蝶の如く

きなこ

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剣客

4 (30p)

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楓とゴリ男が対面する。

ゴリ男は何日も風呂に入っていないような、ボサボサの頭をボリボリと掻きながら楓を見下ろし口を開く


「お~まえ、ちいせぇなぁ~
そんなんで俺に勝てると思ってんのかぁ~?」


「………。」
(うわぁ…、絶対触りたくない。)


ゴリ男はニヤニヤと不敵な笑を浮かべるが、楓は嫌悪感丸出しで顔をしかめる。



「両者、準備は良いな!
では、始めーーーーーーー!!!」

そんな二人をよそに、試合は開始された。



「………っな!!」


試合開始の合図とほぼ同時
いや、少しフライング気味にゴリ男が動いていた

大柄な体格からは想像が出来ないくらいの早さで楓の首を掴み、気づいた時には足が宙に浮いている状態になっていた



「どうだぁ~?苦しいかぁ~~?
俺はその反抗的な目が嫌いなんだよなぁ!」


男の手に力が入る。



「………っっ~~~!!」
(息が出来ない…苦しい。)



首を締められ、ジタバタとしていた足が
急に動かなくなった…


周りに居た者達、誰もがゴリ男の勝ちだと確信した
「死んだのでは?」との声も聞こえてくる。
その様子を見て、審判をしていた役人も言葉を失う………
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