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学祭の前と後

第十四話

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「で、結局こうなったな……」
 光留は予想はしてたけど、とため息を隠さない。
「いいじゃないですか、無事コンテストも終わったわけですし」
 あの日から気付けばあっという間に学祭当日になり、なんだかんだで花月も女装コンテストに参加することになった。
「悪いな、花月、結局俺達が勝つことになって」
 優勝は羽宮兄弟の物となったが、花月は全く悔しいとは思わない。
「いえいえ、気にしてません。むしろ僕としては鼻が高いです。こんなに可愛い彼女が二人も出来た気分で」
 言いながら花月は光留のスカートの裾から手を入れ、光留の尻を鷲掴みにして揉み始める。
「んっ、あっ……揉まないで……、ひっ、月夜は乳首引っ張るなぁ!」
 月夜は光留の乳首をコリコリと摘まんだり引っ掻いたりしながら花月とキスをする。
 耳のすぐそばで二人分の吐息といやらしい水音を聞かされた光留は堪ったものではない。
「あっ、あっ……だ、から、こういうところは嫌だって……」
 光留達はコンテストが終わると、着替えるという名目で誰も使っていない空き教室にいた。
 光留は花月を壁に押し付けるように、両手を花月の顔の横にある壁に置いて、後ろには月夜がいる挟みこまれた状態だ。
 逃げようにも花月にガッチリ尻を掴まれ、後ろから月夜に抱き込まれたまま乳首を弄られそれどころではない。
「でも、一度はしてみたいシチュエーションですよね。学祭で人知れず、なんて、ちょっとロマンを感じます」
「バレたらいろいろ問題になるが、それがスリルになるんだろうな。光留もいつもよりいやらしい顔をしている」
「ふっ、ぁ、も、乳首やらぁ……んっ、はぁ、ん、かづ……き、ふぁ……」
 涙目の光留の顔を包んでキスをする花月に応えるように舌を絡めると気持ちがいい。
「可愛いメイドさんですね。こんなに蕩けちゃって、僕もお嬢様っぽくした方がいいですかね」
 羽宮兄弟は当初の予定通りメイド服を着せられているが、花月はフリルたっぷりのドレスだった。今流行りのアニメの主役である元悪役令嬢をイメージした服とかで、一見すると男子には見えない出来栄えだ。
 にもかかわらず負けた理由は羽宮兄弟のBL芸と、色気、そして普段の生活とのギャップがいいということで羽宮兄弟に軍配が上がったからだ。
「はぁ、んぅ……どっちでも、いいよ。俺が、ん、勝手に、奉仕するから……」
 そういうと光留は自らしゃがみ込んで、花月のドレスの裾を捲り上げるとその中に入り込み、下着から花月の男根を取り出すと躊躇うことなく口に含む。
「なら、俺は花月の後ろに奉仕しようか」
「え、ちょ、月夜様までっ!? ひゃっ!」
 月夜が花月の後ろに回り込み、ドレスの裾をたくし上げると、花月のアナルに指を添える。
「少し硬いか。お嬢様」
「ん、ふぁい……」
 月夜の指が唇に触れると、花月はそろりと舌を這わせる。唾液をたっぷり含んで濡らし、ちゅぽんと抜ける音がいやらしい。
「これなら入るか。光留、足りなさそうなら舌を貸せ」
「はぁい」
 月夜が花月のアナルに指を再度添えてくぷりと潜らせる。
「んっ、んっ……はぁ、こうして、見るととても倒錯的で、すごく背徳感が、んぁっ、あります、ね……ぁんっ」
 下を向けばメイド服を着た光留が、花月の陰嚢を口に含んで転がし、舌先で裏筋を舐めながら、花月の反応を見ていた。
「ふ、お嬢しゃま、きもひぃ、れふか?」
「やっ、そこで、喋っちゃ……んっ、あぁっ! あ、あっ、両方はっ……ひんっ!」
 月夜の指が花月の前立腺を掠め、びくんと震える。
「月夜ー、お嬢様の足持ってて、やりづらい」
「わかった」
「お嬢様は自分でドレスの裾持ってて」
 月夜が花月のアナルに指を入れながら片足を抱え、花月は震える手でドレスの裾を握る。
「んふ、エッロ。俺もヤバいかも……」
 光留が花月の男根を手で扱きながら月夜の指が入ったままのアナルの淵に舌を這わせる。
 唾液をたっぷり纏った舌が、指と一緒に入ってきて、花月はゾクゾクして、快感に震える。
「あ、あぅ、すご、あ、あんっ、月夜様の、指と、ひっ、光留君の舌が、ぐちゅぐちゅ、して、あ、あっ」
