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第一章 王国編第一部(初等部)
エピソード40 勝ち負け以上の価値
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あの後リアナは落ち着きを取り戻した。
「やはり……クライヴには勝てなかったか……」
「リアナ……それば勘違いだ。オレはとても臆病な人間で、争い事には向かないよ。今回の手合わせですら怖かったし実戦だったら足が竦んで逃げ出したくなる……だから平和的な解決法を模索したり、なるべく争い事に関わらないようにしているんだ」
「どうして、クライヴには力があるじゃないか!」
「小さい頃に命を狙われていたから、トラウマになっているのかもしれない。
だけど……殺されないように自分自身を守れるように身を守る術は身につけさせられたんだ……
ずっと嫌で逃げ出したいと思っていたけど、結果的に自分自身の命も救う事になったからな…………
だから嫌なんだよ人を傷つけるのも傷つけられるのも……そういうのは……」
オレは帝国の頃を思い出しながらリアナに語った。
「そうか……すまなかった……ぼくは君が羨ましく思っていたんだ。
偽ブタの件で、君が強い事に気づいてから誰かを守る力を持っていたのにどうしてそんなに争い事に臆病なのか……
もしかしたら偶然ではないのか? ぼくは心の中でずっと引っかかっていたんだ。
だから今回の手合わせで確認してしたかった。
クライヴの実力が本物か偽物かを…………しかし君はぼくとは違い、過酷な環境を生き抜く為に仕方なく鍛えられ、また死ぬ思いで身につけてきたものなんだね。
そんな環境で育った事ない……ぼくは……君に失礼な事をしてしまった」
リアナはオレの心情を察して目に涙を溜めて謝ってくれた。
「さぁ! 二人とも湿っぽいよ。ボク達の目的はどんな依頼があるか確認しに来たんだろう?」
モーガンが雰囲気を変えてくれたが……腑に落ちないが、オレ達は階段を降りて、どんな依頼があるかそれぞれ確認をしていった。
「なぁ、モーガンちょっとオレに言わなきゃいけない事あるよなあ?」
オレはモーガンを呼び止めて謝罪をさせようとしたが、モーガンは目をウルウルさせながら謝ってきた。
あざとい! あざと過ぎる! でも許してしまいそうな可愛さを醸し出しやがって!
そして謝った後にモーガンはオレにだけ聞こえる声で先程の闘いの意図を教えてくれた。
「実はこの先の事を見据えて、みんなの力量が知りたかったんだ。ボクとフィーネはどちらかと言うと後衛になるだろう?」
「まあこのメンバーではそうだな」
「もし、ショーン君が加わりたいのなら、彼の実力を知らないといけないよね。彼は見るからに前衛っぽいからリアナと闘わせて実力差に気付くよね」
「まぁ素人とリアナじゃ流石に力の差があり過ぎるだろ」
「そこで、クライヴだよ」
「えっ何が?」
「クライヴの実力は正直ボク達でもわからない。未知数なんだ。フィーネからは普段はダメダメだけど、実はとても強くてアタシ達じゃ相手にならないって言われたんだ」
フィーネが思っているオレへのイメージは一体何なんだ? ツンツンでオレの事バカにするくせに、信頼し過ぎだろアイツ。
「そこで、偽ブタとの闘いでクライヴと手合わせしたくてウズウズしていたリアナを焚き付けて、どちらが強いか見たかったんだ。それにショーンに良い刺激になればと思ってね」
「はぁ、オレはモーガンの手のひらで転がされていたんだな」
