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第一章 はじまり
雲の上
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「きゃああああ!!!」
「うわああああ!!!」
メグとマモルは恐怖で絶叫。
「ですから、そそう驚くことはございません。」
まるでこうなることが予想されていたかのような安定した表情で「神様」はそう告げた。
あわてふためく二人を放置して、「神様」は話を進めた。
「自己紹介が遅れてしまい申し訳ございません。私は、超能力世界の管理人のVision(ビジョン)と申します。皆様からは、ビジョン様と言われております。以後お見知りおきを。」
「ビジョン様が、この世に超能力を広めたのよ、はあ~相変わらずカッコいいですね、ビジョン様。」
ビジョンをみてキラキラとした目線を向けるヒナコ"ラズ。なるほど、ラズの本当の目的はこの人に会うためか、と、状況を完全に理解したレン"エレスは、鼻で笑う。
「さて、じゃあ次は知らない奴らに、おはなしをしないとな~。」
レンが口をはさむ。
「メグとマモルはなんにも知らないのか?こう、きいたことあったり、誰かがいってたりしたのも?」
「ごめんなさい、ないです。」
レンに問い詰められ、しょんぼりと肩を落とすメグとマモル。そんな二人を見て、ビジョンは優しく声をかけた。
「問題ございません、確か貴女様はlv.1、そしてお隣の方はlv.2ですので知らなくて当然のことですよ。」
「lv.1…もしかして一番下?!」
「メグは能力者だから二番目。無能力者がlv.0って扱いなの。」
ショックを受けたメグの肩をラズが優しくぽんぽんとたたく。
「このレベルはその方の能力値を表しているのです、lv.1は無能力者の前進。今までそのことや私のことについてご存知なかったのには、それが影響しているのでしょう。この世界の能力者は大きくわけて8つに分類されます。」
「それが、能力値ってわけ。」
ラズがビジョンの言葉を借りて、得意そうにそういった。
「つまり、メグは下から1番目。もしくは上から8番目。」
「いやフォローになってないから。」
どう足掻いても一番下という事実に落胆したメグを今度はマモルがとんとんと励ましてくれる。
「…じゃあ、つまり、超能力者にはlv.1~lv.8までがいるってことですよね。」
「実質にlv.8は私一人だけですので例外です。lv.7まででございます。」
「lv.1~4のunderは、事実的には一般人から進化された形です。特にlv.1や2は、超能力のほとんどを「テレパシー」とでしか使えていませんでした。ですから、lv.3や4に比べて戦闘能力は低いのです。」
「ち、ちょっとまってください!」
何かに反応したらしいメグが、話を遮ってビジョンの話を止めた。
「どうされました?」
「今、「戦闘能力」っていいました、よね??」
「はい、申し上げました。…そういえば、そちらのほうは手薄でしたか?”超能力は持ち主の能力を競い合う"のも醍醐味でしてね。…先程申し上げた通り、それぞれ操れる能力がございます。lv,1なら火を。2なら土を3なら風を…これが超能力者の能力や技になるのです。」
「…てことは、剣を振り回して戦うってことです??」
「まあ端的に言うとそうなります。」
「ひぃぃ!む、無理ですよ、普通に怖いですって!何させるんですか!!」
すべての事実を聞き終わったメグは絶叫。
呆然としているビジョンに横からヒナコが補足する。
「メグは女の子姉妹なんですよ、だからそういうの詳しくなくって…。」
「あぁ、なるほど。問題ありません。すぐ慣れます。」
「いやいやいやいやいや…。」
メグを放置し、次の話を持ち出すビジョン。
「そういえば貴方方の超能力者名を発表するのを忘れていましたね。」
「さっきから忘れすぎですよ、ビジョン様。」
レンにツッコまれながらもめげずにパチンと指を鳴らす。
するとメグ達の前に小型のモニターが映し出された。メグのモニター。そこにはlv.1の文字と、プロフィールのようなものが書き込まれていた。
”ノース”
「私の、名前…ですか?」
「はい、貴方の超能力世界での名前は、ノースです。」
「…ノース…ねぇ。」
「ちなみに彼(マモル)は スピアというお名前でございます。」
「ってか、まだつかないんすか?」
暇そうにエレス(レン)が呟く。
すると、ビジョンがニヤリと笑う。
「…もうとっくの前についていますよ。」
「は!?」
「ちょっと、レンくん、敬語。」
「長話もこれくらいにして、そろそろ参りましょうか、」
エレスの口の悪さには慣れているのか、気にせず一息ついてビジョンは立ち上がった。
