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避妊魔法と聖女ミリア

準備 〇

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 翌日、俺たちはアムルの街を出た。
 ギルドの主人に挨拶すると、俺たちはたいそう感謝してくれ、旅行用の保存食やポーションをお土産に持たせてくれた。

 その後数日の旅を経て俺たちはオークルの街に着いた。
 アムルよりも大きな街で、行きかう人も多い。また、魔法の武器や防具、魔道具などが並ぶ店も多かった。
 俺たちはつい物珍しくなり、周辺の店を物色する。
 そんなときだった。

「おい、ミリアのやつはどこだ」
「逃げるなんて……面倒なことして」

 不意に雑踏から聞いたことのある声が聞こえてくる。
 しかもミリアと言えば忌々しい元パーティーの聖女ではないか。
 もちろんミリアなんてよくある名前だが、意識して聞いてみると二人の声はギルムとセシルに聞こえなくもい。

 ちらっとリンとティアを見ると、二人ともお店の品物に見入っている。
 そこで俺は雑踏の中を見渡した。

 すると確かに、遠くにギルムとセシルの姿が横切るのが見える。そしてそのままどこかへ行ってしまった。
 ほんの一瞬の事だったが、追放の日の屈辱を思い出し俺の心臓がどくんと高鳴る。
 再会すれば何をされるか分からない以上、このまま逃げた方がいいだろうか?
 いや、待て。今二人は誰かを探している風だった。直前の台詞から、ミリアが逃げた?
 なぜ、と思ったが心当たりはある。俺がいなくなって歯止めが効かなくなったギルムの本性を知ってしまい、真面目なミリアは堪えられなくなったのだろう。

 それを聞いて俺の中にむくむくと復讐の炎が鎌首をもたげてくる。
 そうだ、俺を追放したあの三人を許してはおけない。
 それにミリアが一人で逃げ出したのであればまだこの近くにいるだろう。
 ギルムたちよりも早く見つけだせば復讐出来る。俺はあの日のミリアの、けだものを見るような目を思い出す。

「ご主人様、どうしました?」
「はっ、悪い、ちょっと旅で疲れてぼうっとしてた」

 ティアの声でふと俺は我に帰る。
 闇雲に探して見つかるとも思えないし、そもそもの目的はリンとティアの避妊だ。それに三人ともそれなりの魔力を持っている上、俺への敵意が大きいため催眠をかける難度は高い。とりあえずはミリアの居場所を探すところからやろう。
 その後宿をとると、俺は二人と別れて街に出る。二人とも言葉にはしないものの少し寂しそうだったが、翌日を楽しみにしていて欲しいとだけ告げた。

 そして街の主な場所、教会や門番、役場などの人に「もしミリアが現れたら教えてほしい」と頼んで回った。頷いてくれた人もいたが、そうでない人には軽い催眠をかけさせてもらった。



 翌日、俺は宿にあるティアの部屋に向かった。
 ちょうど夜着を脱いでメイド服に着替えるところだったようで、脱ぎ掛けの服を抑えながらドアを開けてくれる。

「お、おはようございます、朝早くから何でしょうか?」
「今日は避妊魔法をかける予定だっただろ? ただ、避妊魔法は膣内に魔法をかけるので準備がいる」
「準備ですか……?」
「ああ、ちゃんと感じている状態で行かないとかなり痛むらしい」
「か、感じた状態で……///」

 それを聞いてティアは俺が何しにきたのかを察したのだろう、少し期待の眼差しを向けてくる。

「と言う訳でとりあえず服を脱いでくれ」
「は、はいっ」

 ティアは少し恥ずかしそうに服を脱ぐ。
 すると彼女の大きなおっぱいとお尻が目の前にあらわになった。すでに見慣れているとはいえ、毎度見るたびに見とれてしまう。

「そ、そんなに見られると、恥ずかしいです……///」

 そう言ってティアはおっぱいとおマンコを手で隠す。
 あれだけ何度も犯されていても、こうしてまじまじと見られるのはまた違った恥ずかしさがあるのだろう。

「よし、じゃあその場に立ってちょっと足を開いてくれ」
「こ、このままでですか?」
「ああ。ドM変態のティアならきっと喜ぶものを用意してきた」
「そ、そうなんですか?」

 そう言って俺は用意してきたロープを取り出す。
 それを見てティアはごくりと唾を飲み込んだ。

「も、もしかしてそれで縛られるんですか……?」
「そうだ。最近普通に犯すだけになってたから、ティアは物足りないだろうと思ってな」
「も、物足りないだなんて……///」

 否定しつつもティアは期待と興奮で目を輝かせている。

「じゃあかけるぞ」

 まず縄をティアの首にかけ、そこから垂らした二本の縄にこぶを作りながら胸の間に通し、股の下をくぐらせて背中側に通し、首の縄にかける。

「んんっ♡」

 縄を引っ張るとザラザラと縄がこすれる。そして股の間を通した縄が股に食い込んでいき、ティアはくぐもった声を漏らす。
 だが俺は容赦なく縄を通した。

「あっ、そ、そこはだめぇっ、はあんっ♡」

 おマンコにロープが食い込み、ティアは快楽の声をあげる。
 その後俺は後ろから通した縄を、左右から前に垂らした縄にかけて引っ張っていく。

「んんっ♡ あっ♡ あんっ♡」

 ロープを引っ張るたびにティアの股の間を通したロープが引っ張られてティアは悩ましい声をあげた。

「出来たぞ」

 やがてティアの体には亀の甲羅のような模様の縄目が完成しており、特に彼女のおっぱいを囲むように縄が這いまわり、くっきりと縊り出されている。
 そしてぎちぎちのロープはティアの全身、特におマンコをぎゅうぎゅうと締め付け、ティアは苦悶と興奮が入り混ざった表情を浮かべた。