「そんな言い方しないでよ。でも結果はクライヴが勝利して、リアナはクライヴに対する疑問をスッキリさせることができたからボク達の絆は深まったじゃないか」
「オレはお前への不信感が深まったよ」
そんなやり取りをしていたが、モーガンの笑顔が少し変化した。僅かに口角が下がった。
これはモーガンが徐々に真面目な話をしていく時の癖だ。
「これはボクらがもう少し大きくなってからの考えなんだけど、来年もしくは再来年のいずれかに討伐依頼を受けれるようになる為には、どれぐらいの力量、どのような陣形が望ましいか考えていたんだ」
「何でモーガンまで討伐依頼にこだわるんだよ」
まさかモーガンがそんなリスクを取るような行動をするとは思わなかった。
モーガンは爽やかな笑顔から少し真面目な顔に変化した……
「これからの資金稼ぎもあるけど、今後避けては通れない貴族との付き合い方等考えると冒険者の肩書きがあれば中々貴族達も手を出しづらいと思うよ…………
それに世界情勢がどうなるか……王国も今は平和だけどね、これからは分からないからね」
「まあどこの国もゴタゴタはあるだろう」
「そうだねクライヴ、まあ絶対安全なんかないもんね」
そう言ってモーガンはいつもの笑顔にもどる。
「おい、おまぇら一体そこで何こそこそしょんじゃ。おめぇら二人はできとんかぁ、気持ちわりぃのぉ」
ショーンに急かされてオレ達は一つのテーブルに集まった。
「まずぼくからだね。前回のような依頼はあったけど危険性が少ない分報酬は少ないね」
「コレはどうじゃ! 街の清掃でリスクはねぇし報酬は一日で銅貨二枚じゃ!」
「ハハハ、ショーン君色々と調べてくれてありがとうね。でもそれじゃ毎日休まず働いても中等部の入学金の半分にもならないかな」
モーガンの言葉に落胆するショーン……
フィーネがこちらをチラチラ見ている。何かいい依頼でも見つけたのだろうか?
「あのね! クライヴはモーガンの事好きなの? モーガンはクライヴの事どう思っているの? 二人は付き合っているの?」
はい見当違いのやつ来た~
ショーンの言葉に影響受けすぎ、しかもモーガン笑い過ぎ……絶対イジられるぞフィーネさん
「恋愛感情はない! 友情な! モーガンが厄介事を持ってきてオレが絡まれるだけな」
「本当?」
いやいやそんな事に疑問を持つ前に何か調べたのかよ!
「あぁ。フィーネは何か探したか?」
「えっ! ア、アタシは、な、なんというか、その、ク、クライヴこそどうなのよ! アンタはモーガンと話してばかりで全く探す気なかったでしょ! アタシも……クラ………………話………………たいよ……」
確かにオレにも非があるが責任を擦りつけられた挙句、何で最後のほうでゴニョルんだ! オレは犬じゃないからな! そんな小さな声なんか聞き取れんわー!
オレ達が冒険者協会を出る頃にはもう昼になっていた。
お腹も空いたなあ……買い物前に何か食べたいけど、どうしようかなあ。
「もうこんな時間だね。クライヴ、買い物する時間は大丈夫? まだ時間があるなら、みんなでランチでもどうかな? ショーン君も交えて」
モーガンがみんなに提案した。
「アタシもお腹すいたわ」
「ぼくも、手合わせで動いたからお腹が空いてきたよ」
「ワシも行ってええんかぁ」
「同じクラスメイトだし、冒険者仲間だろ? みんなで飯食いに行こうぜ」
オレ達はモーガンの提案に乗って冒険者協会近くの飲食店でランチをする事になった。
…………さすが、冒険者向けの飲食店。
量がハンパないって!
