【R18】何度生まれ変わっても、必ず幸せにすると決めたんだ

今の幸せをこの先も、来世も、ずっと

第二十七話

「ん、んぁ……はむ、ん、はぁ……んぐっ、んっ、んっ……」
「相変わらず美味そうに咥えるな」
「ん。月夜の、はっ、美味しい、よ……。ん、ちゅ、ん……俺の口んナカ、いっぱいにして、ぁ……喉奥突いて、直接精液流し込まれるの、んふ、気持ちいい……あむ、んぐ……」
　月夜に頭を撫でられながら、月夜の男根を口いっぱいに咥えて、唾液と絡めてじゅるじゅると先走りを吸い上げる。
　舌先で尿道口を穿ったり、手のひらで陰嚢を揉んだり、尻の穴から蟻の戸渡り、裏筋を舐めあげる。
　硬くなり、質量が増すと雄の匂いが強くなって頭がジンと痺れてクラクラする。
　もっと、もっと欲しいと丹念に舌を這わせていたソレを深く飲み込んで、ピストン運動をするようにゆっくりと、咽るくらい奥へと押し込む。
「ン、んくっ、じゅるっ、うぷっ、はっ、んんっ！」
　月夜の長大な男根は、あとちょっとで光留の口に納まるのに、それ以上は奥へ入れられない。
　生物としての本能が拒絶する。しかし、頭はまだ奥へ欲しいと強請っている。窒息するくらいもっと深い快感を。
　光留は月夜を見上げて、喉奥の快感を強請る。
　月夜もわかっているから、小さく笑うと光留の頭を強く掴んで固定して、腰を振り始める。
「ほら、もっと奥に入れてやる。ああ、いい顔だ。喉奥もよく締まる」
「んんっ！　んぁ、あっ、あっ、んぐっ、おぇ……あ゙あ゙～～ッ！」
　光留の喘ぐ音の振動と、舌の愛撫、唇で強弱をつけて扱かれ、喉奥の反射的な痙攣が気持ちいい。
　口のナカで質量が増すと苦しくて、涙目になりつつも、その瞳は気持ちいいと恍惚としている。
「出すぞ」
　月夜の陰毛が鼻先にくっつくくらい強く押し込まれると、喉の奥、食道まで犯され精液が流し込まれ、焼け付くような熱さを感じて、光留も触られてもいない男根からぴゅっぴゅっと射精する。
「ちゃんと飲めて偉いな」
「うぇっ、げぇ……んんっ、ちゅぷ、げほっ、はぁ、んっ……」
　月夜に褒められて頭を撫でられると、多幸感で胸がいっぱいになる。
　口のナカからずるっと抜ける感触にも感じて、甘イキしてから残滓まで搾り取ろうと、浅く咥えて吸い上げ、竿や根元、陰嚢に付いた精液を舐め取る、いわゆるお掃除フェラまでして、光留は満足そうに口角を上げる。
「はっ、ごちそうさま」
「気持ち良かったか？」
「うん。花月のも美味しいけど、月夜のは花月よりも深いとこ届いて気持ちいい」
　光留が月夜の膝の上に乗り上げ、啄むようにキスをすると月夜も同じようにキスを返してくる。
　じゃれ合うような戯れのキスはくすぐったくて、2人で顔を見合わせてくすくすと笑う。
「なんだか子どもに戻ったみたいだ」
「昔はこれで調整していたからな」
「懐かしいな。……たぶん、俺はその頃にはもう、月夜のこと愛してたんだろうな」
　前世がどうとかではなく、月夜が光留という存在を愛するように、光留も月夜という存在を愛した。
　生まれた時から、家族としては既に愛していたが、もっと深い場所で互いを求め合ったから、幼い光留も月夜の提案を受け入れた。
　抱きしめ合って互いの体温を感じると不思議と満たされる。
「ひっ！　ちょ、何処触って……」
　唐突に後ろの穴に月夜が触れてきて、光留はビクリと震える。
「ああ、ここが物欲しそうにしてたからな」
　しれっと答える月夜に、光留も仕返しとばかりに月夜の首筋に歯を立てる。
「いった！　やりやがったな」
「花月が帰ってくる前には消えるよ」
「そういう問題じゃない。普通に痛いし、俺はお前と違ってマゾじゃないからな」
「でも、痕つけるのは嫌でも、つけられるの嫌じゃないだろ？」
　ふふん、と勝ち誇ったように言えば今度は月夜の指が容赦なく光留の後孔に指を二本入れぐちゅぐちゅと掻き回す。
「ひぁっ！　ああっ、あんっ、そんな、いきなり、ひぅっ、ぐちゅぐちゅ、されたらっ、ああっ、そこっ、ぐりぐりしちゃ、やぁんっ、あ、あ、んぁっ！」
「この淫乱。まだほとんど慣らしていないのに、二本をあっという間に飲み込んで、柔らかく吸い付いてくるな？　そんなに俺が欲しかったか」
「ふぁ、あ、ん、そ、だよっ、ひぃあっ！　俺だって、月夜が、ひんっ！　欲しいっ、あっ、あっ、きゃうっ！　ん、前に、言っただろ、ああっ、そこっ、やぁ、もっとぉ……んぁっ、あぁんっ」
「喘いでたら何もわからないんだが？」
「くっ、そ、ンン、は、花月と出会ったら、どっちにも嫉妬するって……。俺は、まだ、どっちにも幸せになって欲しいけど、2人に嫉妬してる。だから、花月も欲しいし、月夜もここに欲しい……」
　だから早く寄越せと光留は反り立った自身の男根を月夜の男根に擦りつける。
「ん、あ、これ、きもちっ……」
　裏筋同士が擦れ合ってヌルヌルして、更に身体を密着させると尖った光留の乳首が月夜の胸板に擦れてびくびくと震える。
「それだけではイけないだろ。ほら、両方握って」
　月夜に手を誘導され、2人分の男根を握らされる。
「あ、すごっ、びくびくして、熱いの、んっ、あっ、月夜、後ろもっ……ひぁんっ！」
「わかっている」
　光留が腰を揺らしながら2人の陰茎を握って扱き、月夜が光留の後孔を解す。
「あ、あ、きもちい、イくっ、イくっ！　あ、ああっ、ああ～～ッ！！」
　光留の腰がガクガク震えて絶頂するとくたりと月夜に凭れる。
「はっ、まだ終わりじゃないぞ」
　ズルリと月夜の指が抜かれ、ビクッと身体が跳ねる。
「ん、ふぁ、い……」
　のそのそと月夜の陰茎を握って、震える膝を無理矢理立たせると後孔にあてがいずぷっと飲み込む。
「あ、あっ、入って、くる……はっ、んんっ……」
　ゆっくりと入ってくる感触は、気持ちいいけれどもどかしい。だけど、この熱くて硬い肉棒をひと息に入れた時の快感は強すぎてすぐにイってしまい、怖くて出来ない。
　月夜の肩を支えに焦れったいほどゆっくりと腰を落として、あと少しというところで手が汗で滑った。
「ひきゃああああっ！！　あ、ああ、ふかっ、奥来て……ひうっ……あ、あぅ……」
「っ、はっ、すごい締まったな。まだ、ナカがうねっている。手が滑っただけとはいえ、よほど良かったようだな」
「あ、あ……らってぇ……ひっ、あ、らめっ、まら、揺らさないれぇ……」
　びゅくびゅくと射精しながら光留は月夜にしがみつく。
「今日は自分で動くと言ったのは光留だぞ」
「ん、ぅ……わかってりゅ、けど、あんっ！」
　腹の奥がきゅんきゅんして、内壁が月夜の熱を感じるとゾクゾクする。
　だけど、物足りない。光留はもっと奥の快感を知っている。熱い飛沫をナカで受け止める幸福を知っている。
「ん、ぁ……はぁ、ンンッ！　あ、あ、きもち、いいっ、ひぁっ……あ、ああっ……」
　足に力を入れて腰を浮かせて落とす。同じ動作を何度か繰り返して、時々腰を回すように動かして内壁に擦りつけると、当たる角度が変わって気持ちいい。
「可愛いな、光留」
　耳元で囁かれ、びくっと震える。
「あ、あ、ちくび、らめっ、ひゃっ！　あ、前も、グチグチしたら、あ、ああっ！」
「好きだろ？　乳首引っ張られながら前を弄られるの。ほら、また締まったぞ」
「ンンッ……あ、あ、きもち、からぁ……あ、やらぁ……うごけ、なくなっちゃ、ひぁんっ！」
「そんなんじゃ先が思いやられるな。俺が潮吹きするまで搾り取るのなら、この程度でへばってる暇はないぞ」
「う、るさいっ、あぁんっ、この、ひっ、鬼畜、ドS、やぁんっ、あ、あっ、イく、乳首コリコリしながらちんぽシコシコされたらっ、ひぐっ、あ、イくイくイくぅ～～ッ！！」
　光留は仰け反りながら絶頂し、何度目かの精を吐き出すと、ナカで月夜の熱が膨らみ飛沫が叩きつけられる。
「っ、はっ、はぁ……はぁ……あ、ん……んふ、ふぁ……ぁむ……ん……」
　首の後ろを支えられ、唇が重なると舌を吸われ絡められる。気持ち良くて頭がふわふわしていると、月夜に押し倒される。
「まだ足りないだろう？」
「ん」
　月夜の言う通り、まだ足りない。
　何度達しても、きっとこの飢餓感は無くならないのかもしれないけれど、月夜ともっと繋がっていたくて、その背中に腕を回して引き寄せる。
「もっと月夜をちょうだい」