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3話
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異世界転生、と呼ばれるものがある。
創作においてはもう一つのジャンルとしてしっかり確立されていると言っても良い。
例の『彼』はそういった本を好んで読んでいて、勧められて僕も読んだことがある。
そういったものに疎い僕にも入りやすい用にと『彼』から手渡されたハードカバーの本はアニメ調のイラストが描かれており、正直僕は抵抗があった。
堅苦しいと我が事ながら思うが、僕が定義する本というものとかけ離れていたからだ。
しかし折角気を利かせて用意してくれた一冊だ。僕は取り敢えずその本を読んでみることにした。
……結論からいえばその本は中々面白かった。
取り敢えずその本を読了してしまえるほどには。
その本は文章力や伏線を張るのではなく、強引ながらも続きが気になるような構成になっており、新鮮な気持ちもあって読み進めることが出来たのだ。
異世界転生、というものを知ったのはそれが初めてだった。
作品として面白いものだったし、異世界転生モノというジャンルが存在するのは別に構わない。
だって、それは創作だからだ。
創作だからこそハーレムやら強引な展開やら、そういったものは許容できる。
しかしだ。それを現実世界に引っ張ってきたらどうだろう。
それが本当にあるものであると想像してみる。
……。
いやいや。
いやいやいや。
これはない。
創作が許されるのはそれがあくまで創作であるからだ。
物語だから、手が届かないと知っているからこそ楽しいのだと僕は思う。
しかし『彼』は異世界転生したのだという。
正直、こんなことを誰かに話せば頭が湧いていると思われることは間違いない。
つまるところ、それが本当のことだと信じている僕―――或いは僕達の方が異常なのだ。
ことの始まりは今年の四月まで遡る。
四月。
学校においては入学式、始業式を迎える時期だった。
僕達三年生もクラス替えがあったが、文系理系に選択科目等がクラス編成に考慮されるため見知った顔も多く、そういった意味では新鮮味はあまりなかった。
とにかく僕等は最終学年である三年生なった。
一年間通う教室は別のものになったが、もう三年目だ。新入生のような新鮮な気持ちでいることは難しい。
新しい教室に対しても特別に何か思う事はない。二年生の二階から見える風景の視点が若干高くなったとか、階段が面倒臭くなるとか、変わった点はそれくらいだ。
しかし新しく入学する新入生達にとっては眩しいもののようだ。
放課後、窓際の席で僕と達哉はだらだらと雑談に興じていた。そこからは桜の花びらに混じって制服姿がぎこちない一年生達の姿がよく見えた。
別に先輩風を吹かそうなんて思わないけれど、ピカピカの一年生達を見るとどうにも微笑ましい気持ちになる。たった二つしか年は離れていないけれど、窓際の席から見える一年生の姿に、昔は僕達もああだったなんて謎の上から目線で感慨深くなっていた。
桜は満開の時期を終えたけどまだ見頃だ。河川敷では恐らく大学生と思しき連中が屯って連日騒いでいるだろう。それにあやかって僕達もジュースとお菓子でも持ち合って川沿いで花見でもしようか、なんて呑気な事を話していた。
今日は偶然、彼の姿はなかった。去年までは別のクラスだったため校門か下駄箱で待ち合わせて一緒に帰ることが多かったけど、今年は同じクラスだ。
なんでも先日発売されたRPGゲームの先を進めたいらしく、僕達に一言残し足早に学校を後にしていたのだ。
僕達三人は確かに昔馴染みでよくつるんでいたが、四六時中ずっと一緒にいるわけでもない。それに正直、過去にもこういうことは何度かあったから、特に気にも留めなかった。
「―――そんじゃ、そろそろ帰ろうぜ。俺は適当に何か家から持ってくるから、お前はジュース担当な」
実に高校生らしい健全な選択。此処でこっそり酒を持ってこようとか言い出さないあたり、達哉は真面目なのかヘタレなのか。
「りょーかい。一応、『彼』も声掛けとく?」
「あー。流石に今日は来ないだろ。授業中もずっとそわそわしてたし」
「ああ、確かに。今日は徹夜でもするんじゃないかな」