「グフォッ……後は頼む」
「クライヴ! クソォ! 後はワシに任せとけ!」
オレとショーンは大盛り牛丼と闘っていた。
冒険者の猛者どもでも完食は難しいという強敵だ………………配膳された時に言われたが……
モーガンとフィーネとリアナは季節の野菜サラダとスコーンのような物を食べていた。
そしてモーガン達は、最後に其々違ったスイーツを追加で頼もうと話をしていた。
「クッ! ぼくの負けだ。好きにすればいいさ」
本当はスイーツ好きのくせに何故かクッコロ発言をするリアナさんの表情は活き活きしていた。
そして仲良く味比べをしていたが、その空間で全く違和感のないモーガンの女子力の高さが冴え渡っていた…………
そしてオレはモーガン達と一旦別れて、買い物に出かけた…………
「やはり……クライヴには勝てなかったか……」
「リアナ……それば勘違いだ。オレはとても臆病な人間で、争い事には向かないよ。今回の手合わせですら怖かったし実戦だったら足が竦んで逃げ出したくなる……だから平和的な解決法を模索したり、なるべく争い事に関わらないようにしているんだ」
「どうして、クライヴには力があるじゃないか!」
「小さい頃に命を狙われていたから、トラウマになっているのかもしれない。
だけど……殺されないように自分自身を守れるように身を守る術は身につけさせられたんだ……
ずっと嫌で逃げ出したいと思っていたけど、結果的に自分自身の命も救う事になったからな…………
だから嫌なんだよ人を傷つけるのも傷つけられるのも……そういうのは……」
オレは帝国の頃を思い出しながらリアナに語った。
「そうか……すまなかった……ぼくは君が羨ましく思っていたんだ。
偽ブタの件で、君が強い事に気づいてから誰かを守る力を持っていたのにどうしてそんなに争い事に臆病なのか……
もしかしたら偶然ではないのか? ぼくは心の中でずっと引っかかっていたんだ。
だから今回の手合わせで確認してしたかった。
クライヴの実力が本物か偽物かを…………しかし君はぼくとは違い、過酷な環境を生き抜く為に仕方なく鍛えられ、また死ぬ思いで身につけてきたものなんだね。
そんな環境で育った事ない……ぼくは……君に失礼な事をしてしまった」
リアナはオレの心情を察して目に涙を溜めて謝ってくれた。
「さぁ! 二人とも湿っぽいよ。ボク達の目的はどんな依頼があるか確認しに来たんだろう?」
モーガンが雰囲気を変えてくれたが……腑に落ちないが、オレ達は階段を降りて、どんな依頼があるかそれぞれ確認をしていった。
「なぁ、モーガンちょっとオレに言わなきゃいけない事あるよなあ?」
オレはモーガンを呼び止めて謝罪をさせようとしたが、モーガンは目をウルウルさせながら謝ってきた。
あざとい! あざと過ぎる! でも許してしまいそうな可愛さを醸し出しやがって!
そして謝った後にモーガンはオレにだけ聞こえる声で先程の闘いの意図を教えてくれた。
「実はこの先の事を見据えて、みんなの力量が知りたかったんだ。ボクとフィーネはどちらかと言うと後衛になるだろう?」
「まあこのメンバーではそうだな」
「もし、ショーン君が加わりたいのなら、彼の実力を知らないといけないよね。彼は見るからに前衛っぽいからリアナと闘わせて実力差に気付くよね」
「まぁ素人とリアナじゃ流石に力の差があり過ぎるだろ」
「そこで、クライヴだよ」
「えっ何が?」
「クライヴの実力は正直ボク達でもわからない。未知数なんだ。フィーネからは普段はダメダメだけど、実はとても強くてアタシ達じゃ相手にならないって言われたんだ」
フィーネが思っているオレへのイメージは一体何なんだ? ツンツンでオレの事バカにするくせに、信頼し過ぎだろアイツ。
「そこで、偽ブタとの闘いでクライヴと手合わせしたくてウズウズしていたリアナを焚き付けて、どちらが強いか見たかったんだ。それにショーンに良い刺激になればと思ってね」
「はぁ、オレはモーガンの手のひらで転がされていたんだな」
「そんな言い方しないでよ。でも結果はクライヴが勝利して、リアナはクライヴに対する疑問をスッキリさせることができたからボク達の絆は深まったじゃないか」
