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第4章
第14話 決闘内容『後編』
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『決闘内容は気絶もしくは降参するまで続くって感じね。ステージから出なければ空中でもどこでもありよ』
え?部屋を争う戦いで気絶するまで倒すんの?しかも、戦う意味無いし……
「私も学さんですかね。翼さんは正直、戦いの際に何も役立っていなかったような……」
「そうね。所詮金に釣られるだけだからねー」
女怖っ! 俺も影で言われてんのかなー……
『まぁ、ここからは女同士の内緒の話だからパスね』
と、右人差し指を口に当てる。尚更怖っ!
「あ、鈴奈ちゃん! 決闘始まるわよ」
「楽しみですね」
「遂に勝負が始まります! 野菜ベルト防衛戦! 実況はこの私、緑 キュウリ(みどり きゅうり)が送ります!」
そのまんまじゃないか! ツッコミどころが多すぎる!
それと、もう一つ。いつから、この決闘は防衛戦になったんだよ!
「レディーファイト」
『カンカンカン! ゴングが鳴らされたわ』
陽葵さんカンカンカンが気に入ってるんですね。分かります。その決め顔で。
「なぁ、学。人が沢山いてテンション上がってこないか?俺は最高の気分だぜ」
「ふっ。戯言をこれはベルトが懸かってるから手加減は出来ないんだよ」
「おおっと! 喋ったァ!」
クソ実況だな! ていうか、こういう言葉って対戦当事者本人達だけの会話じゃないの?なんで、マイクなんか付いてるんだよ。
「くらうがいい。スキル『窒息ワイン』」
『でね! これが凄いのよ。高さ10mくらいのワインの瓶が空中から降ってきたの! ちなみに、瓶の下は穴の開いているやつね。それで、学は閉じ込められたのよ! そして、なんと……学の足元からワインが吹き出してきたのよ』
それ、気絶で済むの!? 普通に殺しに掛かってるじゃん……
「おっと! ワインに閉じ込められたぁ! これは前大会でベルトを獲得する際に使用した技ですね! そして、学選手。何度も瓶を開けろとばかりに叩いていますねぇ。開始直後に決着が着くかぁ?」
「くっそ! てめぇ、こんなやり方で勝とうとしてんのかよ! ふざけんな」
「勝利こそ全てだ」
「勝利を確信し学選手、何もしてませんねぇ。舐めプかぁ?ワインが翼選手の肩にまで上がってきたァ!」
「ねぇ、鈴奈ちゃん?もう決まったかもね。やっぱり雑魚だわ」
「そうですね。これは情けないですね」
『って、鈴奈ちゃんはクスッと笑ったのよ。意外とゲスいよね』
さらっと、鈴奈さんの悪口挟んでくるあなたもなかなかゲスいぞ?
「ふぅ。俺も技を使うしかないか……『上層swim』」
「おおっと!?これは予想外だ! ワインの中を泳いでいます!」
『学も面白い事をするのよ。でも、泳いでるだけじゃ勝てないって思うじゃない?それがね』
「馬鹿か。泳いでるだけじゃ勝てないぞ」
「学選手! 流石です。その程度のことでは微動だにしません。先程と変わらない様子で瓶の前に立ち尽くしています!」
「ねぇ、水面めちゃくちゃ上昇してきてない?あいつ馬鹿よね。泳いだって上に上がっていくだけで終わりなのにね」
「そうですよね。苦しんむのが好きなドMなんでしょうか……」
もう、その会話聞きたくないよ!イメージが崩壊するから……うぅ。
「水面はかなり上昇して、そろそろ泳ぐのも限界かァ?」
「おい、学。そんな所で立ってていのか?『膨らみアタック』」
『その、瞬間爆発したの! 髪が棘のようになって瓶が破裂したのよ! ワインが一気に溢れ出したのよ』
「なっ、何っ!?」
「どうしたよ。すまし顔! 偉そうにしてる割には爪が甘いな!」
「会場は津波のような勢いでワインが学選手に向けて降り注いでいます! これは大打撃か?」
「ふっ。そのていろの技ぁ(その程度の技)」
「俺ににゃめてかかるからぁ(俺に舐めてかかるから)」
「両選手、これはかなり酔っていますね。ふらふらしている! 面白い試合になりそうだ!」
「くりゃぇ! ふぁいんのたきぃ(くらえ! ワインの滝)」
「そのてぇどきゃ。ヒック。かいしゅいとるにぇーど(その程度か。海水トルネード)」
「おおっと! 激しい技の攻防だ。って……あらっ! スキルは全く違う場所に放たれているぅ! 酔っているせいで方向がままならないのかぁ!?」
『って、こんな感じでスキルのめちゃくちゃ対戦がかなり続いていた時に一君が来たのよ』
あぁ。アレのせいで今色々と危ないんだよな……。ここから、陽葵さんの一人芝居(名演技)が始まった。
「俺の名前は一 一。相変わらず俺は今日もイケメンだなぁ。キランッ! なんだか外が騒がしいな……お嬢さん何が起きたんですか?」
「きゃっ! 助けてください……魔王が」
「このっ……俺に任せてください」
『ちょっ! 待った! そこの説明は要らないでしょ。しかも、説明色々とおかしいですって!』
『ぷぷっ。一君の頭の中を読んでみたのよ。あー痛い痛い。勝手に攻められてると思ってあんな顔して……しかも、女の子の前であんなに息を荒くして、ハァハァ。言ってるからその後「大丈夫ですか?」なんて声をかけられたわよ。あーあの時は面白かった!』
『笑わないで下さいよー……そんな所良いですから続き頼みますよ?』
『もう、分かったわよ。ここからなんて大して面白く無いわよー?学さんと翼が技を連打しあって終わり。両方疲れて共倒れね』
「おおっと! 両者倒れたァ! この戦いは引き分けかー?この2人が目覚め次第続きをお送りします」
『そして、1時間後くらいに両方目を覚ましたのよ。まぁ、試合は終わったし飽きて帰った人がほとんどだったんだけど……引き分けだと思ってね。でも、この戦いに決着はつくのよ……』
すっ、凄い真剣な顔だな。
「おっと、2人同時に目を覚ました! ここから、何で決めるのかァ!」
「なぁ、学?」
「なぁ、翼君?」
「「どうせなら決着を付けないか……?」」
凄く熱いバトルの予感がして来たぞっ……!
ここから、本編みたいな?楽しみだぜ!
「それで、学。何にするよ」
「やっぱりこれだな」
「そうだな」
「おっと、お互いに拳を出したぞ! ボロボロになりながらも戦う有志! 残ってる観客は声援を」
『会場はいっそう歓声に包まれたわ……』
「「じゃんけんポン!!」」
『学さんはグー。翼はパーだったわ』
『は?』
『もう1回言いましょうか?』
俺はこの時正気に戻った。結局それかよ!! なら、最初の部屋割りからじゃんけんしとけよ! なんだよ、じゃんけん落ちって。戦いとして最悪じゃねぇか!
『いや、もういいです。はい』
「我に悔い……なし」
「なんと学選手が倒れた……ということで、勝者は翼選手だァ!!」
「学。ありがとな」
「おっと、翼選手、手を差し出し学選手はその手を握った! 厚い友情です! これは、これは感動ものです! 翼選手と学選手、肩を貸し合いステージから退場していきます。有志ある2人の戦いに大きな歓声を!」
「って、感じで拍手と涙が会場に溢れたわ。もちろん私も泣いてしまったわ……」
なんだよ! その、スポーツ漫画みたいな終わり方は! しかも、泣けないぞ?じゃんけんして終わりとかブーイングきてもおかしくないだろ!
「あはは。そうですね。確かに泣けますねー」
俺は生きていた中でもした事がないような空返事をした。
「まあ、結果としては最終的に翼が515号室。学さんが517号室になったわ。あと、野菜ベルトは翼の物になった。って感じね」
まぁ、そりゃあそうだよな。
「とても、分かりやすかったです。ありがとうございました! 話聞いてたら体調も良くなってきたので歩けそうです」
「喜んで貰えて良かった。ふふっ」
と、笑顔で返してくれた。
取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術
カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン 玉ねぎボンバー
迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経
おトイレの付き添い 遊園地の支配
つまようじ回避マン
お色家 変装『舞妓』
地球のゲームでもあったようなレベルの煽り
演技『狂人』 主人公補正 騙される弱抵抗力
え?部屋を争う戦いで気絶するまで倒すんの?しかも、戦う意味無いし……
「私も学さんですかね。翼さんは正直、戦いの際に何も役立っていなかったような……」
「そうね。所詮金に釣られるだけだからねー」
女怖っ! 俺も影で言われてんのかなー……
『まぁ、ここからは女同士の内緒の話だからパスね』
と、右人差し指を口に当てる。尚更怖っ!
「あ、鈴奈ちゃん! 決闘始まるわよ」
「楽しみですね」
「遂に勝負が始まります! 野菜ベルト防衛戦! 実況はこの私、緑 キュウリ(みどり きゅうり)が送ります!」
そのまんまじゃないか! ツッコミどころが多すぎる!
それと、もう一つ。いつから、この決闘は防衛戦になったんだよ!
「レディーファイト」
『カンカンカン! ゴングが鳴らされたわ』
陽葵さんカンカンカンが気に入ってるんですね。分かります。その決め顔で。
「なぁ、学。人が沢山いてテンション上がってこないか?俺は最高の気分だぜ」
「ふっ。戯言をこれはベルトが懸かってるから手加減は出来ないんだよ」
「おおっと! 喋ったァ!」
クソ実況だな! ていうか、こういう言葉って対戦当事者本人達だけの会話じゃないの?なんで、マイクなんか付いてるんだよ。
「くらうがいい。スキル『窒息ワイン』」
『でね! これが凄いのよ。高さ10mくらいのワインの瓶が空中から降ってきたの! ちなみに、瓶の下は穴の開いているやつね。それで、学は閉じ込められたのよ! そして、なんと……学の足元からワインが吹き出してきたのよ』
それ、気絶で済むの!? 普通に殺しに掛かってるじゃん……
「おっと! ワインに閉じ込められたぁ! これは前大会でベルトを獲得する際に使用した技ですね! そして、学選手。何度も瓶を開けろとばかりに叩いていますねぇ。開始直後に決着が着くかぁ?」
「くっそ! てめぇ、こんなやり方で勝とうとしてんのかよ! ふざけんな」
「勝利こそ全てだ」
「勝利を確信し学選手、何もしてませんねぇ。舐めプかぁ?ワインが翼選手の肩にまで上がってきたァ!」
「ねぇ、鈴奈ちゃん?もう決まったかもね。やっぱり雑魚だわ」
「そうですね。これは情けないですね」
『って、鈴奈ちゃんはクスッと笑ったのよ。意外とゲスいよね』
さらっと、鈴奈さんの悪口挟んでくるあなたもなかなかゲスいぞ?
「ふぅ。俺も技を使うしかないか……『上層swim』」
「おおっと!?これは予想外だ! ワインの中を泳いでいます!」
『学も面白い事をするのよ。でも、泳いでるだけじゃ勝てないって思うじゃない?それがね』
「馬鹿か。泳いでるだけじゃ勝てないぞ」
「学選手! 流石です。その程度のことでは微動だにしません。先程と変わらない様子で瓶の前に立ち尽くしています!」
「ねぇ、水面めちゃくちゃ上昇してきてない?あいつ馬鹿よね。泳いだって上に上がっていくだけで終わりなのにね」
「そうですよね。苦しんむのが好きなドMなんでしょうか……」
もう、その会話聞きたくないよ!イメージが崩壊するから……うぅ。
「水面はかなり上昇して、そろそろ泳ぐのも限界かァ?」
「おい、学。そんな所で立ってていのか?『膨らみアタック』」
『その、瞬間爆発したの! 髪が棘のようになって瓶が破裂したのよ! ワインが一気に溢れ出したのよ』
「なっ、何っ!?」
「どうしたよ。すまし顔! 偉そうにしてる割には爪が甘いな!」
「会場は津波のような勢いでワインが学選手に向けて降り注いでいます! これは大打撃か?」
「ふっ。そのていろの技ぁ(その程度の技)」
「俺ににゃめてかかるからぁ(俺に舐めてかかるから)」
「両選手、これはかなり酔っていますね。ふらふらしている! 面白い試合になりそうだ!」
「くりゃぇ! ふぁいんのたきぃ(くらえ! ワインの滝)」
「そのてぇどきゃ。ヒック。かいしゅいとるにぇーど(その程度か。海水トルネード)」
「おおっと! 激しい技の攻防だ。って……あらっ! スキルは全く違う場所に放たれているぅ! 酔っているせいで方向がままならないのかぁ!?」
『って、こんな感じでスキルのめちゃくちゃ対戦がかなり続いていた時に一君が来たのよ』
あぁ。アレのせいで今色々と危ないんだよな……。ここから、陽葵さんの一人芝居(名演技)が始まった。
「俺の名前は一 一。相変わらず俺は今日もイケメンだなぁ。キランッ! なんだか外が騒がしいな……お嬢さん何が起きたんですか?」
「きゃっ! 助けてください……魔王が」
「このっ……俺に任せてください」
『ちょっ! 待った! そこの説明は要らないでしょ。しかも、説明色々とおかしいですって!』
『ぷぷっ。一君の頭の中を読んでみたのよ。あー痛い痛い。勝手に攻められてると思ってあんな顔して……しかも、女の子の前であんなに息を荒くして、ハァハァ。言ってるからその後「大丈夫ですか?」なんて声をかけられたわよ。あーあの時は面白かった!』
『笑わないで下さいよー……そんな所良いですから続き頼みますよ?』
『もう、分かったわよ。ここからなんて大して面白く無いわよー?学さんと翼が技を連打しあって終わり。両方疲れて共倒れね』
「おおっと! 両者倒れたァ! この戦いは引き分けかー?この2人が目覚め次第続きをお送りします」
『そして、1時間後くらいに両方目を覚ましたのよ。まぁ、試合は終わったし飽きて帰った人がほとんどだったんだけど……引き分けだと思ってね。でも、この戦いに決着はつくのよ……』
すっ、凄い真剣な顔だな。
「おっと、2人同時に目を覚ました! ここから、何で決めるのかァ!」
「なぁ、学?」
「なぁ、翼君?」
「「どうせなら決着を付けないか……?」」
凄く熱いバトルの予感がして来たぞっ……!
ここから、本編みたいな?楽しみだぜ!
「それで、学。何にするよ」
「やっぱりこれだな」
「そうだな」
「おっと、お互いに拳を出したぞ! ボロボロになりながらも戦う有志! 残ってる観客は声援を」
『会場はいっそう歓声に包まれたわ……』
「「じゃんけんポン!!」」
『学さんはグー。翼はパーだったわ』
『は?』
『もう1回言いましょうか?』
俺はこの時正気に戻った。結局それかよ!! なら、最初の部屋割りからじゃんけんしとけよ! なんだよ、じゃんけん落ちって。戦いとして最悪じゃねぇか!
『いや、もういいです。はい』
「我に悔い……なし」
「なんと学選手が倒れた……ということで、勝者は翼選手だァ!!」
「学。ありがとな」
「おっと、翼選手、手を差し出し学選手はその手を握った! 厚い友情です! これは、これは感動ものです! 翼選手と学選手、肩を貸し合いステージから退場していきます。有志ある2人の戦いに大きな歓声を!」
「って、感じで拍手と涙が会場に溢れたわ。もちろん私も泣いてしまったわ……」
なんだよ! その、スポーツ漫画みたいな終わり方は! しかも、泣けないぞ?じゃんけんして終わりとかブーイングきてもおかしくないだろ!
「あはは。そうですね。確かに泣けますねー」
俺は生きていた中でもした事がないような空返事をした。
「まあ、結果としては最終的に翼が515号室。学さんが517号室になったわ。あと、野菜ベルトは翼の物になった。って感じね」
まぁ、そりゃあそうだよな。
「とても、分かりやすかったです。ありがとうございました! 話聞いてたら体調も良くなってきたので歩けそうです」
「喜んで貰えて良かった。ふふっ」
と、笑顔で返してくれた。
取得スキル
皿洗いの極意 出前の初級術
カルビ名人 焦がし焼きマスター 山葵鼻つめ リーフターン 玉ねぎボンバー
迷惑客の対処 愛想笑い 協調性 驚き対策 ロリコン対策 ジャパニーズソウル 無神経
おトイレの付き添い 遊園地の支配
つまようじ回避マン
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地球のゲームでもあったようなレベルの煽り
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