古の巫女の物語

槻夜光留は高校一年のごく普通の少年。
彼のクラスには絶世の美少女がいた。
鳳凰唯――学内一の人気者である彼女に、光留は何故か嫌われていた。
釈然としない思いをしながら、唯との距離も縮まるどころか広がる一方なある日、光留は正体不明の化け物に襲われる。
喰われそうになった光留を不思議な炎の力で助けたのは唯だった。その日から光留は不思議な夢を見る。
唯とそっくりな少女と自分が実の兄妹で、恋仲であるという夢を。
それは光留の願望なのか、前世の記憶なのか、あるいは彼女の夢なのか。
彼女はなぜ光留を嫌うのか、唯の目的や使命とは。
これは、神に愛され長い時を過ごした少女と、彼女の因縁にまつわる結末を見届ける少年の恋の物語――。
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