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ラルフの番になりたい

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ああ、ラルフの香りだ。

ホワイトムスクのように甘くて清潔な……なのにどこか野性的な香り。

発情期でもないのに、どうしてこんなに濃い香り……?

疑問に思ったのは一瞬で、すぐに頭の中が香りに支配されてしまう。ラルフとつながりたくて仕方ない。

「ビスチェ……すごい香りだ。ヒートが来たの?」

「オレ……?」

オレも、香りが強くなってる?

でも確かに体が熱くて、まるで発情期の時みたいにラルフが欲しくて仕方なくなっていた。

「ヒートがきてくれるなら、最高だ」

男くさく笑って、ラルフがオレの両足を持ち上げ肩へと担ぐ。否応なく自分の下半身が目に入って、興奮しきった自分を思い知らされるようで恥ずかしさに目をそらした。

持ち上げられた衝撃だけで堪えきれないくらいの快感に襲われて、そそり立ったペニスからは先走りが零れ次なる刺激を待ってふるふると震えている。

けれどラルフはもうオレのペニスにはあえて触れずに、後孔だけを丹念にほぐしていく。

「ラルフ、ラルフ、早く、早く挿れてくれ……っ」

「うん、僕ももう限界」

抜いた指の代わりに自分のモノを孔に押し当てて、ゆっくりと体重をかけてくる。たっぷり時間をかけて充分に解された孔は、さほどの抵抗もなくラルフを受け入れていた。

「ああ、ビスチェ……なんていい匂いなんだ」

「ふ、あ、ああああああぁぁん」

そもそもラルフを受け入れるための孔だ。ラルフしか知らないそこは、太いカリの部分をくぷんと飲み込んだと思ったら、一気に半分くらいを一瞬で飲み込んでしまう。

ああ……。

ラルフの熱い熱杭を受け入れると、それだけで心が満たされていくみたいだ。

あえて奥までは深く挿入せず中ほどまでを緩く出し入れしながら、ちょっとずつ深く押し込められていくのがなんとももどかしいのに、大切に抱かれてるみたいで幸福感がヤバい。

もっと奥まで欲しいのに、この優しい攻めをもっと味わいたくもあって、オレはふるふると震えながら受け入れる事しかできなかった。

「ひっ、ああっ、ああっ、ああっ、あ、あん、ま、あっ」

何度も何度も穿たれて、少しずつ少しずつオレのナカに深く分け入ってくる巨大な男根。オレを屈服させ、いつだって天上の喜びを与えてくれるこの雄が愛しい。

「ひ……あ、あ、あ、すごい、あ、ああ」

「ああ、蕩けた顔も素敵だ、ビスチェ」

ラルフの熱い視線を感じて目を開けたら、熱の籠った瞳で見つめられていて、胸がきゅうんと切なくなる。

オレが見つめ返しているのに気がついたらラルフが、ふと微笑んでくれた。
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