僕達は『彼』が電気を付ける暇も惜しんでコントローラーを握っている様子が容易に想像出来た。『彼』は所謂オタク趣味で、アニメやらゲームといったものを好んでいた。特にゲームについてはかなりのめりこむタイプらしく、期待の新作が発売される度に目に隈を作って、最終的に僕や達哉のノートを頼る事になる。
それもまた、昔からの事だ。
「なんかいつの間にか今日花見するみたいな感じになってるけど、『彼』が来ないんなら別日でもいいんじゃない?」
「馬っ鹿、よく考えろよ。花見っていうのは場所が大事だろ?」
「君に馬鹿と言われるのは正直腹立たしいけど、まあそうだね」
「そこは流せよ。つまり今日の花見は下見だ」
「……それは君、騒ぎたい適当な理由が欲しいだけでしょ」
そんなどうでも良い事を話しながら帰路につく。
途中、自転車道をのんびり進んでいると、前方からけたたましいサイレン音が聞こえてきた。大柄な白色のボディに赤色のランプが点滅している。
救急車だ。その速度を維持したままドップラー効果で音程が変わって救急車は僕達の視界から消えた。
「事故か?」
「こんな時期だから飲み過ぎた大学生とかじゃない?」
「あー、ありそう。未成年飲酒とか強引に飲ませるとか、そういうの最近は厳しくなってるっていうけどな」
「羽目を外したい馬鹿は何処にでもいるからね。達哉も大学行ったら気を付けなよ」
「遠まわしに俺を馬鹿扱いするな」
「割と直接馬鹿って言ったつもりだけど」
「なお悪いわ」
僕達の隣をサイレンを鳴らした救急車が通り抜けても思う事は特になかった。
頻繁にということはないが、救急車なんて外に出ていれば見かけるものだし。
……ましてやその救急車に彼が乗っていただなんて想像もつかなかったのだ。
けれど僕に限らずきっと誰だってそんなことは思わないはずだ。
通学や通勤途中に遭遇した救急車に自分の家族や友人が乗っているだなんて、普通は考えない。確率にしてみれば極々低いものだから、無意識のうちにそういう可能性を排除しているはずだ。テレビを見れば、新聞を捲れば誰かの死で溢れている。けど結局は見ず知らずの第三者だから大した感想も抱かない。
ああまた死んでいるよ、まだ若いのに可哀想だとか。そういった表層の情報だけで判断して。どちらかと言えば新聞のテレビ欄の方に関心があったくらいだ。
ニュースキャスターの無機質な言葉や新聞の文字の羅列だけでは死というものはあまりにも無味無臭で、それが本当に現実のものとして起こっているのか疑問を感じてしまいそうになる。
……今よりもずっと幼い頃、葬儀に出席したことがあった。
当時の僕は人が死ぬという当たり前の事も理解しているか怪しいくらいの歳だったから、葬儀の意味も喪主である父さんが何故泣いているのかも分からなかった。
それはもしかしたら、今も同じなのかもしれない。
知識として人が死ぬことは分かっていても身近に死というものに触れたことがないから、曖昧なもので終わらせてきた。それはきっと、悪いことではないけれど。
だから昨日まで元気にゲームについて熱く語っていたのに、突然交通事故で亡くなったなんて、そんなあっさりと受け入れることは出来なかった。
お互いの家が近くなって、三叉路に出た。此処で僕達はいつも別れてそれぞれの家に戻るのだ。
「んじゃ三十分後に集合な……ん?」
「どうかした?」
「いやお袋から電話。はーい、何? ……は? いやいや。う、嘘だろ? マジの話で? わ、分かった。今から行くわ」
「……どうしたの?」
「……悪い。花見は中止だ。アイツが事故にあって救急車で運ばれたって」
「―――え」
……葬儀に参加して。真っ白な彼の顔を見て。泣き腫らす彼の両親の姿を見て。
ようやく麻痺した心にじわじわと浸透していった。
彼はもうこの世にいない。もう二度と会うことができないのだと。
僕はその時、久しぶりに泣いた。人目も憚らず、さめざめと。
葬儀から数日の後、授業は再開した。
生徒一人が亡くなったというのは確かに痛ましい事件であったのだろうが、入ってきたばかりの新入生達にとっては共感しにくいことだったし、彼自身広い交友関係を築いているわけでもなかった。僕達のクラスもしばらくはぎこちなさがあったが、それも次第に風化してきた。
……本当は、ただそれだけの話だった。
小さい時から付き合いのある親しい友人が亡くなったのは悲しい。
けれど、それは悲しいだけだったから。
