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【ラルフ視点】生涯離さない

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ビスチェの喉から悩ましい声が上がって申し訳ないが、今はどうしても、どうしてもビスチェとつながったままでいたい。

「身体が熱いの?」

優しく問いかけながらほてった頬をなで、その可愛い唇に小さくキスを落とすと、ビスチェはコクコクと小さく頷きながら、熱い吐息で応えてくれる。

ああ、やっぱり顔が見えてる方がいい。さっき番になった瞬間、ビスチェはどんな顔をしていたんだろう。

うなじを噛む以上顔が見えないのは仕方が無い事だが、番になるその瞬間の表情を見る事が出来なかったのが悔やまれる。鏡を用意すれば良かった。夢中になって細かいことに気が回らなくなっていた自分が憎い。

ここから先は、ビスチェのどんな表情も見逃さないと心に誓いつつ、僕は優しくビスチェに微笑みかけた。

抜けるように白い肌を情欲の色が彩ってなんとも扇情的だ。

「いつもと違う?」

「熱い……ラルフ、もっと……もっと、ラルフが欲しい……」

熱に浮かされたように腰をゆるゆると動かして僕を誘ってくる。いつになくその積極的な様子に僕の全然収まる様子がない怒張も脈打つほどに昂ぶってくる。

「きっと番になれたからだね。お互いをもっと、もっと、って求めているんだ」

「ラルフも……? オレが欲しい?」

「もちろんだ……!」

その言葉を裏付けるように昂ぶった怒張でビスチェのナカをかき混ぜると、僕の精でいっぱいのビスチェの胎内は、グチュグチュと卑猥な音を奏で始めた。

僕を求めてまとわりついてくる肉ひだの感触を楽しみながら、僕に吸われすぎて赤く腫れぼったくなっている唇をさらにちゅくちゅくと吸い、涙が伝う眦に、可愛らしい小ぶりな鼻に、熱をもった耳たぶに、愛してると呟きながらキスを落とす。

「ああ、ん……ラルフ、幸せ……オレ、幸せだ」

蕩けるような顔で言われて、もう理性なんか吹っ飛んだ。

「ビスチェ……ビスチェ……! 僕の最愛。僕の唯一」

ビスチェの両足を肩まで高く持ち上げて、上からプレスするように凶悪なほどに昂ぶったペニスを突き入れる。

「ふ、あああっ!!!」

「ビスチェは知らないだろう。僕がどんなにビスチェのうなじに歯を立てるこの日を夢見ていたか」

激情のまま、僕はビスチェのナカを穿ち、蹂躙していく。もう、自分でもビスチェとつながりたい欲を止める事なんてできなかった。

「焦がれて焦がれて、やっと番になったんだ。生涯離さないから、覚悟してくれ……!」

絞り出されたような本音に、僕のビスチェはそれはそれは幸せそうな笑みを浮かべた。
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