか……してないよ……ただ…………心細くて……」
(そうだよな、元々オレが王都に連れてきたようなもんだからなぁ。みんなが居るけど心の何処かでは不安があったんだろうなぁ)
「フィーネ。もう大丈夫だから」
オレは笑顔で泣きそうなフィーネを見て、そして頭をポンポンと二回優しく触った…………んだが、その行為がフィーネ泣きスイッチを押したようで、フィーネは大号泣してしまいオレの服は涙と鼻水で大惨事となった…………
「あっ!、そうだアリア様からフィーネにプレゼントを預かって来たよ」
そう言ってオレは、小さな緑色のリボンが付いた髪飾りの入った箱を手渡した。
するとフィーネは不思議そうに箱を開けて、髪飾りにも負けないくらいの輝いた表情を見せた。
「えっ? えっ? どうして? クライヴ一体何が?」
「アリア様が私には似合わないから、フィーネなら似合うと思って持ってきてくれたよ」
フィーネは感激のあまり、またオレの胸に涙と鼻水を擦りつけた…………
その後、昼食はモーガンが食堂で歓迎会? 復帰祝い? を開いてくれた。
リアナやショーン、二年生の先輩達以外に料理長も祝ってくれた。
メニューはもちろん料理長ドヤ顔の【やっぱりパーティーってもんは隊列は間違っちゃいけねぇぜ、要は感覚だよ。自分の物差し見てみなよ。まだまだ小さいもんだぜ】
……………………どう言うのが良いのやら…………
【やっぱりパーティーってもんは隊列は間違っちゃいけねぇぜ、要は感覚だよ。自分の物差し見てみなよ。まだまだ小さいもんだぜ】
オレは冷静に言った。
「多分ハマチとタイの刺身の盛り合わせだろ?」
「ボクもそう思う……」
「そうよね……」
「ぼくも何となく理解してきたよ」
「おめぇ凄げぇなぁ」
「君達は本当に凄いね。このネーミングからメニューがわかるのは…………」
先輩達も驚いているが、それ以上にインパクトを受けたのは、厨房の奥から見ていた料理長がハンカチを噛み締めてコチラを睨んでいた…………
(いやいや、もう普通のネーミングに戻せよ!)
そして、オレ達はそれぞれの部屋に戻っていった…………
朝早くからオレ専属治療隊の最終チェックが終わり、特に気になる所ともなく無事に治療は終了となった。
(贅沢な暮らしだったが、オレにはみんなと一緒の学祭寮で過ごしたり、お店で働く方が性に合っているな)
オレはメイドさんに感謝を伝えて、次にザックを探しに行った。
ザックは朝食後は庭でグータラと過ごしているらしい…………本当に庭で寝ていた…………
ザックはオレの足音に気付いて目を覚まして、大きなあくびをした。
「ファァァァッ……坊主どうした?」
「ザック今までありがとう。休日とかにもし暇をしているなら、鍛えて欲しい子がいるんだけど……もちろん講師料も払わすよ」
オレはここ数日ザックとの訓練の中で、盾役だが攻撃もできるザックのスタイルは、ショーンの目指すべき姿だと思っていた。
「まぁ坊主の頼みなら考えとくわ」
軽い返事をしたザックは立ち上がり、そのまま背を向けて右手をヒラヒラと動かし屋敷の方へ消えていった。どうやら気が向いたら的な意味合いだろうか?
オレも屋敷に戻り、執事のセバスさんに学生寮に戻ろうと思うと伝えると、応接室で待機するように言われた。
アーロン様は公務でお城にいるし、アラン様は学院だし。メリッサ様とアリア様かなあ。
そんな事を考えながら時間を潰していると、扉をノックする音が聞こえた。
室内のメイドが扉を開けると、そこには赤いドレス姿のアリア様がゆっくりとこちらに歩いてきた。
そしてメイド達に外で待機するよう人払いを済まして、椅子に腰掛けた。
「おはようございます。クライヴ様? それとも君付けの方が良いかしら?」
穏やかな表情で少し悪戯を見せるのが、本当のアリア様の姿なのだろう。
「人前ではクライヴで結構です。後はご自由にどうぞアリア様」
か
「あら。アリアと呼んでも構わないわよ」
「流石にそれはアーロン様とアラン様とその他貴族様方に殺されますので、私にはその勇気はございません」
「フフフ、そうね。本題に入らせてもらうわよ。昨日あった出来事は心の中で留めて置いてくれるかしら、余計な事を考え無い方が身のためよ」
(でしょうね。衝撃的な映像でしたからね侯爵令嬢の恐喝は)
「かしこまりました。昨日はザックに打ちのめされて全く記憶にございません。それでは準備もありますので、一度失礼します」
オレはそう言って夕方の晩餐会に向けての衣装の準備やモーガン達のいる学生寮に戻ろうと席を立とうとした。
「あの、クライヴ君! 一つだけお願いしても良いかしら? フィーネさんに渡して欲しい物があるの
……そ、その、私には似合わないと思うから……」
アリア様は少し恥ずかしそうに、オレに小さな箱を手渡した。