「長らくお待たせしました。
それでは、超能力世界へ参りましょう。」
「うわああああ!!!」
メグとマモルは恐怖で絶叫。
「ですから、そそう驚くことはございません。」
まるでこうなることが予想されていたかのような安定した表情で「神様」はそう告げた。
あわてふためく二人を放置して、「神様」は話を進めた。
「自己紹介が遅れてしまい申し訳ございません。私は、超能力世界の管理人のVision(ビジョン)と申します。皆様からは、ビジョン様と言われております。以後お見知りおきを。」
「ビジョン様が、この世に超能力を広めたのよ、はあ~相変わらずカッコいいですね、ビジョン様。」
ビジョンをみてキラキラとした目線を向けるヒナコ"ラズ。なるほど、ラズの本当の目的はこの人に会うためか、と、状況を完全に理解したレン"エレスは、鼻で笑う。
「さて、じゃあ次は知らない奴らに、おはなしをしないとな~。」
レンが口をはさむ。
「メグとマモルはなんにも知らないのか?こう、きいたことあったり、誰かがいってたりしたのも?」
「ごめんなさい、ないです。」
レンに問い詰められ、しょんぼりと肩を落とすメグとマモル。そんな二人を見て、ビジョンは優しく声をかけた。
「問題ございません、確か貴女様はlv.1、そしてお隣の方はlv.2ですので知らなくて当然のことですよ。」
「lv.1…もしかして一番下?!」
「メグは能力者だから二番目。無能力者がlv.0って扱いなの。」
ショックを受けたメグの肩をラズが優しくぽんぽんとたたく。
「このレベルはその方の能力値を表しているのです、lv.1は無能力者の前進。今までそのことや私のことについてご存知なかったのには、それが影響しているのでしょう。この世界の能力者は大きくわけて8つに分類されます。」
「それが、能力値ってわけ。」
ラズがビジョンの言葉を借りて、得意そうにそういった。
「つまり、メグは下から1番目。もしくは上から8番目。」
「いやフォローになってないから。」
どう足掻いても一番下という事実に落胆したメグを今度はマモルがとんとんと励ましてくれる。
「…じゃあ、つまり、超能力者にはlv.1~lv.8までがいるってことですよね。」
「実質にlv.8は私一人だけですので例外です。lv.7まででございます。」
「lv.1~4のunderは、事実的には一般人から進化された形です。特にlv.1や2は、超能力のほとんどを「テレパシー」とでしか使えていませんでした。ですから、lv.3や4に比べて戦闘能力は低いのです。」
「ち、ちょっとまってください!」
何かに反応したらしいメグが、話を遮ってビジョンの話を止めた。
「どうされました?」
「今、「戦闘能力」っていいました、よね??」
「はい、申し上げました。…そういえば、そちらのほうは手薄でしたか?”超能力は持ち主の能力を競い合う"のも醍醐味でしてね。…先程申し上げた通り、それぞれ操れる能力がございます。lv,1なら火を。2なら土を3なら風を…これが超能力者の能力や技になるのです。」
「…てことは、剣を振り回して戦うってことです??」
「まあ端的に言うとそうなります。」
「ひぃぃ!む、無理ですよ、普通に怖いですって!何させるんですか!!」
すべての事実を聞き終わったメグは絶叫。
呆然としているビジョンに横からヒナコが補足する。
「メグは女の子姉妹なんですよ、だからそういうの詳しくなくって…。」
「あぁ、なるほど。問題ありません。すぐ慣れます。」
「いやいやいやいやいや…。」
メグを放置し、次の話を持ち出すビジョン。
「そういえば貴方方の超能力者名を発表するのを忘れていましたね。」
「さっきから忘れすぎですよ、ビジョン様。」
レンにツッコまれながらもめげずにパチンと指を鳴らす。
するとメグ達の前に小型のモニターが映し出された。メグのモニター。そこにはlv.1の文字と、プロフィールのようなものが書き込まれていた。
”ノース”
「私の、名前…ですか?」
「はい、貴方の超能力世界での名前は、ノースです。」
「…ノース…ねぇ。」
「ちなみに彼(マモル)は スピアというお名前でございます。」
「ってか、まだつかないんすか?」
暇そうにエレス(レン)が呟く。
すると、ビジョンがニヤリと笑う。
「…もうとっくの前についていますよ。」
「は!?」
「ちょっと、レンくん、敬語。」
「長話もこれくらいにして、そろそろ参りましょうか、」
エレスの口の悪さには慣れているのか、気にせず一息ついてビジョンは立ち上がった。
「長らくお待たせしました。
それでは、超能力世界へ参りましょう。」
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