26 / 73
ラルフの番になりたい
しおりを挟む
ああ、ラルフの香りだ。
ホワイトムスクのように甘くて清潔な……なのにどこか野性的な香り。
発情期でもないのに、どうしてこんなに濃い香り……?
疑問に思ったのは一瞬で、すぐに頭の中が香りに支配されてしまう。ラルフとつながりたくて仕方ない。
「ビスチェ……すごい香りだ。ヒートが来たの?」
「オレ……?」
オレも、香りが強くなってる?
でも確かに体が熱くて、まるで発情期の時みたいにラルフが欲しくて仕方なくなっていた。
「ヒートがきてくれるなら、最高だ」
男くさく笑って、ラルフがオレの両足を持ち上げ肩へと担ぐ。否応なく自分の下半身が目に入って、興奮しきった自分を思い知らされるようで恥ずかしさに目をそらした。
持ち上げられた衝撃だけで堪えきれないくらいの快感に襲われて、そそり立ったペニスからは先走りが零れ次なる刺激を待ってふるふると震えている。
けれどラルフはもうオレのペニスにはあえて触れずに、後孔だけを丹念にほぐしていく。
「ラルフ、ラルフ、早く、早く挿れてくれ……っ」
「うん、僕ももう限界」
抜いた指の代わりに自分のモノを孔に押し当てて、ゆっくりと体重をかけてくる。たっぷり時間をかけて充分に解された孔は、さほどの抵抗もなくラルフを受け入れていた。
「ああ、ビスチェ……なんていい匂いなんだ」
「ふ、あ、ああああああぁぁん」
そもそもラルフを受け入れるための孔だ。ラルフしか知らないそこは、太いカリの部分をくぷんと飲み込んだと思ったら、一気に半分くらいを一瞬で飲み込んでしまう。
ああ……。
ラルフの熱い熱杭を受け入れると、それだけで心が満たされていくみたいだ。
あえて奥までは深く挿入せず中ほどまでを緩く出し入れしながら、ちょっとずつ深く押し込められていくのがなんとももどかしいのに、大切に抱かれてるみたいで幸福感がヤバい。
もっと奥まで欲しいのに、この優しい攻めをもっと味わいたくもあって、オレはふるふると震えながら受け入れる事しかできなかった。
「ひっ、ああっ、ああっ、ああっ、あ、あん、ま、あっ」
何度も何度も穿たれて、少しずつ少しずつオレのナカに深く分け入ってくる巨大な男根。オレを屈服させ、いつだって天上の喜びを与えてくれるこの雄が愛しい。
「ひ……あ、あ、あ、すごい、あ、ああ」
「ああ、蕩けた顔も素敵だ、ビスチェ」
ラルフの熱い視線を感じて目を開けたら、熱の籠った瞳で見つめられていて、胸がきゅうんと切なくなる。
オレが見つめ返しているのに気がついたらラルフが、ふと微笑んでくれた。
ホワイトムスクのように甘くて清潔な……なのにどこか野性的な香り。
発情期でもないのに、どうしてこんなに濃い香り……?
疑問に思ったのは一瞬で、すぐに頭の中が香りに支配されてしまう。ラルフとつながりたくて仕方ない。
「ビスチェ……すごい香りだ。ヒートが来たの?」
「オレ……?」
オレも、香りが強くなってる?
でも確かに体が熱くて、まるで発情期の時みたいにラルフが欲しくて仕方なくなっていた。
「ヒートがきてくれるなら、最高だ」
男くさく笑って、ラルフがオレの両足を持ち上げ肩へと担ぐ。否応なく自分の下半身が目に入って、興奮しきった自分を思い知らされるようで恥ずかしさに目をそらした。
持ち上げられた衝撃だけで堪えきれないくらいの快感に襲われて、そそり立ったペニスからは先走りが零れ次なる刺激を待ってふるふると震えている。
けれどラルフはもうオレのペニスにはあえて触れずに、後孔だけを丹念にほぐしていく。
「ラルフ、ラルフ、早く、早く挿れてくれ……っ」
「うん、僕ももう限界」
抜いた指の代わりに自分のモノを孔に押し当てて、ゆっくりと体重をかけてくる。たっぷり時間をかけて充分に解された孔は、さほどの抵抗もなくラルフを受け入れていた。
「ああ、ビスチェ……なんていい匂いなんだ」
「ふ、あ、ああああああぁぁん」
そもそもラルフを受け入れるための孔だ。ラルフしか知らないそこは、太いカリの部分をくぷんと飲み込んだと思ったら、一気に半分くらいを一瞬で飲み込んでしまう。
ああ……。
ラルフの熱い熱杭を受け入れると、それだけで心が満たされていくみたいだ。
あえて奥までは深く挿入せず中ほどまでを緩く出し入れしながら、ちょっとずつ深く押し込められていくのがなんとももどかしいのに、大切に抱かれてるみたいで幸福感がヤバい。
もっと奥まで欲しいのに、この優しい攻めをもっと味わいたくもあって、オレはふるふると震えながら受け入れる事しかできなかった。
「ひっ、ああっ、ああっ、ああっ、あ、あん、ま、あっ」
何度も何度も穿たれて、少しずつ少しずつオレのナカに深く分け入ってくる巨大な男根。オレを屈服させ、いつだって天上の喜びを与えてくれるこの雄が愛しい。
「ひ……あ、あ、あ、すごい、あ、ああ」
「ああ、蕩けた顔も素敵だ、ビスチェ」
ラルフの熱い視線を感じて目を開けたら、熱の籠った瞳で見つめられていて、胸がきゅうんと切なくなる。
オレが見つめ返しているのに気がついたらラルフが、ふと微笑んでくれた。
85
お気に入りに追加
1,192
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
ふしだらオメガ王子の嫁入り
金剛@キット
BL
初恋の騎士の気を引くために、ふしだらなフリをして、嫁ぎ先が無くなったペルデルセ王子Ωは、10番目の側妃として、隣国へ嫁ぐコトが決まった。孤独が染みる冷たい後宮で、王子は何を思い生きるのか?
お話に都合の良い、ユルユル設定のオメガバースです。
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
【完結】《BL》溺愛しないで下さい!僕はあなたの弟殿下ではありません!
白雨 音
BL
早くに両親を亡くし、孤児院で育ったテオは、勉強が好きだった為、修道院に入った。
現在二十歳、修道士となり、修道院で静かに暮らしていたが、
ある時、強制的に、第三王子クリストフの影武者にされてしまう。
クリストフは、テオに全てを丸投げし、「世界を見て来る!」と旅に出てしまった。
正体がバレたら、処刑されるかもしれない…必死でクリストフを演じるテオ。
そんなテオに、何かと構って来る、兄殿下の王太子ランベール。
どうやら、兄殿下と弟殿下は、密な関係の様で…??
BL異世界恋愛:短編(全24話) ※魔法要素ありません。※一部18禁(☆印です)
《完結しました》
僕の番
結城れい
BL
白石湊(しらいし みなと)は、大学生のΩだ。αの番がいて同棲までしている。最近湊は、番である森颯真(もり そうま)の衣服を集めることがやめられない。気づかれないように少しずつ集めていくが――
※他サイトにも掲載
【完結】愛してるから。今日も俺は、お前を忘れたふりをする
葵井瑞貴┊書き下ろし新刊10/5発売
BL
『好きだからこそ、いつか手放さなきゃいけない日が来るーー今がその時だ』
騎士団でバディを組むリオンとユーリは、恋人同士。しかし、付き合っていることは周囲に隠している。
平民のリオンは、貴族であるユーリの幸せな結婚と未来を願い、記憶喪失を装って身を引くことを決意する。
しかし、リオンを深く愛するユーリは「何度君に忘れられても、また好きになってもらえるように頑張る」と一途に言いーー。
ほんわか包容力溺愛攻め×トラウマ持ち強気受け
最強で美人なお飾り嫁(♂)は無自覚に無双する
竜鳴躍
BL
ミリオン=フィッシュ(旧姓:バード)はフィッシュ伯爵家のお飾り嫁で、オメガだけど冴えない男の子。と、いうことになっている。だが実家の義母さえ知らない。夫も知らない。彼が陛下から信頼も厚い美貌の勇者であることを。
幼い頃に死別した両親。乗っ取られた家。幼馴染の王子様と彼を狙う従妹。
白い結婚で離縁を狙いながら、実は転生者の主人公は今日も勇者稼業で自分のお財布を豊かにしています。
夢見がちオメガ姫の理想のアルファ王子
葉薊【ハアザミ】
BL
四方木 聖(よもぎ ひじり)はちょっぴり夢見がちな乙女男子。
幼少の頃は父母のような理想の家庭を築くのが夢だったが、自分が理想のオメガから程遠いと知って断念する。
一方で、かつてはオメガだと信じて疑わなかった幼馴染の嘉瀬 冬治(かせ とうじ)は聖理想のアルファへと成長を遂げていた。
やがて冬治への恋心を自覚する聖だが、理想のオメガからは程遠い自分ではふさわしくないという思い込みに苛まれる。
※ちょっぴりサブカプあり。全てアルファ×オメガです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる