最強魔王の息子は囚われの眠り姫を想う ~姫を救うため、悪徳と陰謀に満ちた都市へと赴く~

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1章 忍び寄る糸が意図するものは……

回想2 シャーリー

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 来る日も、来る日も、俺達は戦いに明け暮れた。

 一昨日は、砂漠で。昨日は監獄で。そして、今日も――

 戦地へと赴く為に、果てしない荒野を歩き続けていた。

 手足がかじかむ程に冷たい風と、全身を叩きつける荒い砂。

 それらを掻き分けながら、20体の悪魔で構成された小規模な歩兵部隊は、行軍を続けていく。

 寝る間も休む暇などもない。

 陽が沈んでから、かれこれ10時間以上は荒野の中にいた。

 暗がりでも分かる程に、皆の顔には疲れの色が窺える。

 それに、行軍ペースも明らかに落ちていた。

 しかし、止まる訳にもいかない。ここは敵地のど真ん中であり、何もない荒野。

 陽が昇る前に抜け出さねば、俺達は奴らに発見される。

 時折、上空を飛んでくる敵の哨戒部隊に。

 奴らが飛んでくる度に、俺達の間には緊張感が走った。姿勢を低くし、何とか奴らをやり過ごす。

 気が抜ける時間すらない。それには、皆の疲れが溜まっていく一方。

 誰もが休息を欲していた。

 するとその時、列の先頭を歩く男が声を上げる。

「良い場所があった。ここで少し休息を取ろう」と。

 そう言ってきたのはクレイ・サタン、俺の兄貴だった。

 兄貴はこの分隊を受け持つ立場にある。

 そして、待ちわびたその言葉を聞き、皆一様に安堵を漏らすのだった。 



 やがて、全員が兄貴の言った『良い場所』とやらに入り込んだ。

 そこは、突如として荒野のど真ん中に現れた大きな洞穴。

 20体の悪魔が入り切っても尚、余裕のある広い場所であった。

 そこで皆一斉に腰を下ろし、休息を取り出す。

 と言っても、十分な休息を取る時間などはない。後、3時間程で夜明けだ。それまでには、再び歩き出さねばならない。

 それでも、有難いものである。少ない時間ながらも、休息を取れるという物は。

 どうやら、それは皆も同じ気持ちらしい。

 硬かった皆の表情は、洞穴に入るなり緩みきっている様に見えた。 

 近くの連中と談笑する者の姿。穏やかな表情で眠りに就く者の姿。それを眺めながら水を飲む兄貴の姿。
 
 ランタンの明かりの下、そんな光景がぼんやりと映し出されていたのだ。

 それを見て、俺も少しリラックスする事が出来た。

 俺は横になり、仮眠をとろうとする。

 だがその時、ある光景が目に入った。

 それはカミラという女性の悪魔とシャーリーの姿。

 二人は何やら話し合っている様子。

 何を話しているかまでは、聞こえてこない。

 ただ、それは談笑をしているとも思えなかった。

 カミラは隊の中でも、一番の問題児である。能力は優れているが、とにかくプライドが高く、協調性が余りなかった。兄貴や上官の命令には従うが、他の者の言葉には一切聞く耳を持とうとしない。

 そして、特にシャーリーへの妬みが酷かった。

 普段から、カミラは事ある事に難癖を付け、彼女に突っかかていたのだ。

 今回もその例に漏れないだろうと俺は考えていた。

 するとその時、シャーリーはカミラに背を向け、一人洞穴の外へと向かっていく。

 そんな彼女の表情はどこか暗く、硬い。

 それがどうしても気になり、到底眠れそうもなかった。

 俺はすぐさま彼女の後を追う。

 外は相変わらずの真っ暗闇。

 だが、意外にも早く彼女の姿を見つける事が出来た。

 彼女は洞窟を出てすぐ横にある岩の上へと腰かけ、空を眺めていたのだ。

 ただ、彼女の後ろ姿はどこか物悲し気に見える。

 それに俺は、少し躊躇いつつも、ゆっくりと彼女の傍へと近づこうとした。

 だがそこで、彼女から「誰?」と問いかけられる。

 警戒心を放ち、こちらを見向きもせずに。

 だからこそ、俺は彼女を宥める様に
「俺だ。ジークだ」と答えた。

 すると、彼女はこちへと振り向き、僅かに頬を緩ませてきた。

「なんだ……。ジークか」と漏らしつつ。

 しかし、すぐさま元の硬い表情へと戻っていく。

「どうしたの? またいつ休めるかも分からないのに、休んだ方が良いわよ」

 そんな気を利かしているとも、突き放しているとも取れる言葉を並べて。

 ただ、その言葉は彼女にも当てはまる。

「お前も寝れてないだろ。お前こそ、少し休んだらどうだ?」

 俺がそう促すも、彼女は首を横に振ってきた。

「誰かが、外を見張らなくちゃ。ここも安全とは言い切れないんだから」

 それは、もっともらしい事を言っている。だが、率先して彼女が引き受ける理由など一切なかった。

「お前がやる必要はない。俺が代わってやるから、休んで来い」

 そう言いかせはしたが、それにも彼女は頑なに拒んでくる。

「私は、休まなくても平気だから! それに、私が居ると皆が休みづらくなるって」

 そんな謂れのない言葉を口走り。

 ただ、それを聞くと、全て納得がいった。

「カミラか? あいつに、目障りだから見張り番をして来いとでも言われたんだな?」

 すると彼女は、少し驚いた表情を見せ
「聞いていたの?」と訊き返してくる。

 しかし、俺は敢えてそれには答えずに、彼女を諭した。

「気にするな。あいつの言う事を真に受けた所で、碌な事がない。疲れるだけだぞ」

 だがその時、彼女は思いも寄らぬ態度を取ってきた。

 非常に焦った様子で俺へと迫り
「もしかして!? あの事も!?」と問いかけてきたのだ。

 それには困惑させられ、俺は怪訝な表情で問い返す。

「あの事とは……? 何のことだ?」

 すると、彼女はハッとした表情を見せ、顔を伏せた。

 さらに、
「ッ……何でもない」
 彼女はそう言うと同時に、口を硬く閉ざしてしまう。

 それに対し、俺が再度問い返すも、決して口を開こうとはしない。

 何があっても、口を割る気はない様子。

 そこで俺も、仕方なく口を噤む。

 ただ、それと共に俺は彼女の隣へと腰かけた。

 するとそれには、流石の彼女も怪訝な様子で口を開く。

「なんのつもり……?」

 彼女からの当然の問いかけだった。

 しかしそれに対し、
「喋りたくないなら、それでいい。その代わり、俺も一緒に見張らせてくれ。それが、お前が喋らなくてもいい交換条件だ」
 俺はそんな無茶苦茶な条件を突きつけた。

