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第二章 入学試験を受ける前まで戻って
35 情報の押し付け
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「……リュエヌ、で良いですよ?」
「っは、……はい? 何ですか?」
急に言われたもんだから、僕は驚いて聞き返してしまった。
オーウェン様は不快に思った様子も無い。それどころか、ちょっと愉快そうに口元に弧を描く。
「ジョージの事を名で呼んでいるのですから、私の事もオーウェン様ではなく、名で呼んでください。」
「そっ、そんな……畏れ多いです。平民の僕が、お会いしたばかりの方を…」
「構いません。良ければ、私とも友人になりましょう。年上の友人は嫌ですか?」
「そんなことは…」
「では、決まりですね。友人をオーウェン様と呼ぶものではありませんよ?」
「ぁ、はい。……リュエヌ様。」
まるで呼び方に気を良くしたように、リュエヌ様は目を細めた。
僕はすっかり困惑してる。
さっきの、年齢のことでの驚きが霞むくらい。
だって今日会ったばかりの僕を、リュエヌ様が友人にしたい理由が分からない。
前回の、王子殿下の子を宿した状態の僕なら、まだ利用価値があるから分かる。
でも今の僕は、まだ王子殿下と出会ってもいない、平民の特待生。
気安い名前呼びを許してくれるメリットなんか無いはずなのに。
「ジョージと違って私の場合、あだ名になりそうな呼び方が無いのが残念です。」
「そ、そう…ですか……?」
残念そうな口調のリュエヌ様は、何処となく僕を揶揄って遊んでるみたい。
やっぱり今回は前回よりも不思議な感じ。
確かにリュエヌ様は、意外と人を揶揄うのが好きなところがある。
でもそれは、親しい付き合いのある相手にだけ。
僕が良く見掛けたのは、ジンジェット様が揶揄われてる場面。ジンジェット様は1つ1つの言葉に真面目に返したり、ムキになったりするんだ。
「それとも何か特別に、呼び名を考えましょうかねぇ。」
「特別な呼び名、ですか……。」
「えぇ。……ジェニ様、みたいな?」
「あっ……!」
含み笑いで言われて、僕は慌てる。
いつ? ジェニ様って、いつ、呼んじゃったんだろう?
ジェニ様のこと、自分ではちゃんとジョルジェーニ様って呼んだつもり。
親しくし過ぎだって、言われるんじゃ……。
「りゅぬサマ~?」
「却下です、みっともない。」
「えぇ~? ボクがせっかく可愛いの、考えてあげたのに。残念っ。」
口を尖らせた後、ジェニ様はニヤニヤしてる。
きっぱり断ったリュエヌ様も涼しい顔。
僕がジェニ様って呼んじゃったことはとりあえず、問題にはならなさそう。
ひとまずはホッとした。
もう……さっきから、悪い意味でドキドキしたりオロオロしたり、しっぱなしだよ。
「私の呼び方はまぁ普通に名で呼んで貰うとして……。先程の質問ですが。学園入学の年齢制限は下限のみで、上限はありませんよ。現にユアは、18歳で新入生ですよね?」
「は、はい。」
「ユアの言う通り、私はこれから2年生になります。ジョージも、ジンも、エドゥアルド殿下も……、殿下の婚約者である、アルファルファ・ブリガンデも。」
リュエヌ様の口から、王子殿下の名前が出た。
胸の中が少し、ツキッと痛んだのは……まだ引きずってるからだね。
だけど前回までとは、きっと痛み方が違ってる。
婚約者のアルファルファ様に対する罪悪感じゃなくて、純粋に、きっと……他でもないリュエヌ様が王子殿下の名を呼んだからだ。
「殿下は19歳です。」
「あ、そうなんだ~。」
それは……知ってる。
誕生日は8月、なんだよね。
……今回はもう、僕がプレゼントを渡す予定は無いけど。
「ジョージは知っているべきですよ。つい先日、お祝いしたでしょう?」
「トシの話は気にしてなかったから。」
「ユアは知らないでしょうから話しておきますが、殿下がその年齢で2年生なのは、既に他の学校に入っていたからですよ。本来なら殿下は、この学園に通う予定が無かった。私は殿下に合わせて入学したので、この年齢です。」
