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11・王子はクソです
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~帝国 王宮~
「聖女を連れて帰ってこられなかった!?」
王宮には王子の叫び声が響き渡っていた。
その前にはキジンが立っている。
「すいません王子、しかしあちらには非常に厄介な人物が二人います。」
「そんなこと関係ない!お前なら簡単に連れ戻せただろう!」
「じゃあ私のこの傷はなんでしょう?」
キジンは至る所に切り傷があり右足の骨を折っていた。
「ぐっ……もういい!私が直々に行ってやる!私を愛しているんだから本人を目の前にすれば帰ってくるに決まっている!」
そう言って数名の侍女を連れて部屋に行った。
このあと自分に自業自得な悲劇が起こるとも知らず……。
~サトリ王国~
「そういえば最近帝国の人来ないね。」
「確かにそうじゃな。」
キジンがきてから約一週間。
特に何事もなく平和だった。
「しかし絶対に来ないとも限らないから油断は禁物だぞ。」
ちなみに今は王子とお茶をしている。
というか王宮で王子たちとお茶するのが日課になっている。
「そうじゃな。わらわとしては来てくれた方が面白いが……。」
「あのね~……私が困るんだよ。いくら私が竜の力を使えるようになったからってあのキジンに勝てるとは限らないんだから。」
私は最近完全な竜(ドラゴン)になったから竜とか神限定の魔法とかが使えるようになった。
あと身体能力めっちゃ上がった。
だけど強い力が使えるからって基本がなっていないからあの騎士に勝てる確率は低いと思う。
「もし妖夢を誰かが傷つけたらわらわが相手を倒すから安心するのじゃ。」
そういう問題じゃないんだどな。
あのクッッッソ王子のことだからなんか変なこと企んでるだろうしな。
「王子様、聖女様、燐様、国王様がお呼びです。」
そんな感じで話しているといきなりサクヤさんが出てきた。
最近慣れてきたけどやっぱりびっくりするな。
「父上が?いったいどうして?」
「『ちょっとめんどくさいのがきた。少なくとも妖夢は必ずきてくれ』だそうです。」
私?
なんでだろう……なんかとっっっっっても嫌な予感がする。
「まぁとりあえず行こうか。お燐もくる?」
「当たり前じゃろ。」
「王子も?」
「もちろんだ。」
「それでは行きましょう。あまり遅すぎると王宮の物を壊しかねません。」
あ……これは……うん。
予想が当たったわ。
少し歩いて今はその人物がいるという部屋の前。
中からは『早く聖女を出せ!』と聞き覚えのある声が聞こえている。
これで私は確信した。
中にいるのはあいつだと。
「はぁ~~~。失礼します。」
私は今すぐ神界に帰りたい気持ちを抑えてドアを開けた。
「あ、妖夢。来てくれたか。」
「おぉ聖女。久しぶりだな。」
そこには予想通り帝国の王子がいた。
足を机に乗っけて腕を組んでいる。
立場としては国王様の方が上なんだけどな。
ていうか、今見るとクソ王子って顔普通だったんだな。
「はぁ、何か用ですか?」
「決まっているだろう。お前を連れ戻しにきた。」
はぁやっぱり。
なんでそんな私を連れ戻したいかな?
「前に来た騎士さんにも言いましたけど私、帰れませんよ?」
「なんでだ?断る理由がないだろう?」
断る理由?
ありすぎていうのがめんどくさいんだけど。
ていうかお燐もなにいってんだって思ってるな。
あ、ちなみに私たちの尻尾と角は神を信じるものにしか見えないようにしてあるからクソ王子には見えてない。
「なんで私が帰らなきゃいけないんですか?追放したのはそっちでしょう?」
「それは私がスライにだまされていたんだ。ほんとの聖女は妖夢だってことを本人から聞いたんだ。ちなみにあの罪人は今はスライムになっている。」
スライがスライム……面白いな。
というか王子が言いたいのは聖女候補だから取り戻したい、ってことかな?