「オレはお前への不信感が深まったよ」
そんなやり取りをしていたが、モーガンの笑顔が少し変化した。僅かに口角が下がった。
これはモーガンが徐々に真面目な話をしていく時の癖だ。
「これはボクらがもう少し大きくなってからの考えなんだけど、来年もしくは再来年のいずれかに討伐依頼を受けれるようになる為には、どれぐらいの力量、どのような陣形が望ましいか考えていたんだ」
「何でモーガンまで討伐依頼にこだわるんだよ」
まさかモーガンがそんなリスクを取るような行動をするとは思わなかった。
モーガンは爽やかな笑顔から少し真面目な顔に変化した……
「これからの資金稼ぎもあるけど、今後避けては通れない貴族との付き合い方等考えると冒険者の肩書きがあれば中々貴族達も手を出しづらいと思うよ…………
それに世界情勢がどうなるか……王国も今は平和だけどね、これからは分からないからね」
「まあどこの国もゴタゴタはあるだろう」
「そうだねクライヴ、まあ絶対安全なんかないもんね」
そう言ってモーガンはいつもの笑顔にもどる。
「おい、おまぇら一体そこで何こそこそしょんじゃ。おめぇら二人はできとんかぁ、気持ちわりぃのぉ」
ショーンに急かされてオレ達は一つのテーブルに集まった。
「まずぼくからだね。前回のような依頼はあったけど危険性が少ない分報酬は少ないね」
「コレはどうじゃ! 街の清掃でリスクはねぇし報酬は一日で銅貨二枚じゃ!」
「ハハハ、ショーン君色々と調べてくれてありがとうね。でもそれじゃ毎日休まず働いても中等部の入学金の半分にもならないかな」
モーガンの言葉に落胆するショーン……
フィーネがこちらをチラチラ見ている。何かいい依頼でも見つけたのだろうか?
「あのね! クライヴはモーガンの事好きなの? モーガンはクライヴの事どう思っているの? 二人は付き合っているの?」
はい見当違いのやつ来た~
ショーンの言葉に影響受けすぎ、しかもモーガン笑い過ぎ……絶対イジられるぞフィーネさん
「恋愛感情はない! 友情な! モーガンが厄介事を持ってきてオレが絡まれるだけな」
「本当?」
いやいやそんな事に疑問を持つ前に何か調べたのかよ!
「あぁ。フィーネは何か探したか?」
「えっ! ア、アタシは、な、なんというか、その、ク、クライヴこそどうなのよ! アンタはモーガンと話してばかりで全く探す気なかったでしょ! アタシも……クラ………………話………………たいよ……」
確かにオレにも非があるが責任を擦りつけられた挙句、何で最後のほうでゴニョルんだ! オレは犬じゃないからな! そんな小さな声なんか聞き取れんわー!
オレ達が冒険者協会を出る頃にはもう昼になっていた。
お腹も空いたなあ……買い物前に何か食べたいけど、どうしようかなあ。
「もうこんな時間だね。クライヴ、買い物する時間は大丈夫? まだ時間があるなら、みんなでランチでもどうかな? ショーン君も交えて」
モーガンがみんなに提案した。
「アタシもお腹すいたわ」
「ぼくも、手合わせで動いたからお腹が空いてきたよ」
「ワシも行ってええんかぁ」
「同じクラスメイトだし、冒険者仲間だろ? みんなで飯食いに行こうぜ」
オレ達はモーガンの提案に乗って冒険者協会近くの飲食店でランチをする事になった。
…………さすが、冒険者向けの飲食店。
量がハンパないって!
「グフォッ……後は頼む」
「クライヴ! クソォ! 後はワシに任せとけ!」
オレとショーンは大盛り牛丼と闘っていた。
冒険者の猛者どもでも完食は難しいという強敵だ………………配膳された時に言われたが……
モーガンとフィーネとリアナは季節の野菜サラダとスコーンのような物を食べていた。
そしてモーガン達は、最後に其々違ったスイーツを追加で頼もうと話をしていた。
「クッ! ぼくの負けだ。好きにすればいいさ」
本当はスイーツ好きのくせに何故かクッコロ発言をするリアナさんの表情は活き活きしていた。
そして仲良く味比べをしていたが、その空間で全く違和感のないモーガンの女子力の高さが冴え渡っていた…………
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