「ちょ……っ、リュエヌっ?」
口調を少しも変えず、リュエヌ様は自然な感じで、大事そうなことを言い出した。
軽い調子で話してたジェニ様がちょっと驚いたみたい。
もちろん僕も。
「兄王子達が揃って亡くなったり、王位の継承が不可能だと判断されたので、エドゥアルド殿下が急きょ、学園に通う事になったんですよ。通常の入学とは異なりますが、これまでの王太子は全員、この学園を卒業していますから。」
「リュエヌ、今それ、言わなくたって…」
「別に秘密でもありませんよね。隣国から来たユアは知らないでしょうから、お知らせしておいた方が良いかと思いまして。」
「でもそんな話、ユアに関係ある?」
「分かりませんよ? 同じ学園にいるのですから、殿下と知り合って、親しくなるかも知れません。そうなった際に、間違っても "お兄さん" について聞かないように……私なりの配慮です。」
お兄さんがいたなんて……しかも、亡くなってるのも……、全然、知らなかった。
これまでの人生でも、そんな話は聞いた記憶が無い。
平民の僕には関係のない話、だけど……。
どんなに親しくなっても。自分達が愛し合ってると錯覚してたときでさえ、エドから聞いた覚えは無い。
「……いいけどさ、リュエヌが話そうって考えたなら止めないけど。知らないよ?」
「1人だけ、弟王子がいますが。その方は健康上の理由から、あまり表には出て来ません。ですから今のところ、エドゥアルド殿下が唯一の、子を成せる王子ですよ。」
「リュエヌ、言い方。」
さっきまでとは逆に、ジェニ様がリュエヌ様に注意してる。
リュエヌ様が話した内容は、国民が普通に知ってることなんだろう。
王子が亡くなった事実をいつまでも秘密にはしないだろうし。
エドが学園に通う予定じゃなかったことも、歴代の王太子が卒業してることも、きっと国民なら当たり前に知ってるんだろう。
でも今までの人生で、僕は知らなかった。
話してくれる人もいなかったし、噂でも聞いてなかった。
「年齢的に考えて、殿下は卒業後、1~2年で結婚なさるでしょう。」
まるで、僕に、覚えておきなさいって、言ってるみたい。
僕はただ、与えられた情報を受け止めるしかなかった。
「っは、……はい? 何ですか?」
急に言われたもんだから、僕は驚いて聞き返してしまった。
オーウェン様は不快に思った様子も無い。それどころか、ちょっと愉快そうに口元に弧を描く。
「ジョージの事を名で呼んでいるのですから、私の事もオーウェン様ではなく、名で呼んでください。」
「そっ、そんな……畏れ多いです。平民の僕が、お会いしたばかりの方を…」
「構いません。良ければ、私とも友人になりましょう。年上の友人は嫌ですか?」
「そんなことは…」
「では、決まりですね。友人をオーウェン様と呼ぶものではありませんよ?」
「ぁ、はい。……リュエヌ様。」
まるで呼び方に気を良くしたように、リュエヌ様は目を細めた。
僕はすっかり困惑してる。
さっきの、年齢のことでの驚きが霞むくらい。
だって今日会ったばかりの僕を、リュエヌ様が友人にしたい理由が分からない。
前回の、王子殿下の子を宿した状態の僕なら、まだ利用価値があるから分かる。
でも今の僕は、まだ王子殿下と出会ってもいない、平民の特待生。
気安い名前呼びを許してくれるメリットなんか無いはずなのに。
「ジョージと違って私の場合、あだ名になりそうな呼び方が無いのが残念です。」
「そ、そう…ですか……?」
残念そうな口調のリュエヌ様は、何処となく僕を揶揄って遊んでるみたい。
やっぱり今回は前回よりも不思議な感じ。
確かにリュエヌ様は、意外と人を揶揄うのが好きなところがある。
でもそれは、親しい付き合いのある相手にだけ。
僕が良く見掛けたのは、ジンジェット様が揶揄われてる場面。ジンジェット様は1つ1つの言葉に真面目に返したり、ムキになったりするんだ。
「それとも何か特別に、呼び名を考えましょうかねぇ。」
「特別な呼び名、ですか……。」
「えぇ。……ジェニ様、みたいな?」
「あっ……!」
含み笑いで言われて、僕は慌てる。
いつ? ジェニ様って、いつ、呼んじゃったんだろう?
