最愛の夫に、運命の番が現れた!

竜也りく

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【ラルフ視点】愛の結晶

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ビスチェの奥にみちみちと自分の肉棒が入り込んでいくのを感じ、深いつながりにため息が漏れる。

「ラルフ……」

目に涙を浮かべてすがるように僕の背に腕を回してくるビスチェが愛しくて、ついついその細くて白い身体を強く抱きしめた。

ついでにビスチェの奥に深々と入り込んだペニスをグリュ、グリュ、と念入りに掻き回せば、ビスチェは悩ましくその白い肢体を仰け反らせる。

ぴんと尖って主張する乳首にむしゃぶりついて、軽く歯を立てたら、ビスチェが細く悲鳴を上げた。

「ああっ! ラルフ、ラルフ……! 好き、好き……!!!」

「ビスチェ……僕も、愛してる……!」

「あ、ァっ……ン、ァあっ」

僕に下から激しく突き上げられて、ビスチェの身体が面白いように跳ねている。

僕にうなじを許してから、ビスチェはうわごとのように『好き』と言う言葉をくれるようになった。

その言葉を言われる度に、僕の理性は簡単に揺さぶられて、思わずビスチェを激しく求めてしまう。

「ああ、ビスチェ……もう我慢できない」

「我慢なんてしなくていい。好きなだけ、奥にきて……!」

そんな可愛いことを言われて、僕の理性は焼き切れる寸前だ。

「しばらくはふたりの時間を楽しみたいから、子どもはもう少し後でって言っただろう? その気持ちは本当なのに、こうしてビスチェと繋がっていると、奥の奥に僕の子種を放って、塗り込めて孕ませたいという気持ちが抑えられなくなる……!」

「……それが、本能だろ」

ビスチェの香りでバカになりつつある僕が、心のうちをありのままに伝えると、ビスチェは妖艶に微笑んだ。

「オレもおんなじだよ。しばらくはラルフとふたりで愛し合いたいって思ってるけど、今はもう、オレの子宮いっぱいにラルフの熱いのを注いで欲しいって思ってる」

「ビスチェ……!」

「薬も飲んだし、それでも授かったらそれはそれで、大切に可愛がって育てればいいじゃないか。……オレたちの愛の結晶なんだから」

「ああ……そうだ。そうだな……!」

愛の結晶……!!!

その言葉に感動する。

「ラルフ……早く、ちょうだい」

ビスチェの声に煽られて、僕はまた律動を強くした。

もちろん乱暴にするつもりなど毛頭ない。だが、一番奥まで繋がりたい。

性急にビスチェの身体をソファに押し倒し、ビスチェの足を肩にかけると上から押しつぶすようにナカを穿つ。

暖かな腹の中を満たす長いペニスを、抜ける寸前まで引き抜いては一気に奥まで押し込めて、ビスチェのまるい尻に肌が密着するまで何度も突き入れた。
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