「イク時は言ってくださいね、お嬢様。俺が最後まで飲んで、お掃除までしますから」
 言いながら、光留は先端にキスをして、喉奥まで飲み込むと頭を前後させてピストン運動をする。
 舌で撫でられ、亀頭を吸われ、喉奥で締め付けられる。同時にアナルの指も増え、中を広げたりかき混ぜられたりして、お腹の奥がきゅんきゅんと切なく疼く。
「くっ、ぅぅ~、イク、あっ、らめっ、んあぁっ!!」
 花月の膝がガクガクと震え、花月が絶頂する。
「んぅっ! んく、ごくん、んっ、っふ、はぁ、おいし……。ん、上手にイケましたね、お嬢様。お掃除、しておきますね」
 光留が嬉々としてお掃除フェラをすると、再び花月の男根は芯を持つ。
「光留、どうする? 先にするか?」
「月夜が先でいーよ。俺は、こっちが我慢できないし、花月も、あは、すっごいギラギラした目してて、視線だけでイけそう」
「光留君は、本当に、淫乱ですね」
「2人にだけだよ」
 花月にキスをしてから、光留は下着を脱いで足を開いて、自身のアナルを広げ、柔らかな肉を見せる。
「”お嬢様の立派なオスちんぽで、淫乱メイドな俺のおまんこ、躾けてください”」
 光留の目はいやらしく蕩けていて、滅多に使わない淫語で花月を誘う。
「っ、本当に、お仕置きしてあげましょうかっ」
「んあああっ!! あ、すごっ、花月の、ひぅっ、いつもより、あんっ、おっきぃ……あ、あ、きもちっ……んぅっ、は、あむ……ふぁ、あ、あっ」
 花月に突き入れられ、ガツガツと責め立てられる。光留は特別激しいのが好きなわけではないが、被虐気質もあってか、一方的に攻められるのは嬉しくて仕方ない。
「全く、俺が花月を口説いたのがそれほど悔しかったのか?」
「んっ、ふっ、はぁ、あんっ、らってぇ、俺だって、はっ、花月が、んっ、好きらからっ、あぁっ! おく、奥きもちっ、ひぁんっ!」
 傍目に見れば女の子同士で睦み合っているように見えるせいか、月夜も興奮を隠せない。
「花月、挿入れるぞ」
 花月のスカートを捲りあげ、アナルにずぷっと月夜の肉棒で貫く。
「ひぁああっ、あ、あぁっ! 月夜様の、入って、あ、あっ、やぁん、あ、光留く、まえ、今。らめっ、あ、ンンッ!」
「花月、かぁわいい。俺のナカ、きもちいい? ふふ、嬉しいっ、あんっ! はっ、もっと、花月の、んっ、好きにして、いいよっ、はっ、あぁっ!」
 夏休みに海に行った時に3人で初めてセックスするようになったが、あれからまだ一ヶ月足らずで、回数自体多いわけではない。
 慣れない快感に花月は翻弄されつつも、後ろを見ればかつての、そして今も好きな月夜がいて、キスで応えてくれる。
 腕の中では、もうひとりの最愛の人が乱れてくれている。
(きもちいい……、しあわせ……)
 腰を動かすたびに光留が花月を締め付け、月夜の熱がナカを擦る。前も後ろも気持ち良すぎて、ここが大学だとか、主従設定だとか、頭からすっぽり抜けてしまう。
「可愛いな、花月。必死に腰を振って、気持ちよくなろうとして、ほら、もっと奥も突いてやろう」
 ぐちゅんっ、と月夜が花月の最奥まで貫く。
「ひぃぃっ! あ、奥っあ、きもちっ、ひぁっ、あんっ、らめっ、こし、とまんなっ、あぁっ!!」
「はっ、んぁっ、この体勢、月夜と花月の、あっ、動きが伝わって、ひゃっ! ああっ、きもちいっ、んんっ!」
 ぐちゅぐちゅ、パンッパンッ、ぬちゅぬちゅと濡れた音と喘ぎ声と、性の匂いに頭がクラクラする。
 全身が敏感になっていて、触れられるたびにゾクゾクする。
「んっ、はぁ、あ、イく、あっ……らめっ、ぼく、もっ、ひぅっ! あ、んぅ……イく、イくっ!」
「あ、あ、俺も、んぁっ! 花月っ、かづきぃ……あ、あぁんっ!」
「花月、ナカに出すぞ」
「~~~~ッ!!」
「ふっ、ぅ~~っ!!」
 花月が光留のナカで吐精すると、光留がその感触に絶頂する。同時に月夜が花月のナカで射精する。
「はっ、ぁ、ぁんっ、んふ、はぁ……ふぅ……ん……つくよ、さまぁ……んんっ」
「可愛いな、花月」
 花月の求めるままにキスに応えると、花月から男根を引き抜く。花月も隙間が出来たことで光留から自身を引き抜くと、光留が花月の肩を掴んで押し倒す。
「ひゃっ! ちょ、光留君!」
「あ、これいい眺めだな」
「だろ?」
 光留は受け身の時とは違う、獲物を喰らう直前のような獰猛な目で花月を見て舌舐めずりする。
「今度は俺の番。……いただきます」