ジェニ様のこと、自分ではちゃんとジョルジェーニ様って呼んだつもり。
親しくし過ぎだって、言われるんじゃ……。
「りゅぬサマ~?」
「却下です、みっともない。」
「えぇ~? ボクがせっかく可愛いの、考えてあげたのに。残念っ。」
口を尖らせた後、ジェニ様はニヤニヤしてる。
きっぱり断ったリュエヌ様も涼しい顔。
僕がジェニ様って呼んじゃったことはとりあえず、問題にはならなさそう。
ひとまずはホッとした。
もう……さっきから、悪い意味でドキドキしたりオロオロしたり、しっぱなしだよ。
「私の呼び方はまぁ普通に名で呼んで貰うとして……。先程の質問ですが。学園入学の年齢制限は下限のみで、上限はありませんよ。現にユアは、18歳で新入生ですよね?」
「は、はい。」
「ユアの言う通り、私はこれから2年生になります。ジョージも、ジンも、エドゥアルド殿下も……、殿下の婚約者である、アルファルファ・ブリガンデも。」
リュエヌ様の口から、王子殿下の名前が出た。
胸の中が少し、ツキッと痛んだのは……まだ引きずってるからだね。
だけど前回までとは、きっと痛み方が違ってる。
婚約者のアルファルファ様に対する罪悪感じゃなくて、純粋に、きっと……他でもないリュエヌ様が王子殿下の名を呼んだからだ。
「殿下は19歳です。」
「あ、そうなんだ~。」
それは……知ってる。
誕生日は8月、なんだよね。
……今回はもう、僕がプレゼントを渡す予定は無いけど。
「ジョージは知っているべきですよ。つい先日、お祝いしたでしょう?」
「トシの話は気にしてなかったから。」
「ユアは知らないでしょうから話しておきますが、殿下がその年齢で2年生なのは、既に他の学校に入っていたからですよ。本来なら殿下は、この学園に通う予定が無かった。私は殿下に合わせて入学したので、この年齢です。」
「ちょ……っ、リュエヌっ?」
口調を少しも変えず、リュエヌ様は自然な感じで、大事そうなことを言い出した。
軽い調子で話してたジェニ様がちょっと驚いたみたい。
もちろん僕も。
「兄王子達が揃って亡くなったり、王位の継承が不可能だと判断されたので、エドゥアルド殿下が急きょ、学園に通う事になったんですよ。通常の入学とは異なりますが、これまでの王太子は全員、この学園を卒業していますから。」
「リュエヌ、今それ、言わなくたって…」
「別に秘密でもありませんよね。隣国から来たユアは知らないでしょうから、お知らせしておいた方が良いかと思いまして。」
「でもそんな話、ユアに関係ある?」
「分かりませんよ? 同じ学園にいるのですから、殿下と知り合って、親しくなるかも知れません。そうなった際に、間違っても "お兄さん" について聞かないように……私なりの配慮です。」
お兄さんがいたなんて……しかも、亡くなってるのも……、全然、知らなかった。
これまでの人生でも、そんな話は聞いた記憶が無い。
平民の僕には関係のない話、だけど……。
どんなに親しくなっても。自分達が愛し合ってると錯覚してたときでさえ、エドから聞いた覚えは無い。
「……いいけどさ、リュエヌが話そうって考えたなら止めないけど。知らないよ?」
「1人だけ、弟王子がいますが。その方は健康上の理由から、あまり表には出て来ません。ですから今のところ、エドゥアルド殿下が唯一の、子を成せる王子ですよ。」
「リュエヌ、言い方。」
さっきまでとは逆に、ジェニ様がリュエヌ様に注意してる。
リュエヌ様が話した内容は、国民が普通に知ってることなんだろう。
王子が亡くなった事実をいつまでも秘密にはしないだろうし。
エドが学園に通う予定じゃなかったことも、歴代の王太子が卒業してることも、きっと国民なら当たり前に知ってるんだろう。
でも今までの人生で、僕は知らなかった。
話してくれる人もいなかったし、噂でも聞いてなかった。
「年齢的に考えて、殿下は卒業後、1~2年で結婚なさるでしょう。」
まるで、僕に、覚えておきなさいって、言ってるみたい。
僕はただ、与えられた情報を受け止めるしかなかった。
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✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
あらすじ
前世を思い出した第5王子のイルレイン(通称イル)はある日、謎の呪いで倒れてしまう。
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✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
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※一瞬でもhotランキング10位まで行けたのは皆様のおかげでございます。お気に入り1000嬉しいです。ありがとうございました!
本編は完結しましたが、暫く不定期ですがオマケを更新します!
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