上 下
17 / 30

AV鑑賞会は見るだけだからっ!

しおりを挟む
やっっっっばい!!!!

何してくれちゃってんの!? コイツ!!!!

さっきからありえないところを舐められたり擦られたり、あまつさえ大事なところをぎゅうぎゅうに握りしめられたりしちゃっている。

ピッチピチの生きのいいチェリーボーイなオレが、そんなエロエロな事をされて平気でいられる筈はいだろ!? 油断すると変な声が出ちゃいそう……っていうかもう何回か声が漏れ出たりしちゃってるもんだから、オレはもう必死で口を押さえていた。

だってヤバい。

そもそも勃ってたんだから完全にエロスイッチは入っちゃってるわけで、お姉さんから責められまくってめっちゃ気持ち良さそうにしてるAV見て気持ちは昂ぶってるわけで。そこでこんな直接的な刺激与えられたら、今まで感じた事もなかった部分だってちょっと勘違いして快感ひろっちゃったりするじゃん。

ダメだって、ヤバいって、一生懸命訴えた。

ところがどっこい。

佐々木ときたら全然やめてくれないどころか、動きはエスカレートしていく一方だ。

あんまりオレの弱いところばっかり攻めるから、うっかり漏れてしまった声を聞いて、佐々木は「可愛い」なんて言ってきやがった。んなわけねーだろ。

軽く死ねる。

俺が抵抗できなくなったのをいいことに、佐々木は硬くなったイチモツをオレのタマタマに下から擦り付けてきた。あったかくて硬くてドクドク脈打ってるソレが、オレの敏感なタマタマをグイグイ弄ってくるもんだから、オレはたまらずのけぞった。

だって、そんな後ろからタマタマを突かれるなんて初体験なんだもの……っ!

しかも喉仏んとこばっか、恨みでもあんのかってくらい舐めたり吸ったり甘噛みしたりしてくる。こんなトコが気持ちいいなんて、考えたこともなかった。

もう口も押さえてらんなくて、見えない佐々木の頭に、首に、腕を伸ばして必死で押しのけようとする。もちろん佐々木のテクにより骨抜きにされてる体じゃこれっぽっちも力なんて入らかった。

仕方なくダメ元で佐々木に懇願する。

「佐々木、も、舐めるのヤダ……」

「ん、分かった」

ペロっと最後にひと舐めして、意外にも佐々木は聞き分け良くオレの要望を聞き入れてくれた。

と思ったら。

「じゃあ今度はこっちを気持ち良くするね」

とかなんとか言いながら、佐々木の手がオレの乳首をめちゃくちゃにコリコリつんつんクニクニと弄りまくってくる。AV鑑賞会なんて恥ずかしいとか言ってたくせにどんだけエロエロしい事してくるつもり!!???

いや、逆か!?

こんな事し合うと思ってたから恥ずかしかったのか!?

いや、そりゃ恥ずかしいわ。むしろ大人数でやったら乱交待ったなしだわ、コレ。

佐々木、違うんだ、佐々木。

AV鑑賞会はあくまでもエロいビデオを鑑賞するだけの高尚な会であって、こんな風に互いで肉欲を埋め合うような即物的な会じゃないんだ。

「佐々木……っ」

なんとか誤解をとこうと、オレは震える声で佐々木に話しかけた。ちょっと喘ぎっぽかったのは許して欲しい。

「佐々木……AV鑑賞会は、見るだけ……っ、こんな事、しない、からぁ……っ」

「うん、でも俺、宮下としたい。もう我慢できない」

したいって何!? これ以上何する気!?

「宮下だって気持ちいいでしょ。こんなにビンビンなんだから」

そりゃもう、こんな事されたら……しかも佐々木にされてると思ったら、ビンビンにもなりますけども!

「ああっ!?」

乳首をさらにキュッと摘まれて、思わず声が出る。でもその指はそのまま乳首を離れて、今度はオレのチンコを擦り始めた。

「どう? どこが気持ちいいのか教えて?」

オレのチンコを擦りながら、佐々木は後ろからあちこち舐めてくる。気持ちいいけど、このままどうなってしまうのかと思うと怖い。

最後の力を振り絞って逃げようと前のめりになったら、後ろから佐々木がのしかかってきて、ローテーブルに上半身を押し付けられた状態でホールドされてしまった。

この体勢はヤバいだろ!? むしろこれこそエロビデオ。

「なんで逃げるの? 気持ち良くない?」

「気持ちいいは気持ちいいけど! うああっ、やっば……あ、佐々木っ、ダメ、ダメだってぇ」

もう半泣き。

チンコが熱い。爆発しそう。まさか佐々木がこんなにテクニシャンだとは。さてはそんな顔してすっげぇオナニーしまくってんだろ。

「あ、あ、あ、も、ムリ、出したい……っ」

心の叫びが口から漏れた。

出したいのに、佐々木がオレのチンコをぎゅうぎゅうに握ってるから、出したくても出せない。欲望の吐き出し口を求めて腰が揺れる。

出したい。チンコ擦るなら、出させて欲しい。なんで。

「な、なんで……っ、こんな……」

「俺、宮下のことが好きなんだ」

「えっ」

斜め方向の答えに、一瞬頭がバグる。

「聞こえた? 宮下のことが、好き」

「ああんっ」

ひときわ強くカリの部分を捏ねられて、オレはのけぞった。

「でも宮下って意外にも常識人だから、男の俺が急に恋人になって、なんて言ったら正直ヒくかなと思って」

意外にって失礼な。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話

gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、 立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。 タイトルそのままですみません。

家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!

灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。 何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。 仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。 思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。 みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。 ※完結しました!ありがとうございました!

有能社長秘書のマンションでテレワークすることになった平社員の俺

高菜あやめ
BL
【マイペース美形社長秘書×平凡新人営業マン】会社の方針で社員全員リモートワークを義務付けられたが、中途入社二年目の営業・野宮は困っていた。なぜならアパートのインターネットは遅すぎて仕事にならないから。なんとか出社を許可して欲しいと上司に直談判したら、社長の呼び出しをくらってしまい、なりゆきで社長秘書・入江のマンションに居候することに。少し冷たそうでマイペースな入江と、ちょっとビビりな野宮はうまく同居できるだろうか? のんびりほのぼのテレワークしてるリーマンのラブコメディです

俺の体に無数の噛み跡。何度も言うが俺はαだからな?!いくら噛んでも、番にはなれないんだぜ?!

BL
背も小さくて、オメガのようにフェロモンを振りまいてしまうアルファの睟。そんな特異体質のせいで、馬鹿なアルファに体を噛まれまくるある日、クラス委員の落合が………!!

不良×平凡

おーか
BL
不良副総長×平凡です。 不良7割、一般生徒3割の不良校に入学した、平凡な香夜(かぐや)は、不良が多いものの絡まれることもなく、過ごしていた。 そんな中で事件が起こった。ある日の放課後、掃除のためにバケツに水をくんで歩いていると、廊下で何かに躓き、バケツは宙を舞う。 その先には、赤髪と青髪の不良様がた。見事にびしょ濡れになった不良様がたに追い掛け回されているところを、不良の副総長である秋夜(しゅうや)に助けられる。 オメガバースは別で新しく書くことにします。 他サイトにも投稿しています。 ※残酷な表現については、不良ものなので念の為つけています。

ヤンデレ王子と哀れなおっさん辺境伯 恋も人生も二度目なら

音無野ウサギ
BL
ある日おっさん辺境伯ゲオハルトは美貌の第三王子リヒトにぺろりと食べられてしまいました。 しかも貴族たちに濡れ場を聞かれてしまい…… ところが権力者による性的搾取かと思われた出来事には実はもう少し深いわけが…… だって第三王子には前世の記憶があったから! といった感じの話です。おっさんがグチョグチョにされていても許してくださる方どうぞ。 濡れ場回にはタイトルに※をいれています おっさん企画を知ってから自分なりのおっさん受けってどんな形かなって考えていて生まれた話です。 この作品はムーンライトノベルズでも公開しています。

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

鈍感モブは俺様主人公に溺愛される?

桃栗
BL
地味なモブがカーストトップに溺愛される、ただそれだけの話。 前作がなかなか進まないので、とりあえずリハビリ的に書きました。 ほんの少しの間お付き合い下さい。

処理中です...