 そこで、彼女は
「……何よそれ」と呟き、乾いた笑いを漏らしてくる。

 そして、彼女は俺を突き放してくるかと思われた。

 だが、予想に反し、彼女は俺に肩を近づけてくる。

 何も言わず、ただジッと空を眺めながら。

 それには少し驚かされたが、俺も彼女に釣られ、おもむろに空を見上げた。

 互いの体温がよくわかる程に、周囲は暗く空気は冷たい。

 そのお陰か、空には眩い程の星の煌めきが無限に続いていた。

 どこまでも、果てしなく。吸い込まれそうになる程美しい星空。

 そんな光景を俺達は、ただジッと眺め続ける。 

 時間も忘れ、周囲の風景に溶け込む様に。

 どれ程の時間が過ぎ去ったのかは、分からない。

 まるで現実感のない、その光景に俺は引き込まれていた。

 するとその時、不意に彼女から
「綺麗だね」と声を掛けられる。

 それに俺は夢現のまま「ああ」と返した。

 しかし次の瞬間、彼女が放った言葉により夢から覚まされる。
 
「ねぇ、ジーク。あなたは私の事が好き?」

 そんな藪から棒に出た問いかけに、俺は思わず面食らう。

 同時に、彼女はこの雰囲気に酔っているのかとも思った。

 だが、酔っていようがいなかろうが、関係はない。

 俺はありのままに抱いている気持ちを彼女へと伝える。

「好きだ。戦友とも兄貴とも違った意味で、お前の事を大切に思っている」

 すると彼女は、微かに微笑み
「私もよ」と答えてきた。

 だが、少し間を置き
「だけど……」とも付け加えてくる。

「だけど……?」

 そう問い返すと、彼女からは
「この星空や景色をずっと眺めているだけでいい。そんな日々を、あなたと送ってみたかった……」
 そんな答えが返ってきた。

 それがもう叶わない、とでも言いた気に。

 だからこそ、俺は語気を強め
「この戦争が終わればそんな日々が必ず訪れる。俺達はこの戦争を生き延びて、平穏を取り戻す。そう約束しただろ?」と言い聞かせた。

 しかし、彼女から返って来る言葉は、つららの様に冷たく鋭い言葉であった。

「そうね。そんな約束もしたわね……。でも、もう忘れて」と。

 それに俺は怪訝な表情を向ける。
 
「……どうしたんだ? さっきから、妙だぞ?」

 すると彼女は言葉を詰まらせながら
「そう……かもしれない。いえ、きっとそうだよね。これだけ考える時間があっても、まだ踏ん切りがつけられないもの……」と答えてきた。

 それは、自分自身に言い聞かせてる様にも聞こえる。

 また、何かに葛藤しているのは分かるが、話が全く見えてこない。 

 ただ、俺は妙な胸騒ぎを感じ取った。

「……何を?」

 俺が恐る恐る問い返すと、彼女は一呼吸置く。

 次いで、彼女は自身の考えを紐解くかの様に、ゆっくりと語り出した。

「さっきの話だけど、私は別にカミラに言われた事を気にしていた訳じゃない。彼女には事実を突き付けられた、だけだもの」

 そんな前置きの最中にも、俺の心臓が早警を打つのが分かる。

 だが彼女は、構わず話を続けてきた。

「ジーク、あなたにはずっと話せずにいた。いえ、クレイからあなたの耳に入らない様にお願いしていた事があるの。でも、このまま隠し続けるのも良くない。そう思ったから、正直に話すわ」

 そして前置きを終えた頃には、すでに妙な胸騒ぎは確信へと変わっていた。

 本当は聞きたくなかった。しかし、聞かずにもいられない。

 すると次の瞬間、彼女からはある事が告げられる。
 
「私はね。実は悪魔ではないの。いえ、天使でも人でも、ましてや生物ですらないの」

 そんなとんでもない事を。それには理解が追い付かなかった。何を言っているのかさっぱり分からない。
 
「どういう事だ……? 生物でないとは……? じゃあ、お前は!?」

 俺は激しく動揺し、まくし立てる様にそう問いかけた。

 それに対し、彼女は至って落ち着いた様子で淡々と答えてくる。

「私は、ソロモン王や72柱の悪魔達。それと、あなたの父親によって作り出された人形。体の全て、魂や魔力ですら、今も尚彼らから供給を受ける魔力によって保たれているわ」

 すでに俺の頭の中は真っ白であった。あまりも衝撃的な事。今まで、そんな事には一切気づかなかった。

 いや、気づく筈もない。俺や他の悪魔達と同様に魔力は何ら問題なく使用できていた。
 また、姿や行動や思考にも、人形であると感じさせられる部分など見られない。

 俺と変わりはないのだ。それに、共に戦い抜いた日々の中で、彼女の見せた勇気や優しさに何度も助けられた。それは紛れもない事実であり、人形であるかなど些細な事の様に感じられる。

 そう思ったからこそ、俺は冷静さを取り戻す事が出来た。

「だから、何だと言うんだ。お前が作られた存在だからと言って、気持ちが変わるわけがない。それに、この戦争が終われば平穏な日々を送る事だって出来るだろ!」

 俺がそう言い放つと、彼女は僅かに笑みを見せ
「あなたなら、そう言ってくれると思っていた」と呟いてきた。

 しかしすぐさま、彼女の笑みは消え去り、悲し気な表情へと変わっていく。

 そして、またしても彼女からは残酷な真実が突きつけられる。

「だけど、違うのジーク。私は平穏の中で生きていく事を許されない。私が作り出された目的は戦争の為。役目を終えれば、私は廃棄される存在なのだから」

 それを聞き、俺は耳を疑う。

 彼女は誰よりも悪魔の為に尽くし、戦ってきた。俺自身も何度窮地を救われたのか分からない。そんな彼女が使い捨ての道具の様に扱われていい筈がなかった。それに何より、彼女がこれまで頑張ってきた意味など無くなってしまう。

 俺はどうしても、彼女の言った言葉を信じたくなかった。

「そんな……まさか……!? お前の思い過ごしだろ?」

 冗談だと言ってくれと願うも、返ってくるのは無情な答えのみ。

「いいえ、事実よ。今朝、クレイが本部と通信している所を盗み聞ぎしたの。この戦争に勝とうが負けようが、私を残しておく事は悪魔側に不利益を生じさせると。それをカミラも聞いていたみたい。もし、まだ疑う様だったら、クレイか彼女にでも聞いてみたらいい」

