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1.わくわく生活((o(^-^)o))!!

10.不穏な空気ですけど、何か?

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のんびりと馬車で、王都まで向かいます。ハルさんが王都『セレスト』に行く馬車を見つけてくれました。それでは、ゆっくりと参りましょう。






道中半ば。
雨に降られまして、小休止。ハルさんはここぞと言わんばかりに抱き着いてきます。


「ミリュー♪」
「おおぅ・・・。」


『ハルさんは何とかなりませんかねー?』
『僕に、言われても・・・。というか、恥ずかしいですよ!!』
『大丈夫です。表情には出ません。』
『僕が、心配しているところはそこではないです!!』


雨に降られたのも、ほんのわずか。にわか雨だったようです。虹が綺麗に浮かんでいます。


「わぁー。虹を見るのも久しぶりですねっ。」
「ミリューは中々見ないんだ?」


ポイッ。


「えっ!?今ですか?」
「・・・ん?どうした?ミリュー♪」
「な、何でもないです。僕、虹を見るのは・・・。」


初めてなんです。とは流石に、言えませんでしたね。墓穴を掘りました。いや、すまんね☆しばらくすると、馬車は再び動き出す。のんびり旅も良いものですねぇ・・・。







王都『セレスト』の近くまでやってきました。検問をしており、中々入る事は叶いませんでした。何か、あったんですかね?それとも、これが普通なのでしょうか?スマートフォンを操作して、調べてみる事にします。


例え、身体の主導権が今、オリオン君のものでも、勝手に操る事は可能です。なので、手だけ動かしましょう。


王都『セレスト』 検問 理由


そうすると、今、王都『セレスト』近辺に、S級魔物『パスティ・エスタミー』というデカいトカゲ型魔物が襲っているとの事。その為に、皆を危険に晒さないように、検問で撥ねつけているようです。


ダンジョン×バリケード パスティ・エスタミー イベント


再び、検索をかけてみます。


そうすると、『セレスティーの悲劇』というイベントが引っかかりました。どうやら、犠牲者が多数出て、王都『セレスト』まで、入り込んで、多大なる被害を及ぼす・・・との事。


このままだと、とてもじゃないですけど、商工会本部にたどり着く事以前に、プレアデス収穫祭なんて中止になってしまうのでは?



そんなの、絶対に嫌ですね。・・・一抹の不安を感じる私なのでした。
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