7 / 10
8・王子の弟は洗脳が得意なようです
しおりを挟む
私は現在サクヤさんに国王様のいる部屋に案内してもらってる。
と言っても王宮は広いためらかれこれ10分くらいは歩いている。
それまでずっと無言。
流石に気まずかった私はサクヤさんに話しかけた。
「あ、あの、サクヤさん?」
「はい?なんでしょうか?」
「サ、サクヤさんは何か特技とかあるんですか?」
とりあえず思いついたことを聞いてみた。多分これからも関わること多くなると思うし。
「そうですね……家事全般はメイドなので得意です。あとは……魔法で時を止めてナイフを投げて攻撃するのが得意ですね。」
ほんとにどこぞのPADちょ
「!?」
またどこからか殺気が……やっぱり気のせいか。
というわけでとある部屋。
王子と国王様がいる。
そこで私はこの姿になった経緯を話した。
「……ということがありました。」
「なるほど……そんなことが。」
「まぁ後悔はしてないですけどね。」
後悔をしていないというとお燐は満遍の笑みを浮かべる。
今はもちろん人間の姿だ。
「まぁまた何かあったら言ってくれ。」
「はい。じゃあまた明日来ますね。」
そう言って部屋を出る。
しばらく歩くと12歳くらいの王子に似た子供がいた。
「あ……。」
「ん?どしたんじゃ?」
あの子は……。
「逃げるよ。」
「は!?ちょ、ちょっと!待つんじゃ!」
「‼︎‼︎‼︎」
やばい気づかれた!
後ろを振り向くと走ってついてきていた。
私達は通路を右に曲がる。
しかしそこは行き止まりだった。
「嘘!?」
「どうしたんじゃさっきから……ただの子供じゃろ?」
「ふっふっふっ、やっと追いついたぞ!」
すると後ろから声がする。
振り返るとそこには王子の弟、アマミくんがいた。
「さて、今日こそ洗脳してやる!さぁ言え!アマミさんはかっこいい!」
う、うぅ……
あ、頭がおかしくなるぅぅぅぅぅ!
「あ、アマミさんっ、アマミさんはぁ!」
「ふふ、さぁいうのだ!」
「う、うぅ……アマミさんはぁぁぁぁ!」
「言えぇぇぇぇぇ!」
「か、かっこいっ、い……イカスミ!」
「うっ、今回は失敗か。さらばだ!また会おう!」
そう言って去っていった。
「なんじゃ今の子は?」
「アマミ王子、センゲツ王子の弟。」
「なるほど。」
「そして洗脳魔法が得意。」
「洗脳が得意なんて人間初めてみたな。」
「だけど検証方法が……。」
「あぁ、なんとなく察したぞ。」
まぁそんな感じであの子は色々とめんどくさいのだ。
竜神歳の前にあったけどおんなじようなことをされた。
「今度からは気をつけてな。」
「うん。気をつけるね。」
そういえばあの子もイケメンだったな。
この家の家系はイケメンなのか!?
と言っても王宮は広いためらかれこれ10分くらいは歩いている。
それまでずっと無言。
流石に気まずかった私はサクヤさんに話しかけた。
「あ、あの、サクヤさん?」
「はい?なんでしょうか?」
「サ、サクヤさんは何か特技とかあるんですか?」
とりあえず思いついたことを聞いてみた。多分これからも関わること多くなると思うし。
「そうですね……家事全般はメイドなので得意です。あとは……魔法で時を止めてナイフを投げて攻撃するのが得意ですね。」
ほんとにどこぞのPADちょ
「!?」
またどこからか殺気が……やっぱり気のせいか。
というわけでとある部屋。
王子と国王様がいる。
そこで私はこの姿になった経緯を話した。
「……ということがありました。」
「なるほど……そんなことが。」
「まぁ後悔はしてないですけどね。」
後悔をしていないというとお燐は満遍の笑みを浮かべる。
今はもちろん人間の姿だ。
「まぁまた何かあったら言ってくれ。」
「はい。じゃあまた明日来ますね。」
そう言って部屋を出る。
しばらく歩くと12歳くらいの王子に似た子供がいた。
「あ……。」
「ん?どしたんじゃ?」
あの子は……。
「逃げるよ。」
「は!?ちょ、ちょっと!待つんじゃ!」
「‼︎‼︎‼︎」
やばい気づかれた!
後ろを振り向くと走ってついてきていた。
私達は通路を右に曲がる。
しかしそこは行き止まりだった。
「嘘!?」
「どうしたんじゃさっきから……ただの子供じゃろ?」
「ふっふっふっ、やっと追いついたぞ!」
すると後ろから声がする。
振り返るとそこには王子の弟、アマミくんがいた。
「さて、今日こそ洗脳してやる!さぁ言え!アマミさんはかっこいい!」
う、うぅ……
あ、頭がおかしくなるぅぅぅぅぅ!
「あ、アマミさんっ、アマミさんはぁ!」
「ふふ、さぁいうのだ!」
「う、うぅ……アマミさんはぁぁぁぁ!」
「言えぇぇぇぇぇ!」
「か、かっこいっ、い……イカスミ!」
「うっ、今回は失敗か。さらばだ!また会おう!」
そう言って去っていった。
「なんじゃ今の子は?」
「アマミ王子、センゲツ王子の弟。」
「なるほど。」
「そして洗脳魔法が得意。」
「洗脳が得意なんて人間初めてみたな。」
「だけど検証方法が……。」
「あぁ、なんとなく察したぞ。」
まぁそんな感じであの子は色々とめんどくさいのだ。
竜神歳の前にあったけどおんなじようなことをされた。
「今度からは気をつけてな。」
「うん。気をつけるね。」
そういえばあの子もイケメンだったな。
この家の家系はイケメンなのか!?
10
お気に入りに追加
107
あなたにおすすめの小説