ちらりと隣を盗み見る。険しい友人の顔が視界に入って、僕は直ぐに視線を逸らした。
創作においてはもう一つのジャンルとしてしっかり確立されていると言っても良い。
例の『彼』はそういった本を好んで読んでいて、勧められて僕も読んだことがある。
そういったものに疎い僕にも入りやすい用にと『彼』から手渡されたハードカバーの本はアニメ調のイラストが描かれており、正直僕は抵抗があった。
堅苦しいと我が事ながら思うが、僕が定義する本というものとかけ離れていたからだ。
しかし折角気を利かせて用意してくれた一冊だ。僕は取り敢えずその本を読んでみることにした。
……結論からいえばその本は中々面白かった。
取り敢えずその本を読了してしまえるほどには。
その本は文章力や伏線を張るのではなく、強引ながらも続きが気になるような構成になっており、新鮮な気持ちもあって読み進めることが出来たのだ。
異世界転生、というものを知ったのはそれが初めてだった。
作品として面白いものだったし、異世界転生モノというジャンルが存在するのは別に構わない。
だって、それは創作だからだ。
創作だからこそハーレムやら強引な展開やら、そういったものは許容できる。
しかしだ。それを現実世界に引っ張ってきたらどうだろう。
それが本当にあるものであると想像してみる。
……。
いやいや。
いやいやいや。
これはない。
創作が許されるのはそれがあくまで創作であるからだ。
物語だから、手が届かないと知っているからこそ楽しいのだと僕は思う。
しかし『彼』は異世界転生したのだという。
正直、こんなことを誰かに話せば頭が湧いていると思われることは間違いない。
つまるところ、それが本当のことだと信じている僕―――或いは僕達の方が異常なのだ。
ことの始まりは今年の四月まで遡る。
四月。
学校においては入学式、始業式を迎える時期だった。
僕達三年生もクラス替えがあったが、文系理系に選択科目等がクラス編成に考慮されるため見知った顔も多く、そういった意味では新鮮味はあまりなかった。
とにかく僕等は最終学年である三年生なった。
一年間通う教室は別のものになったが、もう三年目だ。新入生のような新鮮な気持ちでいることは難しい。
新しい教室に対しても特別に何か思う事はない。二年生の二階から見える風景の視点が若干高くなったとか、階段が面倒臭くなるとか、変わった点はそれくらいだ。
しかし新しく入学する新入生達にとっては眩しいもののようだ。
放課後、窓際の席で僕と達哉はだらだらと雑談に興じていた。そこからは桜の花びらに混じって制服姿がぎこちない一年生達の姿がよく見えた。
別に先輩風を吹かそうなんて思わないけれど、ピカピカの一年生達を見るとどうにも微笑ましい気持ちになる。たった二つしか年は離れていないけれど、窓際の席から見える一年生の姿に、昔は僕達もああだったなんて謎の上から目線で感慨深くなっていた。
桜は満開の時期を終えたけどまだ見頃だ。河川敷では恐らく大学生と思しき連中が屯って連日騒いでいるだろう。それにあやかって僕達もジュースとお菓子でも持ち合って川沿いで花見でもしようか、なんて呑気な事を話していた。
今日は偶然、彼の姿はなかった。去年までは別のクラスだったため校門か下駄箱で待ち合わせて一緒に帰ることが多かったけど、今年は同じクラスだ。
なんでも先日発売されたRPGゲームの先を進めたいらしく、僕達に一言残し足早に学校を後にしていたのだ。
僕達三人は確かに昔馴染みでよくつるんでいたが、四六時中ずっと一緒にいるわけでもない。それに正直、過去にもこういうことは何度かあったから、特に気にも留めなかった。
「―――そんじゃ、そろそろ帰ろうぜ。俺は適当に何か家から持ってくるから、お前はジュース担当な」
実に高校生らしい健全な選択。此処でこっそり酒を持ってこようとか言い出さないあたり、達哉は真面目なのかヘタレなのか。
「りょーかい。一応、『彼』も声掛けとく?」
「あー。流石に今日は来ないだろ。授業中もずっとそわそわしてたし」
「ああ、確かに。今日は徹夜でもするんじゃないかな」
僕達は『彼』が電気を付ける暇も惜しんでコントローラーを握っている様子が容易に想像出来た。『彼』は所謂オタク趣味で、アニメやらゲームといったものを好んでいた。特にゲームについてはかなりのめりこむタイプらしく、期待の新作が発売される度に目に隈を作って、最終的に僕や達哉のノートを頼る事になる。
それもまた、昔からの事だ。
「なんかいつの間にか今日花見するみたいな感じになってるけど、『彼』が来ないんなら別日でもいいんじゃない?」
「馬っ鹿、よく考えろよ。花見っていうのは場所が大事だろ?」
「君に馬鹿と言われるのは正直腹立たしいけど、まあそうだね」
「そこは流せよ。つまり今日の花見は下見だ」
「……それは君、騒ぎたい適当な理由が欲しいだけでしょ」
そんなどうでも良い事を話しながら帰路につく。
途中、自転車道をのんびり進んでいると、前方からけたたましいサイレン音が聞こえてきた。大柄な白色のボディに赤色のランプが点滅している。
救急車だ。その速度を維持したままドップラー効果で音程が変わって救急車は僕達の視界から消えた。
「事故か?」
「こんな時期だから飲み過ぎた大学生とかじゃない?」
「あー、ありそう。未成年飲酒とか強引に飲ませるとか、そういうの最近は厳しくなってるっていうけどな」
「羽目を外したい馬鹿は何処にでもいるからね。達哉も大学行ったら気を付けなよ」
「遠まわしに俺を馬鹿扱いするな」
「割と直接馬鹿って言ったつもりだけど」
「なお悪いわ」
僕達の隣をサイレンを鳴らした救急車が通り抜けても思う事は特になかった。
頻繁にということはないが、救急車なんて外に出ていれば見かけるものだし。
……ましてやその救急車に彼が乗っていただなんて想像もつかなかったのだ。
けれど僕に限らずきっと誰だってそんなことは思わないはずだ。
通学や通勤途中に遭遇した救急車に自分の家族や友人が乗っているだなんて、普通は考えない。確率にしてみれば極々低いものだから、無意識のうちにそういう可能性を排除しているはずだ。テレビを見れば、新聞を捲れば誰かの死で溢れている。けど結局は見ず知らずの第三者だから大した感想も抱かない。
ああまた死んでいるよ、まだ若いのに可哀想だとか。そういった表層の情報だけで判断して。どちらかと言えば新聞のテレビ欄の方に関心があったくらいだ。
ニュースキャスターの無機質な言葉や新聞の文字の羅列だけでは死というものはあまりにも無味無臭で、それが本当に現実のものとして起こっているのか疑問を感じてしまいそうになる。
……今よりもずっと幼い頃、葬儀に出席したことがあった。
当時の僕は人が死ぬという当たり前の事も理解しているか怪しいくらいの歳だったから、葬儀の意味も喪主である父さんが何故泣いているのかも分からなかった。
それはもしかしたら、今も同じなのかもしれない。
知識として人が死ぬことは分かっていても身近に死というものに触れたことがないから、曖昧なもので終わらせてきた。それはきっと、悪いことではないけれど。
だから昨日まで元気にゲームについて熱く語っていたのに、突然交通事故で亡くなったなんて、そんなあっさりと受け入れることは出来なかった。
お互いの家が近くなって、三叉路に出た。此処で僕達はいつも別れてそれぞれの家に戻るのだ。
「んじゃ三十分後に集合な……ん?」
「どうかした?」
「いやお袋から電話。はーい、何? ……は? いやいや。う、嘘だろ? マジの話で? わ、分かった。今から行くわ」
「……どうしたの?」
「……悪い。花見は中止だ。アイツが事故にあって救急車で運ばれたって」
「―――え」
……葬儀に参加して。真っ白な彼の顔を見て。泣き腫らす彼の両親の姿を見て。
ようやく麻痺した心にじわじわと浸透していった。
彼はもうこの世にいない。もう二度と会うことができないのだと。
僕はその時、久しぶりに泣いた。人目も憚らず、さめざめと。
葬儀から数日の後、授業は再開した。
生徒一人が亡くなったというのは確かに痛ましい事件であったのだろうが、入ってきたばかりの新入生達にとっては共感しにくいことだったし、彼自身広い交友関係を築いているわけでもなかった。僕達のクラスもしばらくはぎこちなさがあったが、それも次第に風化してきた。
……本当は、ただそれだけの話だった。
小さい時から付き合いのある親しい友人が亡くなったのは悲しい。
けれど、それは悲しいだけだったから。
ちらりと隣を盗み見る。険しい友人の顔が視界に入って、僕は直ぐに視線を逸らした。
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