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31:デキちゃったもんは仕方ないですか
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裸族と人間族の繁殖力を比べてどうか……って聞かれたら、答えは決まってる。
「それじゃさっそく試してみようぜ、今すぐに。」
「コラあっ!」
速攻で全裸になろうとしたら、ディルに叱られた。
叱られたけど、オレが脱がないようにシャツの裾をギュッと握ったディルの様子が、まるで甘えてるみたいで可愛かったからオレは満足だ。
欲望は果たせなかったけど、言って良かった。
「ぅ~ん……。」
腕組みをしたリヴィは何かを考え込む表情。
あれっ? これは、もしや、ワンチャンあるか?
意外にリヴィも、チョロい系か? だったら有難いんだけどな。
「ホントは、ディルトリッヒだけにぃ、来て貰うつもりだったんだけど……。」
なんだ、オレのことを考えてるんじゃなかったわ。
「そう言えば、話したい事があるんだったな。繁殖力の話だったのか?」
「う~ん、まぁ……そうなんだけどぉ。貴方の話、とも言えるかなぁ。」
どう言おうかって考えるみたいに、リヴィは話しながら自分の頬をツンツンする。
ここにキスして、って声が聞こえてきそうだな。
いや、聞こえたぞ。
「ちゅっ。」
「ヒロっ!」
オレよりリヴィの方が背ぇ低いし。
ちょうどいい位置にあるから、音を立ててキスしてみたってわけで。
ディルの目がちょっと吊り上がって、プンスカって雰囲気だ。
リヴィは目を丸くして、ちょっと赤くなる。
……どっちもいいな。悪くない。
「大人しく椅子に座っていろ。」
「へ~いへい。……やっぱりベッドでもいいか?」
「……好きにしろ。」
「やったぜラッキー。」
椅子に座ろうとしてから、思い直して良かった。
ここなら、もしかしたらディルとリヴィの用事が終わった後、そのままヤレる。
2人はオレから少し離れた位置で話し始めた。
「昨日の、健康診断…なんだけどぉ。貴方の、結果が……ね。」
「なんだ、ヒロの話じゃなかったのか?」
「ディルトリッヒ、貴方……妊娠してるみたい。」
へぇ~。
…………。
おおぉぉっ?
黙ってたけどビックリした。
ディルも黙ってる。
「……なんだと?」
あ、喋った。すっごい低い声、出してる。
っつ~か、ディルの時間差、凄くね?
「心当たりは? ……ソレ、以外で。」
「おいおい、リヴィ。指さすくらいなら突っついてくれよ、チンコ。」
「無い、な。……ソレ、以外は。」
「おいおい、ディルまで指ささないでくれ。あんなに味わったのに。」
いや、それにしても。
オレの子を妊娠したって、まだ1週間だぞ? 異世界、妊娠の発覚、早くね?
オレが内心で感心してたら、ディルが複雑そうな顔で自分の腹を押さえた。
不愉快そうじゃなくて、何とも言えん、微妙な顔だ。
「定期健康診断での結果だからぁ、詳しくはちゃんと調べてみないと…だけど。でも十中八九、間違い無いと思うから。」
「まさか……私に、生命が宿る…なんて……。」
「部隊長さんとしてはぁ、複雑って感じ? でも一応……おめでとうね。」
「あ、う……うむ。」
リヴィがお祝いの言葉を出したんだから、悪いことじゃないんだろ、たぶん。
そう言えばホラ、妊娠する確率が低いとかナントカ、そんな感じのフレーバー的な話を確認した……ような気もするぞ。
それを考えればオレと、出来ちゃったとしてもマズくはないんじゃね?
それにしても、ディルが妊娠かぁ。
あんだけ中出ししてりゃ、そりゃ出来てもおかしくないわなぁ。
ディルとはかなり頻繁にヤッてたもんさ。
……あれ、そんなら、イリヤやカミラ、他の警ら隊メンバーもそろそろ危なくね?
「この短期間で、って考えたらぁ……裸族の繁殖力って、スゴイのかなぁって。」
「ふっふっふ、それ程でもあるかも知れん。試してくれよ。」
「それに。話を聞いてみたら、彼って……貴方以外の警ら隊メンバーとも頻繁に寝てる、って言うじゃない。」
オレが割り込んだのにリヴィはノーリアクション。
そこで言葉を区切ったリヴィとディル、頷き合う。
話がまだ終わらなそうで、オレはちょっと退屈だ。
「ディルトリッヒは、ちゃんと検査をするように。あと……、一応ね? 他のメンバーも検査した方がいいんじゃなぁい?」
「確かにそうだな……。」
「医務室に来るように、貴方からこっそり伝えといて。あんまり他の人に知られない方がいいでしょ?」
「あぁ、分かった。」
おっ、話が終わりそうだ。
敏感に話の流れから感じ取って、オレは腰を浮かせる。
「あっ、そうそう。そのことで将軍が話したい事があるって。」
「そうか、では行って来る。……あぁ、ヒロは…」
「オレなら大丈夫だ。ちゃんと部屋に帰れるし、いざとなったら誰か呼ぶから。そもそも、ここに来たオレの、真なる目的のために。オレを残して行ってくれ。」
リヴィとセックスしたいから医務室に連れてってくれ。……って、ディルに頼んでたオレだからな。
今後の展開が予想できるディルは、苦笑いで医務室から出て行った。
見送ったリヴィが、しどけなく、色っぽくオレを振り返る。
これは……分かってるだろ。
リヴィも、分かっててオレを誘ってるだろ。
「それじゃさっそく試してみようぜ、今すぐに。」
「コラあっ!」
速攻で全裸になろうとしたら、ディルに叱られた。
叱られたけど、オレが脱がないようにシャツの裾をギュッと握ったディルの様子が、まるで甘えてるみたいで可愛かったからオレは満足だ。
欲望は果たせなかったけど、言って良かった。
「ぅ~ん……。」
腕組みをしたリヴィは何かを考え込む表情。
あれっ? これは、もしや、ワンチャンあるか?
