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第二章
第12話
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報告書に目を通したシャーロットは頭を抱えた。
オルガーナが調査に加わり、気付けば季節が初夏へと移り変わろうとしていた。
「ロクドナ帝国との戦争、か……」
「はい。おそらくジョルマンは自分の父親が王家に叛意を持っていることが許せなかったのでしょう」
ノクアルドとジョルマンは、従兄弟で幼馴染み。年齢もジョルマンの方が2歳年下だったこともあり、本当の兄弟のように仲が良かった。まるで、シャーロットとサファルティアのように。
自分の父親が親友を、主君を裏切ることを知ったジョルマンが、父親を粛正した。
すべてが判明すれば、父親だけでなく一族諸共堕ちるのがわかっているから事実を隠して、ただ一族内の不始末として片付けた。
「正直に話せば英雄にすらなれたのにな……」
「ジョルマンなりの親への愛情でしょう。父親を殺しておいて英雄と呼ばれることに抵抗があったのかと」
気持ちはわからなくもない。ただ、それでも一人で背負うには重すぎる。
かといって、当時王太子だったノクアルドに一緒に罪を背負ってくれというのは、臣下としてどうなんだろうと思われてしまう可能性もある。
結局、一人で全部始末をつけるしかなかった。そう結論付けてしまうのは致し方ないともいえる。
(サフィには知られたくないだろうな……)
ジョルマンのことを思えば、実の息子であるサファルティアには知られたくないだろう。
シャーロットとて、ジョルマンと同じ立場ならサファルティアに知られたくないと思う。
けれど、サファルティアとしてはどうだろう。
サファルティアにとって両親の記憶はほとんどない。
代わりに育ててくれたノクアルドとクルージアを本当の両親のように思って慕っていた。
けれど、彼はキャロー公爵の血族として知る権利がある。
(父上だったら…………言うだろうな……)
ノクアルドから引き継いだ調査だが、もしも生きていれば、きっとサファルティアに真相を伝えただろう。そのうえで、公爵として臣籍降下するのか、第二王子として生きるのか選択を迫ったに違いない。
けれど、シャーロットはサファルティアを臣下としてではなく、伴侶として迎えたい。
愛する人の悲しむ顔が見たいわけではない。
個人としてなら許されるだろうが、王としての決断としては間違っている自覚はある。
それでもシャーロットは、サファルティアにはできる限りこの事実を隠したい。
誰だって、自分の父親が殺人者なんて知りたくはない。
しかも、内容は一歩間違えば国家叛逆罪だ。
「サファルティア殿下にはお伝えするのですか?」
「いつか、伝える必要はあるだろうな」
今回の調査で、グライアスはサファルティアがジョルマンの息子だと知ったのだろう。
彼であれば言いふらすことはない。グライアスにとってもジョルマンは身近な人間だった。だからこそ、気になる。
「陛下は、いつサファルティア殿下が実の弟ではないことを知ったのです?」
「10年位前だな。サフィが10歳の誕生日の時、父上に呼ばれて」
ショックではあった。否、出会った時からそんな気はしていたが、それ以上にショックを受けたのはサファルティアだろう。
あと数年で成人を迎える。それまでに王族として生きるのか、実の父親の意思を継ぐのか、その心構えをさせたかったのかもしれない。
10歳の子供に対して大変厳しい現実だったが、思えばあの頃からサファルティアへ向ける感情は、弟というよりも守るべきものに変わったと思う。
「そうでしたか。であればなおさら殿下へは伝えるべきなんでしょうな」
ジョルマンの罪をサファルティアに償えというつもりはない。むしろお門違いもいいところだ。
それでも、その血を継いでいくということを、きっと誰よりも彼は重く受け止める。
「結果については私からサファルティアに時機を見て伝える」
