フリー台本と短編小説置き場

朗読台本

後悔

ねぇ、もしも
あの時君の話をちゃんと聞いていたら

ねぇ、もしも
あの時君の顔をちゃんと見ていたら

今も君は僕の隣に居てくれた？


君は優しくて、いつも笑顔でなんでも許してくれた
だから平気なんだと思ってた。

ヤキモチをやく顔が可愛くて、見たくて
何度もわざとヤキモチを妬かせるように他の女の子と遊んだり、やり取りを分かるようにやったり

それでも君は許してくれた。
だから、安心してたんだ……

でもそれが、君をこんなに苦しめていたなんて

君の居なくなった部屋で
君の残した手紙を読むまで気づきもしなかった。

ずっと我慢して
気を使って
僕のことを愛してくれていたのに

僕は君を傷つけて壊してしまった。

今更、後悔しても遅いんだろうけど
ごめん。

守れなくて
大切にしてあげられなくて
ごめん。

いつか
僕じゃない誰かの隣で、幸せになってね。