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1.わくわく生活((o(^-^)o))!!

7.テュケー様はお強いです!

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それから、一週間危うかったけれども、二人の共同作業のおかげで、難なく過ごせました。


今日も、今日とてオリオン君は朝には弱いです。なので、さっさと、起きて店へと向かいました。けれども、店に着いた頃、オリオン君、起床。


同じ店員であるハルさんに、朝の洗練を受けます。


「ミリューは何故こんなに、可愛いんですかぁ♪」


ハルさんに抱き着かれて、身動きが取れません。・・・取ろうとすれば、出来ますけどね。コミュニケーションの一環ですよね。

『うわっ!?何、この状況・・・?』
『朝の洗練です・・・。よく、ハルさんは『ミリオン』君に抱き着くんですよ。』
『そ、そうなんだ・・・。』


店長さんがハルさんを引き剥がす。


「おい、こいつが何も言ってこないからって、いつまでも抱き着いてんじゃねぇ。」
「店長さん・・・。どこかに用ですか?」
「あぁ、ちょっと、食材が足りねー事に気付いて、市場に寄ってくる。ホール担当はいるし、朝は中々客こねーから、今から昼のラッシュに向けての対策を兼ねて、買ってくる。店番、頼んだぞ。」

「「はい。」」







朝は店長さんの言う通り客足は伸びない。けれども、そのタイミングを狙われた。


・・・強盗だ。


強盗一味はフロアを占領する。そして、闇魔法を用いて客を、店員を捕縛する。客の中には『シューケット』の人達も含まれていた。私はと言いますと、闇魔法はさっくりと解除ディスペルする。オリオン君の様子はこんな感じである。


『えっ!?何、これ・・・!?強盗・・・?ど、どうしよう・・・!』


そろりと、動く。隙を突いて風魔法を足に纏わせ、強盗犯を蹴り飛ばす。一度で済むように、威力は最大限である。あ、でも店に影響が出ないようにはしていますが。それを何度も繰り返し、強盗一味は倒れた。







「・・・皆さん、ご無事ですか?ごゆるりと、食事をお楽しみください。」


『シューケット』の人達が警備を寄越してくれました。犯人は捕まり、一安心。


「ありがとうございます。『シューケット』の皆さん。警備を呼んでいただき、本当に助かりました。」


お礼を言うと、『シューケット』の皆さんは顔を引きつらせる。


「いやいや、ミリオン君強すぎるでしょ!!こんなところにいるより、冒険者を目指した方がいいって!!」


『流石、守護神様。お強いです。』


「確かに、それもまたいいかもしれないですねー。」


あははっ♪こんなくらいじゃ、冒険者になるのもつまらないかもしれない。
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