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廻る魂
第十九話
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人間、誰しもが「もしも」を考える。
たとえば、あの時ああすれば良かった、こうすれば良かった……。
あの時、あんな事が起きなければ……今とは違った結果になっていたのかもしれない。
後悔と期待と理想に苛まれながら、もしもを想像して、自分の心を守りながら生きていく。
羽宮月夜には光留という名の双子の弟がいる。
元はひとつの魂だったが、ある時分裂して此度の転生で双子として生まれた。血も肉体も魂までも、文字通り半身とも言える存在を、月夜は溺愛している。
だけど、時々ふと思う。
光留は本当に、月夜の魂から別れた存在なのだろうか――。
「……月夜?」
名前を呼ばれて声のする方を見れば、自分と瓜二つの顔が月夜を心配そうに覗き込む。
「悪い、考え事をしていた」
「いいけど、もしかして、俺風邪移した?」
光留の手が月夜の額に触れる。
先週まで風邪で寝込んでいた光留は、申し訳無さそうに眉尻を下げる。
「いや、大丈夫だ。むしろお前の方が体温が高いな」
「ん、ちょっと怠い……」
光留が素直に自己申告する。
こういう時、甘えたいというサインだ。
霊力の流れを視ても、案の定暴走一歩手前、というところだ。
「素直に言えて偉いな」
「子ども扱いするな」
「子ども扱いじゃなくて、弟扱いだ」
月夜がくすくすと笑いながら頭を撫でる。光留も口で文句を言いながらも跳ね除けることはしない。
「ほら、もっとこっち来い。霊力が暴走しかけている」
「うん」
月夜が手を広げれば、光留も大人しく抱きしめさせる。唇を撫でられて口を開けば月夜が唇を重ねる。
ぬるりと入ってきた舌。平熱の時は熱く感じるのに、今は微熱があるせいか、ちょっとだけ冷たく感じる。
舌の裏や上顎を擽られ、舌が絡まるのが気持ちいい。
唾液と一緒に月夜の霊力が光留の身体に染み渡り、発熱していた身体が落ち着いていくのがわかる。
(気持ちいい……)
月夜とは、5歳の時からこうして口を通して霊力の暴走を抑えてもらっている。
最初は唇が重なるだけの可愛いものだったのが、徐々に深いものへと変わっていき、今ではすっかり口のナカが性感帯になってしまった。
「ん、ふぁ……ふ、はぁ……んむ……」
「気持ち良さそうだな」
「知ってるくせに……」
光留の身体をそういうふうに作り変えたのは月夜だ。
月夜は溢れた唾液を舐め取って、光留の中に戻すように再び唇を重ねる。
「はむ、ん、ん……ちゅ、は、ぁ……もっと……」
ちゅくちゅくと音を立てながら口のナカを蹂躙される。
気持ち良くて頭がふわふわする。
「可愛いな、光留」
額や鼻先にもキスされて、光留は「ん」と吐息を溢す。
光留がこんなにも甘える相手は双子の兄である月夜だけだ。
たとえ前世の自分が死んだ原因だとしても、月夜を恨んだことも、憎んだこともない。
ただ、別れた半身が欠けたままで寂しい、と感じる。
それは月夜も同じなのか、互いに抱き締めあうと満たされていくような気がする。
「ん、ありがと」
しばらく互いの体温を分け合って満足すると、光留は月夜から離れる。
「もういいのか?」
「うん。月夜はまだダメそう?」
「いや、せっかくだからと」
月夜が光留をベッドに押し倒せば、光留はジト目で月夜を見る。
「昨夜も散々花月としてただろうが」
「なんだ、嫉妬か?」
「そうだよ、悪いか」
花月とは月夜と光留の前々世である“月夜”の恋人の生まれ変わりだ。
3人とも記憶があるため、今では3人で恋人として過ごしている。
「光留も一昨日花月としてただろ」
「いいだろ。俺だって花月とシたい」
「ダメだとは言っていない。花月に敵わないのは“月夜”の頃からだ。お前がそうなのもわかるからな」
「じゃあ今はしなくてもいいだろ」
そもそも花月と再会する前から月夜と光留には肉体関係がある。兄弟だとか、恋愛感情よりももっと深い繋がりを求めるかのように。
「意地っ張りめ」
「違う」
光留はきっぱりと月夜に言えば、月夜はきょとんとする。
「……うまく言えるわけじゃないけど、なんか、悩んでる? てか、ビビってる?」
「悩みはともかく、何にビビると言うんだ。お前じゃあるまいし」
「怒るぞ」
光留がイラっとしたように言えば、月夜は光留の鼻を摘む。
「そんな顔しても可愛いだけだぞ」
「……お前、ほんと俺に甘すぎだろ」
「好きな相手を甘やかしたいと思うのが俺だからな。光留も十分俺達に甘いだろ」
「否定はしないけど、そういうことじゃなくて。……俺にも言えないこと?」
双子だからか、長い間一緒にいるからか、もともと同じ魂だったからか、お互いの感情はなんとなくわかる。
光留は甘えたがりだが、好きな人達には頼ってもらいたいし、話聞くくらいはしたいと思う。
光留の指摘に月夜は「敵わないな」と呟く。
「前回の転生で、何故俺が弾かれたのかを考えていた」
「あー、あの時は俺が本体だったんだっけ?」
「そうだ。だから余剰分である俺が使える力は限られていた」
「じゃなきゃ乗っ取るなんて回りくどいことしないしな」
「ああ。結果としてお前を道連れにした」
「何度も言うけど、俺はちゃんと納得していたし、月夜達を恨んでたりしないよ。じゃなきゃ甘えることも、えっちもしない」
月夜が光留の頬を撫でる。すりっとその手に押し付けて、もっと撫でろと無言の要求をする。
「俺が死んだ時、月夜達はずっと謝ってくれただろ。それで、今度は3人で幸せになろって」
「知って……」
「夢現みたいな感じだったけどな。でも、嬉しかったから。だから、今もこうしている」
光留の記憶は、月夜達のものと一致する。
それでも、と思うのは光留が霊力過多になっている状態だ。
「……もしかして、“俺”が死ぬ時に憑けていたか?」
あり得るかもしれない。
処刑までの数日間はそれなりに酷い扱いを受けていた。心身ともに傷付いた状態であれば、霊の一体や二体取り憑いていても気付かない。
「そういうのって、普通死んだら剥がれない?」
「普通はな」
光留が眉を寄せる。
「例外があるとするなら水子だ。あまりにも小さすぎて別の魂に入り込むことは稀にある」
「それって最終的にどうなる?」
「抜ける事もあれば、そのまま混ざり合ってひとつの魂になることもある」
月夜の言いたいことは大体わかったが、気持ちは微妙だ。
「つまり、死ぬ前後で“月夜”の魂に水子が入り込んだから、転生時に月夜の人格と記憶が弾かれて、俺達の魂が別れたってこと? またややこしくしやがって……」
「そう言われてもな。だが、それなら納得いく部分もある」
「たとえば?」
「光留の甘えたがりなところや、淫乱なところ」
「いや、性格正反対の双子なら普通にありそうだけど。あとは、月夜の隠れた性癖とか」
今度は光留が月夜を押し倒す。
「いつもヤられてばかりだと思うなよ」
「怖いな。俺は2人の可愛い姿を見たいだけなんだが」
「この変態。ひんひん言わせてやる」
「今日はしないんじゃなかったのか?」
「俺が抱く側ならいいよ」
光留がニィと笑って月夜の服を脱がせようとした時だった。
「ただいま戻りました!」
ガチャとドアを開けて花月が帰ってくる。
「あー! 光留君が月夜様を襲ってる! 光留君ばっかりズルいです!」
月夜や光留が互いを押し倒す光景に見慣れている花月だが、光留が月夜を襲っているのは久しぶりだ。
月夜に対しては抱かれる側である花月も便乗する。
「何がずるいと……」
「僕もお手伝いしますね!」
花月が鞄を放りだしてベッドに乗り上げる。
「おかえり、花月。じゃあそっち抑えてて」
「了解です。ふふふ、今日こそ月夜様の処女、いただきますね」
光留に指示され、花月は月夜の手を抑える。
「ちょ、待て待て待て、俺は光留と違ってそっちは……」
「大丈夫大丈夫」
「はい、僕達がとっても気持ち良くしてあげます」
2人がかりで服を脱がされ素っ裸にされ、月夜は暴れる。
「いやだからっ……」
「俺達がいつも大人しくしてると思うなよ?」
「僕達だって月夜様が大好きですから、一緒に気持ち良くなりましょうね!」
