蝶の如く

きなこ

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困惑と決意

14 (21p)

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それから2、3日立ったある日のこと

少し慣れてきた茶屋の仕事をしていると、浪人らしき男たちの賑やかな話声が聞こえてきた。

「どうやら近々将軍様が上洛するらしく、その警護の為に浪士を募っているらしいな」

「将軍様の警護に浪士を?」

「あぁ、俺も聞いた時には驚いたが、支度金も貰えるらしく
悪い話では無いらしい…」

「ほう…それは如何程になるのか?」

「俺も詳しくは知らねえが、聞いた話によると一人頭5両(約33万円)程らしい」

「なんと!?」

「悪い話じゃねぇだろ?」

この時代では結構な大金のようだ
そのうまい話に浪人達は花を咲かせていた。



「………」
(ずっと此処にいる訳には行かないし…)

「楓ちゃん、どうかした?」

「な、何でもないよ!」

考え込んでいた所に突然華に話しかけられ驚きつつも、誤魔化した



その日の夜
楓は華、華の父上に話をしようと考えていた。
 
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