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28・感情の変化が激しくて我ながら心配だ。 (キョウタ視点)
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ロールパンについて。
タスクは悪役娘と、そんな下らない事で揉めだした。
いつもなら俺とタスクでやるパターンだ。
一歩離れた所から見ると、こんな感じなんだな……。
当人同士が真剣かどうかは分からんが、割と楽しそうに感じる。
それを見ている方にとっては馬鹿馬鹿しい遣り取りというか。
……何だか面白くない。
俺は、ソファの横に置いた荷物入れから、小袋を取り出し。
小袋から、例の呪いのお守りを取り出し。
……これでも喰らえっ!
タスク目掛けて思い切り投げ付けてやった。
たまたま、振り向いたタスクの顔面に直撃した。
お守りは小さいし、軽いし、大した事は無いだろうと思っていたのに。
タスクは痛そうな悲鳴を上げて。
背中から絨毯の上に倒れ込んだ。
……あっ、え、嘘っ。どうしよう。
悪役娘に助け起こされたタスクの額に、お守りの一部が刺さっていた。
それを引っこ抜く悪役娘。
溢れ出した血を素早くハンカチで押さえる悪役娘。
起き上がって狼狽えるだけの俺。
俺の所為なのに。俺が何かする間も無く。
悪役娘は手当をする為の道具を取りに、部屋から出て行った。
自分に当たった物が呪いのお守りだと知り、タスクは動揺した。
分かりやすくビビリ出す。
「それは……。俺がぶつけた、から……。」
「……なんで?」
そうだよな、そう聞くよな。
俺だってまずはそう聞くだろう。
「……キョウタ? なんで?」
「面白く……なかった、から。」
「は?」
ヤキモチみたいで言いたくなかったんだが。
観念してそれだけ白状すると。
タスクは不機嫌そうな声を出した。
当たり前だ。……謝らなきゃ。
「キョ」
「ごめん。」
向かいにしゃがんで、タスクの額に手を伸ばす。
布の上から指先で触ってみると、タスクは呆れたような笑みを浮かべた。
額の布を押さえてくれと言われたから。
手を伸ばして押さえようとしのに、その手を引っ張られた。
そのまま、絨毯の上に座ってるタスクの上に。
跨る格好になる。
おいっ、これ……! どういう事だ!
確かに今のは俺が悪い。
お守りをぶつけて怪我させた俺が悪い、のは分かる。
だが何故に、膝の上に乗せる?
こんな所を誰かに見られでもしたら……。
「お待たせ。まずは傷口を綺麗にするわよ。」
「ぅわっ……!」
狙ったようなタイミングで戻って来た悪役娘。
俺は転がってタスクから離れた。
スタントマンかな?
よし、来世はスタントマンになろう。
「俺、暇だから店っ、店の方、見て来るっ。」
俺はぎくしゃくと立ち上がると。
悪役娘に手当てされるタスクを置いて。
すっかり開く事に慣れ切った足を、どうにか動かして部屋を出た。
「食いしん坊お兄ちゃん!」
誰だ、俺を妙なあだ名で呼ぶのは。
……あぁ、悪役娘の妹か。
こっちに来なくていいよ、犬と遊んでいなさいよ。
「どうしたの? 食いしん坊お兄」
「不本意なあだ名呼びを止めろ。」
「それじゃあ何て呼べばいいの?」
「……キョウタでいいよ、もう。」
今世の名前、まだ決めていなかったのが恨めしい。
こうして『キョウタ』が定着していくのか。
「キョウタ、どうしたの?」
「いきなり呼び捨てかよ!」
「もうすぐご飯だよ? どこに行くの?」
「お前もマイペースか。……店、だよ。」
「ちょっと待ってて。」
「え、おい、待てよ!」
悪役娘の妹はあっという間に駆け出した。
そしてすぐ、やたら逞しい男の店員を連れて戻って来た。
悪役娘の妹までも動きが素早い。
「あのね、キョウタにお店を見せてあげて。」
「あぁ、分かったよ、ジョゼちゃん。」
「それとね、キョウタは歩くのが苦手だから。よろしくお願いね。」
「了解。」
あ~成程ね、だから逞しい店員を呼んで来てくれたのか。
この年齢にして、この気遣い。
案外、賢い子なのかもな。
