【R18】何度生まれ変わっても、必ず幸せにすると決めたんだ

葛葉

文字の大きさ
上 下
6 / 47
無自覚

第六話 ※

しおりを挟む
「ん、ぅ…………れ?」
「目が覚めたか?」
「つくよ……?」
「他に誰に見える。……熱は、少しは下がったようだな」
 寝起きと熱でぼんやりするが、額に触れる月夜の手が気持ちいい。
「今、何時……?」
「夜中の二時過ぎたところだ。まだ寝てていい」
 自分のベッドで寝ていることから、警察署で月夜の聴取を待っている間に寝落ちした後、月夜が運んでくれたのだろう。
「水……」
 光留が呟くと、月夜に顎を掴まれて唇が重なり、水が流し込まれる。
 少しぬるいけれど、熱のある身体には丁度いい。
「んく、ん……ん、はっ、もっと……」
 光留の求めるままに水を与えていれば、寝起きとは違う、とろんとした目で月夜を見る。
「もういいのか?」
「ん」
 濡れた唇を拭ってやれば、熱のせいで熱い吐息が溢れる。
 昼の出来事もあり、月夜がそばにいるのは安心する。何より、中途半端な昂りに、疼くというより痛いと感じる。
「どうした?」
 月夜はふにふにと光留の柔らかな唇を撫でる。
 言わせたいのだろう。
 光留も変に昂っているせいか、月夜が欲しくて堪らない。
「ふ、月夜のこれ、頂戴?」
 いやらしく微笑みながら、月夜のまだ芯を持ってないそれを撫でる。
「いいよ」
 月夜が光留の喉を撫でると、ひくりと動く。
 光留は自分のズボンを脱いでから月夜の股間に顔を埋める。月夜の男根を取り出すと、唾液をたっぷりと纏わせた舌で、根元からゆっくりと舐めあげる。
 左手で雁首や先端を擦り、唇や舌で竿を愛撫し、右手は自分の陰茎を擦る。
「ん、はぁ……ちゅ、ん、ぁ……は、ふ……んっ……」
 次第に芯を持った月夜の陰茎から先走りが溢れる。
 さっきの男とは違う、官能的な匂いと味。
 先端を口に含めば、より濃い雄の味に頭がクラクラする。
 いつもは意地悪く言葉で責め立てる月夜も、今日ばかりは何も言わず、優しく光留の頭を撫でる。
「はぅ……ん、んっ、じゅるっ、はぁ、ぁ、おいひ……んんっ……」
 深く咥えて頭を動かす。唇で強弱をつけて、喉奥まで飲み込む。
 アナルを自分で拡げる感触。中に入り込む空気すらも刺激になる。
 舌先で尿道口を突いて、じゅるじゅると音が響くように吸い上げると、ぐんっと質量が増す。
(あ、イキそう……)
 月夜が感じてくれているのが嬉しくて、もっともっと気持ち良くなって欲しくて、深く咥え込んで、喉奥で締め付ける。
「出すぞ」
 撫でていた手に力が入る。光留が頷くと口の中に精液が注がれる。
「ん、んく、んく、はっ、ん、はぁ……ん、美味しかった……」
 何度かに分けて精液を飲み込んで、口の周りについたものも舐め取る。
「口直し出来たか?」
「ん。やっぱ飲むなら月夜のがいい」
「なら、次はこっちだな」
 月夜の指が、つぷりとアナルに入ってくる。
「ぁんっ! ん、後ろ……入れて大丈夫」
「確かめてからな。……怖くはないか?」
「月夜のだからへーき。はぁ……まだ身体熱くて……」
「霊力がまた暴走しかけているな」
 唇を触れ合わせると気持ち良くて、舌を絡めて吸って、甘噛みする。
 高まった熱が月夜に流れていくと、熱さよりも気持ちよさが勝ってくる。
「はっ、きもち……ぃ……ん、ふぁ……」
「可愛いな、光留」
 月夜に言われると、胸がきゅんとする。
 何度も角度を変えて唇が重なって、くちゅくちゅと水音が耳に響く。合間にはだけたシャツの隙間から手を入れられて、乳輪を撫で指で痛いくらいに摘まれる。
「あぅっ、ん、ふっ、ちくび、じんじんする……ぁっ……ん……」
「いずれ胸だけでイけそうだな」
「んゃっ、むりぃ……お腹、切なく、なるからぁ……ん、あっ!」
「気持ちいいのだろう?」
 指先で引っ掻かれると堪らない。けれど達するには刺激が弱すぎて、もどかしい。
「っ、ぁ……ん、も、早く、いれてぇ……」
 足を開いて自らの指でアナルを拡げて見せる。
 ぱくぱくと開くのがいやらしくて、月夜は息を呑む。
「この、淫乱」
「あ、あ~~ッ!! きたぁ! あ、ひぁっ! はっ、あ、はげしっ、あ、あぁんっ!」
 いきなり深く突かれて、光留は仰け反る。
「激しい方が好きだろう? ほら、ここも」
 前立腺をごりゅごりゅと潰され、光留はびくびくと震える。
「あ、あぁっ、そこ、ああっ! きもち、あ、らめ、イく、イくっ!! あ゙あ゙~~~ッ!!」
 びゅるびゅると射精しながら光留が絶頂する。
