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第4章
第21話 吊り橋
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「俺達から渡ってもいいですか?」
こういうイベントは最後に起こりやすい。つまり、1番前が1番安全。という事だ。
あくまで俺の予想でしかないが……。
「ん? 別にいいよ。次、私達ねー!」
「えっ? 俺1人なのに最後っ?」
「「よーし! 行くぞー!」」
「無視をするな!」
俺達は2人、横に並んで橋を渡ろうとする。
うわっ……結構揺れるな。
「あの……学さん? どうせなら1列で良くないですか?」
「確かにそうですね。私達、頭が悪いですね」
何故、この事にそもそも気づかなかったのだろうか。『吊り橋イベント! 吊り橋イベント!』って、自分の脳内でも喜んでいたからじゃないのか?
と、そんな事を考えながら、このめちゃくちゃ揺れる橋を一歩一歩進む。
後、5mくらいではないだろうか。
ヒュールルル。キエエェーイ!
風の音として色々おかしいだろ! てか、風強すぎだ!
「ねぇ、遅いー! 早くしろー」
「遅っ! さっさとしろよー」
もう、分かりましたよ! 俺は残り5m程を走って渡る。
「走ったら危ないですよ!」
「走んないでー! 揺れるー」
「ゆらゆら揺れて落ちますぅ」
「危ねぇよ! 馬鹿野郎!」
お前ら……もう何なんだよっ! って、めっちゃ揺れてるやばっ……。
「ごめんなさい」
俺は完璧の土下座をした。
「まっ、眩しい。完璧の土下座です……」
「社会人をしててここまでの土下座は見たことがないわ。セクハラでリストラされたハゲ爺より素晴らしい……」
土下座をしながら色々ツッコミたいこともあるけど。すみませんでした! あの揺れ具合は怖いです。見た感じ震度5くらいあります。
土下座をしながら橋の方をちらちら見てると学さんが慎重に渡り終わっていた。
「ふぅ。危ないですよ。一さん……って、今すぐ土下座を辞めなさい!」
俺は土下座をしながら、
「へっ? 何でですか?」
この土下座をすれば許される。みたいな、ゆとり世代的考えにイラッとしたのかな?
「早く辞めろ!」
ブォン!
物凄い風が起きた。それこそ危なくないか? でも、朝のさっきのような物が出ているような。
俺が吊り橋を見ると震度6くらいにはなっていただろう。
「ちょっ! 学さん辞めてください」
「おい! 学! ぶっ殺す気か……!」
3人の顔は完全にビクビクしていた。恐怖に落ちていた。
「いや、こいつがお前らを殺そうと……って、早く辞めろ!」
ブォン!
風力が更に強まっていた。
やばい、やばい、やばい。吊り橋が一回転しそうですって。これ、本格的にやばいジェットコースターレベルですって。
「ちょっと! もはや、前に進めないんですけどー! 後、5mくらいなのにぃ……」
「うへっ……俺なんか気持ち悪くなってきた……」
「後ろで吐かないでくださいー」
やばい可哀想だ。
いい加減に叫ぶのやめろよ。学さん。
俺は土下座を続ける。
「だから、それを辞めろって言ってんだろうがァ!」
「もう、何でですか?」
「手遅れ……だったか」
次の瞬間、俺の目の前の吊り橋の柱から燃え始めていた。
「え? なになに! きゃー!」
陽葵さんと鈴奈はダッシュで橋を渡り終わった。翼は……
「間に合ってくれ……ぇ! うおわっ」
「ストレートリーフ」
何が何だか分からないけど、とりあえず鈴奈のスキルの草で一命は取り留めた。でも、これ早く助けないと草が燃え尽きて死ぬ。
陽葵さんは走って翼の所に駆け寄った。その瞬間、目にも留まらぬ速さで弁当を回収した。
いやいやいや! めっちゃ満足そうな顔してるけどそこの男も助けてやれよ!
「あ、忘れてた。えへへ」
翼を一瞬で引き上げ、俺らのいる火が届かないところに持ってきた。
「ねぇ、なんで火が起きたの? そもそも、吊り橋燃えたけど……死ぬの? まぁ、少なくとも私ともう1人は生き残れけどっ!」
何故そんなに自信満々なの!?
まぁ、この下に落ちても川で1チャンス死なないかもだけどな。水に上手く落ちて水が深ければな。
「俺も気になります。……何故、燃えたんですか」
「単刀直入に言います。全部あなたのせいです! 私はあなたが起こしていた火を風で消してたまでです」
「こ、こ、殺そうとしたのか!? ふざけんなよてめぇ!」
え、全然なんのことか分からないんだけど。
「俺のせいって……あの、綺麗な土下座を見ていましたよね!」
「だーかーら! それのせいです」
「は?」
「はぁ。あなたの綺麗な土下座により輝いていたのは分かりますよね? それのせいで虫眼鏡で光を集めたように1部分に光が当たって、しかも、広範囲なので……燃えたというわけです」
食べ物関係ないけどなんか凄いスキル覚えたァ!
「本当ですか……ごめんなさい。皆さんがこれでシスターに『おお、勇者よ――』と言われたら俺のせいです。許してください」
「別にいいけど、腹減ったから早く頂上で飯食べよー」
「確かに落ちる恐怖心でお腹が減りましたね」
この人達は能天気なのか!?
それは、穏やかのレベルを超えていた。
獲得スキル
土下座フラッシュ(晴れの時だけ使用可能)
取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術
カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン 玉ねぎボンバー 土下座フラッシュ(晴れの時だけ使用可能)
迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経
おトイレの付き添い 遊園地の支配
つまようじ回避マン
お色家 変装『舞妓』
地球のゲームでもあったようなレベルの煽り
演技『狂人』 主人公補正 騙される弱抵抗力
こういうイベントは最後に起こりやすい。つまり、1番前が1番安全。という事だ。
あくまで俺の予想でしかないが……。
「ん? 別にいいよ。次、私達ねー!」
「えっ? 俺1人なのに最後っ?」
「「よーし! 行くぞー!」」
「無視をするな!」
俺達は2人、横に並んで橋を渡ろうとする。
うわっ……結構揺れるな。
「あの……学さん? どうせなら1列で良くないですか?」
「確かにそうですね。私達、頭が悪いですね」
何故、この事にそもそも気づかなかったのだろうか。『吊り橋イベント! 吊り橋イベント!』って、自分の脳内でも喜んでいたからじゃないのか?
と、そんな事を考えながら、このめちゃくちゃ揺れる橋を一歩一歩進む。
後、5mくらいではないだろうか。
ヒュールルル。キエエェーイ!
風の音として色々おかしいだろ! てか、風強すぎだ!
「ねぇ、遅いー! 早くしろー」
「遅っ! さっさとしろよー」
もう、分かりましたよ! 俺は残り5m程を走って渡る。
「走ったら危ないですよ!」
「走んないでー! 揺れるー」
「ゆらゆら揺れて落ちますぅ」
「危ねぇよ! 馬鹿野郎!」
お前ら……もう何なんだよっ! って、めっちゃ揺れてるやばっ……。
「ごめんなさい」
俺は完璧の土下座をした。
「まっ、眩しい。完璧の土下座です……」
「社会人をしててここまでの土下座は見たことがないわ。セクハラでリストラされたハゲ爺より素晴らしい……」
土下座をしながら色々ツッコミたいこともあるけど。すみませんでした! あの揺れ具合は怖いです。見た感じ震度5くらいあります。
土下座をしながら橋の方をちらちら見てると学さんが慎重に渡り終わっていた。
「ふぅ。危ないですよ。一さん……って、今すぐ土下座を辞めなさい!」
俺は土下座をしながら、
「へっ? 何でですか?」
この土下座をすれば許される。みたいな、ゆとり世代的考えにイラッとしたのかな?
「早く辞めろ!」
ブォン!
物凄い風が起きた。それこそ危なくないか? でも、朝のさっきのような物が出ているような。
俺が吊り橋を見ると震度6くらいにはなっていただろう。
「ちょっ! 学さん辞めてください」
「おい! 学! ぶっ殺す気か……!」
3人の顔は完全にビクビクしていた。恐怖に落ちていた。
「いや、こいつがお前らを殺そうと……って、早く辞めろ!」
ブォン!
風力が更に強まっていた。
やばい、やばい、やばい。吊り橋が一回転しそうですって。これ、本格的にやばいジェットコースターレベルですって。
「ちょっと! もはや、前に進めないんですけどー! 後、5mくらいなのにぃ……」
「うへっ……俺なんか気持ち悪くなってきた……」
「後ろで吐かないでくださいー」
やばい可哀想だ。
いい加減に叫ぶのやめろよ。学さん。
俺は土下座を続ける。
「だから、それを辞めろって言ってんだろうがァ!」
「もう、何でですか?」
「手遅れ……だったか」
次の瞬間、俺の目の前の吊り橋の柱から燃え始めていた。
「え? なになに! きゃー!」
陽葵さんと鈴奈はダッシュで橋を渡り終わった。翼は……
「間に合ってくれ……ぇ! うおわっ」
「ストレートリーフ」
何が何だか分からないけど、とりあえず鈴奈のスキルの草で一命は取り留めた。でも、これ早く助けないと草が燃え尽きて死ぬ。
陽葵さんは走って翼の所に駆け寄った。その瞬間、目にも留まらぬ速さで弁当を回収した。
いやいやいや! めっちゃ満足そうな顔してるけどそこの男も助けてやれよ!
「あ、忘れてた。えへへ」
翼を一瞬で引き上げ、俺らのいる火が届かないところに持ってきた。
「ねぇ、なんで火が起きたの? そもそも、吊り橋燃えたけど……死ぬの? まぁ、少なくとも私ともう1人は生き残れけどっ!」
何故そんなに自信満々なの!?
まぁ、この下に落ちても川で1チャンス死なないかもだけどな。水に上手く落ちて水が深ければな。
「俺も気になります。……何故、燃えたんですか」
「単刀直入に言います。全部あなたのせいです! 私はあなたが起こしていた火を風で消してたまでです」
「こ、こ、殺そうとしたのか!? ふざけんなよてめぇ!」
え、全然なんのことか分からないんだけど。
「俺のせいって……あの、綺麗な土下座を見ていましたよね!」
「だーかーら! それのせいです」
「は?」
「はぁ。あなたの綺麗な土下座により輝いていたのは分かりますよね? それのせいで虫眼鏡で光を集めたように1部分に光が当たって、しかも、広範囲なので……燃えたというわけです」
食べ物関係ないけどなんか凄いスキル覚えたァ!
「本当ですか……ごめんなさい。皆さんがこれでシスターに『おお、勇者よ――』と言われたら俺のせいです。許してください」
「別にいいけど、腹減ったから早く頂上で飯食べよー」
「確かに落ちる恐怖心でお腹が減りましたね」
この人達は能天気なのか!?
それは、穏やかのレベルを超えていた。
獲得スキル
土下座フラッシュ(晴れの時だけ使用可能)
取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術
カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン 玉ねぎボンバー 土下座フラッシュ(晴れの時だけ使用可能)
迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経
おトイレの付き添い 遊園地の支配
つまようじ回避マン
お色家 変装『舞妓』
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