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9:どんな落とし前をつけて貰えるんですか
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謎の言語を話す異世界人の男は険しい顔でコッチを見てる。
同じように厳しい表情になった美青年も鋭い眼光で異世界人を睨み付けてる。
全裸のオレはバキバキなチンコから先走りをダラダラ垂らしてる。
オレと美青年が裸でチンコ同士を擦り合ってる現場に乗り込んで来た美人、なんでか怒り爆発5秒前って感じだ。
抜け駆けした美青年とイイコトしてるオレにヤキモチ、みたいにも見えるな。
ここだけを読むとまるでオレが2人に取り合われてるウハウハな状況だ。
だけど、そうじゃなかった。
もっと緊迫した状況だった。
「$$##@!」
何かを叫んだ美人。腰のベルトから吊り下がってたムチを掴むと、躊躇なくそれを振り上げる。風を切る音が聞こえる勢いで。
素早く立ち上がる美青年。いや、立ち上がるってよりか、飛びずさるって言った方が正解かも。オレの上に跨がった姿勢から、ツタをぶわぁってして、ズザァーッてした。
パシパシパシッ、パシィーッ。
すっごい大きな音が響いた。
美人のムチが地面の草を叩いた音だ。そんな連続で叩かなくてもってくらい連打。
魔法でも掛かってるのか、そこまで届かないだろって距離の草も千切れて空中に舞い上がった。
美青年を攻撃するにしては狙いが結構ハズレてる。ムチの捌き方を見るに下手糞じゃなさそうだし、たぶん威嚇なんだろう。
「¥¥@$$!」
「……うるさいエルフ。」
たぶん、美青年と美人は敵対してる。
いきなりの暴力的な展開に、オレは腰を上げることが出来ない。逃げることも、どちらかに駆け寄ることも出来ない。
チンコが勃ってる所為で立ち上がれないんだ。
ビビって萎えることもなく、まだ勃起状態がキープされてる。勃起ープだ。
異世界人が綺麗タイプな美人顔で、かつ、太腿丸出し衣装だから。
下半身が大きくスリットの開いたロングスカートみたいなの履いてるから。
柔らかそうな布地で、お尻の形が手に取るように分かるヤツだから。
そんな美人がお尻ふりふり、ムチを振り回すから。
単純なオレは興奮する。ムラムラして勃起が治まらない。
わりと近場から、プピー、プピーって音がした。
鼻息の荒いオレを美青年が振り返った。
浮気しようとするところを見付かったような、やましい気分が若干。
「変なの来ちゃった。うるさいから、またネ。」
「えぇっ!」
衝撃を受けるオレにウィンクを投げて美青年がゾロゾロゾロッと駆け去って行く。
凄く呆気ない幕切れ。アッサリ退場だ。
その直後に。
美人の後ろから数人。耳が長くて整った容姿の人々が現れた。
服装は美人と似たような風味。ファンタジー狩人が装着しそうな、前胸だけをカバーする胸当てを着てる。スリットの深さが美人のより控えめ、だな。
オカリナっぽい物を持ってる人がいるから、さっきの妙なプピプピ音はこれだろう。
後から来た数人が話し掛けるのを手で制して、美人がオレの元に寄って来た。
何か言ってる気がするけど、言葉が分からないから返事をしない。
いや、例え言葉が通じたとしても、今は返事出来ない。
「はうぅ……耐えろ。耐えるんだ…」
じっくり見てみると、異世界人たちの服装はわりと扇情的だった。
歩いて来る美人も、美人の背後にいる合流組の皆さんも、上衣の丈が短くてお腹が丸出しだ。つまり腹筋もヘソも、腰回りもかなり見えてるんだ。
胸当てしてるクセにそんな薄着でいいのか? 森の中だぞ? 防御力は大丈夫か?
