最愛の夫に、運命の番が現れた!

竜也りく

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困った人だね

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「ビスチェ、綺麗だ……」

「うあっ……っ」

おへその中を舌先でぐりぐりと舐られて、思わず声が漏れた。ぞわぞわとペニスに響くような感覚にオレの身体はなすすべもなくあおられてしまう。

思う存分おへその中をつついたあと、ラルフの舌はオレの内股を丹念に舐めていく。

「んん、ふぅ……っ」

容赦なく高められていく性感に、思わず鼻にかかった声が漏れ出てしまった。

息も絶え絶えなオレを見て楽しそうに目を細めたラルフは、オレの愚息を口に含んで舌でやわやわと刺激しながら後ろの方へも手を伸ばす。

ラルフの大きくて剣だこのある手がオレのお尻の肉を割り開き、オレのまだ固い蕾に指を這わせていく。ぬめりのある指で愛撫されれば、大好きなラルフをオレの体が拒めるはずなんてない。ラルフのゴツゴツした指が、すぐにオレの中に入ってきた。

「く、あ……っ、」

ラルフを求めて疼くナカを掻き混ぜられ、指を出し入れされるたびにローションを足されて、オレの秘孔からは聞くに耐えない音が響いていた。

ラルフに与えられるものならば、快感も痛みも、きっとすべてが愛しい。

「ああ、ふ、ぅ……っ、ラルフ、好き……!」

漏れ出た声に、ラルフが顔を上げる。

オレの愚息から顔を離し、伸びあがって左腕でしっかりと抱きしめてくれた。右手はオレの後ろのいいところをぐりぐりと攻めてくるのに、上半身は抱きすくめられて、鎖骨に、耳たぶに優しいキスを与えられる。

オレはたまらない気持ちになってラルフに縋り付いてしまった。

「どうして挿れてくれないの……?」

こんなにもぐずぐずになっているのに。

蕩けてしまいそうな快楽がひっきりなしに与えられて、もう『ラルフとひとつになりたい』って、そのことしか考えられなくなっていた。

「困ったな。そんなに可愛いことを言われると、我慢できなくなってしまいそうだ」

「なんで我慢……?」

気持ちよすぎて涙が出てきた。我慢なんてしないで欲しい。

「ああっ」

孔の中の硬い部分を集中して擦り上げられて、オレはもうたまらなくなってラルフの腰に足を回し、高まり切ったペニスを擦り付けて快楽をむさぼる。

「困った人だね、傷ひとつつけたくないんだ。もっとトロトロに溶かさないと」

「もうラルフの舌と指で、どこもかしこも溶けてかき混ぜられてる……」

ラルフ自身が欲しい。

「ひとつに、なりたい……」

うわごとのようにそんな言葉が漏れ出た途端。

フ、とラルフが笑う。その瞬間に、急にぶわっと濃厚な香りに包まれた。
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