成金悪役令嬢なので莫迦でかわいい男の子としっぽり部活動(意味深)いたしますわっ!

かんのななな

文字の大きさ
上 下
3 / 6

ぴゅっぴゅと射精してくれればいいわ

しおりを挟む
 梃子と滑車を利用して、黄金魔猪ゴールデンボアを木に吊り下げる。
 マリクは血抜きをしながら、内臓を切りだしていく。
 アイラは渓流で製氷してマリクのもとに運ぶ。

「これを野営地まで運ぶのかあ。考えるだけでうんざりするよ」
「おぜぜのためよ、了見なさい」
「捨てていいのは血と腸くらい?」
「捨てるわけじゃないわ」

 解体作業を行うマリクのかたわらで、アイラは土魔術で地面を耕しはじめる。
 黄金魔猪ゴールデンボアの血と腸を土に混ぜこんでいく。

「えっと、アイラ、なにをしてるんだい?」
「実験の仕込みよ」
「なんだかいやな予感がするんだけど」
「森の主が討伐されたら、なにが起きるかしら?」
「空いた地位をめぐって競争が発生するんじゃないかな」
「つまり、そういうことよ」

 ほがらかに笑って、マリクの頬に接吻する。

「つづきは月が昇ってからね」

 言葉を失ったマリクを尻目に、アイラは氷漬けにした内臓を担いで歩きだす。
 林道に停めた荷車まで運び、イクトゥス芋とともに積みこむ。
 身体強化して野営地まで曳いていく。

◇◇◇

 六往復してようやく、あらかたの輸送が終わる。
 骨と牙に機材を積んで、最終の復路となす。
 すでに陽は沈み、東の空に月が明るく輝いている。

「ここからは実験の時間よ」

 アイラは絞縄を手にマリクににじりよる。

「僕、謀殺されちゃうの?」
「まさか。魔法薬研究部には、部長だけに相伝される魔法があるのよ」
「合法なんだろうね?」
「違法ではないわ」
「それぜったい脱法なやつでしょ」

 アイラはマリクの首に縄をかける。

「伝説に曰く、絞首刑に処された童貞が精を放ちし大地に黄色の魔花が咲く」
「脱法どころか邪法だった。って、えっ、精?」
「ぴゅっぴゅと射精してくれればいいわ」
「なにを相伝してるんだよ、この部活」
「お願い、マリク、あんたにしか頼めないの」

 必殺の上目遣いで懇願する。

「いやいや、ほだされないぞ」
「ちっ、条件を言いなさいよ」
「ほんとに首を絞めるわけではないんだよね?」
「しないってば。形式的に物語論を満足すれば発動するから」
「じゃあさ、手でしてほしい、な」

 照れくさそうにマリクがつぶやく。

「あたしは指南書とか読んでないから、上手にできないわよ」
「アイラにさわってほしいんだ」
「おーほっほっ、わかりましてよ。あたくしにおまかせあれ」

 アイラは照れかくしに高笑いする。
 マリクはアイラを抱きよせて唇を重ねる。
 ついばむような口づけを繰りかえす。
 マリクはベルトをはずし、いそいそとズボンをおろす。
 アイラは下着に手をさしこみ、掌でそっとふれる。

「これって、もう勃起してるの?」
「正直に言うと、アイラとキスするだけで硬くなる」
「男の子ってたいへんね」

 抱きあったまま、逆手で竿の部分を握る。

「正直に言うと、たまってるからすぐ出ちゃうと思う」
「正直が美徳とは限らないわよ」
「しょうがないじゃないか。昨夜だって、あられもない声を聞かされて……」
「あれは、その、ごめんなさい」

 握った手を動かすと皮がにゅるにゅる動く。
 硬いのに柔らかくて不思議な感触である。

「こんなかんじでいいの?」
「もうちょっと強く握って。うっ、きもちいいよ」
「なんかぬるぬるしてきたわ」

 耳元でマリクが息を荒げる。
 動かす速度をあげてみる。
 マリクは腰をひくつかせ、せつなそうにあえぐ。

「マリク、かわいい」
「ああっ、アイラっ、うっ、いいっ、でるぅ」
「うん、きもちよくなって」

 手のなかで肉棒がびくびく脈打つ。
 精液がほとばしり、地に落ちた。
 まだ硬いままのそれをゆるゆるしごく。
 尿道に残された精液がしぼりだされる。

「はぁ、はぁ、すごくきもちよかった…。」

 マリクはズボンを引っぱりあげてベルトを締める。
 首の縄をはずして機材置き場に放る。
 アイラは匂いを嗅いでから手をぬぐう。

「おーほっほっ、それは光栄ですわ」
「それで、邪法は成ったの?」
「邪法じゃなくて相伝魔法だけどね。うん、たぶん」

 ふりさけみたアイラの視線のさきに満月が浮かんでいた。

「それじゃあ、帰って猪肉をたらふく喰らおう。うまいにちがいないぜ」

 ふたりが帰途につき、森に静寂の帷がおりる。
 大地に芽吹いたのは、赤く幅の広い葉をもつ草であった。
 その花は、黄色く輝く。
 その花は、原罪に咲く。
 その花は、あるいは絞首台の小人と呼ばれる。
 魔法薬研究部の部長が代々曼陀羅華アルラウネの名を冠するのは、このゆえんであった。

◇◇◇

 周辺を警戒しながら身体を洗うマリクを見るとはなしに眺める。
 普段使う筋肉を重点的に鍛えこんだ身体は、しなやかで強靭でえっちだ。
 湯にはいって気の抜けた声を出す姿が愛らしい。

「でかいから大味かと思ったけど、おいしかったね」
「通常の魔猪ボアより旨味が強い気がしたわ。これは儲かるわよ」
「ん、ちょ、ちょっと待って」

 ざばっと水音をさせて、マリクが立ちあがる。
 股間でぶらぶらしているものから目をそらす。

「イクトゥスの成分が肉に染みてたりしないかな?」
「基本的に内臓に蓄積されるはずだけど、肉にもほんのすこしは残留しているかも」
「やっぱり!」
「落ち着いて。あたしが確かめてあげるから、お風呂からあがって」

 湯からあがったマリクのかたわらにしゃがみ、下腹部に唇を這わせる。
 だらりと垂れさがったものを指先でつんつんつつく。
 むくむくと頭をもたげたものに、ちゅっと接吻する。

「え、アイラ、えぇっ」
「ほら、元気じゃない。大丈夫よ」
「いや、あの、えぅっ」

 もういちど接吻すると、びくりと肉棒がふるえた。

「とっとと服を着なさいな。風邪をひいてしまうわよ」
「拝承」

◇◇◇

 マリクがテントに入ってきて、あぐらをかく。

「冒険者ギルドと連絡が取れたよ。明日、移動査定班が来てくれるってさ」
「ずいぶん早いわね」
「大物だからね、すっとんでくるのさ。森林官もいっしょに来るって」
「御料林を荒らす大魔獣を討伐したんだから、感状の一枚も拝受してしかるべきよね」
「成績も最優まちがいなしだ」

 膝立ちでアイラはマリクにすりよる。
 ブラウスと肌着をたくしあげ、なだらかな乳房をさらす。

「綺麗だなあ。月じゃなくて、アイラのおっぱいがだよ」
「もっと綺麗にしてよ、あんたの手で」

 マリクは指を広げてすくいあげるようになでてくる。
 下乳のきわをなぞられて、こそばゆくて身をよじる。

「くすぐったい?」
「わかんない……」

 乳房をもちあげてゆっくりと揺らされる。
 焦らすように乳首のまわりを指で撫でられる。

「んっ……ふぁ……さわってよぉ」

 指で乳首をくりくり捻りながら、乳房を持ち上げられたり寄せられたりする。
 甘い刺激が胸の先で弾けて、呼吸が浅くなる。

「あぁっ、あん……っ、ひぁっ」
「寄せると谷間ができるんだね」
「ばかぁ……んぁあっ」

 マリクの唇が近づいて、息を吹きかけられて、おなかの奥が熱くなる。
 唇で乳首をはむはむされて、ちろちろと舌で舐められて、逃げようとした腰を抑えられる。

「やっ、だめっ、それだめぇ」
「アイラ、僕にまたがって」

 ズボンを脱ぎながら、マリクが言う。
 向かいあって座ると下着ごしに硬いものを感じる。
 乳首を吸われるとのけぞって倒れそうになり、股間をおしつけてしまう。

「マリクっ、マリクぅ、おねがいぃ」

 マリクは上体を倒し、アイラを腰に乗せた姿勢になる。
 アイラは腰をゆらゆら動かして割れ目をこすりつける。
 マリクは指で乳首を叩いたり弾いたり掻いたり、ときどき奥まで押しこんできたりする。

「ねぇ、あたし、もう……っ、あーっ、だめっ、だめだめぇ」

 ひときわ高く啼いて、アイラは脱力した身体をマリクに預ける。
 背中をやさしくなでまわされる。
 呼吸が整うのを待って、アイラは身体を起こす。
 マリクの脚のあいだにうずくまる。

「マリクの下着も濡れてる……」
「アイラがかわいすぎるせいだよ」
「舐めてあげる」

 マリクの下着をずらし、屹立したものをとりだす。
 亀頭をぺろりとなめる。
 ぺろぺろすると、さきっちょが涙をこぼすのがかわいい。

「あぁ、アイラ……」
「うふふ、かわいい声出してぇ」

 ぱくりと口に含む。
 唾液をためて、舌で舐めまわす。
 左手で竿を握り、右手で睾丸をやわやわと揉む。

「アイラ、あったかくて、すごいよ」

 マリクは切なげな声をあげて腰を突きだす。
 びっくりして口を離す。

「ちょっと! 噛みついちゃうところだったわよ」
「ごめん、きもちよくて……」
「もう、しかたのないひとね。ゆっくりだったら動かしていいからね」

 ふたたびくわえて、舌でねぶる。
 マリクはそろそろと腰を前後して、アイラの口に肉棒を出し入れする。
 出ていくときに吸いついてみたり、入ってくるときに舌で迎えてみたりする。

「アイラっ、アイラぁ」

 マリクはうわごとのように名を呼びながら、ゆっくり抽送を続ける。
 口を性器に見立てて犯しているのだと気づく。
 意地悪したくなって、ぎゅっと強く握る。

「アイラっ、でるっ」

 口を離して、しごきあげる。
 びくんと脈動して、精液がマリクの下腹部を汚す。
 飛び散ったものを拭きとる。

「毛にからんでとれないわ」
「ごめん、自分でやるから」
「そうね、あたしも下着を替えないとね」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

婚約破棄?一体何のお話ですか?

リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。 エルバルド学園卒業記念パーティー。 それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる… ※エブリスタさんでも投稿しています

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。

アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。 両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。 両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。 テッドには、妹が3人いる。 両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。 このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。 そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。 その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。 両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。 両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…   両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが… 母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。 今日も依頼をこなして、家に帰るんだ! この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。 お楽しみくださいね! HOTランキング20位になりました。 皆さん、有り難う御座います。

異世界の貴族に転生できたのに、2歳で父親が殺されました。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリー:ファンタジー世界の仮想戦記です、試し読みとお気に入り登録お願いします。

婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪

naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。 「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」 まっ、いいかっ! 持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

処理中です...