「早いな。一度射精管理でもしてみるか?」
「やらぁ……いっぱいぴゅっぴゅっしたぁい……ぁんっ、も、とぉ……たりない……月夜が、ん、たりない……」
 光留は自ら腰を振って、月夜を奥へと誘う。
「煽るな。甘えるのはいいが、加減しろ。また襲われるぞ」
「月夜にしか、はぁ……しない、から……んんっ、あっ、もっと突いて、月夜でいっぱいに、はぅっ、して……?」
 月夜はプツリ、と理性の糸が切れる音を聞いた気がした。あんなことがあった後だとか、光留が熱を出したままだと言うことも、一瞬で吹き飛ぶ。
「いいだろう。ただし、泣いて止めてと言われてもやめる気はないからな」
 月夜は光留の足を広げ、腰を掴むとギリギリまで引き抜き、ひと息に奥まで押し込む。
「あがっ! あ゙、あ゙……おぐ、まで……」
 結腸に先端が入り、チカチカと目の奥に星が散る。
「好きだろう? ここを、こうされるのが」
 月夜が腰を動かすと、ぐりぐりと捏ねられ、引けば吸い付いてくる。
 くぽくぽと出入りするたびにゾクゾクして、身体がガクガクと震える。
「あっ、ああっ! あ゙あ゙~~ッ! ふかっ、いいっ!! あっ、あぁんっ!! こわれっ、ひぐっ! やっ、きちゃ、あっ、きちゃう来ちゃう! あああ~~っ! イくイくイくっ! ひぁあああっ!!」
 ぷしゃあああッと今までにないくらいの潮を吹いて絶頂する。
 ぎゅうっと締め付けるナカに月夜も小さく呻くと射精する。
「あ、あっ、やらやらぁっ! まら、イッへ……ひぎっ! あ、らめぇ! まらイッてるからぁ! きゃんっ! おく、とんとん、やぁっ!!」
「だが、出し足りないだろう? 潮も出ないくらい愛してやる」
「ああっ! あっあっあっ、やぁ、おしり、こわれっ、ひぁんっ! あ、いいっ、しお、とまんなっ、ああああ~~~~っ!!」
「壊してみるのも一興だな。ああ、ナカ、よく締まって、熱くて気持ちいい」
 イきっぱなしの状態で何度も奥を突かれ、頭が気持ちいい事しか考えられない。
 それから体位を変えて、何度もイって出されて、どれくらい時間がたったのか。
「愛してる、光留……」
 深い場所で愛情を注がれ、胸が満たされる。
「ふっ、あ、ぁ……つく、よぉ……しゅき……んっ、ん、はっ、ああっ!!」
 キスをされながら前立腺を肉棒で潰され、光留はガクガク震えながら出さずに絶頂する。
 ぎゅっと締め付けられた月夜も、ナカに吐き出す。
「ふぁ、ぁ、月夜の、きもち……ふっ、はぁ……」
 何度もイって限界の光留は気絶するように意識を飛ばした。
「は、ぁ……気を飛ばしたか。しかし、光留にしては頑張った方か……」
 汗や涙で張り付いた前髪を払い、触れるだけのキスをする。
 月夜は光留から自身を抜くと、コポリ……と大量の精液が溢れた。
 扇情的な光景に、月夜は意識しないよう息を吐き出す。じゃないと体力的にも精神的にも弱っている光留に無体を強いてしまう。
 後始末をしながら光留の様子を考える。
 未遂とはいえ、犯されそうになった恐怖を快楽で上書きしたい。
 無意識だろうが、光留の今日の乱れようはそういうことなのだろう。
 その証拠に、普段は嫌がらない、月夜の顔が見れない背面の体位を酷く嫌がった。抱き締めたり、手を握ると、安心したように柔らかな笑みを一瞬見せる。
 可愛らしいと思うと同時に切なさで胸が締め付けられる。
「熱は、下がったな」
 あれだけイッたのだから、内に籠もって暴れていた霊力は発散され、呼吸も落ち着いている。それが救いだろうか。
(しかし、何故こうも短期間で霊力が暴走する……?)
 中学くらいまでなら、キスだけでも一週間は持った。いくら思春期で性的なことに興味を持ちやすい時期でも、光留とて二回目の人生だ。ある程度処理の仕方はわかっているし、性欲が必ずしも霊力に直結するわけじゃない。ただ、そうした方が効率がいいというだけだ。
(今回の生では、落神すら殆ど見かけない……。いくら光留が未熟だとしても、悪霊程度で暴走するとも思えない)
 月夜の霊力が落ちているとは言え、視ることくらいは出来る。明らかに異常だ。
(あと考えられるのは……)
 月夜は自身と光留の胸に手を当てる。
 いくら分かれたといってももとはひとつの魂だった二人の魂は強く結びついている。
 光留の魂はまだ傷だらけではあるが、転生前よりは修復されている。そして、二人に結びつく細い糸がもう一つ。
「近くにいるのか? ――月花」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