2人に迫られ、月夜はダラダラと冷や汗をかく。
「俺はそっちは……アーーッ!!」
たとえば、あの時ああすれば良かった、こうすれば良かった……。
あの時、あんな事が起きなければ……今とは違った結果になっていたのかもしれない。
後悔と期待と理想に苛まれながら、もしもを想像して、自分の心を守りながら生きていく。
羽宮月夜には光留という名の双子の弟がいる。
元はひとつの魂だったが、ある時分裂して此度の転生で双子として生まれた。血も肉体も魂までも、文字通り半身とも言える存在を、月夜は溺愛している。
だけど、時々ふと思う。
光留は本当に、月夜の魂から別れた存在なのだろうか――。
「……月夜?」
名前を呼ばれて声のする方を見れば、自分と瓜二つの顔が月夜を心配そうに覗き込む。
「悪い、考え事をしていた」
「いいけど、もしかして、俺風邪移した?」
光留の手が月夜の額に触れる。
先週まで風邪で寝込んでいた光留は、申し訳無さそうに眉尻を下げる。
「いや、大丈夫だ。むしろお前の方が体温が高いな」
「ん、ちょっと怠い……」
光留が素直に自己申告する。
こういう時、甘えたいというサインだ。
霊力の流れを視ても、案の定暴走一歩手前、というところだ。
「素直に言えて偉いな」
「子ども扱いするな」
「子ども扱いじゃなくて、弟扱いだ」
月夜がくすくすと笑いながら頭を撫でる。光留も口で文句を言いながらも跳ね除けることはしない。
「ほら、もっとこっち来い。霊力が暴走しかけている」
「うん」
月夜が手を広げれば、光留も大人しく抱きしめさせる。唇を撫でられて口を開けば月夜が唇を重ねる。
ぬるりと入ってきた舌。平熱の時は熱く感じるのに、今は微熱があるせいか、ちょっとだけ冷たく感じる。
舌の裏や上顎を擽られ、舌が絡まるのが気持ちいい。
唾液と一緒に月夜の霊力が光留の身体に染み渡り、発熱していた身体が落ち着いていくのがわかる。
(気持ちいい……)
月夜とは、5歳の時からこうして口を通して霊力の暴走を抑えてもらっている。
最初は唇が重なるだけの可愛いものだったのが、徐々に深いものへと変わっていき、今ではすっかり口のナカが性感帯になってしまった。
「ん、ふぁ……ふ、はぁ……んむ……」
「気持ち良さそうだな」
「知ってるくせに……」
光留の身体をそういうふうに作り変えたのは月夜だ。
月夜は溢れた唾液を舐め取って、光留の中に戻すように再び唇を重ねる。
「はむ、ん、ん……ちゅ、は、ぁ……もっと……」
ちゅくちゅくと音を立てながら口のナカを蹂躙される。
気持ち良くて頭がふわふわする。
「可愛いな、光留」
額や鼻先にもキスされて、光留は「ん」と吐息を溢す。
光留がこんなにも甘える相手は双子の兄である月夜だけだ。
たとえ前世の自分が死んだ原因だとしても、月夜を恨んだことも、憎んだこともない。
ただ、別れた半身が欠けたままで寂しい、と感じる。
それは月夜も同じなのか、互いに抱き締めあうと満たされていくような気がする。
「ん、ありがと」
しばらく互いの体温を分け合って満足すると、光留は月夜から離れる。
「もういいのか?」
「うん。月夜はまだダメそう?」
「いや、せっかくだからと」
月夜が光留をベッドに押し倒せば、光留はジト目で月夜を見る。
「昨夜も散々花月としてただろうが」
「なんだ、嫉妬か?」
「そうだよ、悪いか」
花月とは月夜と光留の前々世である“月夜”の恋人の生まれ変わりだ。
3人とも記憶があるため、今では3人で恋人として過ごしている。
「光留も一昨日花月としてただろ」
「いいだろ。俺だって花月とシたい」
「ダメだとは言っていない。花月に敵わないのは“月夜”の頃からだ。お前がそうなのもわかるからな」
「じゃあ今はしなくてもいいだろ」
そもそも花月と再会する前から月夜と光留には肉体関係がある。兄弟だとか、恋愛感情よりももっと深い繋がりを求めるかのように。
「意地っ張りめ」
「違う」
光留はきっぱりと月夜に言えば、月夜はきょとんとする。
「……うまく言えるわけじゃないけど、なんか、悩んでる? てか、ビビってる?」
「悩みはともかく、何にビビると言うんだ。お前じゃあるまいし」
「怒るぞ」
光留がイラっとしたように言えば、月夜は光留の鼻を摘む。
「そんな顔しても可愛いだけだぞ」
「……お前、ほんと俺に甘すぎだろ」
「好きな相手を甘やかしたいと思うのが俺だからな。光留も十分俺達に甘いだろ」
「否定はしないけど、そういうことじゃなくて。……俺にも言えないこと?」
双子だからか、長い間一緒にいるからか、もともと同じ魂だったからか、お互いの感情はなんとなくわかる。
光留は甘えたがりだが、好きな人達には頼ってもらいたいし、話聞くくらいはしたいと思う。
光留の指摘に月夜は「敵わないな」と呟く。
「前回の転生で、何故俺が弾かれたのかを考えていた」
「あー、あの時は俺が本体だったんだっけ?」
「そうだ。だから余剰分である俺が使える力は限られていた」
「じゃなきゃ乗っ取るなんて回りくどいことしないしな」
「ああ。結果としてお前を道連れにした」
「何度も言うけど、俺はちゃんと納得していたし、月夜達を恨んでたりしないよ。じゃなきゃ甘えることも、えっちもしない」
月夜が光留の頬を撫でる。すりっとその手に押し付けて、もっと撫でろと無言の要求をする。
「俺が死んだ時、月夜達はずっと謝ってくれただろ。それで、今度は3人で幸せになろって」
「知って……」
「夢現みたいな感じだったけどな。でも、嬉しかったから。だから、今もこうしている」
光留の記憶は、月夜達のものと一致する。
それでも、と思うのは光留が霊力過多になっている状態だ。
「……もしかして、“俺”が死ぬ時に憑けていたか?」
あり得るかもしれない。
処刑までの数日間はそれなりに酷い扱いを受けていた。心身ともに傷付いた状態であれば、霊の一体や二体取り憑いていても気付かない。
「そういうのって、普通死んだら剥がれない?」
「普通はな」
光留が眉を寄せる。
「例外があるとするなら水子だ。あまりにも小さすぎて別の魂に入り込むことは稀にある」
「それって最終的にどうなる?」
「抜ける事もあれば、そのまま混ざり合ってひとつの魂になることもある」
月夜の言いたいことは大体わかったが、気持ちは微妙だ。
「つまり、死ぬ前後で“月夜”の魂に水子が入り込んだから、転生時に月夜の人格と記憶が弾かれて、俺達の魂が別れたってこと? またややこしくしやがって……」
「そう言われてもな。だが、それなら納得いく部分もある」
「たとえば?」
「光留の甘えたがりなところや、淫乱なところ」
「いや、性格正反対の双子なら普通にありそうだけど。あとは、月夜の隠れた性癖とか」
今度は光留が月夜を押し倒す。
「いつもヤられてばかりだと思うなよ」
「怖いな。俺は2人の可愛い姿を見たいだけなんだが」
「この変態。ひんひん言わせてやる」
「今日はしないんじゃなかったのか?」
「俺が抱く側ならいいよ」
光留がニィと笑って月夜の服を脱がせようとした時だった。
「ただいま戻りました!」
ガチャとドアを開けて花月が帰ってくる。
「あー! 光留君が月夜様を襲ってる! 光留君ばっかりズルいです!」
月夜や光留が互いを押し倒す光景に見慣れている花月だが、光留が月夜を襲っているのは久しぶりだ。
月夜に対しては抱かれる側である花月も便乗する。
「何がずるいと……」
「僕もお手伝いしますね!」
花月が鞄を放りだしてベッドに乗り上げる。
「おかえり、花月。じゃあそっち抑えてて」
「了解です。ふふふ、今日こそ月夜様の処女、いただきますね」
光留に指示され、花月は月夜の手を抑える。
「ちょ、待て待て待て、俺は光留と違ってそっちは……」
「大丈夫大丈夫」
「はい、僕達がとっても気持ち良くしてあげます」
2人がかりで服を脱がされ素っ裸にされ、月夜は暴れる。
「いやだからっ……」
「俺達がいつも大人しくしてると思うなよ?」
「僕達だって月夜様が大好きですから、一緒に気持ち良くなりましょうね!」
2人に迫られ、月夜はダラダラと冷や汗をかく。
「俺はそっちは……アーーッ!!」
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