中身を見てみると、小さな緑色のリボンが付いた髪飾りだった。
「喜ぶと思いますよ。アイツ緑色が好きなんで」
アリア様は「良かった」と安堵した。
そして、ノックの音とともにメリッサ様が部屋に入ってきた。
「あら? アリアどうしたの? クライヴ君に用でもあったの?」
メリッサ様は口元を扇子のような物で隠しているが娘の行動に少しニヤついていた。
「私のお友達のフィーネさんへプレゼントの渡して欲しいと、クライヴ様にお願いをしていたのです」
アリア様はあまり笑みも浮かべずメリッサ様に説明をしていた。
「フフフ、娘が迷惑をかけてごめんねクライヴ君。また夕方にはクライヴ君とリアナさんの為に身内だけのカジュアルなパーティーをするので気兼ねなく楽しんでね」
「いえ、迷惑など思ってません。平民の私にとってはアリア様からお声かけしていただけるだけでも光栄であります。メリッサ様の御心遣いに感謝致します。それでは一度失礼させていただきます」
オレはウィンゲート侯爵家でお世話になった方々に感謝を伝え、学生寮へ向かった…………
「ファァ、やっぱり落ち着くなぁ」
大聖堂付近で馬車から降りたオレは思いっきり空気を吸い込み平民通りに歩いた。
一ヶ月振りだが季節は初夏を迎えようとしていて、街並みには色とりどりのアジサイが咲き、頬に触れる暖かい風が夏に向かう期待感を抱かせる。
ゆっくりと周りを見渡しながらオレは懐かしの学生寮に戻ってきた頃には太陽は真上に向かっており、いつの間にか時刻は昼前になっていた。
「お久しぶりです」
学生寮の玄関のカウンターで警備している衛兵さんに挨拶をすると、久しぶりだと驚かれた。
玄関で衛兵さんと世間話をしていたら、階段の方から駆け足で降りてくる音が聞こえてきた。
視界の端にプラチナのストレートヘアーが揺れている。
オレは階段の方へ向きを変えると、ラグビー選手並みのタックルが飛んできた。
「ぐふぉっ!」
(だがしかし、あえて受けようじゃないか、それが漢の美学だぜ)
この一ヶ月間ザックのおかげでおかしな方向に感化された俺は苦悶の表情を浮かべながらも、相手の技を正面から受けとめた。
「アンタ何で手紙がモーガン宛ばかりなのよ! バカなの? アタシにも送りなさいよ。アンタそれでも人間なの!」
どうしようハーフエルフに人間を否定され、人間とは一体何なんでしょうか……そんな哲学的な事は置いといて、相変わらずの理不尽……それがフィーネだ。
「ごめんな、心配かけて……でも腕もちゃんと完治したんだぜ」
オレは左腕で力こぶを作り元気アピールをしたが、フィーネは今にも泣きそうで目を潤ませていた。
「し……心配…………なんか……してないよ……ただ…………心細くて……」
(そうだよな、元々オレが王都に連れてきたようなもんだからなぁ。みんなが居るけど心の何処かでは不安があったんだろうなぁ)
「フィーネ。もう大丈夫だから」
オレは笑顔で泣きそうなフィーネを見て、そして頭をポンポンと二回優しく触った…………んだが、その行為がフィーネ泣きスイッチを押したようで、フィーネは大号泣してしまいオレの服は涙と鼻水で大惨事となった…………
「あっ!、そうだアリア様からフィーネにプレゼントを預かって来たよ」
そう言ってオレは、小さな緑色のリボンが付いた髪飾りの入った箱を手渡した。
するとフィーネは不思議そうに箱を開けて、髪飾りにも負けないくらいの輝いた表情を見せた。
「えっ? えっ? どうして? クライヴ一体何が?」
「アリア様が私には似合わないから、フィーネなら似合うと思って持ってきてくれたよ」
フィーネは感激のあまり、またオレの胸に涙と鼻水を擦りつけた…………
その後、昼食はモーガンが食堂で歓迎会? 復帰祝い? を開いてくれた。
リアナやショーン、二年生の先輩達以外に料理長も祝ってくれた。
メニューはもちろん料理長ドヤ顔の【やっぱりパーティーってもんは隊列は間違っちゃいけねぇぜ、要は感覚だよ。自分の物差し見てみなよ。まだまだ小さいもんだぜ】
……………………どう言うのが良いのやら…………
【やっぱりパーティーってもんは隊列は間違っちゃいけねぇぜ、要は感覚だよ。自分の物差し見てみなよ。まだまだ小さいもんだぜ】
オレは冷静に言った。
「多分ハマチとタイの刺身の盛り合わせだろ?」
「ボクもそう思う……」
「そうよね……」
「ぼくも何となく理解してきたよ」
「おめぇ凄げぇなぁ」
「君達は本当に凄いね。このネーミングからメニューがわかるのは…………」
先輩達も驚いているが、それ以上にインパクトを受けたのは、厨房の奥から見ていた料理長がハンカチを噛み締めてコチラを睨んでいた…………
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