聖獣騎士隊長様からの溺愛〜異世界転移記〜

白黒ニャン子(旧:白黒ニャンコ)
BL
『ここ、どこ??』 蔵の整理中、見つけた乳白色のガラス玉。 手にした瞬間、頭に浮かんだ言葉を言った。ただ、それだけで…… いきなり外。見知らぬ深い森。 出くわした男たちに連れ去られかけた眞尋を助けたのは、青銀の髪に紺碧の瞳の物凄い美形の近衛騎士隊長、カイザー。 魔導と聖獣を持つ者が至上とされる大陸、ミネルヴァ。 他人の使役聖獣すら従えることができる存在、聖獣妃。 『俺、のこと?』 『そうだ。アルシディアの末裔よ』 『意味、分かんないって!!』 何もかも規格外な美形の騎士隊長の溺愛と、かっこよくて可愛いモフモフ聖獣たちに囲まれての異世界転移生活スタート!! *性描写ありには☆がつきます *「彩色師は異世界で」と世界観リンクしてますが、話は全く別物です

運命を変えるために良い子を目指したら、ハイスペ従者に溺愛されました

十夜 篁
BL
 初めて会った家族や使用人に『バケモノ』として扱われ、傷ついたユーリ(5歳)は、階段から落ちたことがきっかけで神様に出会った。 そして、神様から教えてもらった未来はとんでもないものだった…。 「えぇ!僕、16歳で死んじゃうの!? しかも、死ぬまでずっと1人ぼっちだなんて…」 ユーリは神様からもらったチートスキルを活かして未来を変えることを決意! 「いい子になってみんなに愛してもらえるように頑張ります!」  まずユーリは、1番近くにいてくれる従者のアルバートと仲良くなろうとするが…? 「ユーリ様を害する者は、すべて私が排除しましょう」 「うぇ!?は、排除はしなくていいよ!!」 健気に頑張るご主人様に、ハイスペ従者の溺愛が急成長中!? そんなユーリの周りにはいつの間にか人が集まり… 《これは、1人ぼっちになった少年が、温かい居場所を見つけ、運命を変えるまでの物語》

お荷物な俺、独り立ちしようとしたら押し倒されていた

やまくる実
BL
異世界ファンタジー、ゲーム内の様な世界観。 俺は幼なじみのロイの事が好きだった。だけど俺は能力が低く、アイツのお荷物にしかなっていない。 独り立ちしようとして執着激しい攻めにガッツリ押し倒されてしまう話。 好きな相手に冷たくしてしまう拗らせ執着攻め✖️自己肯定感の低い鈍感受け ムーンライトノベルズにも掲載しています。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

処理中です...