3 / 71
1章 ビッグプロローグ
3話 見知らぬ世界で危機一髪
しおりを挟む
俺の名前は中條冬馬。
『冬馬』と書いて『トウマ』と読む。
某地方私立大学一回生の十八歳。父親は俺が小学校の時、タバコを買いに行ってくると言ったきり行方不明。以後母親の女手ひとつで育ててもらう。
高校三年の夏、母親が病で他界。三年時はほとんど不登校で母の看病をしていたのだが、
「大学だけは行ってね。母さんの生命保険があるから……」
という母の遺言によりすべてを忘れるように受験勉強に励む。みごと某地方私立三流大学に入学。あとで聞いたらその大学は定員割れを起こしていて受けたやつは全員受かったんだそうな。
母と住んでた借家を処分し、大学のある地方都市での一人暮らしが始まってさあこれから大学生だ……と思った途端に気が抜けた。
母が死んだ悲しみを遺言を守るという目標にすがり、クリアしてしまったあとの目標が何もないことに気が付いたから。
「大学行って一流企業に就職して結婚して幸せな家庭を作ってね」
とかまで遺言で言ってくれてたら……。
気がつけば大学に行ったり行かなかったりのダラダラ生活。いつものように電車に乗って居眠りをして……転移して現在に至ると。
やっぱりここは異世界なんだろうなあ……カエル人間やシッポ人間がいて魔法があって冒険者がいて盗賊がいる。移動手段は馬車。武器は剣と槍と弓矢と……魔法。科学文明は発達してそうにない。
異世界に転移した……とかいうパターンは小説やアニメで見たことがある。誰かを助けて身代わりでトラックに跳ねられ神様が出てきてはい転生……とか、ロリな神様がごめんなちゃいマチガエマチタ、テンイシテモライマチュ……とか、魔法陣の上に落っこちて色っぽい王女様からおお勇者さま~魔王を倒してね~とか、いうのは聞いたことあるが、居眠りしてそのままファンタジーって珍しいんじゃないだろうか。
第一、意義もきっかけも目的もない。はるかな未来かはるかな過去か別の惑星か次元の違う並行宇宙かはわからないけど、今までいた世界とは違うということは認めよう。何で俺が……という気もするが、過去を振り返ると結構不幸なことや理不尽なことが日常茶飯事な俺の人生。
今まで何とか自力で乗り越えてきた。でもさすがにこれは……。
目の前には小さな湖。いや沼か。沼と湖の差って何だろう。深さか透明度か草が生えてるかとか聞いたことがあるけれど、今はそんなことを考えている場合じゃない。
シダが絡みついた広葉樹がそびえ立ち、倒木や曲がりくねった木の根っこに積み重なった腐葉土の地面を進んでると小さな小川にぶち当たった。川沿いに進むとこの湖にたどり着いた。
俺に逃げろといった中年戦士たちは生きているんだろうか。
逃げろだけじゃなくその後の行動も指定してくれたらよかったのに。
「さて、どうしよう……」
水を飲んで顔を洗って手頃な岩に座ってやっと落ち着いて状況分析をしている。
森の中の雨上がりのような湿気た空気が気持ちいい。疲れが取れて行くようだ。これって森林浴?
とりあえずは……人のいるところへ移動すべきだろうな。文明にどっぷり浸かっていた俺にこんなところでサバイバル生活なんてできるわけがない。水は見つけたけど食物がない。
本当はこの水も飲んでいいのかどうか考えるべきなんだけど、気がついた時はがぶ飲みしていた。俺が食べられることを知ってる木ノ実や果物なんて都合良く見つかるわけがない。小動物を捕まえて食料にとも思わない。殺して皮をはいで料理するなんでできるわけがない。第一ここに来るまで動物の姿なんか見たことがない……。
ちょっと待て。
こんな原生林の中、動物の影どころか鳴き声も聞こえないってどういうこと?
生き物が一匹も住んでいない森……あり得ない。
強そうな俺の姿を怖がって息を潜めている ……あり得ない。
逃げ出すか息を殺して気配を消さなければいけない何かがいる……あり得る。
チリチリと、さっきから首の後ろあたりの産毛が逆立っている。あえて無視してたんだけどね。
中学時代、始めてこんな感じがした時、振り向いたらバケツを持ってそっと近づいてきた同級生の悪ガキがいた。後ろから水をぶっかけようとしてたらしい。仕方がないのでそのまま正面から水をかぶることになったけど。でも二回目からはよけるようにした。一回かぶったんだからもういいだろう。ま、殺気を感じる訓練と思えば彼らには感謝しているんだけど。
あの時もこんな感じがした。ということでこれは殺気。
「はあ~そうだよな~異世界だもんな~」
俺はゆっくりと振り向いて殺気をビンビン放ってるものを見た。
樹々の間から赤く光る二つの目。目線は 同じくらいの高さ。殺気どころかゆっくり腐葉土を踏みしめ近づいてくるその威圧感に圧倒される。
体高2m、後脚が発達した二足歩行。顔は口先がとんがり、顎が発達、ナイフのような歯のギザギザが奥までで続く。口からはみ出た犬歯が2本。
典型的肉食生物。
目はやや大きく正面を向いて赤い瞳が縦に割れている。全身鱗で覆われ長ーい尻尾をバランスよく後ろに伸ばしてる……恐竜。
二足歩行竜盤目、中生代白亜紀に生息していたと言われるディノニクスかヴェロキラプトルか? 真っ赤なたてがみを生やしていたのか……前足の脇には羽が生えてたのか、でもあれは飛べる羽じゃないな……あ、やっぱりあのカギ爪って後ろ足の指についてたのか……ってここは中生代じゃないし。異世界定番の魔物なんだろう。こんなのがうろついてたらそりゃ他の動物はいないわな~。と場違いな感想を言ってる場合ではない。
『ファ……イ…ラプ?』
え?
『ファイア……ラプト……』
なんだ? なんか空耳が聞こえるけど……それどころじゃない!
相手は重心と目線はそのままでゆっくりと近づいてくる。目線を外したら襲われるだろう。でも猿は目を合わすと威嚇と思って攻撃してくるらしい。
どうする? とにかく逃げよう。緊張感でノドがカラカラになりながらゆっくりとすり足で湖から樹々の方へ移動する。しまったあの盗賊の剣、持ってきたら良かった。昔なら絶対忘れないのに……鈍ってるな~危機管理能力まるでなし。
バキ! 全身から冷や汗が出た。地面に落ちてる枯れ枝を踏み潰した小さい音。その音に反応して相手の瞳孔が開いた。
シャーッ!
気合い一閃、相手はその場から大きくジャンプ。右後ろ足のカギ爪を大きく振り上げたままこちらへ向かって落ちてくる。やっぱりあれが一番の武器か。
俺は相手を迎え撃つべく戦闘体制を取る……訳がない。シャーッっと飛び上がった途端樹木の中へダッシュで逃げた。相手が着地するまでとにかく距離を稼ぐ。腐葉土でふわふわの地面の中に曲がりくねった木の根や倒木で走りにくいったらありゃしない。
ウギャアアアッ!
初めて聞くやつの咆哮。ドスッドスッっと地響きと共に追ってくる気配を背中に感じながらジグザグに逃げる。焦ってツマずいてコケたら追いつかれる。ツマずかないようにゆっくり走ったら追いつかれる。焦らずツマずかず追いつかれないようなスピードで木々の間を縫うように走って……できるわけがない。
「わっ!」
二股に分かれて生えた狭い木々の間を飛び越えようとした時、つま先が根っこに引っかかって転倒してしまう。全速で追いついたやつは狂喜乱舞したかどうかわからないが、速度を落とさず巨大な犬歯の餌食にしようと大きく口を開けて飛び込み、倒れながらも振り向いた俺の頭に噛み付いた。
ガシャ! バチバチッ。
俺の目の前数十センチでトラバサミのような歯が火花を散らして噛み合わされた。そのまま進行していたらやつの思い通り、見事おれの頭はトラバサミの餌食。やつが突然急停止して空振りをした理由、俺がツマずいた二本の木々の間にしっかりとやつの体が挟まっている。頭と上半身は綺麗に抜けてもその全体重を支える腰のボリュームは通らずがっちりと二本の樹木に食い込んでいた。
シャアアアアッシャアッっと、奴は体をねじり暴れるががっちりと食い込んだ身体はなかなか抜けない。腹立つやろな~あと一歩でオアズケ食らうんだもんな~。