全裸のオレに言われたくないだろうけど心配になるレベルだぞ。
だけど、問題なのはそこじゃない。
偏差値の高い顔に、バランス良く引き締まった身体、露出のある衣装。
抜けそうなオカズが目の前に沢山あるのに、チンコ擦れない地獄。
その地獄が今、オレを苦しめてる。
なけなしのプライドがどうこうって話じゃなくて。
捕まる、オレ。絶対、捕まる。
初対面の異世界人を見ながらチンコ擦り出す男って、間違いなくヤバい。
変態認定、待ったナシだろ。
「擦っちゃ駄目だ、さすがにヤバい、擦っちゃ駄目だ…」
どうせ異世界人にはオレが何を言ってるか分からないだろうから、言葉に出して自分を叱咤する。
手がチンコに行かないようギュッと握り拳だ。
必死に我慢するオレをチンコが平然と裏切るのが憎い。
どうでもいいから早く擦れって主張してくる。我ながら憎い。
「………。」
すぐそばまで来た美人が足を止めた。
ジッとオレの顔を見てからチンコの方を向く美人。どういうつもりかは知らんけど、確実にオレのチンコ見てる。
オレは見られるだけでも興奮するタイプなんで、美人の視線で更に硬くなった。
さっきから何度も言ってるけど、オレは全裸だからな。
ガチガチになってるのはもちろんのこと、たまにピクピクしたり、些細な変化も美人の目には丸分かりなはずだ。
耳の長い美人にチンコを凝視される異世界ファンタジー。
見るだけじゃなく弄って欲しい、出来れば舐めて欲しい。
言葉に出して欲求したいところを、グッと我慢するオレ。
我慢し過ぎた所為で、一周回って気付いた。
「別に……我慢しなくても良くね?」
オレと美青年はお互いに合意の上で気持ち良くなってた。
本当ならもう、とっくのとうにフィニッシュしてたはず。
美青年がモンスターだからって邪魔する方が悪くないか?
異世界人が美青年を追い払った所為で、苦しんでるんだ。
そう考えたら、何らかの落とし前を要求してもいいだろ。
同じように厳しい表情になった美青年も鋭い眼光で異世界人を睨み付けてる。
全裸のオレはバキバキなチンコから先走りをダラダラ垂らしてる。
オレと美青年が裸でチンコ同士を擦り合ってる現場に乗り込んで来た美人、なんでか怒り爆発5秒前って感じだ。
抜け駆けした美青年とイイコトしてるオレにヤキモチ、みたいにも見えるな。
ここだけを読むとまるでオレが2人に取り合われてるウハウハな状況だ。
だけど、そうじゃなかった。
もっと緊迫した状況だった。
「$$##@!」
何かを叫んだ美人。腰のベルトから吊り下がってたムチを掴むと、躊躇なくそれを振り上げる。風を切る音が聞こえる勢いで。
素早く立ち上がる美青年。いや、立ち上がるってよりか、飛びずさるって言った方が正解かも。オレの上に跨がった姿勢から、ツタをぶわぁってして、ズザァーッてした。
パシパシパシッ、パシィーッ。
すっごい大きな音が響いた。
美人のムチが地面の草を叩いた音だ。そんな連続で叩かなくてもってくらい連打。
魔法でも掛かってるのか、そこまで届かないだろって距離の草も千切れて空中に舞い上がった。
美青年を攻撃するにしては狙いが結構ハズレてる。ムチの捌き方を見るに下手糞じゃなさそうだし、たぶん威嚇なんだろう。
「¥¥@$$!」
「……うるさいエルフ。」
たぶん、美青年と美人は敵対してる。
いきなりの暴力的な展開に、オレは腰を上げることが出来ない。逃げることも、どちらかに駆け寄ることも出来ない。
チンコが勃ってる所為で立ち上がれないんだ。
ビビって萎えることもなく、まだ勃起状態がキープされてる。勃起ープだ。
異世界人が綺麗タイプな美人顔で、かつ、太腿丸出し衣装だから。