 不利益という部分はよく分からなかったが、彼女が嘘や冗談で言っている様には聞こえない。そもそも、彼女はこんなつまらない冗談を言うタイプではなかった。 

 そして俺は、どうすればいいのか分からなかった。何が正解なのかも。

 けれど、俺は彼女を失いたくない。

 その一心で、思わず無謀とも無責任とも取れる事を口走る。

「仮に……それがもし本当だとしたら、ここから逃げるしかない。そうだ。二人で遠い場所まで逃げればいい! 悪魔からも天使からも手の届かない場所に……」

 しかし、俺の言葉は彼女により遮られる。

「ダメよ。そんな事をすれば部隊の皆を危険に晒す事となる。クレイも責任問題を問われる。それに、逃げ場なんてどこにもないの。注ぎ込まれる魔力なしでは、私は存在できないのだから」
 
 もっともな言い分。そんな事など言われなくても分かっていた。

 だからこそ、俺は返す言葉もなく、歯を食いしばる事しか出来ない。

「……ッ!」

――俺にはどうする事も出来ない。

 その事実が、胸をきつく締め付ける。

 無力感。これ程まで、強く感じたことはない圧倒的な無力感に苛まれた。

 するとその時、彼女はおもむろに笑みを浮かべ、俺の頬に手を添えてきた。

 人形とは思えない程に、暖かくて柔らかな掌。その筈なのに、この時ばかりは冷たく尖った刃物の様に感じられる。

 そして、彼女が言い放ってくる言葉。

「私はね。皆が幸せでいてくれたら、それだけでいいの。ここいる皆やクレイやカミラだってそう。ただ、平穏な毎日を送って欲しい。そして、特にあなたには……。好きだからこそ、私の事は忘れて幸せになって欲しい」

 その優しさも還って、俺の胸を抉ってきた。

 それを彼女も気づいているのだろうか。

 いや、きっと気づいていた。俺は自分でも分かる程に酷い顔をしていたのだから。

 さらにそこで、彼女には辛い言葉を言わせてしまった。

「ごめんなさい。もっと早くに伝えていれば、あなたが悲しい思いをせずに済んだかもしれない。いえ、そもそも、あなたと出会わなければ良かった……」

 敢えて突き放す様な言葉を。

 それに続けて、彼女は肩を落とし、俺の傍から離れていく。

 立ち上がりつつ、体ごと俺に背を向けて。

 彼女は言葉でも、態度でも俺を遠ざけようとしていた。

 徐々に小さくなるその背中。

 だがその最中、俺は彼女に誓いを立てる様に叫んだ。

「お前が居ない未来に俺の平穏はない! 俺が必ず何とかしてやる。どれだけ困難がつき纏おうと、仮に全てを敵に回したとしても。お前を残酷な運命から救い出してみせる」

 すると、彼女の足が止まる。また、それと同時に彼女は俺へと振り返り、困った表情を覗かせていた。

「逃げる事はできないって言ったでしょ? それなのに、どうやって……?」

 その問いに対し、答えを持ち合わせてなどいない。しかし、俺は彼女に言い聞かせる。

「まだ、分からない。だが、この戦争が終わるまでには必ず見つけ出す。だから、お前はこの戦争を生き延びろ」と根拠も何もない事を必死に。

 それを聞かされた彼女は、当然の如く呆れた表情でため息を漏らしていた。

 だがそれに続けて、彼女は笑みを浮かべ出す。

「言われなくとも、生き延びるわ。だから、あなたも生きるのよ。その先に何があろうとも、必ずね」

 その笑みは、先程の様な悲しみを含んだ物とは違う。どこか憑き物が落ちた様な、そんな自然な笑みだった。

 空の星々にも、負けず劣らず眩しい笑み。

 その笑みはきっと、俺にまだ期待を寄せてくれている。

 俺を信じてくれていた。

 だからこそ、俺はシャーリーとの約束を必ず果たす。

 どんな苦難にも俺は抗い続ける。例え、微かな望みでも、どれだけ時間が掛かろうと。

 まだ一縷の希望、俺の命が残されている限りは、諦めるつもりなどない。
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