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困惑と決意
5 (12p)
しおりを挟む「……っ!」
(今が文久3年?)
華の言葉に言葉を失った。
その年号は江戸時代、しかも動乱の幕末の時代を示す
初めは嘘かと思ったが、華の目は嘘を言っていないと確信し困惑する
つまり、楓は平成の世から時を越えて文久の時代へと時を越えて来てしまったのだ。
「………」
(これからどうしよう
また時を越えて戻れるとは限らないし…
2日は仕事が休みだから大丈夫として
いやいや、大丈夫?大丈夫じゃないよね?)
「桜蘭さん?」
自分が答えた後に黙り込んでしまった楓を心配そうに見つめ、問いかける華の声に我に帰る。
「あ、すみません。」
「どうかしましたか?
お顔の色が優れませんが…。」
「えー…」
(どうする?話す?
話したところで信じてもらえる確証はないし、信じてもらえたとしても現状は変わらない。)
そう考えていると華が楓の目を真剣な眼差しで見据えて口を開いた。
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