下半身が大きくスリットの開いたロングスカートみたいなの履いてるから。
柔らかそうな布地で、お尻の形が手に取るように分かるヤツだから。
そんな美人がお尻ふりふり、ムチを振り回すから。
単純なオレは興奮する。ムラムラして勃起が治まらない。
わりと近場から、プピー、プピーって音がした。
鼻息の荒いオレを美青年が振り返った。
浮気しようとするところを見付かったような、やましい気分が若干。
「変なの来ちゃった。うるさいから、またネ。」
「えぇっ!」
衝撃を受けるオレにウィンクを投げて美青年がゾロゾロゾロッと駆け去って行く。
凄く呆気ない幕切れ。アッサリ退場だ。
その直後に。
美人の後ろから数人。耳が長くて整った容姿の人々が現れた。
服装は美人と似たような風味。ファンタジー狩人が装着しそうな、前胸だけをカバーする胸当てを着てる。スリットの深さが美人のより控えめ、だな。
オカリナっぽい物を持ってる人がいるから、さっきの妙なプピプピ音はこれだろう。
後から来た数人が話し掛けるのを手で制して、美人がオレの元に寄って来た。
何か言ってる気がするけど、言葉が分からないから返事をしない。
いや、例え言葉が通じたとしても、今は返事出来ない。
「はうぅ……耐えろ。耐えるんだ…」
じっくり見てみると、異世界人たちの服装はわりと扇情的だった。
歩いて来る美人も、美人の背後にいる合流組の皆さんも、上衣の丈が短くてお腹が丸出しだ。つまり腹筋もヘソも、腰回りもかなり見えてるんだ。
胸当てしてるクセにそんな薄着でいいのか? 森の中だぞ? 防御力は大丈夫か?
全裸のオレに言われたくないだろうけど心配になるレベルだぞ。
だけど、問題なのはそこじゃない。
偏差値の高い顔に、バランス良く引き締まった身体、露出のある衣装。
抜けそうなオカズが目の前に沢山あるのに、チンコ擦れない地獄。
その地獄が今、オレを苦しめてる。
なけなしのプライドがどうこうって話じゃなくて。
捕まる、オレ。絶対、捕まる。
初対面の異世界人を見ながらチンコ擦り出す男って、間違いなくヤバい。
変態認定、待ったナシだろ。
「擦っちゃ駄目だ、さすがにヤバい、擦っちゃ駄目だ…」
どうせ異世界人にはオレが何を言ってるか分からないだろうから、言葉に出して自分を叱咤する。
手がチンコに行かないようギュッと握り拳だ。
必死に我慢するオレをチンコが平然と裏切るのが憎い。
どうでもいいから早く擦れって主張してくる。我ながら憎い。
「………。」
すぐそばまで来た美人が足を止めた。
ジッとオレの顔を見てからチンコの方を向く美人。どういうつもりかは知らんけど、確実にオレのチンコ見てる。
オレは見られるだけでも興奮するタイプなんで、美人の視線で更に硬くなった。
さっきから何度も言ってるけど、オレは全裸だからな。
ガチガチになってるのはもちろんのこと、たまにピクピクしたり、些細な変化も美人の目には丸分かりなはずだ。
耳の長い美人にチンコを凝視される異世界ファンタジー。
見るだけじゃなく弄って欲しい、出来れば舐めて欲しい。
言葉に出して欲求したいところを、グッと我慢するオレ。
我慢し過ぎた所為で、一周回って気付いた。
「別に……我慢しなくても良くね?」
オレと美青年はお互いに合意の上で気持ち良くなってた。
本当ならもう、とっくのとうにフィニッシュしてたはず。
美青年がモンスターだからって邪魔する方が悪くないか?
異世界人が美青年を追い払った所為で、苦しんでるんだ。
そう考えたら、何らかの落とし前を要求してもいいだろ。
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