「そのほうがよろしいでしょう。サファルティア殿下は、あなたを特別に思っておられるようですし、そばについていてくれれば心強いかと」
「……そうだといいがな」
当時のジョルマンの話を聞けば、サファルティアによく似ていると思う。
(あの気質は父親譲りか……)
頑固なところも、優しいところも。聞けば聞くほど、サファルティアに会いたくなってくる。
顔を見ればきっと、彼は何も言わずにシャーロットを癒してくれるだろう。
――シャーリー。
照れずに愛称で呼べるようになるまで、側妃として迎えてから1年かかった。
嫉妬心を見せるようになったのはここ半年ほどで、それを見るたびにシャーロットは支配欲が満たされたような気持になる。
兄弟としてのサファルティアだけでなく、生涯彼をそばに置いておきたい。誰かのものになるなんて、腸が煮えくり返りそうになるくらい腹が立つ。
この現実を知って、サファルティアが王宮を辞するなんて言ったら、本当に手足を切り落としてしまおう。そう考えてしまうくらいには惚れ込んでいる自覚がある。
愛しくて、何よりも大切だからこそ、何からも守りたいのにままならない現実にシャーロットはため息をつく。
シャーロットがこの調査を急がせたのは、サマギルム島へ行った際に、群島の領主の一人からとある噂を聞いたことだった。
――カロイアス夫妻の息子、ルーディア・カロイアスは夫妻の実の息子ではなく、ロクドナ帝国のとある下級貴族の子供である。
隣国から亡命してきた子供を養子に迎えること自体は、シャルスリア王国では禁じていない。
どこにでもあるような話だと最初は聞き流していたが、新婚旅行に行く前に、「キャロー公爵夫妻の死にロクドナ帝国が関わっているかもしれない」と報告を受けていたことを思い出した。
ルーディアの年齢を考えれば、ジョルマンの死に彼が関わっているとは思えないが、実際に見たルーディアは確かにロクドナ帝国の血を引いているのがわかる容姿だった。
ティルスディアは気にもしていないようだったが、ルーディアの意図が分からない以上、最愛の妻を彼に近づけるわけにはいかない。
少々無理を強いたが、引き離すことには成功し、王宮に戻り調査を急がせた。
「それから、夫妻を襲った落石ですが、石の落ちた近くにこのようなものが……」
「なんだこれ、布か?」
20年近い年月が経っているからか、布はボロボロで縫い付けられていた刺繡も色が剥げている。かろうじてどこかの家の家紋だとわかるが、特定は難しそうだ。
「少々難儀しましたが、特定はできました」
「ほう」
いったいどうやったのか気になるが、それよりもその正体に好奇心がそそられる。
「ロクドナ帝国のアグワナ子爵家の家紋だそうです」
「アグワナ……?」
はて、どこかで聞いたことがあるような。
シャーロットが首をかしげていると、グライアスが一枚のリストを手渡す。
「ヤードラ・アグワナ……。これ、キャロー公爵邸で死んだ者のリストか」
「ええ。おそらく彼がその間諜だったのでしょう」
シャーロットは何度目かわからないが頭を抱えた。
「……なるほど、復讐か」
「おそらくは」
シャーロットはため息をつく。
間諜は正体がバレれば即死刑になる国は多い。シャルスリアも例外ではない。
皆、それを覚悟で潜り込んでくるのだが、わかっていても感情が追い付かなかったのだろう。
「わかった。キャロー前公爵の件については私が預かる。だが、ロクドナの動きは気になるな」
「はい。今は国交を結んでいるとはいえ、いつ標的が変わるとも分かりません。あそこはそういう国ですから」
「ああ。それに関連してサマギルム島領主、セドリック・カロイアスの息子、ルーディア・カロイアスの経歴を洗ってほしい。ガリア公国に留学中という話だが、そもそもどんな経緯で夫妻の養子になったのか。私のティルスディアに近付いた意図も知りたいしな」
ただの横恋慕ならまだいい。サファルティアにお仕置きする口実にもなるし、アレは一度危機感というものを覚えさせる必要がある。
夫婦(兄弟?)喧嘩に発展することはあっても、繋ぎ止める手段はいろいろある。
だけど、何か意図を持って王族に近づいたなら、それなりの対応が必要だ。
カロイアス夫妻が何処まで手引きして知っているのかも、調査した方がいいだろう。
「承知しました」
オルガーナが調査に加わり、気付けば季節が初夏へと移り変わろうとしていた。
「ロクドナ帝国との戦争、か……」
「はい。おそらくジョルマンは自分の父親が王家に叛意を持っていることが許せなかったのでしょう」
ノクアルドとジョルマンは、従兄弟で幼馴染み。年齢もジョルマンの方が2歳年下だったこともあり、本当の兄弟のように仲が良かった。まるで、シャーロットとサファルティアのように。
自分の父親が親友を、主君を裏切ることを知ったジョルマンが、父親を粛正した。
すべてが判明すれば、父親だけでなく一族諸共堕ちるのがわかっているから事実を隠して、ただ一族内の不始末として片付けた。
「正直に話せば英雄にすらなれたのにな……」
「ジョルマンなりの親への愛情でしょう。父親を殺しておいて英雄と呼ばれることに抵抗があったのかと」
気持ちはわからなくもない。ただ、それでも一人で背負うには重すぎる。
かといって、当時王太子だったノクアルドに一緒に罪を背負ってくれというのは、臣下としてどうなんだろうと思われてしまう可能性もある。
結局、一人で全部始末をつけるしかなかった。そう結論付けてしまうのは致し方ないともいえる。
(サフィには知られたくないだろうな……)
ジョルマンのことを思えば、実の息子であるサファルティアには知られたくないだろう。
シャーロットとて、ジョルマンと同じ立場ならサファルティアに知られたくないと思う。
けれど、サファルティアとしてはどうだろう。
サファルティアにとって両親の記憶はほとんどない。
代わりに育ててくれたノクアルドとクルージアを本当の両親のように思って慕っていた。
けれど、彼はキャロー公爵の血族として知る権利がある。
(父上だったら…………言うだろうな……)
ノクアルドから引き継いだ調査だが、もしも生きていれば、きっとサファルティアに真相を伝えただろう。そのうえで、公爵として臣籍降下するのか、第二王子として生きるのか選択を迫ったに違いない。
けれど、シャーロットはサファルティアを臣下としてではなく、伴侶として迎えたい。
愛する人の悲しむ顔が見たいわけではない。
個人としてなら許されるだろうが、王としての決断としては間違っている自覚はある。
それでもシャーロットは、サファルティアにはできる限りこの事実を隠したい。
誰だって、自分の父親が殺人者なんて知りたくはない。
しかも、内容は一歩間違えば国家叛逆罪だ。
「サファルティア殿下にはお伝えするのですか?」
「いつか、伝える必要はあるだろうな」
今回の調査で、グライアスはサファルティアがジョルマンの息子だと知ったのだろう。
彼であれば言いふらすことはない。グライアスにとってもジョルマンは身近な人間だった。だからこそ、気になる。
「陛下は、いつサファルティア殿下が実の弟ではないことを知ったのです?」
「10年位前だな。サフィが10歳の誕生日の時、父上に呼ばれて」
ショックではあった。否、出会った時からそんな気はしていたが、それ以上にショックを受けたのはサファルティアだろう。
あと数年で成人を迎える。それまでに王族として生きるのか、実の父親の意思を継ぐのか、その心構えをさせたかったのかもしれない。
10歳の子供に対して大変厳しい現実だったが、思えばあの頃からサファルティアへ向ける感情は、弟というよりも守るべきものに変わったと思う。
「そうでしたか。であればなおさら殿下へは伝えるべきなんでしょうな」
ジョルマンの罪をサファルティアに償えというつもりはない。むしろお門違いもいいところだ。
それでも、その血を継いでいくということを、きっと誰よりも彼は重く受け止める。
「結果については私からサファルティアに時機を見て伝える」
「そのほうがよろしいでしょう。サファルティア殿下は、あなたを特別に思っておられるようですし、そばについていてくれれば心強いかと」
「……そうだといいがな」
当時のジョルマンの話を聞けば、サファルティアによく似ていると思う。
(あの気質は父親譲りか……)
頑固なところも、優しいところも。聞けば聞くほど、サファルティアに会いたくなってくる。
顔を見ればきっと、彼は何も言わずにシャーロットを癒してくれるだろう。
――シャーリー。
照れずに愛称で呼べるようになるまで、側妃として迎えてから1年かかった。
嫉妬心を見せるようになったのはここ半年ほどで、それを見るたびにシャーロットは支配欲が満たされたような気持になる。
兄弟としてのサファルティアだけでなく、生涯彼をそばに置いておきたい。誰かのものになるなんて、腸が煮えくり返りそうになるくらい腹が立つ。
この現実を知って、サファルティアが王宮を辞するなんて言ったら、本当に手足を切り落としてしまおう。そう考えてしまうくらいには惚れ込んでいる自覚がある。
愛しくて、何よりも大切だからこそ、何からも守りたいのにままならない現実にシャーロットはため息をつく。
シャーロットがこの調査を急がせたのは、サマギルム島へ行った際に、群島の領主の一人からとある噂を聞いたことだった。
――カロイアス夫妻の息子、ルーディア・カロイアスは夫妻の実の息子ではなく、ロクドナ帝国のとある下級貴族の子供である。
隣国から亡命してきた子供を養子に迎えること自体は、シャルスリア王国では禁じていない。
どこにでもあるような話だと最初は聞き流していたが、新婚旅行に行く前に、「キャロー公爵夫妻の死にロクドナ帝国が関わっているかもしれない」と報告を受けていたことを思い出した。
ルーディアの年齢を考えれば、ジョルマンの死に彼が関わっているとは思えないが、実際に見たルーディアは確かにロクドナ帝国の血を引いているのがわかる容姿だった。
ティルスディアは気にもしていないようだったが、ルーディアの意図が分からない以上、最愛の妻を彼に近づけるわけにはいかない。
少々無理を強いたが、引き離すことには成功し、王宮に戻り調査を急がせた。
「それから、夫妻を襲った落石ですが、石の落ちた近くにこのようなものが……」
「なんだこれ、布か?」
20年近い年月が経っているからか、布はボロボロで縫い付けられていた刺繡も色が剥げている。かろうじてどこかの家の家紋だとわかるが、特定は難しそうだ。
「少々難儀しましたが、特定はできました」
「ほう」
いったいどうやったのか気になるが、それよりもその正体に好奇心がそそられる。
「ロクドナ帝国のアグワナ子爵家の家紋だそうです」
「アグワナ……?」
はて、どこかで聞いたことがあるような。
シャーロットが首をかしげていると、グライアスが一枚のリストを手渡す。
「ヤードラ・アグワナ……。これ、キャロー公爵邸で死んだ者のリストか」
「ええ。おそらく彼がその間諜だったのでしょう」
シャーロットは何度目かわからないが頭を抱えた。
「……なるほど、復讐か」
「おそらくは」
シャーロットはため息をつく。
間諜は正体がバレれば即死刑になる国は多い。シャルスリアも例外ではない。
皆、それを覚悟で潜り込んでくるのだが、わかっていても感情が追い付かなかったのだろう。
「わかった。キャロー前公爵の件については私が預かる。だが、ロクドナの動きは気になるな」
「はい。今は国交を結んでいるとはいえ、いつ標的が変わるとも分かりません。あそこはそういう国ですから」
「ああ。それに関連してサマギルム島領主、セドリック・カロイアスの息子、ルーディア・カロイアスの経歴を洗ってほしい。ガリア公国に留学中という話だが、そもそもどんな経緯で夫妻の養子になったのか。私のティルスディアに近付いた意図も知りたいしな」
ただの横恋慕ならまだいい。サファルティアにお仕置きする口実にもなるし、アレは一度危機感というものを覚えさせる必要がある。
夫婦(兄弟?)喧嘩に発展することはあっても、繋ぎ止める手段はいろいろある。
だけど、何か意図を持って王族に近づいたなら、それなりの対応が必要だ。
カロイアス夫妻が何処まで手引きして知っているのかも、調査した方がいいだろう。
「承知しました」
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