俺はガタガタ震える足でなんとか立ち上がりあとずさりをしていた。早く逃げれば良いのにと思うだろうけどいつあの二本の樹木が折れないか気が気じゃない。やつはどういう訳か俺を睨むのをやめ斜め上を向いていてガチッガチガチッと歯を鳴らし始めた。
「?」
歯と歯がぶつかるたびにバチッバチッと火花が散っている。そして口の中にボッと小さな炎が湧いて出る。ものすごーくイヤな予感。やつは斜め上に向いていた顔をこっちへ向かって振り抜いた。同時にグアッと口から吐き出された巨大な炎の塊が飛んでくる。俺が左へ飛んだ直後に火球は通り過ぎて後ろの木に当たって爆発を起こす。
「ひ……火を吐いたああ!」
こんな時はそのまんまのベタな表現しかできない。火? 魔法? どちらかというと体の中から吐き出したような火球だった。とか分析してるの間はないのでとにかく逃げた。二本のあまり太くない木に挟まれたままのあいつが脱出するまでの間できるだけ逃げなくては……って逃げてばっかりだ。
『冬馬』と書いて『トウマ』と読む。
某地方私立大学一回生の十八歳。父親は俺が小学校の時、タバコを買いに行ってくると言ったきり行方不明。以後母親の女手ひとつで育ててもらう。
高校三年の夏、母親が病で他界。三年時はほとんど不登校で母の看病をしていたのだが、
「大学だけは行ってね。母さんの生命保険があるから……」
という母の遺言によりすべてを忘れるように受験勉強に励む。みごと某地方私立三流大学に入学。あとで聞いたらその大学は定員割れを起こしていて受けたやつは全員受かったんだそうな。
母と住んでた借家を処分し、大学のある地方都市での一人暮らしが始まってさあこれから大学生だ……と思った途端に気が抜けた。
母が死んだ悲しみを遺言を守るという目標にすがり、クリアしてしまったあとの目標が何もないことに気が付いたから。
「大学行って一流企業に就職して結婚して幸せな家庭を作ってね」
とかまで遺言で言ってくれてたら……。
気がつけば大学に行ったり行かなかったりのダラダラ生活。いつものように電車に乗って居眠りをして……転移して現在に至ると。
やっぱりここは異世界なんだろうなあ……カエル人間やシッポ人間がいて魔法があって冒険者がいて盗賊がいる。移動手段は馬車。武器は剣と槍と弓矢と……魔法。科学文明は発達してそうにない。
異世界に転移した……とかいうパターンは小説やアニメで見たことがある。誰かを助けて身代わりでトラックに跳ねられ神様が出てきてはい転生……とか、ロリな神様がごめんなちゃいマチガエマチタ、テンイシテモライマチュ……とか、魔法陣の上に落っこちて色っぽい王女様からおお勇者さま~魔王を倒してね~とか、いうのは聞いたことあるが、居眠りしてそのままファンタジーって珍しいんじゃないだろうか。
第一、意義もきっかけも目的もない。はるかな未来かはるかな過去か別の惑星か次元の違う並行宇宙かはわからないけど、今までいた世界とは違うということは認めよう。何で俺が……という気もするが、過去を振り返ると結構不幸なことや理不尽なことが日常茶飯事な俺の人生。
今まで何とか自力で乗り越えてきた。でもさすがにこれは……。
目の前には小さな湖。いや沼か。沼と湖の差って何だろう。深さか透明度か草が生えてるかとか聞いたことがあるけれど、今はそんなことを考えている場合じゃない。
シダが絡みついた広葉樹がそびえ立ち、倒木や曲がりくねった木の根っこに積み重なった腐葉土の地面を進んでると小さな小川にぶち当たった。川沿いに進むとこの湖にたどり着いた。
俺に逃げろといった中年戦士たちは生きているんだろうか。
逃げろだけじゃなくその後の行動も指定してくれたらよかったのに。
「さて、どうしよう……」
水を飲んで顔を洗って手頃な岩に座ってやっと落ち着いて状況分析をしている。
森の中の雨上がりのような湿気た空気が気持ちいい。疲れが取れて行くようだ。これって森林浴?
とりあえずは……人のいるところへ移動すべきだろうな。文明にどっぷり浸かっていた俺にこんなところでサバイバル生活なんてできるわけがない。水は見つけたけど食物がない。
本当はこの水も飲んでいいのかどうか考えるべきなんだけど、気がついた時はがぶ飲みしていた。俺が食べられることを知ってる木ノ実や果物なんて都合良く見つかるわけがない。小動物を捕まえて食料にとも思わない。殺して皮をはいで料理するなんでできるわけがない。第一ここに来るまで動物の姿なんか見たことがない……。
ちょっと待て。
こんな原生林の中、動物の影どころか鳴き声も聞こえないってどういうこと?
生き物が一匹も住んでいない森……あり得ない。
強そうな俺の姿を怖がって息を潜めている ……あり得ない。
逃げ出すか息を殺して気配を消さなければいけない何かがいる……あり得る。
チリチリと、さっきから首の後ろあたりの産毛が逆立っている。あえて無視してたんだけどね。
中学時代、始めてこんな感じがした時、振り向いたらバケツを持ってそっと近づいてきた同級生の悪ガキがいた。後ろから水をぶっかけようとしてたらしい。仕方がないのでそのまま正面から水をかぶることになったけど。でも二回目からはよけるようにした。一回かぶったんだからもういいだろう。ま、殺気を感じる訓練と思えば彼らには感謝しているんだけど。
あの時もこんな感じがした。ということでこれは殺気。
「はあ~そうだよな~異世界だもんな~」
俺はゆっくりと振り向いて殺気をビンビン放ってるものを見た。
樹々の間から赤く光る二つの目。目線は 同じくらいの高さ。殺気どころかゆっくり腐葉土を踏みしめ近づいてくるその威圧感に圧倒される。
体高2m、後脚が発達した二足歩行。顔は口先がとんがり、顎が発達、ナイフのような歯のギザギザが奥までで続く。口からはみ出た犬歯が2本。
典型的肉食生物。
目はやや大きく正面を向いて赤い瞳が縦に割れている。全身鱗で覆われ長ーい尻尾をバランスよく後ろに伸ばしてる……恐竜。
二足歩行竜盤目、中生代白亜紀に生息していたと言われるディノニクスかヴェロキラプトルか? 真っ赤なたてがみを生やしていたのか……前足の脇には羽が生えてたのか、でもあれは飛べる羽じゃないな……あ、やっぱりあのカギ爪って後ろ足の指についてたのか……ってここは中生代じゃないし。異世界定番の魔物なんだろう。こんなのがうろついてたらそりゃ他の動物はいないわな~。と場違いな感想を言ってる場合ではない。
『ファ……イ…ラプ?』
え?
『ファイア……ラプト……』
なんだ? なんか空耳が聞こえるけど……それどころじゃない!
相手は重心と目線はそのままでゆっくりと近づいてくる。目線を外したら襲われるだろう。でも猿は目を合わすと威嚇と思って攻撃してくるらしい。
どうする? とにかく逃げよう。緊張感でノドがカラカラになりながらゆっくりとすり足で湖から樹々の方へ移動する。しまったあの盗賊の剣、持ってきたら良かった。昔なら絶対忘れないのに……鈍ってるな~危機管理能力まるでなし。
バキ! 全身から冷や汗が出た。地面に落ちてる枯れ枝を踏み潰した小さい音。その音に反応して相手の瞳孔が開いた。
シャーッ!
気合い一閃、相手はその場から大きくジャンプ。右後ろ足のカギ爪を大きく振り上げたままこちらへ向かって落ちてくる。やっぱりあれが一番の武器か。
俺は相手を迎え撃つべく戦闘体制を取る……訳がない。シャーッっと飛び上がった途端樹木の中へダッシュで逃げた。相手が着地するまでとにかく距離を稼ぐ。腐葉土でふわふわの地面の中に曲がりくねった木の根や倒木で走りにくいったらありゃしない。
ウギャアアアッ!
初めて聞くやつの咆哮。ドスッドスッっと地響きと共に追ってくる気配を背中に感じながらジグザグに逃げる。焦ってツマずいてコケたら追いつかれる。ツマずかないようにゆっくり走ったら追いつかれる。焦らずツマずかず追いつかれないようなスピードで木々の間を縫うように走って……できるわけがない。
「わっ!」
二股に分かれて生えた狭い木々の間を飛び越えようとした時、つま先が根っこに引っかかって転倒してしまう。全速で追いついたやつは狂喜乱舞したかどうかわからないが、速度を落とさず巨大な犬歯の餌食にしようと大きく口を開けて飛び込み、倒れながらも振り向いた俺の頭に噛み付いた。
ガシャ! バチバチッ。
俺の目の前数十センチでトラバサミのような歯が火花を散らして噛み合わされた。そのまま進行していたらやつの思い通り、見事おれの頭はトラバサミの餌食。やつが突然急停止して空振りをした理由、俺がツマずいた二本の木々の間にしっかりとやつの体が挟まっている。頭と上半身は綺麗に抜けてもその全体重を支える腰のボリュームは通らずがっちりと二本の樹木に食い込んでいた。
シャアアアアッシャアッっと、奴は体をねじり暴れるががっちりと食い込んだ身体はなかなか抜けない。腹立つやろな~あと一歩でオアズケ食らうんだもんな~。
俺はガタガタ震える足でなんとか立ち上がりあとずさりをしていた。早く逃げれば良いのにと思うだろうけどいつあの二本の樹木が折れないか気が気じゃない。やつはどういう訳か俺を睨むのをやめ斜め上を向いていてガチッガチガチッと歯を鳴らし始めた。
「?」
歯と歯がぶつかるたびにバチッバチッと火花が散っている。そして口の中にボッと小さな炎が湧いて出る。ものすごーくイヤな予感。やつは斜め上に向いていた顔をこっちへ向かって振り抜いた。同時にグアッと口から吐き出された巨大な炎の塊が飛んでくる。俺が左へ飛んだ直後に火球は通り過ぎて後ろの木に当たって爆発を起こす。
「ひ……火を吐いたああ!」
こんな時はそのまんまのベタな表現しかできない。火? 魔法? どちらかというと体の中から吐き出したような火球だった。とか分析してるの間はないのでとにかく逃げた。二本のあまり太くない木に挟まれたままのあいつが脱出するまでの間できるだけ逃げなくては……って逃げてばっかりだ。
0
お気に入りに追加
71
あなたにおすすめの小説
いい子ちゃんなんて嫌いだわ
F.conoe
ファンタジー
異世界召喚され、聖女として厚遇されたが
聖女じゃなかったと手のひら返しをされた。
おまけだと思われていたあの子が聖女だという。いい子で優しい聖女さま。
どうしてあなたは、もっと早く名乗らなかったの。
それが優しさだと思ったの?
愛すべき『蟲』と迷宮での日常
熟練紳士
ファンタジー
生まれ落ちた世界は、剣と魔法のファンタジー溢れる世界。だが、現実は非情で夢や希望など存在しないシビアな世界だった。そんな世界で第二の人生を楽しむ転生者レイアは、長い年月をかけて超一流の冒険者にまで上り詰める事に成功した。
冒険者として成功した影には、レイアの扱う魔法が大きく関係している。成功の秘訣は、世界でも4つしか確認されていない特別な属性の1つである『蟲』と冒険者である紳士淑女達との絆。そんな一流の紳士に仲間入りを果たしたレイアが迷宮と呼ばれるモンスターの巣窟で過ごす物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~
繭
ファンタジー
高梨洋子(25)は帰り道で車に撥ねられた瞬間、意識は一瞬で別の場所へ…。
見覚えの無い部屋で目が覚め「アレク?!気付いたのか!?」との声に
え?ちょっと待て…さっきまで日本に居たのに…。
確か「死んだ」筈・・・アレクって誰!?
ズキン・・・と頭に痛みが走ると現在と過去の記憶が一気に流れ込み・・・
気付けば異世界のイケメンに転生した彼女。
誰も知らない・・・いや彼の母しか知らない秘密が有った!?
女性の記憶に翻弄されながらも成り上がって行く男性の話
保険でR15
タイトル変更の可能性あり
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
だいたい全部、聖女のせい。
荒瀬ヤヒロ
恋愛
「どうして、こんなことに……」
異世界よりやってきた聖女と出会い、王太子は変わってしまった。
いや、王太子の側近の令息達まで、変わってしまったのだ。
すでに彼らには、婚約者である令嬢達の声も届かない。
これはとある王国に降り立った聖女との出会いで見る影もなく変わってしまった男達に苦しめられる少女達の、嘆きの物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)足手まといだと言われパーティーをクビになった補助魔法師だけど、足手まといになった覚えは無い!
ちゃむふー
ファンタジー
今までこのパーティーで上手くやってきたと思っていた。
なのに突然のパーティークビ宣言!!
確かに俺は直接の攻撃タイプでは無い。
補助魔法師だ。
俺のお陰で皆の攻撃力防御力回復力は約3倍にはなっていた筈だ。
足手まといだから今日でパーティーはクビ??
そんな理由認められない!!!
俺がいなくなったら攻撃力も防御力も回復力も3分の1になるからな??
分かってるのか?
俺を追い出した事、絶対後悔するからな!!!
ファンタジー初心者です。
温かい目で見てください(*'▽'*)
一万文字以下の短編の予定です!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
親無し小太り取り柄無しな田舎娘がある日突然獣人伯爵の運命の番になった話
syarin
恋愛
"運命の番"それは龍人や獣人族等の番う習わしのある種族における奇跡。そして、人族庶民の若い娘達の憧れでもあった。
何だか久々にふんわりした感じのモノを書きたくて。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる