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4章 鉱山都市グランデ
38話 従者契約
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「ルナステラ。罪状、従者契約違反、公文書偽造、強盗殺人未遂。このまま王都に護送されれば……極刑だ」
ロサードさんに連れられてやってきたラトーナ商会事務所の奥の応接室。
そこには俺たちを襲って囚われの身となったルナステラさんが、護衛の冒険者と共に居た。
「ご苦労さん。しばらく外で休んでくれ」
ロサードさんが冒険者を外へ追い出し、応接室には俺、目の前にロサードさん、その横にルナステラさんの3人が座っている。
俺は改めて現場を確認する。
「ルナステラさんて従者……だったんですね。雇い主はあのじーさん魔道士ということでいいんですか?」
「そうだ。身分を偽って俺たちの護衛に帯同し、仲間と示し合わせて隊商を襲って積荷を強奪しようとした、極悪非道の犯罪者……の従者」
「じゃあ爺さんが主犯ということになるんでしょ」
「従者ギルドの契約では、従者の人権、身分は保障されている。違法な仕事は従者から拒否することができる……表向きはな」
いつになく真面目な態度で話すロサードさん。
「じゃあなんで!」
「色々あるんだよなあ……」
いきなりだらける。
ルナステラさんは無表情でただ座っているだけ。全てを諦めたのか、なんの反応も示さない。
「情状酌量の余地があるとしても、従者身分の剥奪、犯罪奴隷行きってところだろうなあ」
「そうですか……」
俺には何もできない。ただのEランク冒険者。
「……別の方法もある」
「?」
「正義感あふれる冒険者が、極悪非道な魔道士が呼び出した悪の精霊獣を、魔道士もろとも打ち倒し、弱みを握られ言いなりになっていた哀れな従者を解放。見事新しい契約者となる。いい話じゃないか」
「はあ? なんですかそれ、まさかその正義感溢れる冒険者って……」
「お前だよ。魔法陣をぶち壊し、制御を失った精霊獣が魔道士を焼き殺し、最後は自分も分解して消えていったんだから。全てはお前がやったんだろ」
「そんな、あれは……」
闇の精霊が雷落としてやっつけました……とは言えない。
「ただなあ、表向きにはできないんだ。簡易宿泊所の焼き討ちも、魔獣の襲撃も、冒険者の待ち伏せも、サラマンダーとの戦闘も……」
「はあ?」
「この女が王都に護送されるとぜーんぶ取り調べで話してしまう。それじゃ困るんだよ。ラトーナ商会も、影で糸を引いている奴らもな」
「そんな! ラトーナ商会はともかく影で糸を引いてた奴らが判っているなら」
「殺されるぞ」
「え!」
ルナステラさんを見る。
口封じか……
「ということで何事もなく、隊商の護衛は無事終了ということにしたい。全ては何事もなかったんだ」
ロサードさんが俺を睨む。
「……狙われた積荷が精霊石だったということも?」
「ああ……お前が拾った黒猫のこともな」
ロサードさんと睨み合う。
「…………」
「…………」
負けた……
「でもなんで俺なんですか。その正義感溢れる冒険者って。ロサードさんがやればいいじゃないですか。ディーさんでのブエナさんでも……」
「お前しかいないんだよ」
俺しか……って。
「契約者が死亡した場合、従者の契約は白紙に戻る。しかしこいつの契約者は極悪非道な盗賊魔道士。盗賊を倒したなら溜め込んだお宝は倒した奴のものになる。従者契約の権利もお前に移るんだ」
「ええっ?」
「もっとも、あくまでも本人が納得したらだけどな……というところでで強引に話をまとめたい」
「やっぱり無理があるんじゃないですか。それに俺Eランクの冒険者ですよ。ルナステラさんてDランクじゃなかったんですか? あれも嘘ですか」
「ギルドランクは本物だ 従者ギルドのものだが」
「EランクがDランクの従者って笑い話でしょ」
「じゃあ大人しく罪に服せと?」
「う……」
「仕方ねーだろ。お前がやっつけちゃったんだから」
「あたしは……」
初めてルナステラさんが口を開いた。
「あたしはこのまま死にたくないです。従者としての誇りを取り戻すことができるなら誰と契約してもかまわないです」
それを聞いたロサードさんがニヤッと笑う。
「頼むよトーマ。すぐにDランクに推薦してやるから。所属は『チーム・イソシギ』にするし、従者の給金もこっちで持つし、仮契約でいいから。なんとか助けると思って、な、な」
ついに泣きが入るロサードさん。
「はあ……わかりましたそこまで言うなら」
「よし決まった!」
ドン!
