深刻にならないのが取り柄なオレが異世界をちょっとだけ救う物語

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10:人助けなら初対面でも抜いてくれるんですか

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元はと言えば美人と、後続の美形たちが悪い。
擦り合って盛り上がってたのに、もう少しでイクって状況で邪魔したんだ。
コイツらの所為で美青年がいなくなっちゃたんだぞ。まだパイズリしてないのに。
だから責任を取って、オレの勃起を鎮めるために奉仕するべきだ。

よし、それじゃ。
みんなを代表して、一番近くにいる美人に抜いて貰おう。


……って、決めたまでは良い。自分の考えが間違ってるとは思わない。
問題は、それをどうやって美人に伝えるか、だ。
舐めてくれ、って言ったところで理解されないだろう。
ゼスチャーか? 自分のチンコを指差すか? それ、擦った方がマシじゃね?
何か無いか……何か……、美人に抜いて貰えそうな、良いアピール方法が……。

必死に考えても名案は思い付かず。
オレが物思いに耽ってる間に、美人は後続の美形たちに何かを指示したようだ。
指示に頷いた美形たちは茂みの向こう側へと散らばって行った。
取り残されるオレと美人。
良く言えば2人きり。悪く言えば、チンコに奉仕させる人数が減っちゃった。

いよいよ焦るオレ。


だがしかし!

またもや、ここで!

美青年のときみたいな、あの奇跡が、起こった!


「##@¥¥……。」

……ニギニギッ。

「ぅおっ!」


オレが言葉で要求する前に、美人の方から進んで、チンコ握ってきたんだ。
少し遠慮がちに。でもシッカリした手付きで、美人は明らかに性的な動きを始める。

やったぜラッキー。
この世界、剥き出しのチンコを見たら握るのが礼儀だとか? …なワケないか。

よく見たら美人の表情から、さっきまでの険しさが消えてる。
笑顔のようにも、眉をひそめてるようにも見える。
チンコ握られる前に聞いた喋り声の感じだと、オレを宥めてるように聞こえたな。
もしかして、オアズケ状態なオレを可哀想に思って慰めてくれるのか。
身体もちょっと震えてるしな、オレ。めっちゃ我慢してるから。

……あっ、そうだ、そう言えば。
うっかり忘れてたけど、オレが今まで一緒にいた美青年は植物モンスターだったワケで。植物モンスターと言えば、触手プレイと同じくらい、媚薬プレイも定番なワケで。
と、すると……美人さんは、オレが媚薬の影響で苦しんでると思って、助けようとしてくれてるんじゃないか。
きっとそうだ。もちろん根拠は全然無い。

かなり誤解だけど、オレはその間違いを正そうとは思わない。
だってせっかくの、耳の長い美人にチンコ擦って貰う異世界ファンタジーを、みすみす手離すなんて馬鹿だろ。


オレは美人に身体を委ねることにした。
美人のテクニックで絶頂まで導いて貰おうと決めた。

…………決めた、んだけど。


「ぅ、っふぅ……ハッ…」

グリグリ、グリグリグリグリ、……ツツツ~、グリグリ。

気持ちいいけど物足りないって中途半端な状態に、オレはなってる。
美人はさっきから亀頭を弄ってばっかり。
たまに思い出したように裏筋を指でなぞる程度で、ほぼ亀頭責めの一辺倒だ。
たぶん、これが美人のやり方なんだな。自分が気持ちいい方法なんだろう。

そっか、そっか。お前さんのセルフプレイは亀頭弄りスタートなんだな。
でも、な……? 
その弄り方じゃあ抜けないんだよなぁ。それはどっちかというと序盤の、これからチンコを大きく硬くしようって動きだからさ。
オレのチンコは美青年と一緒に擦り合ってたんで、美人たちが来る前からフル勃起してるのよ。つ~か、もう少しでイクところだったんだぞ。
もう最初っからクライマックスでいいんだって。
ちょっと乱暴でも雑でもいいから、根元からクビレまで強めに往復してくれ。一気に擦りあげてくれ。亀頭のことはひとまず忘れろ。

この思いをどう伝えれば……。

「ふ、ッハ……、ハァッ…あっ。」

急に思い付いた。
チンコ穴を弄る美人の手を一旦どかして、オレは自分の汁を掬い取る。
そしてその指を、ポカンとしてる美人の咥内に突っ込んだ。
いきなりだから反射的に噛まれる可能性はあったけど、まぁ、チンコ噛まれるよりは被害も少ないだろうと判断しての行動だ。

唇を割り入って舌を指で撫でる。
驚いたように目を見開いた美人は、それでもオレに噛み付いたりはせずに、大人しく指を舐めてくれた。
ゴクンと美人の咽喉仏が動く。無事にオレの体液を飲み下したようだ。

若干、トロンとした感じの目になった美人と、視線を合わせてオレはハッキリ言った。

「チンコしゃぶってくれ。」

目を瞬かせた美人。次の瞬間、ほんのり頬を赤くした。
オレの意思が伝わってる証拠だ。
体液を飲ませることで言語を理解させる、って説は当たったようだな。良かった。

「オレの、飲んでくれ。」

念の為にもう一押し。
ちゃんと精液を飲んだ方が効果が高いかも、と思ったからだ。もちろん他意はある。

あ、それから。
普段はオレ、奉仕して貰う際にあんまり注文つけないタイプだから。
手コキが決して上手とは言えない相手でも、ある程度は自由にやらせるかな。ギリギリまで「クチでしろ」とは言わない方だ。たどたどしさも含めて、相手のやり方や好みを知りたい場合は、な。

「$$&@¥……。」

美人は恥ずかしそうに何か呟いて、オズオズと顔を寄せた。
視線がチンコに釘付けのままだから嫌がってない。
そう判断したオレは、ペロペロと先端を舐め始めた美人の唇の隙間から、少し強引に内部へとチンコを捻じ込んだ。
咥内で上顎や舌にグリグリ擦り付ける。

またもやの亀頭責めはさせないぞ、って決意の表れだ。
突然の鬼畜プレイを許してくれ。

その代わり……。

「ぁっ、で…る……っ。」

その代わりに、すぐイくから。
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