「んんっ……き、きついですっ♡ こんなぎちぎちに縛られてまるでハムにでもなった気分です♡」
「変態ドM性奴隷にふさわしい恰好じゃないか?」

 そう言って俺はティアの体をはい回るロープを軽く引っ張る。

「はぅぅっ♡」

 その瞬間彼女の体中のロープがちょっとずつ引っ張られ、ティアは体をくねらせて嬌声をあげた。

「こ、これすごい、すごすぎっですっ♡」
「練習したから喜んでくれて良かった」
「ありがとうございます……♡ でも、今日はこれから避妊魔法をかけに行くんですよね? これで終わってしまうなんて……」

 ティアは喜びながらも少しだけ寂しそうな表情をする。

「何言ってるんだ? これで終わりなんて言ってないだろ?」
「え、でも……」
「ティア、このままメイド服を着るんだ」
「そ、それは……」

 俺の命令を聞いてさすがのティアもぎょっとした表情をする。
 しかし亀甲縛りという縛り方はロープが体中を締め付けているものの腕や脚などは特に拘束していない。
 そのためある意味下着をつけているのと変わらず、上から服を着ることも可能である。もっとも、それで外に出れば歩くたびにロープに体を刺激されるし、万一誰かに見られれば一目でド変態だとバレてしまうが。

 ちなみに避妊魔法を受ける時に濡らしておいた方がいいと聞いたのは事実だが、誰もここまでしろとは言わないだろう。

「ほら、ティアもせっかく縛られたのにこのまま外すなんて嫌だろ? それにちゃんと服を着れば周囲には気づかれない」
「そ、それはそうですが……」

 ティアは顔を赤くしながら迷っている。
 さすがのティアでもこのまま上に服を着て外を歩くのは抵抗があるようだ。
 このままもう一度強く命令すればティアのことだから言うことを聞くだろうが、それではあまりおもしろくない、と思った俺はあえて逆のことを言う。

「そうか、こうしたらティアは喜んでくれるかと思ったが、嫌なら縄を解く。変なこと言って悪かったな」

 そして俺は結び目に手をかける。
 が、そんな俺の手をティアがぱしっと抑えた。
 本人もはっ、とするぐらい反射的な動きだった。

「どうした?」
「いや、やめてくださいっ、やっぱり、このままがいいです!」
「でも嫌なんだろ? 性奴隷と言っても嫌なことを矯正するのは趣味じゃない」

 俺は心にもないことを言う。
 するとティアは目に涙を滲ませて叫んだ。

「す、すみません、ご主人様の心遣いを無にするようなことを言ってしまって。せっかくご主人様が変態ドM性奴隷メイドのティアにぴったりの恰好を提案してくださったのに。お願いします、どうかティアの体をギチギチに縛ったまま行かせてくださいっ!」
「分かった、じゃあ早く上から外出用のメイド服を着てくれ」
「は、はいっ♡」

 ティアは安堵と興奮が入り混ざった表情で頷く。
 が、俺はそんなティアの近くにある下着を取り上げた。

「だが、一度自分の気持ちに嘘をついて拒否しようとしただろ? だから罰として下着はなしだ」
「そ、そんなことしたら、ティアの興奮乳首、服の上から、み、見えちゃいますよっ」
「バレたくなかったらそうならないように注意するんだな」
「こんなにぎちぎちに縛られた状態で外を歩くのにそんなの無理です……でも分かりました♡……んっ♡」

 そう言ってティアは着替えようとするが、少しでも体を動かすたびにロープがきしんで彼女のおっぱいやおマンコをぎちぎちと締め付ける。すでに彼女の乳首はピンと立ってその存在を主張していた。

「ん、ふぅ、はぁっ……♡」

 そんな中、彼女は悩ましい声をあげながらワンピースに袖を通し、背中のファスナーを締める。
 服を着るときは結構体や手足を曲げたり伸ばしたりといった動作が意外と多い。そのたびにロープが肌、特におマンコに食い込み、ティアはただメイド服を着るだけで興奮していた。

「んんっ、ふぅ、あっ、乳首、服に擦れちゃうっ……」

 ただでさえ巨乳なのにロープでおっぱいが強調され、しかもブラをつけてないこともあり、ティアのワンピースにはぴんと立った乳首が浮き出ている。
 その上からエプロンをしめると、エプロンは服に密着していないこともあって、多少はカモフラージュされる。

「はぁ、はぁ……っっ♡」

 その後もティアは悩ましい声を出しながらニーハイソックスやカフス、リボン、カチューシャなどをつけていく。
 あれだけティアの素肌を締め付けていたロープも、こうして上からメイド服を着てしまうと、全く見えなくなる。そのため呼吸が荒く表情が上気している点を除けば普通のメイドにしか見えなかった。
 もっともソックスを履いているときに時折スカートの隙間から尻を這っている縄が見えると、余計に淫靡に見えてしまうが。

「じゃあ俺はリンの準備もしてくるから、ちょっと落ち着いたら宿の食堂に来てくれ」
「は、はい……♡」

 ティアはすっかり呼吸を荒くしながら頷く。
 これは怪しまれるかもしれないなと思ったが……まあ最悪こっそり通行人に催眠をかけよう。ティアが外すことを望まなかったように、俺にもこれをやめるという選択肢は存在しなかったのだった。
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