逞しい店員に抱っこされて店に入る。
高身長の筋肉男に抱えられているから安定感が凄い。
だが何だか落ち着かない。
何故なら……てっきり店内の何処かに椅子でもあって。
そこに座らせて貰うぐらいかと、思っていたのに。
美丈夫な店員に抱っこされた姿勢で売り場を色々案内される、とは思わなかった。
流石にハードルが高過ぎる。落ち着かない。
一階にある商品を見ている途中で、俺は抱っこをギブアップした。
二階の階段付近のスペースで、椅子に座らせて貰う。
色々と恥ずかしくて戻り難い……。
顔を覆って一人恥ずかしさに耐えていると。
俺の近くに誰かが無言で立つ気配がした。
何だろう? 見られている気がする。
「こんにちは、昨日ぶりですね。」
明らかに話し掛けられた。
仕方なく見上げた先にいるのは、見知らぬ茶髪の男だった。
後ろの布が長めの上等そうな上着を羽織った、身分の高そうな男。
誰だ?
という顔を俺はしたのに、その男は悠然と話し掛けて来る。
「私に見覚えがありませんか?」
「……無いな。」
「では、私達は『初めまして』でしょうか?」
「知らん。そもそも、あんたは昨日ぶりと言い出したんだ。見覚えがあるんだろう? 何故、そんな事を聞く?」
男は小首を傾げて俺を見る。
口元だけ微笑の形にしているが、分かりやすいぐらい目線が怖い。
「貴方の記憶を、確認したかったからです。」
ドクンッ!
音が聞こえそうなぐらい心臓が跳ね上がった。
「そう、か。」
急に苦しくなって、自分の声が遠く感じる。
「貴方は私の知っている人に似ています。貴方がその人だったら話が早いのですが。」
「残念だったな。」
「違うのなら、それはそれで良いのです。」
この男は何故こんな話をするんだ。
まるで……俺に記憶が無い事を知っているような言い方で。
今世の俺の知り合いか?
違う。
それだったら俺がこんな、追い詰められる気分にはならないだろう。
「では。……キョウタさん?」
男はぐっと上体を屈めて、顔を間近に寄せて来る。
反射的に後ずさろうとしたが、悲しくも俺の背後は壁だ。
「私達は初対面、でいいですね?」
「別に。」
正直、気持ちが悪い。
視線も合わせたくない。
「分かりました。意味深な話だけして帰りますね、今日の所は。」
もう俺は返事しない。
さっさと居なくなれ。
男はやけにあっさりと立ち去った。
ほっと息を吐くと同時に、急に不快感や嫌悪感、恐怖が込み上げて来る。
今になって身体が震え出した。
怖い……、怖かった……。
今世にあの男が、関係しているのか……?
もし、今世の……記憶が戻ったら……。
か、考えたく……ない、のに……っ。
嫌だっ、……タスク…助けてっ!
立ち上がる事も声を出す事も出来ず。
ただ、怯えるしか無かった。
どれぐらいの時間が経ったか分からない。
不意に近付いて来る二つの声で、我に返った。
「なんで付いて来るんだよっ。撫でるなっ。」
「いつ来て貰えます?」
タスク、なんで……さっきの男と一緒に……?
「早ければ明日か明後日だ。あ、念のために名前と肩書も教えろ。あと、撫でるな。」
「私が誰か、本当に分からないのですか?」
「知らねぇって言ったろ。しつこいぞ。」
何故か尻を撫でられているタスク。
「キョウタ。そろそろメシ出来るから、迎えに来たぞ。」
「抱っこ。」
「お、おぅ。」
両腕を広げて待ち構える俺。
タスクは少し戸惑ったようだが、俺の言った通りにしてくれた。
恥ずかしい話だが。
怖いの一言で片付けられないような不安を覚えた直後だったから。
男への対処をタスクに任せて。
出来るだけ姿が見えないように、タスクにしがみ付いた。
タスクは悪役娘と、そんな下らない事で揉めだした。
いつもなら俺とタスクでやるパターンだ。
一歩離れた所から見ると、こんな感じなんだな……。
当人同士が真剣かどうかは分からんが、割と楽しそうに感じる。
それを見ている方にとっては馬鹿馬鹿しい遣り取りというか。
……何だか面白くない。
俺は、ソファの横に置いた荷物入れから、小袋を取り出し。
小袋から、例の呪いのお守りを取り出し。
……これでも喰らえっ!
タスク目掛けて思い切り投げ付けてやった。
たまたま、振り向いたタスクの顔面に直撃した。
お守りは小さいし、軽いし、大した事は無いだろうと思っていたのに。
タスクは痛そうな悲鳴を上げて。
背中から絨毯の上に倒れ込んだ。
……あっ、え、嘘っ。どうしよう。
悪役娘に助け起こされたタスクの額に、お守りの一部が刺さっていた。
それを引っこ抜く悪役娘。
溢れ出した血を素早くハンカチで押さえる悪役娘。
起き上がって狼狽えるだけの俺。
俺の所為なのに。俺が何かする間も無く。
悪役娘は手当をする為の道具を取りに、部屋から出て行った。
自分に当たった物が呪いのお守りだと知り、タスクは動揺した。
分かりやすくビビリ出す。
「それは……。俺がぶつけた、から……。」
「……なんで?」
そうだよな、そう聞くよな。
俺だってまずはそう聞くだろう。
「……キョウタ? なんで?」
「面白く……なかった、から。」
「は?」
ヤキモチみたいで言いたくなかったんだが。
観念してそれだけ白状すると。
タスクは不機嫌そうな声を出した。
当たり前だ。……謝らなきゃ。
「キョ」
「ごめん。」
向かいにしゃがんで、タスクの額に手を伸ばす。
布の上から指先で触ってみると、タスクは呆れたような笑みを浮かべた。
額の布を押さえてくれと言われたから。
手を伸ばして押さえようとしのに、その手を引っ張られた。
そのまま、絨毯の上に座ってるタスクの上に。
跨る格好になる。
おいっ、これ……! どういう事だ!
確かに今のは俺が悪い。
お守りをぶつけて怪我させた俺が悪い、のは分かる。
だが何故に、膝の上に乗せる?
こんな所を誰かに見られでもしたら……。
「お待たせ。まずは傷口を綺麗にするわよ。」
「ぅわっ……!」
狙ったようなタイミングで戻って来た悪役娘。
俺は転がってタスクから離れた。
スタントマンかな?
よし、来世はスタントマンになろう。
「俺、暇だから店っ、店の方、見て来るっ。」
俺はぎくしゃくと立ち上がると。
悪役娘に手当てされるタスクを置いて。
すっかり開く事に慣れ切った足を、どうにか動かして部屋を出た。
「食いしん坊お兄ちゃん!」
誰だ、俺を妙なあだ名で呼ぶのは。
……あぁ、悪役娘の妹か。
こっちに来なくていいよ、犬と遊んでいなさいよ。
「どうしたの? 食いしん坊お兄」
「不本意なあだ名呼びを止めろ。」
「それじゃあ何て呼べばいいの?」
「……キョウタでいいよ、もう。」
今世の名前、まだ決めていなかったのが恨めしい。
こうして『キョウタ』が定着していくのか。
「キョウタ、どうしたの?」
「いきなり呼び捨てかよ!」
「もうすぐご飯だよ? どこに行くの?」
「お前もマイペースか。……店、だよ。」
「ちょっと待ってて。」
「え、おい、待てよ!」
悪役娘の妹はあっという間に駆け出した。
そしてすぐ、やたら逞しい男の店員を連れて戻って来た。
悪役娘の妹までも動きが素早い。
「あのね、キョウタにお店を見せてあげて。」
「あぁ、分かったよ、ジョゼちゃん。」
「それとね、キョウタは歩くのが苦手だから。よろしくお願いね。」
「了解。」
あ~成程ね、だから逞しい店員を呼んで来てくれたのか。
この年齢にして、この気遣い。
案外、賢い子なのかもな。
逞しい店員に抱っこされて店に入る。
高身長の筋肉男に抱えられているから安定感が凄い。
だが何だか落ち着かない。
何故なら……てっきり店内の何処かに椅子でもあって。
そこに座らせて貰うぐらいかと、思っていたのに。
美丈夫な店員に抱っこされた姿勢で売り場を色々案内される、とは思わなかった。
流石にハードルが高過ぎる。落ち着かない。
一階にある商品を見ている途中で、俺は抱っこをギブアップした。
二階の階段付近のスペースで、椅子に座らせて貰う。
色々と恥ずかしくて戻り難い……。
顔を覆って一人恥ずかしさに耐えていると。
俺の近くに誰かが無言で立つ気配がした。
何だろう? 見られている気がする。
「こんにちは、昨日ぶりですね。」
明らかに話し掛けられた。
仕方なく見上げた先にいるのは、見知らぬ茶髪の男だった。
後ろの布が長めの上等そうな上着を羽織った、身分の高そうな男。
誰だ?
