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束縛したいだけじゃない
第二十三話
しおりを挟む「ん、ぁ……は、ぁ……はぁ……」
「光留君、とっても可愛いです」
光留は今、花月に両手を後ろ手に縛られ、目隠しをされ、全身を亀甲縛りでベッドの上に転がされていた。
「まだ縛っただけですけど、おちんちんこんなに勃起させて、後ろの穴も結び目に吸い付いてて、いやらしいですね」
「っ、あ……はぁ、花月……」
視覚を閉ざされているせいか、不安そうな光留の声に、花月はよしよしと頭を撫でる。
「大丈夫ですよ、ちゃんとそばにいますから」
「う、ん……」
「仕上げにリボンでおちんちん縛っちゃいましょう」
赤い柔らかな手触りのリボンを光留のペニスの根元に巻き付ける。
「あっ、くっ……い、たぃ……」
「光留君は痛いのより苦しい方が好きですもんね。大丈夫、そのうち良くなりますし、まだビンビンに勃ってます」
「ひぁっ! あ、ああっ! さきっぽ、ぐりぐりしないでぇ……あ、あっ!」
「先走りがいっぱい出てますね。指で押すとくぱくぱと吸い付いてきます。今度尿道プジー買って、ナカいっぱい虐めてあげますね」
「ひぅっ! や、ちんぽこわれっ……んんっ、ぁっ、シコシコきもちっ……あぁんっ!」
竿を手で扱きながら玉を揉んだりすると、光留の身体がもどかしそうに揺れる。
「んふふ、おちんちんだけじゃなく、乳首も美味しそう」
「ひぅっ! ぁ、ぁ、両方はっ、ああっ、縄、擦れて……んぁっ、あぁ……」
花月の舌で乳首を転がされ、口に含んで吸ったり噛まれたり、同時にペニスも扱かれると気持ちいいけれど、達せないもどかしさに身悶えると今度は身体に触れる縄が擦れて敏感な肌を刺激する。
視覚を塞がれ、手を自由に動かせないから余計に感じてしまう。
「気持ちいいですね。お尻の穴も縄を食い締めて、すっかり濡れちゃってます。今日は月夜様が帰ってくるまでこのままずっとメスイキしましょうか」
「ひぇっ、月夜って……」
光留の双子の兄である月夜は某国立大に通う大学生だ。傍らで投資家もしているが、今日は大学の講義で帰りは夕方。花月と始めたのが午後回ってすぐの頃だった事を考えても、あと二時間以上はこの状態ということになる。
「先程、月夜様から連絡があって、帰りは十八時過ぎになるそうです。四時間、頑張りましょうね」
花月の鬼畜な宣告に光留は戦慄する。
「ぁ、あ、まって、そんなしたら……」
「壊しませんよ。光留君は僕の大切な人ですから。一生逃さないし、なんならお仕事なんてしなくても、僕達が養いますし、安心してください」
花月の甘い言葉に頭の奥がジンと痺れたように思考が溶ける。
「んぁ、ふ、あむ……んんっ……ふっ、ひゃんっ!」
キスをされ、舌を絡めて吸われるとふわふわして、ちゅくちゅくと水音が響くたびにお腹の奥が切なくなる。
口の中を舌が蹂躙するままに感じていると、光留の身体がビクン! と跳ねた。
「甘イキしちゃいましたね。可愛い、光留君」
「ふぁ、も、花月の、いれてぇ……後ろ、たりないぃ……」
「まだあげません。ふふ、光留君のためにいっぱい用意したんですよ?」
何を? と聞くのが怖かった。
光留は快感とは違う意味で身体を震わせる。
「怯える光留君も可愛いです。首輪つけて、ワンちゃんみたいにお散歩してみたいですが、月夜様にお叱りを受けそうですし、光留君を僕達以外に見られるのはやっぱり嫌ですね」
「ひっ! 花月がどんどんサディストになってく……」
首輪を付けてリードで引っ張られながら青姦する自分を想像出来てしまい、光留はガタガタと震える。
「そんなに怯えなくても大丈夫ですよ、光留君。やるならお家の中だけにしますし、鞭とか痕になるような痛いことは絶対にしません」
花月は宥めるように光留の頭を撫でる。
「ただ、光留君に気持ち良くなっていただきたいだけですから」
花月が何かをゴソゴソと漁るような物音がして、光留は音のする方に視線を向ける。しかし、視界が塞がれているため、何をしているかまではわからず心許なさを感じる。
しばらくしてガチャガチャと音が聞こえ、アナルにトロっとした液体がかけられる。
「んっ、花月?」
「光留君のお尻、最近使ってませんでしたから、念の為確認させてくださいね」
ローションを塗り込むように指が入ってきて、光留はゾクリとする。
「は、ぁ……花月の指、きもちぃ……」
ぐちゅぐちゅとナカを擦られて、拡げられる。
視界を奪われているせいか、余計に意識してしまう。
「光留君のナカ、柔らかくて、ふわふわで、よく吸い付いてきて。これならすぐ使えそうですね」
「んぁっ、ふ、ぅ……」
指を抜かれ、代わりにひんやりした小さな卵のような感触がアナルに当たる。ひくひくと物欲しげに吸い付いているのが自分でもわかる。
「ぅ、あ……ナニ、これぇ……」
「ローターです。光留君、おもちゃは初めてですし、今日はいろいろ試してみましょう」
花月の楽しげな声。一体どれくらい用意されているかもわからないが、光留は諦めと覚悟を決めた。
「ンああぁぁっ!! あ、やぁっ! ひぐっ、あ、らめっ、まらイってっ……ひぁぁぁっ!!」
何度目かわからない射精無しの絶頂に、光留はガクガクと全身を震わせる。
「可愛い、光留君。ほら、ローターが今何個入ってるかわかりますか?」
「ひあっ! や、あぁんっ、わ、かんなっ、ひぃぃっ!!」
「嘘つき、光留君はお尻でちゃんと数えられますよね? 出来たら一度射精させてあげますね」
花月の甘い言葉を信じて、光留はナカに力を入れて確かめると、振動と締め付けた動きによってローターが蠢いて、ナカでカチカチと音を立てて刺激する。
「っ、んぁっ、あ、ふ、あ、ぅ……ご、こ……5個っ!」
腰をヘコヘコと動かしながら光留が答えると、花月は満足そうに笑う。
「ふふ、さすが僕の光留君です。正解ですのでご褒美あげますね」
光留のペニスの根元を縛っていたリボンを解く。
「ああああーーッ!!」
腰を突き出して勢いよく射精する。
「はっ、ぁ、ふっ……んむ、は、ン……」
褒めるように頭を撫でられてディープキスをすると、光留は気持ち良くてナカが疼くのを感じる。
「ふぁ……花月ぃ……花月のちょうらい……」
「駄目です。まだローター入ってますし、今度はアナルパールにしてみましょうか」
「やぁ、やらっ、花月、花月がいいっ……」
花月が与えてくれる強い快感も気持ちいいけれど、やっぱり花月自身が欲しい。
でないと寂しくて切なくなる。
光留の目隠しを取ると、甘く蕩けながらも、寂しがり屋な光留がポロポロと涙を零している。
「そんな顔しないでください、もっと虐めたくなっちゃいます」
光留の涙を舐め掬って、額や頬にキスを落とす。
「光留君が僕を求めてくれるの、とっても嬉しいんです。なので、このままお尻からローター出せたら、いっぱいあげますね」
光留はこくりと頷くと、花月に手伝って貰いながらうつ伏せになり、腰を高くあげると力を入れてローターを押し出す。
「んんっ、は、ぁうっ……はっ、ンンッ!」
排泄にも似た行為に、光留は顔から火が出そうなくらい恥ずかしい。だが、ローターを押し出そうとするたびにナカを刺激して気持ち良くて、花月を見れば優しく微笑んで頭を撫でてくれる。頑張れば花月からご褒美が貰える。
なんとか1個目を排出する頃には息も絶え絶えだったが、まだ終わりじゃない。
「光留君から卵が生まれたみたいで可愛い……。いつか僕の子を孕んでくださいね」
「ひゃっ!」
お腹を押され、ローターがナカでゴリゴリと動くとゾワゾワして気持ちいい。
「あと4つ、頑張りましょうね」
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