意外にリヴィも、チョロい系か? だったら有難いんだけどな。
「ホントは、ディルトリッヒだけにぃ、来て貰うつもりだったんだけど……。」
なんだ、オレのことを考えてるんじゃなかったわ。
「そう言えば、話したい事があるんだったな。繁殖力の話だったのか?」
「う~ん、まぁ……そうなんだけどぉ。貴方の話、とも言えるかなぁ。」
どう言おうかって考えるみたいに、リヴィは話しながら自分の頬をツンツンする。
ここにキスして、って声が聞こえてきそうだな。
いや、聞こえたぞ。
「ちゅっ。」
「ヒロっ!」
オレよりリヴィの方が背ぇ低いし。
ちょうどいい位置にあるから、音を立ててキスしてみたってわけで。
ディルの目がちょっと吊り上がって、プンスカって雰囲気だ。
リヴィは目を丸くして、ちょっと赤くなる。
……どっちもいいな。悪くない。
「大人しく椅子に座っていろ。」
「へ~いへい。……やっぱりベッドでもいいか?」
「……好きにしろ。」
「やったぜラッキー。」
椅子に座ろうとしてから、思い直して良かった。
ここなら、もしかしたらディルとリヴィの用事が終わった後、そのままヤレる。
2人はオレから少し離れた位置で話し始めた。
「昨日の、健康診断…なんだけどぉ。貴方の、結果が……ね。」
「なんだ、ヒロの話じゃなかったのか?」
「ディルトリッヒ、貴方……妊娠してるみたい。」
へぇ~。
…………。
おおぉぉっ?
黙ってたけどビックリした。
ディルも黙ってる。
「……なんだと?」
あ、喋った。すっごい低い声、出してる。
っつ~か、ディルの時間差、凄くね?
「心当たりは? ……ソレ、以外で。」
「おいおい、リヴィ。指さすくらいなら突っついてくれよ、チンコ。」
「無い、な。……ソレ、以外は。」
「おいおい、ディルまで指ささないでくれ。あんなに味わったのに。」
いや、それにしても。
オレの子を妊娠したって、まだ1週間だぞ? 異世界、妊娠の発覚、早くね?
オレが内心で感心してたら、ディルが複雑そうな顔で自分の腹を押さえた。
不愉快そうじゃなくて、何とも言えん、微妙な顔だ。
「定期健康診断での結果だからぁ、詳しくはちゃんと調べてみないと…だけど。でも十中八九、間違い無いと思うから。」
「まさか……私に、生命が宿る…なんて……。」
「部隊長さんとしてはぁ、複雑って感じ? でも一応……おめでとうね。」
「あ、う……うむ。」
リヴィがお祝いの言葉を出したんだから、悪いことじゃないんだろ、たぶん。
そう言えばホラ、妊娠する確率が低いとかナントカ、そんな感じのフレーバー的な話を確認した……ような気もするぞ。
それを考えればオレと、出来ちゃったとしてもマズくはないんじゃね?
それにしても、ディルが妊娠かぁ。
あんだけ中出ししてりゃ、そりゃ出来てもおかしくないわなぁ。
ディルとはかなり頻繁にヤッてたもんさ。
……あれ、そんなら、イリヤやカミラ、他の警ら隊メンバーもそろそろ危なくね?
「この短期間で、って考えたらぁ……裸族の繁殖力って、スゴイのかなぁって。」
「ふっふっふ、それ程でもあるかも知れん。試してくれよ。」
「それに。話を聞いてみたら、彼って……貴方以外の警ら隊メンバーとも頻繁に寝てる、って言うじゃない。」
オレが割り込んだのにリヴィはノーリアクション。
そこで言葉を区切ったリヴィとディル、頷き合う。
話がまだ終わらなそうで、オレはちょっと退屈だ。
「ディルトリッヒは、ちゃんと検査をするように。あと……、一応ね? 他のメンバーも検査した方がいいんじゃなぁい?」
「確かにそうだな……。」
「医務室に来るように、貴方からこっそり伝えといて。あんまり他の人に知られない方がいいでしょ?」
「あぁ、分かった。」
おっ、話が終わりそうだ。
敏感に話の流れから感じ取って、オレは腰を浮かせる。
「あっ、そうそう。そのことで将軍が話したい事があるって。」
「そうか、では行って来る。……あぁ、ヒロは…」
「オレなら大丈夫だ。ちゃんと部屋に帰れるし、いざとなったら誰か呼ぶから。そもそも、ここに来たオレの、真なる目的のために。オレを残して行ってくれ。」
リヴィとセックスしたいから医務室に連れてってくれ。……って、ディルに頼んでたオレだからな。
今後の展開が予想できるディルは、苦笑いで医務室から出て行った。
見送ったリヴィが、しどけなく、色っぽくオレを振り返る。
これは……分かってるだろ。
リヴィも、分かっててオレを誘ってるだろ。
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