神様の成り代わり生活！！

1.わくわく生活((o(^-^)o))！！

11.私に出来ない事はないのです！

オリオン君もそれに、気付いたようです。顔が青いです。ハルさんに気取られないうちに、身体の主導権を奪っちゃいましょう。


「ここは・・・どうしましょうか？」
『どうするって、一体、どうすればいいのかなっ？』


「んー？何が起きているんだろうねー？」


ハルさんがあくびをしながら、答える。スマートフォンをしまいながら、馬車を降りる私。それに続いて、ハルさんも降りるが、検問で止められる。


「ここは、危険です。立ち去ってください。」


強い口調で言われ、どうしようもない私達。何か、良い案でもありませんかね？


『・・・んー？遠い場所から攻撃出来たら、良いなって思うかな。』
『あっ！それですよ！！オリオン君、ナイスです！！』
『え？・・・そんな事が出来るの？』


私は意識を集中させる。検問の近くで、魔法詠唱する。


「今、私の前にてその姿を現せ！光の精よ！顕現せよ！我が目の前に！そして、道を塞ぐものを蹴散らせ！・・・グレアゲイジ！」


目の前に光のレーザーがパスティ・エスタミーに向かって、飛んでいく。私は、神なので、神眼を使い、パスティ・エスタミーの光景を映す。光のレーザーは真っ直ぐにコアを貫いた。ドロップアイテムと金貨を落としていったので、消滅したのだろう。


「ふぅ・・・。これで、終わりっと！」


「ミリュー♪何したのー？」
「ちょっと、清掃活動をしておりました。」


ポイッ。


「だから、貴方はいつでも唐突なんですよ！！」
「どうした？ミリュー♪」
「あっ。ごめんなさい。大声を出してしまって。」
「謝る事はないぞー？可愛いなぁ・・・！うりうりー♪」


ハルさんはほっぺたをむにむにとつまむ。お餅みたいに柔らかいオリオン君のほっぺた。オリオン君は恥ずかしそうに頬を赤らめる。

「にゃ、にゃにするんでしゅかー！！」
「可愛いなぁ・・・！ミリュー♪」


更に、激しくなるところを、止めてくれたのは検問を行っている人々。


「今、王都『セレスト』近辺にはびこっていた、パスティ・エスタミーが倒れたと聞く。光の光線が奴のコアを貫いたとの事。・・・先程の攻撃を見ていた限りでは、少年が倒したのではないかと、我々は思う。検問はこれで、終わりだから、王城までやってきてもらおうか？」


オリオン君がひっ、と心底怯えている様子を浮かべる。そりゃあ、元はといえば、ここが、オリオン君が誘拐される原因ですからね。怯えるのも仕方ないでしょうね。


まぁ、面白そうだから、このまま身体の主導権を譲ったままにしておきましょう♪