「この前までは私を罪人呼ばわりしていたのに今は聖女だから帰ってこい、か。」
「そうだ。文句はないだろう?」
お燐は何かを言い出そうにうずうずしているがなんとか必死で堪えている。
きっと都合が良すぎる!なんて思ってるんだろう。
「だってお前は私を愛しているのだから。当然だろう?」
……周りにいる人全員がは?という表情を見せる。
なんだこのナルシスト王子は……。
「はぁ、わかりました。私が帝国に戻れない理由をみせましょう。お燐?いい?」
「あ、あぁ。」
「あ、その前に一つ、王子は神を信じますか?」
「はっ、信じるわけがないだろう。」
私以外のその部屋にいた人は無表情で、しかし心の中では王子を今すぐ殺したい、という目で見ていた。
逆にそれに気づかない王子はすごいけど。
「じゃあやるぞ?……せいっ!」
私はお燐に神を信じない人でも尻尾とつのが見えるように調整してもらった。
「!?な、なんだその角は!?偽物か!?」
「本物ですよ?ほら。」
私は尻尾を揺らして見せる。
「それは魔法で動かしているのだろう!」
「私、魔力使ってますか?」
この世界では人が魔力を使うとその魔力が肉眼で見えるようになっている。
イメージとしては雲のような感じ。
「い、いや……出てない……じゃあなんだそのつのと尻尾は!?」
はぁ、これでもわからないか……バカだなこの王子は。
「私はここにいる神様のお燐に好かれて神様になったの。あ、敬語めんどいからやめるね?で、あんたの国は神様信じないでしょ?だから私はこの国にいたいの。それにここの生活帝国に居た時よりも楽しいし。」
「う、嘘だ……神様なんていないはず……。」
「まぁ私が神さまなのか信じるか信じないかは任せるけど私が帰りたくない理由はもう一つあるから。」
「え?」
「単刀直入に言わせてもらうよ。私はあなたが大っ嫌いなの。性格が最悪でナルシストですぐにバカなことをして……嫌なことを言えば大量にあるけど……
と に か く、私は帰らないから。サクヤさん?ちょっといいかな?」
「はい、なんでしょう?」
「こいつをどっか適当なところに置いてきて。」
「承知いたしました。メイド達!外の馬車をどっかに置いてきて!使用人とセットで!」
「「「「承知いたしました!」」」」
どこからかはわからないけど沢山の女性メイドの声がする。
サクヤさんはメイド長って聞いたことあるからな。統率力はすごいんだろう。
「あ、あと王子、私好きな人いるから。」
その場にいる人全員が驚く。
「もう来ないで。さよなラ。」
そうしてクッッッッッッソ王子は連れて行かれた。
王子が連れて行かれたあと、王子がいきなり駆け寄ってきた。
「妖夢に好きな人がいるって本当か!?」
「え!?いるわけないじゃん。あいつがもう来ないように言っただけだよ。」
「そ、そうか……。」
そうして王子は少し悲しそうな表情をした。
どうしてだろう?
まぁいいや。
王子もいなくなったことだし、この人達とこれからを楽しむか!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これにて完結です。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
リクエストがあればNG集やその後を作るかもしれません。
他の作品もこれから投稿していく予定です。
主にTFのタグをつけて投稿するので見てくれと嬉しいです。
最後にもう一度、ここまで読んでくれてありがとうございました。
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「聖女を連れて帰ってこられなかった!?」
王宮には王子の叫び声が響き渡っていた。
その前にはキジンが立っている。
「すいません王子、しかしあちらには非常に厄介な人物が二人います。」
「そんなこと関係ない!お前なら簡単に連れ戻せただろう!」
「じゃあ私のこの傷はなんでしょう?」
キジンは至る所に切り傷があり右足の骨を折っていた。
「ぐっ……もういい!私が直々に行ってやる!私を愛しているんだから本人を目の前にすれば帰ってくるに決まっている!」
そう言って数名の侍女を連れて部屋に行った。
このあと自分に自業自得な悲劇が起こるとも知らず……。
~サトリ王国~
「そういえば最近帝国の人来ないね。」
「確かにそうじゃな。」
キジンがきてから約一週間。
特に何事もなく平和だった。
「しかし絶対に来ないとも限らないから油断は禁物だぞ。」
ちなみに今は王子とお茶をしている。
というか王宮で王子たちとお茶するのが日課になっている。
「そうじゃな。わらわとしては来てくれた方が面白いが……。」
「あのね~……私が困るんだよ。いくら私が竜の力を使えるようになったからってあのキジンに勝てるとは限らないんだから。」
私は最近完全な竜(ドラゴン)になったから竜とか神限定の魔法とかが使えるようになった。
あと身体能力めっちゃ上がった。
だけど強い力が使えるからって基本がなっていないからあの騎士に勝てる確率は低いと思う。
「もし妖夢を誰かが傷つけたらわらわが相手を倒すから安心するのじゃ。」
そういう問題じゃないんだどな。
あのクッッッソ王子のことだからなんか変なこと企んでるだろうしな。
「王子様、聖女様、燐様、国王様がお呼びです。」
そんな感じで話しているといきなりサクヤさんが出てきた。
最近慣れてきたけどやっぱりびっくりするな。
「父上が?いったいどうして?」
「『ちょっとめんどくさいのがきた。少なくとも妖夢は必ずきてくれ』だそうです。」
私?
なんでだろう……なんかとっっっっっても嫌な予感がする。
「まぁとりあえず行こうか。お燐もくる?」
「当たり前じゃろ。」
「王子も?」
「もちろんだ。」
「それでは行きましょう。あまり遅すぎると王宮の物を壊しかねません。」
あ……これは……うん。
予想が当たったわ。
少し歩いて今はその人物がいるという部屋の前。
中からは『早く聖女を出せ!』と聞き覚えのある声が聞こえている。
これで私は確信した。
中にいるのはあいつだと。
「はぁ~~~。失礼します。」
私は今すぐ神界に帰りたい気持ちを抑えてドアを開けた。
「あ、妖夢。来てくれたか。」
「おぉ聖女。久しぶりだな。」
そこには予想通り帝国の王子がいた。
足を机に乗っけて腕を組んでいる。
立場としては国王様の方が上なんだけどな。
ていうか、今見るとクソ王子って顔普通だったんだな。
「はぁ、何か用ですか?」
「決まっているだろう。お前を連れ戻しにきた。」
はぁやっぱり。
なんでそんな私を連れ戻したいかな?
「前に来た騎士さんにも言いましたけど私、帰れませんよ?」
「なんでだ?断る理由がないだろう?」
断る理由?
ありすぎていうのがめんどくさいんだけど。
ていうかお燐もなにいってんだって思ってるな。
あ、ちなみに私たちの尻尾と角は神を信じるものにしか見えないようにしてあるからクソ王子には見えてない。
「なんで私が帰らなきゃいけないんですか?追放したのはそっちでしょう?」
「それは私がスライにだまされていたんだ。ほんとの聖女は妖夢だってことを本人から聞いたんだ。ちなみにあの罪人は今はスライムになっている。」
スライがスライム……面白いな。
というか王子が言いたいのは聖女候補だから取り戻したい、ってことかな?
「この前までは私を罪人呼ばわりしていたのに今は聖女だから帰ってこい、か。」
「そうだ。文句はないだろう?」
お燐は何かを言い出そうにうずうずしているがなんとか必死で堪えている。
きっと都合が良すぎる!なんて思ってるんだろう。
「だってお前は私を愛しているのだから。当然だろう?」
……周りにいる人全員がは?という表情を見せる。
なんだこのナルシスト王子は……。
「はぁ、わかりました。私が帝国に戻れない理由をみせましょう。お燐?いい?」
「あ、あぁ。」
「あ、その前に一つ、王子は神を信じますか?」
「はっ、信じるわけがないだろう。」
私以外のその部屋にいた人は無表情で、しかし心の中では王子を今すぐ殺したい、という目で見ていた。
逆にそれに気づかない王子はすごいけど。
「じゃあやるぞ?……せいっ!」
私はお燐に神を信じない人でも尻尾とつのが見えるように調整してもらった。
「!?な、なんだその角は!?偽物か!?」
「本物ですよ?ほら。」
私は尻尾を揺らして見せる。
「それは魔法で動かしているのだろう!」
「私、魔力使ってますか?」
この世界では人が魔力を使うとその魔力が肉眼で見えるようになっている。
イメージとしては雲のような感じ。
「い、いや……出てない……じゃあなんだそのつのと尻尾は!?」
はぁ、これでもわからないか……バカだなこの王子は。
「私はここにいる神様のお燐に好かれて神様になったの。あ、敬語めんどいからやめるね?で、あんたの国は神様信じないでしょ?だから私はこの国にいたいの。それにここの生活帝国に居た時よりも楽しいし。」
「う、嘘だ……神様なんていないはず……。」
「まぁ私が神さまなのか信じるか信じないかは任せるけど私が帰りたくない理由はもう一つあるから。」
「え?」
「単刀直入に言わせてもらうよ。私はあなたが大っ嫌いなの。性格が最悪でナルシストですぐにバカなことをして……嫌なことを言えば大量にあるけど……
と に か く、私は帰らないから。サクヤさん?ちょっといいかな?」
「はい、なんでしょう?」
「こいつをどっか適当なところに置いてきて。」
「承知いたしました。メイド達!外の馬車をどっかに置いてきて!使用人とセットで!」
「「「「承知いたしました!」」」」
どこからかはわからないけど沢山の女性メイドの声がする。
サクヤさんはメイド長って聞いたことあるからな。統率力はすごいんだろう。
「あ、あと王子、私好きな人いるから。」
その場にいる人全員が驚く。
「もう来ないで。さよなラ。」
そうしてクッッッッッッソ王子は連れて行かれた。
王子が連れて行かれたあと、王子がいきなり駆け寄ってきた。
「妖夢に好きな人がいるって本当か!?」
「え!?いるわけないじゃん。あいつがもう来ないように言っただけだよ。」
「そ、そうか……。」
そうして王子は少し悲しそうな表情をした。
どうしてだろう?
まぁいいや。
王子もいなくなったことだし、この人達とこれからを楽しむか!
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これにて完結です。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
リクエストがあればNG集やその後を作るかもしれません。
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最後にもう一度、ここまで読んでくれてありがとうございました。
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