「え、あ、まだ、だ……あぁんっ!」
 花月のスカートをたくし上げ足を抱えるとひと息に貫いた。
「月夜も……」
「ああ」
 月夜は今度は光留に入れる。
「んあぁっ、あ、きもちいぃ……。はぁ、いつも思うけど、んっ、両方って、贅沢だよな……ふぁっ、あっ、花月、そんなっ、んん、締めないでっ……あっ!」
 温かくて柔らかな肉の感触、月夜の精液と花月の腸液、光留の精液混じりの先走りが混ざって、ぐちゅぐちゅと音を立てる。メイドが主人を犯しているという倒錯的なシチュエーションにドキドキして、身体の奥がゾクゾクして、月夜を受け入れているアナルも、きゅんきゅんしてしまう。
「やぁ、ぁ、みつ、る、くんっ、あ、そこばっかりぃ……ひぅ、あ、あぁんっ」
 前立腺を執拗に責められ、花月は身悶える。
「光留、奥まで入れるぞ」
「へ、ぁ、だめっ、うちに帰って……ん、ンン~~~ッ!!」
 月夜が光留の口を手で塞ぐと、ごちゅん! とひと息に結腸まで貫かれる。
 頭がチカチカして、花月のナカで射精する。
「んぁっ、あ、光留君、イって? ……はぅ……あ、すご、まだ、びくびくして、あ、んっ……いっぱい、出てるぅ……」
「ほら、光留。花月の奥も」
「やだっ、まだイって……ひぅぅぅッ!」
 月夜に体重をかけられ、その重みで花月の奥まで押し付ける。
「あ、あ、光留君の、奥まできて、ふぁ……く、ぅ……」
「ん、んぅ……花月、好き……はぁ、んっ……」
 キスをして舌を絡めて吸って、互いに口のナカを弄りながら光留が腰を揺らす。
 月夜が光留の結腸の入口をぐりぐりと捏ね回すたび、びくびくと光留が痙攣する。
「花月のと混ざって、いやらしいな、光留……」
「ん、れも、きもひぃ……まえもうしろも、ぐちゃぐちゃ……してっ、あっ、またイッちゃ……ンンっ! ~~~~ッ!!」
「んあぁっ、あ、光留く、潮吹いてっ……あ、あぁっ、おなか、いっぱいに、ひぃっ、あ、あ、そんな突いたら、僕もっ、イくイくイくっ……!!」
 月夜に奥を突かれ、光留が花月のナカで潮吹きし、花月はその感触でまた絶頂する。
 月夜も光留のナカで射精し、残滓まで注ぐ。
「すごいぐちゃぐちゃだな……」
 月夜が光留から抜けば花月の分と一緒に溢れ、アナルをヒクつかせる。
「はぁ、はぁ……ん、動きたくない……」
 ペショリと花月に覆い被さる。
「せめて、抜いて、はぁ……ください……あ、おなかたぷんたぷんに、なっちゃう……」
 光留が動けないのを見兼ねて、月夜が光留を引き剥がすと、花月のナカからも3人分の体液が混ざったものが溢れ、床とドレスを汚す。
「メイドの子を孕むお嬢様って、なんかいやらしいな……」
「僕が孕むといろいろまずいので、孕ませるならメイドの光留君ですね。さっきのお誘い、“躾けてください”っていうの、ぐっと来ました」
「花月はああいうの好き?」
「AVみたいのだったら萎えますけど、光留君なら大歓迎です」
「俺も、2人になら躾けられていいよ」
「淫乱、お前はその前に体力をつけろ」
「うん。そうする」
 3人でするのも気持ちいいが、2人でするよりも体力を使う。2人よりも体力の少ない光留は苦笑いする。
「それはそれとして、衣装、すっかりダメにしちゃいましたね」
「ああ、これ自体は貰って良いそうだ」
「貰ってもなぁ……。でも、今回は助かったな」
「ですね」
 3人分の体液でぐちゃぐちゃになった衣装を、そのまま返却するわけにはいかないが、貰えるならそのまま処分しても問題ないだろう。
「花月はこういうコスプレに興味があるのか?」
「ないわけじゃないですけど、ものによります。今度医者と患者とナースでやりましょう」
「誰が何やる?」
「平等にじゃんけんで」
「じゃあ、今度3人で服買いに行こうぜ。せっかく賞金貰ったし」
「そうだな」
「因みに、ちらっと小耳に挟んだんですが、来年のお二人の衣装はウェディングドレスだそうです」
 月夜と光留は顔を見合わせる。
「ウェディングドレスなら俺、出てもいいかも。花月にエスコートしてもらえれば、合法的な結婚式になる」
「確かに。入籍は無理でも俺達が想い合っているのが伝わりやすいか」
「わぁお、僕両手に花じゃないですか。僕も頑張りますね!」
「うん、楽しみにしてる」
「ああ、頼んだぞ。俺たちの花婿さん」
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