「これが契約変更書類と新規の従者契約の書類だ。二部づつ用意してある。それぞれにサインをして……」
机の上にドンと置かれた従者契約書類。
なにこの用意周到さ、最初からそのつもりだったのかよ。
ペンを取りインク壺にそっとつけるルナステラさん。
「わかりました。契約はお受けします。従者の誇りにかけて誠心誠意お仕えします。ただし、逆恨みだと言うことはわかっています。でも配下の、獣魔たちへのあなた方の仕打ちは忘れません」
そう言って、彼女は歯を食いしばりながら書類にサインをした。
配下のってあのフォレストドッグの群れとか、フォレストベアとかのことだろうか……フォレストウルフは行方不明だったんじゃ……
漢字で『冬馬』とサインをして俺たちの契約は終わった。
この後色々事務手続きがあるんだそうな。
ああなんかモヤモヤする。裏で勝手に何かが進みそれに乗せられて動いたような……
そのまま一人で宿泊所に行き、飲み放題喰い放題に参加した。
一緒に魔獣駆除に参加した人たちが飲めや歌えの大騒ぎ、盛り上がっていた。
流石に飲む気も食べる気もしなかった……が?
「物事には表があり裏があっるにゃ。トーマが我慢して一人の人間が生き残れるにゃら、それでいいにゃ」
自分のテーブルにいっぱいの食材を積み上げているブエナさんがいる。
「なんでブエナさんがここにいるんですか 魔獣駆除に参加してたんですか」
「してないにゃ」
「じゃあなんでここで飯食ってるんですか」
「だから物事には表と裏があるにゃ」
意味がわかるようでわからん。
「ロサードは口は悪いけど結構頑張ってるにゃ。口は悪いけどチームトップとして、クラントップとして色々考えてるにゃ。人間族にしてはマシな方にゃ。尻尾はないけど」
シッポ?
「トーマはもう仲間にゃ。信用していいにゃ」
ブエナさんもロサードさんと同じCランク冒険者。色々裏の事情を知っているのかもしれない。
また明日考えよう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
冬馬の家計簿
入金
魔獣駆除 1ゴルド
支出
0
残金14ゴルド5シルド80ペンド
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロサードさんに連れられてやってきたラトーナ商会事務所の奥の応接室。
そこには俺たちを襲って囚われの身となったルナステラさんが、護衛の冒険者と共に居た。
「ご苦労さん。しばらく外で休んでくれ」
ロサードさんが冒険者を外へ追い出し、応接室には俺、目の前にロサードさん、その横にルナステラさんの3人が座っている。
俺は改めて現場を確認する。
「ルナステラさんて従者……だったんですね。雇い主はあのじーさん魔道士ということでいいんですか?」
「そうだ。身分を偽って俺たちの護衛に帯同し、仲間と示し合わせて隊商を襲って積荷を強奪しようとした、極悪非道の犯罪者……の従者」
「じゃあ爺さんが主犯ということになるんでしょ」
「従者ギルドの契約では、従者の人権、身分は保障されている。違法な仕事は従者から拒否することができる……表向きはな」
いつになく真面目な態度で話すロサードさん。
「じゃあなんで!」
「色々あるんだよなあ……」
いきなりだらける。
ルナステラさんは無表情でただ座っているだけ。全てを諦めたのか、なんの反応も示さない。
「情状酌量の余地があるとしても、従者身分の剥奪、犯罪奴隷行きってところだろうなあ」
「そうですか……」
俺には何もできない。ただのEランク冒険者。
「……別の方法もある」
「?」
「正義感あふれる冒険者が、極悪非道な魔道士が呼び出した悪の精霊獣を、魔道士もろとも打ち倒し、弱みを握られ言いなりになっていた哀れな従者を解放。見事新しい契約者となる。いい話じゃないか」
「はあ? なんですかそれ、まさかその正義感溢れる冒険者って……」
「お前だよ。魔法陣をぶち壊し、制御を失った精霊獣が魔道士を焼き殺し、最後は自分も分解して消えていったんだから。全てはお前がやったんだろ」
「そんな、あれは……」
闇の精霊が雷落としてやっつけました……とは言えない。
「ただなあ、表向きにはできないんだ。簡易宿泊所の焼き討ちも、魔獣の襲撃も、冒険者の待ち伏せも、サラマンダーとの戦闘も……」
「はあ?」
「この女が王都に護送されるとぜーんぶ取り調べで話してしまう。それじゃ困るんだよ。ラトーナ商会も、影で糸を引いている奴らもな」
「そんな! ラトーナ商会はともかく影で糸を引いてた奴らが判っているなら」
「殺されるぞ」
「え!」
ルナステラさんを見る。
口封じか……
「ということで何事もなく、隊商の護衛は無事終了ということにしたい。全ては何事もなかったんだ」
ロサードさんが俺を睨む。
「……狙われた積荷が精霊石だったということも?」
「ああ……お前が拾った黒猫のこともな」
ロサードさんと睨み合う。
「…………」
「…………」
負けた……
「でもなんで俺なんですか。その正義感溢れる冒険者って。ロサードさんがやればいいじゃないですか。ディーさんでのブエナさんでも……」
「お前しかいないんだよ」
俺しか……って。
「契約者が死亡した場合、従者の契約は白紙に戻る。しかしこいつの契約者は極悪非道な盗賊魔道士。盗賊を倒したなら溜め込んだお宝は倒した奴のものになる。従者契約の権利もお前に移るんだ」
「ええっ?」
「もっとも、あくまでも本人が納得したらだけどな……というところでで強引に話をまとめたい」
「やっぱり無理があるんじゃないですか。それに俺Eランクの冒険者ですよ。ルナステラさんてDランクじゃなかったんですか? あれも嘘ですか」
「ギルドランクは本物だ 従者ギルドのものだが」
「EランクがDランクの従者って笑い話でしょ」
「じゃあ大人しく罪に服せと?」
「う……」
「仕方ねーだろ。お前がやっつけちゃったんだから」
「あたしは……」
初めてルナステラさんが口を開いた。
「あたしはこのまま死にたくないです。従者としての誇りを取り戻すことができるなら誰と契約してもかまわないです」
それを聞いたロサードさんがニヤッと笑う。
「頼むよトーマ。すぐにDランクに推薦してやるから。所属は『チーム・イソシギ』にするし、従者の給金もこっちで持つし、仮契約でいいから。なんとか助けると思って、な、な」
ついに泣きが入るロサードさん。
「はあ……わかりましたそこまで言うなら」
「よし決まった!」
ドン!
「これが契約変更書類と新規の従者契約の書類だ。二部づつ用意してある。それぞれにサインをして……」
机の上にドンと置かれた従者契約書類。
なにこの用意周到さ、最初からそのつもりだったのかよ。
ペンを取りインク壺にそっとつけるルナステラさん。
「わかりました。契約はお受けします。従者の誇りにかけて誠心誠意お仕えします。ただし、逆恨みだと言うことはわかっています。でも配下の、獣魔たちへのあなた方の仕打ちは忘れません」
そう言って、彼女は歯を食いしばりながら書類にサインをした。
配下のってあのフォレストドッグの群れとか、フォレストベアとかのことだろうか……フォレストウルフは行方不明だったんじゃ……
漢字で『冬馬』とサインをして俺たちの契約は終わった。
この後色々事務手続きがあるんだそうな。
ああなんかモヤモヤする。裏で勝手に何かが進みそれに乗せられて動いたような……
そのまま一人で宿泊所に行き、飲み放題喰い放題に参加した。
一緒に魔獣駆除に参加した人たちが飲めや歌えの大騒ぎ、盛り上がっていた。
流石に飲む気も食べる気もしなかった……が?
「物事には表があり裏があっるにゃ。トーマが我慢して一人の人間が生き残れるにゃら、それでいいにゃ」
自分のテーブルにいっぱいの食材を積み上げているブエナさんがいる。
「なんでブエナさんがここにいるんですか 魔獣駆除に参加してたんですか」
「してないにゃ」
「じゃあなんでここで飯食ってるんですか」
「だから物事には表と裏があるにゃ」
意味がわかるようでわからん。
「ロサードは口は悪いけど結構頑張ってるにゃ。口は悪いけどチームトップとして、クラントップとして色々考えてるにゃ。人間族にしてはマシな方にゃ。尻尾はないけど」
シッポ?
「トーマはもう仲間にゃ。信用していいにゃ」
ブエナさんもロサードさんと同じCランク冒険者。色々裏の事情を知っているのかもしれない。
また明日考えよう。
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魔獣駆除 1ゴルド
支出
0
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