という顔を俺はしたのに、その男は悠然と話し掛けて来る。
「私に見覚えがありませんか?」
「……無いな。」
「では、私達は『初めまして』でしょうか?」
「知らん。そもそも、あんたは昨日ぶりと言い出したんだ。見覚えがあるんだろう? 何故、そんな事を聞く?」
男は小首を傾げて俺を見る。
口元だけ微笑の形にしているが、分かりやすいぐらい目線が怖い。
「貴方の記憶を、確認したかったからです。」
ドクンッ!
音が聞こえそうなぐらい心臓が跳ね上がった。
「そう、か。」
急に苦しくなって、自分の声が遠く感じる。
「貴方は私の知っている人に似ています。貴方がその人だったら話が早いのですが。」
「残念だったな。」
「違うのなら、それはそれで良いのです。」
この男は何故こんな話をするんだ。
まるで……俺に記憶が無い事を知っているような言い方で。
今世の俺の知り合いか?
違う。
それだったら俺がこんな、追い詰められる気分にはならないだろう。
「では。……キョウタさん?」
男はぐっと上体を屈めて、顔を間近に寄せて来る。
反射的に後ずさろうとしたが、悲しくも俺の背後は壁だ。
「私達は初対面、でいいですね?」
「別に。」
正直、気持ちが悪い。
視線も合わせたくない。
「分かりました。意味深な話だけして帰りますね、今日の所は。」
もう俺は返事しない。
さっさと居なくなれ。
男はやけにあっさりと立ち去った。
ほっと息を吐くと同時に、急に不快感や嫌悪感、恐怖が込み上げて来る。
今になって身体が震え出した。
怖い……、怖かった……。
今世にあの男が、関係しているのか……?
もし、今世の……記憶が戻ったら……。
か、考えたく……ない、のに……っ。
嫌だっ、……タスク…助けてっ!
立ち上がる事も声を出す事も出来ず。
ただ、怯えるしか無かった。
どれぐらいの時間が経ったか分からない。
不意に近付いて来る二つの声で、我に返った。
「なんで付いて来るんだよっ。撫でるなっ。」
「いつ来て貰えます?」
タスク、なんで……さっきの男と一緒に……?
「早ければ明日か明後日だ。あ、念のために名前と肩書も教えろ。あと、撫でるな。」
「私が誰か、本当に分からないのですか?」
「知らねぇって言ったろ。しつこいぞ。」
何故か尻を撫でられているタスク。
「キョウタ。そろそろメシ出来るから、迎えに来たぞ。」
「抱っこ。」
「お、おぅ。」
両腕を広げて待ち構える俺。
タスクは少し戸惑ったようだが、俺の言った通りにしてくれた。
恥ずかしい話だが。
怖いの一言で片付けられないような不安を覚えた直後だったから。
男への対処をタスクに任せて。
出来るだけ姿が見えないように、タスクにしがみ付いた。
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