「イケメン滅びろ」って呪ったら

竜也りく

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なんだその嬉しそうな顔

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グスっとすすりあげる豊は、ようやく涙が止まってきたらしい。

「俺……最初、悠真のことムリヤリ襲っちゃったし……っ、ダメだって思ってるのにいつもがっついちゃうし」

言ってるうちにまた涙が込み上げてきたのか、豊は途中でスン、スン、と小さくすすりあげながら、懸命にオレに思いを打ち明けてくれる。いつもの余裕なんて微塵も感じられない、幼さを感じてグッとくる。

「本当は、悠真は俺に流されてるだけなんじゃないかってずっと不安で。でも、それでも繋がってたくて」

まぁ確かに、豊の勢いに押された感があったのは否めない。でもあの『初お泊まり初エッチ事件』前から、オレだって豊にずっとドキドキしたりしてたし、今だって多分、豊が想像してるよりずっとずっとオレは豊のことが好きだと思う。

「俺、悠真の事になると見境いなくなるなってホント自分でも分かってるんだ。重いし、ヤバいって」

「ささ……豊は最初から病みそうでヤバかった」

俺はつい笑ってしまった。豊は眉毛を下げて叱られた犬みたいな顔してる。こんな顔さえも好きなんだからオレだって充分コイツに首ったけだと思うんだけどなぁ。

「オレさぁ、病みそうな豊も、今みたいにしょんぼりした豊も、重くてヤバい豊も好きだよ」

「悠真……」

「ん……っ」

腹んナカでちんこがデカくなった。オレは豊の頭や背中を撫でてやりながら続ける。

「ちょっと腹黒い豊も好きだし、勉強教えてくれる豊も、甲斐甲斐しくて優しくしてくれる豊も、我慢出来なくなって襲ってくる豊も……なんかもう、豊だったらなんでもいいやってくらい好き」

そうなんだよなぁ。オレ抱きしめてクッションに座ってて、そのうち勝手に盛ってデッカいちんこ押し付けてくるのなんて、しょーがねぇなって思うけど、可愛いヤツだとも思っちゃうんだよなぁ。

「滅びろって言っちゃったイケメン王子様フェイスも、今はすごい好き。見つめられるとドキドキするし、鼻筋キレイだなって思うし、唇はちゅーしたくなる」

豊がオレの首筋に顔を押しつけてぐりぐりし始めた。オレに甘えたい時のコイツの癖だ。

「俺、明日死ぬのかな。幸せ過ぎて怖い」

涙声で豊が呟いて、ふすふすと首筋に鼻息がかかるのがくすぐったい。

また泣いてんのかなぁ。

こんな甘えたな癖まで分かるようになるくらい、いちゃいちゃしながら傍にいたってのに、オレは言葉が足りなかったのかも知れない。ちょっと反省したけど、豊の背中をぽんぽんとあやしながら、オレはあえて軽い調子でこう言った。

「オレの可愛らしい告白聞いてこんなにちんこデッカくしてるヤツがそう簡単に死ぬかよ。……まぁでも、そんなエロエロで変態な豊も好きなんだよなぁ。困った事に」

その言葉がスイッチになっちまったらしい。

豊の腰がゆっくりと円を描くように動いて、デッカいマグナムがオレの奥の奥をぐりゅん、とかき混ぜた。

「はぁ……っ、おま、ヤバ……っ」

「エロくて変態な俺でも好きでいてくれるんだ」

なんだその嬉しそうな顔。

嬉しさを滲ませた泣き笑いみたいな顔しながら、豊はオレの奥の奥をぐりゅん、ぐりゅんと犯してくる。痺れるような快感に襲われてまた息が詰まった。

「ああっん、すご……っ、つーか……じゃなきゃ、毎日来るかよ」

「悠真、最高……!」

ゆっくりと半分くらい引き抜かれ、一気に豊の怒張が突き入れられる。

「うああっ! 深い……!」

ナマだからか豊のブツの形状だの感触だのが余計に感じられる。奥を突かれる衝撃と同時にその輪郭がオレのナカを擦り上げる感触が相俟って、壮絶に気持ちいい。

なんかそれがすごく良くて、オレは悠真にぎゅっとしがみついた。足を豊の腰に巻きつけて、腰を豊に押し付ける。

もっと、もっとひとつになりたかった。

こんなに奥までハメられてるのに、オレもなかなか貪欲だ。

「もっと奥に欲しいの? 待ってて。俺、悠真の願いなら何でも叶えるよ」

ぐりぐりと押し付けるように豊の腰が動いて、オレの奥の奥が抉じ開けられるみたいに刺激される。

「ふあっ……ああっ! あ、スゲェ……!」

「これからここに、いっぱい俺のを挿入て満たしてあげる」

豊が恍惚とした表情でそんな事を言うから、背中がゾクッとした。こんなゆっくりした動きでも電流が走ったみたいに気持ちいいのに、いつもみたいにめちゃくちゃ突かれたら……!

そんな期待と不安は、すぐさま現実になった。

豊はオレの脚をグイッと持ち上げて、顔の横に脚がくるくらいまで強引に折り曲げてくる。背中は完全に持ち上げられて、ケツの穴が多分、天井を向くレベルの体勢だ。

苦しいけど、いつもと違う未知なる快感にオレは身悶えた。

「んあぁ……ん、豊ぁ……」

挿れたままそんな体勢まで持っていかれたら、エロい声だって出る。オレの声を聞いた豊はベロリと舌舐めずりをして、真上からオレに思いっきり突き入れ始めた。

「ひゃあ、ん……うあっ、あっ、ぐ、あっ、ああ、ん……ひ、ヒイっ! ま、待って……あ、あああっ!」
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