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【ラルフ視点】最高の幸せ
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この薄い腹の中に、僕の子種をいっぱいに注いで、孕ませてしまいたい。
アルファとしての本能が、僕に最後の一滴までを絞り出すよう命じる。
ビスチェの結腸の奥、オメガの子宮と言われる場所に精子を塗り込めるように動かし、それを助けるかのようにビスチェの下腹を揉み込んだら、僕の怒張の形がうっすらと分かって思わず笑みが漏れた。
「っっっっ……~~~~!!」
「ビスチェ……!」
まだ絶頂から下りられずにいるビスチェの子宮が痙攣し、僕の怒張を愛しそうに舐めしゃぶっている。
僕を迎え入れてくれた結腸が甘噛みするように収縮し、もっともっととねだるのがいじらしくて、僕はまたゆっくりと腰を動かし始めた。
「あふっ……! 待って……待って、ラルフ……ッッ!」
「もっともっと、気持ち良くしてあげようね」
「ダメ……あぁ……、や、あ、ああ……っ」
ダメ、なんて言いながらもビスチェの表情は蕩けきっている。
大切な子宮に僕の精液をたっぷりと注ぎ込まれ、孕ませようと元気よく泳ぎ回る精子を腹に抱いて、ビスチェはこんなにも幸せそうな顔をしているのか。
そう思うと堪らない。
ビスチェは僕の怒張をゆっくりと最奥に押し込まれるたびに、甘く蕩けた声を上げ、腰をくねらせて感じ入る。
「……んぁっ……ぁっ……、ぁっ……はぁ……っ」
心地よさそうな甘ったるいあえぎ声が心地良い。
労るようにとちゅ、とちゅ、とナカを優しく突きながら、少し息が落ち着いてきたビスチェの尻を軽く撫でると、きゅ、とナカがしまった。
「ビスチェ」
「……?」
ゆっくりと目を開けたビスチェの水色の瞳が僕を見上げる。
「こんな風にゆっくりナカを突かれるのと」
見せつけるようにビスチェのナカからゆっくり引き抜いて、焦らすように時間をかけて怒張をナカへと捻じ込めば、ビスチェは感じ入ったように腰を震わせた。
「あ……ぁあ……!」
「ふふ、気持ちいいね。じゃあ、こっちは?」
今度はぐ、と勢いよく怒張を引き抜いて、ナカを力強く何度も突き上げる。
「こんな風に……っ、思い切り愛されるのは……っ、どっちが、いい?」
「あぁっ、あぁっ、あぁっ、あっ、そんなっ、急に……っ」
非難するみたいな声を上げて、ビスチェの身体は僕の怒張を歓迎し、応えるように奥を収縮させている。
「ビスチェが好きなように抱いてあげるよ」
「ぁ……あ……っ」
期待するように、ビスチェのナカがギュゥゥ……と僕の怒張を搾るように動く。
「全部気持ちいい……! ラルフの……ラルフの、好きにして……っ」
思わず笑みが浮かぶ。
「そんな可愛いことを言って……僕の奥さんは僕を煽る天才だな」
「ラルフ、好き……」
ビスチェのナカを楽しむように、子宮の奥までずっぽりと挿れたまま動かずにいたら、焦れたようにビスチェの腰がゆらゆらと揺れて僕を誘う。
その可愛い誘惑に、僕はあらがうすべを持たない。
「ああ……ビスチェ、永遠に愛しているよ」
ビスチェの小さな頤を引き寄せて、瑞々しい唇を味わい尽くす。安心しきって身を委ねるその細い腰を揺さぶりながら、僕は神に感謝した。
最大の幸せを感じながら、僕はビスチェの奥に昂ぶりを深く押し込めた。
白くて細い肢体を抱きしめれば、ビスチェが僕を見上げて、幸せそうに微笑む。
最高に幸せだ。
『運命の番』が早々に現れてくれたおかげで、僕はこうして最愛の番を真の意味で手にすることができた。
僕の愛しい最愛。
永遠にこの愛しい存在を、この腕の中で愛していける。その幸福を噛み締めながら、僕は尽きない愛情を注ぎ続ける事を固く誓っていた。
******************
これにて完結です。
最後まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。
なお、この作品は『BL小説大賞』に参加しておりますので、お気に召しましたら、投票いただけるとなお嬉しいです!
他にも色々と投稿しておりますので、お時間があれば読んでみてください(^^)
ありがとうございました!!!
アルファとしての本能が、僕に最後の一滴までを絞り出すよう命じる。
ビスチェの結腸の奥、オメガの子宮と言われる場所に精子を塗り込めるように動かし、それを助けるかのようにビスチェの下腹を揉み込んだら、僕の怒張の形がうっすらと分かって思わず笑みが漏れた。
「っっっっ……~~~~!!」
「ビスチェ……!」
まだ絶頂から下りられずにいるビスチェの子宮が痙攣し、僕の怒張を愛しそうに舐めしゃぶっている。
僕を迎え入れてくれた結腸が甘噛みするように収縮し、もっともっととねだるのがいじらしくて、僕はまたゆっくりと腰を動かし始めた。
「あふっ……! 待って……待って、ラルフ……ッッ!」
「もっともっと、気持ち良くしてあげようね」
「ダメ……あぁ……、や、あ、ああ……っ」
ダメ、なんて言いながらもビスチェの表情は蕩けきっている。
大切な子宮に僕の精液をたっぷりと注ぎ込まれ、孕ませようと元気よく泳ぎ回る精子を腹に抱いて、ビスチェはこんなにも幸せそうな顔をしているのか。
そう思うと堪らない。
ビスチェは僕の怒張をゆっくりと最奥に押し込まれるたびに、甘く蕩けた声を上げ、腰をくねらせて感じ入る。
「……んぁっ……ぁっ……、ぁっ……はぁ……っ」
心地よさそうな甘ったるいあえぎ声が心地良い。
労るようにとちゅ、とちゅ、とナカを優しく突きながら、少し息が落ち着いてきたビスチェの尻を軽く撫でると、きゅ、とナカがしまった。
「ビスチェ」
「……?」
ゆっくりと目を開けたビスチェの水色の瞳が僕を見上げる。
「こんな風にゆっくりナカを突かれるのと」
見せつけるようにビスチェのナカからゆっくり引き抜いて、焦らすように時間をかけて怒張をナカへと捻じ込めば、ビスチェは感じ入ったように腰を震わせた。
「あ……ぁあ……!」
「ふふ、気持ちいいね。じゃあ、こっちは?」
今度はぐ、と勢いよく怒張を引き抜いて、ナカを力強く何度も突き上げる。
「こんな風に……っ、思い切り愛されるのは……っ、どっちが、いい?」
「あぁっ、あぁっ、あぁっ、あっ、そんなっ、急に……っ」
非難するみたいな声を上げて、ビスチェの身体は僕の怒張を歓迎し、応えるように奥を収縮させている。
「ビスチェが好きなように抱いてあげるよ」
「ぁ……あ……っ」
期待するように、ビスチェのナカがギュゥゥ……と僕の怒張を搾るように動く。
「全部気持ちいい……! ラルフの……ラルフの、好きにして……っ」
思わず笑みが浮かぶ。
「そんな可愛いことを言って……僕の奥さんは僕を煽る天才だな」
「ラルフ、好き……」
ビスチェのナカを楽しむように、子宮の奥までずっぽりと挿れたまま動かずにいたら、焦れたようにビスチェの腰がゆらゆらと揺れて僕を誘う。
その可愛い誘惑に、僕はあらがうすべを持たない。
「ああ……ビスチェ、永遠に愛しているよ」
ビスチェの小さな頤を引き寄せて、瑞々しい唇を味わい尽くす。安心しきって身を委ねるその細い腰を揺さぶりながら、僕は神に感謝した。
最大の幸せを感じながら、僕はビスチェの奥に昂ぶりを深く押し込めた。
白くて細い肢体を抱きしめれば、ビスチェが僕を見上げて、幸せそうに微笑む。
最高に幸せだ。
『運命の番』が早々に現れてくれたおかげで、僕はこうして最愛の番を真の意味で手にすることができた。
僕の愛しい最愛。
永遠にこの愛しい存在を、この腕の中で愛していける。その幸福を噛み締めながら、僕は尽きない愛情を注ぎ続ける事を固く誓っていた。
******************
これにて完結です。
最後まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。
なお、この作品は『BL小説大賞』に参加しておりますので、お気に召しましたら、投票いただけるとなお嬉しいです!
他にも色々と投稿しておりますので、お時間があれば読んでみてください(^^)
ありがとうございました!!!
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