「聖女はもう用済み」と言って私を追放した国は、今や崩壊寸前です。私が戻れば危機を救えるようですが、私はもう、二度と国には戻りません【完結】
小平ニコ
ファンタジー
聖女として、ずっと国の平和を守ってきたラスティーナ。だがある日、婚約者であるウルナイト王子に、「聖女とか、そういうのもういいんで、国から出てってもらえます?」と言われ、国を追放される。
これからは、ウルナイト王子が召喚術で呼び出した『魔獣』が国の守護をするので、ラスティーナはもう用済みとのことらしい。王も、重臣たちも、国民すらも、嘲りの笑みを浮かべるばかりで、誰もラスティーナを庇ってはくれなかった。
失意の中、ラスティーナは国を去り、隣国に移り住む。
無慈悲に追放されたことで、しばらくは人間不信気味だったラスティーナだが、優しい人たちと出会い、現在は、平凡ながらも幸せな日々を過ごしていた。
そんなある日のこと。
ラスティーナは新聞の記事で、自分を追放した国が崩壊寸前であることを知る。
『自分が戻れば国を救えるかもしれない』と思うラスティーナだったが、新聞に書いてあった『ある情報』を読んだことで、国を救いたいという気持ちは、一気に無くなってしまう。
そしてラスティーナは、決別の言葉を、ハッキリと口にするのだった……
護国の聖女、婚約破棄の上、国外追放される。〜もう護らなくていいんですね〜
ココちゃん
恋愛
平民出身と蔑まれつつも、聖女として10年間一人で護国の大結界を維持してきたジルヴァラは、学園の卒業式で、冤罪を理由に第一王子に婚約を破棄され、国外追放されてしまう。
護国の大結界は、聖女が結界の外に出た瞬間、消滅してしまうけれど、王子の新しい婚約者さんが次の聖女だっていうし大丈夫だよね。
がんばれ。
…テンプレ聖女モノです。
【完結】「神様、辞めました〜竜神の愛し子に冤罪を着せ投獄するような人間なんてもう知らない」
まほりろ
恋愛
王太子アビー・シュトースと聖女カーラ・ノルデン公爵令嬢の結婚式当日。二人が教会での誓いの儀式を終え、教会の扉を開け外に一歩踏み出したとき、国中の壁や窓に不吉な文字が浮かび上がった。
【本日付けで神を辞めることにした】
フラワーシャワーを巻き王太子と王太子妃の結婚を祝おうとしていた参列者は、突然現れた文字に驚きを隠せず固まっている。
国境に壁を築きモンスターの侵入を防ぎ、結界を張り国内にいるモンスターは弱体化させ、雨を降らせ大地を潤し、土地を豊かにし豊作をもたらし、人間の体を強化し、生活が便利になるように魔法の力を授けた、竜神ウィルペアトが消えた。
人々は三カ月前に冤罪を着せ、|罵詈雑言《ばりぞうごん》を浴びせ、石を投げつけ投獄した少女が、本物の【竜の愛し子】だと分かり|戦慄《せんりつ》した。
「Copyright(C)2021-九頭竜坂まほろん」
アルファポリスに先行投稿しています。
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
2021/12/13、HOTランキング3位、12/14総合ランキング4位、恋愛3位に入りました! ありがとうございます!

聖女なのに王太子から婚約破棄の上、国外追放って言われたけど、どうしましょう?
もふっとしたクリームパン
ファンタジー
王城内で開かれたパーティーで王太子は宣言した。その内容に聖女は思わず声が出た、「え、どうしましょう」と。*世界観はふわっとしてます。*何番煎じ、よくある設定のざまぁ話です。*書きたいとこだけ書いた話で、あっさり終わります。*本編とオマケで完結。*カクヨム様でも公開。

偽聖女の汚名を着せられ婚約破棄された元聖女ですが、『結界魔法』がことのほか便利なので魔獣の森でもふもふスローライフ始めます!
南田 此仁
恋愛
「システィーナ、今この場をもっておまえとの婚約を破棄する!」
パーティー会場で高らかに上がった声は、数瞬前まで婚約者だった王太子のもの。
王太子は続けて言う。
システィーナの妹こそが本物の聖女であり、システィーナは聖女を騙った罪人であると。
突然婚約者と聖女の肩書きを失ったシスティーナは、国外追放を言い渡されて故郷をも失うこととなった。
馬車も従者もなく、ただ一人自分を信じてついてきてくれた護衛騎士のダーナンとともに馬に乗って城を出る。
目指すは西の隣国。
八日間の旅を経て、国境の門を出た。しかし国外に出てもなお、見届け人たちは後をついてくる。
魔獣の森を迂回しようと進路を変えた瞬間。ついに彼らは剣を手に、こちらへと向かってきた。
「まずいな、このままじゃ追いつかれる……!」
多勢に無勢。
窮地のシスティーナは叫ぶ。
「魔獣の森に入って! 私の考えが正しければ、たぶん大丈夫だから!」
■この三連休で完結します。14000文字程度の短編です。
婚約破棄? 私、この国の守護神ですが。
国樹田 樹
恋愛
王宮の舞踏会場にて婚約破棄を宣言された公爵令嬢・メリザンド=デラクロワ。
声高に断罪を叫ぶ王太子を前に、彼女は余裕の笑みを湛えていた。
愚かな男―――否、愚かな人間に、女神は鉄槌を下す。
古の盟約に縛られた一人の『女性』を巡る、悲恋と未来のお話。
よくある感じのざまぁ物語です。
ふんわり設定。ゆるーくお読みください。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる