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第331話 ウィレミナ決死の作戦
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「そんなところに隠れていないで出て来なさいよ。ウィレミナ。アデラ」
イーディスの声が闇夜に響き渡る。
ウィレミナとアデラは今、倒れている馬の体の陰に隠れるように地面に身を伏せていた。
おいそれとここから出ていくわけにはいかない。
イーディスが石弓で放つ毒矢は、闇夜の中だというのにその狙いは正確だった。
(あの女……夜でもかなり目が利く)
ダニア本家に潜入してユーフェミアを暗殺したその実力は確かだと、ウィレミナは肌で感じ取っていた。
そしてイーディスが近付いて来る以上、このまま隠れていてもいずれは殺される。
であれば、こちらから打って出るしかない。
ウィレミナは頭の中の考えをまとめながらアデラに尋ねた。
「アデラさん。今、使える鳥は?」
「夜鷹でしたらすぐに呼べます。それ以外は現状では使えません」
その言葉にウィレミナは頷くと、手で口元を隠してアデラに耳打ちした。
「何も言わずに聞いて下さい。これからアタシが打って出ます。そしたら同時にアデラさんは出来るだけ低い姿勢で後方に走って下さい。そして仲間たちの遺体に紛れて身を隠し、そこから夜鷹を使う機会を窺って下さい」
そう言うとウィレミナは合図の方法をアデラに告げる。
アデラは緊張の面持ちで頷いた。
それからウィレミナは周囲で同じように倒れた馬の陰に隠れている護衛の3人を見た。
彼女たちには作戦の内容を伝えることが出来ないため、その幸運を祈る。
だが、おそらくウィレミナが行動を起こせば彼女たちも動いてくれるだろう。
そう考えたウィレミナは腰帯から一本の小刀を取り出した。
そして馬の陰から腕を出さぬように、手首の力だけで小刀をイーディスのいる方向を予測して頭上に投げつける。
おそらく少しでも腕を出せば毒矢で撃ち抜かれてしまうかもしれないからだ。
投げたウィレミナ本人には見えないが、小刀は回転しながら宙を舞い、イーディスの足元の地面に突き立った。
その音がした瞬間、ウィレミナは馬の陰から転がり出て、地面を猛然と走りながらイーディスに向かっていく。
同時にアデラも事前の打ち合わせ通り、その場から飛び出して後方に走った。
イーディスは向かって来るウィレミナに向けて毒矢を放つが、ウィレミナはすばやい動きでこれをギリギリかわす。
少しでも当たれば劇毒で動けなくなってしまうだろう。
ウィレミナにとっても一か八かの賭けだった。
「母の仇!」
そう言うとウィレミナは腰帯に挟んでおいた2本の刃物を抜き放つ。
それは短刀よりはわずかに長く、太い刀身は緩やかに「くの字」を描いて湾曲した珍しい刀だった。
その湾曲刀を左右の手にウィレミナは一気にイーディスとの間合いを詰めにかかる。
そしてその動きには別の狙いもあった。
ウィレミナはイーディスから見て、逃げるアデラが自分の体で死角になるよう迫っていったのだ。
アデラがこの場から離脱したとイーディスに思わせるためだ。
だが、そのためイーディスからは至極、狙いやすい。
「フン! 狙い撃ちよ!」
イーディスはウィレミナの動きを目で追いながら、自分はバックステップして毒矢を放った。
それはウィレミナの腹の中心部を狙っている。
一番避けにくい箇所だ。
だがウィレミナはその攻撃を見越していた。
自分を確実に射殺そうとするなら狙うのは鳩尾だと分かっていたウィレミナは、そこだけに防御の意識を集中させていた。
2本の湾曲刀を鋭く交差させて振り下ろし、毒矢を叩き斬ると速度を上げて一気にイーディスと間合いを詰める。
そして右手の湾曲刀を振り下ろして、イーディスの手から石弓を叩き落とした。
間髪入れずにウィレミナは左手の湾曲刀を鋭く突き出す。
「チッ!」
イーディスは鋭いバックステップでこれを避けるが、ウィレミナはその際に石弓を遠くへ蹴り飛ばした。
これを見た護衛兵たちが馬の陰から飛び出して一斉にイーディスに向かっていく。
(4対1だ!)
ウィレミナはこの瞬間を狙って前に出る。
相手は母の仇なので出来れば自分で倒したいところだったが、この女が死ぬのであればそれが自分の手によるものでなくてもいい。
自分が苛烈に攻めた結果としてイーディスに隙が生じ、そこを別の仲間が倒してくれるのならば万々歳だ。
そう思ったウィレミナだが、腰の剣を抜いたイーディスは接近戦も強かった。
ウィレミナは鋭い連続攻撃を見せるがイーディスは全てを交わし、防ぐ。
その技量の差は明確だった。
イーディスは不敵な笑みを浮かべたまま言う。
「ウィレミナ。あなたのことも調べているのよ。あなた、ユーフェミアから様々な武器の手ほどきを受けたらしいけれど、剣、槍、斧、何を使っても凡庸だったようね。まあ、あなたに求められるのは政治的な手腕だから、それでも良かったんでしょうけれど、こうして戦場で私とやり合うには技量不足だわ」
そう言うとイーディスは的確な攻撃でウィレミナを削る。
彼女の振るう刃がウィレミナの腕や足を斬りつけていった。
「くっ!」
イーディスの言う通りだった。
ウィレミナはあらゆる武器をユーフェミアから学んだ。
ブリジットの剣、ベラの槍、ソニアの斧など、自身の得意武器を見つけるためだ。
凡庸というのは辛辣で、ウィレミナは生来の器用さからどの武器も人並み以上には扱えた。
だが、それが自身にとって絶対の武器であると思えるほどのものには出会えなかった。
何をやってもその武器を得意とする者ほどには上達できなかったのだ。
その時の無力感はよく覚えている。
だがユーフェミアは言った。
一番になれないから何だと言うのだ、と。
それでウィレミナがダニアの一族の役に立てないわけではない。
自分の出来ることで一族に貢献すればいいのだと亡き母は言ったのだ。
今がその時だった。
そして必死の抵抗を見せるウィレミナに仲間たちが加勢してくれる。
後方から駆けつけた3人の女戦士が次々とイーディスに斬りかかった。
「フン。ザコが何人いたって同じこと!」
そこでウィレミナは声を張り上げた。
「3人は防御に徹して! この女の狙いはアデラさんだ! 彼女が離脱するまで時間を稼ぐ!」
そう言うとウィレミナはイーディスを睨みつける。
「貴様はアタシが殺す。この役は他の者には譲れない!」
その言葉を虚言と知らずに3人の仲間たちは呼応した。
3人は武器を手にそれぞれを守り合いながらイーディスと一定の距離を保つ。
ウィレミナは彼女らの間を縫いながら一歩前に出てイーディスに攻撃を繰り出しては、後ろに下がるという行動を繰り返した。
(ただ4人で一斉にかかってもイーディスには勝てない。だから彼女の隙を作り出す)
イーディスは格下と見ている相手の意外な奮闘に苛立ちながらも、剣を振るって冷静にウィレミナの攻撃を弾き返す。
そして防御役の敵兵3人を牽制しつつ、鼻を鳴らした。
「フン。時間稼ぎ? 無駄よ。アデラはこの私の顔に傷をつけた。どこに逃げても必ず見つけ出して殺す」
そう言うとイーディスは腰帯から何かを取り出した。
ウィレミナはその一瞬を見逃さない。
イーディスは暗殺、偵察などの工作活動を得意としている。
真っ向から戦うことは彼女のやり方ではない。
必ず何かを仕掛けてくると読んでいた。
ウィレミナの予想したとおり、イーディスは腰帯から取り出した袋を投げつける。
その瞬間をウィレミナは狙った。
彼女がいち早く投げた小刀が、イーディスが投げたばかりの袋に突き刺さる。
途端に真っ白な粉が舞い散って、視界を白く染めるのだった。
イーディスの声が闇夜に響き渡る。
ウィレミナとアデラは今、倒れている馬の体の陰に隠れるように地面に身を伏せていた。
おいそれとここから出ていくわけにはいかない。
イーディスが石弓で放つ毒矢は、闇夜の中だというのにその狙いは正確だった。
(あの女……夜でもかなり目が利く)
ダニア本家に潜入してユーフェミアを暗殺したその実力は確かだと、ウィレミナは肌で感じ取っていた。
そしてイーディスが近付いて来る以上、このまま隠れていてもいずれは殺される。
であれば、こちらから打って出るしかない。
ウィレミナは頭の中の考えをまとめながらアデラに尋ねた。
「アデラさん。今、使える鳥は?」
「夜鷹でしたらすぐに呼べます。それ以外は現状では使えません」
その言葉にウィレミナは頷くと、手で口元を隠してアデラに耳打ちした。
「何も言わずに聞いて下さい。これからアタシが打って出ます。そしたら同時にアデラさんは出来るだけ低い姿勢で後方に走って下さい。そして仲間たちの遺体に紛れて身を隠し、そこから夜鷹を使う機会を窺って下さい」
そう言うとウィレミナは合図の方法をアデラに告げる。
アデラは緊張の面持ちで頷いた。
それからウィレミナは周囲で同じように倒れた馬の陰に隠れている護衛の3人を見た。
彼女たちには作戦の内容を伝えることが出来ないため、その幸運を祈る。
だが、おそらくウィレミナが行動を起こせば彼女たちも動いてくれるだろう。
そう考えたウィレミナは腰帯から一本の小刀を取り出した。
そして馬の陰から腕を出さぬように、手首の力だけで小刀をイーディスのいる方向を予測して頭上に投げつける。
おそらく少しでも腕を出せば毒矢で撃ち抜かれてしまうかもしれないからだ。
投げたウィレミナ本人には見えないが、小刀は回転しながら宙を舞い、イーディスの足元の地面に突き立った。
その音がした瞬間、ウィレミナは馬の陰から転がり出て、地面を猛然と走りながらイーディスに向かっていく。
同時にアデラも事前の打ち合わせ通り、その場から飛び出して後方に走った。
イーディスは向かって来るウィレミナに向けて毒矢を放つが、ウィレミナはすばやい動きでこれをギリギリかわす。
少しでも当たれば劇毒で動けなくなってしまうだろう。
ウィレミナにとっても一か八かの賭けだった。
「母の仇!」
そう言うとウィレミナは腰帯に挟んでおいた2本の刃物を抜き放つ。
それは短刀よりはわずかに長く、太い刀身は緩やかに「くの字」を描いて湾曲した珍しい刀だった。
その湾曲刀を左右の手にウィレミナは一気にイーディスとの間合いを詰めにかかる。
そしてその動きには別の狙いもあった。
ウィレミナはイーディスから見て、逃げるアデラが自分の体で死角になるよう迫っていったのだ。
アデラがこの場から離脱したとイーディスに思わせるためだ。
だが、そのためイーディスからは至極、狙いやすい。
「フン! 狙い撃ちよ!」
イーディスはウィレミナの動きを目で追いながら、自分はバックステップして毒矢を放った。
それはウィレミナの腹の中心部を狙っている。
一番避けにくい箇所だ。
だがウィレミナはその攻撃を見越していた。
自分を確実に射殺そうとするなら狙うのは鳩尾だと分かっていたウィレミナは、そこだけに防御の意識を集中させていた。
2本の湾曲刀を鋭く交差させて振り下ろし、毒矢を叩き斬ると速度を上げて一気にイーディスと間合いを詰める。
そして右手の湾曲刀を振り下ろして、イーディスの手から石弓を叩き落とした。
間髪入れずにウィレミナは左手の湾曲刀を鋭く突き出す。
「チッ!」
イーディスは鋭いバックステップでこれを避けるが、ウィレミナはその際に石弓を遠くへ蹴り飛ばした。
これを見た護衛兵たちが馬の陰から飛び出して一斉にイーディスに向かっていく。
(4対1だ!)
ウィレミナはこの瞬間を狙って前に出る。
相手は母の仇なので出来れば自分で倒したいところだったが、この女が死ぬのであればそれが自分の手によるものでなくてもいい。
自分が苛烈に攻めた結果としてイーディスに隙が生じ、そこを別の仲間が倒してくれるのならば万々歳だ。
そう思ったウィレミナだが、腰の剣を抜いたイーディスは接近戦も強かった。
ウィレミナは鋭い連続攻撃を見せるがイーディスは全てを交わし、防ぐ。
その技量の差は明確だった。
イーディスは不敵な笑みを浮かべたまま言う。
「ウィレミナ。あなたのことも調べているのよ。あなた、ユーフェミアから様々な武器の手ほどきを受けたらしいけれど、剣、槍、斧、何を使っても凡庸だったようね。まあ、あなたに求められるのは政治的な手腕だから、それでも良かったんでしょうけれど、こうして戦場で私とやり合うには技量不足だわ」
そう言うとイーディスは的確な攻撃でウィレミナを削る。
彼女の振るう刃がウィレミナの腕や足を斬りつけていった。
「くっ!」
イーディスの言う通りだった。
ウィレミナはあらゆる武器をユーフェミアから学んだ。
ブリジットの剣、ベラの槍、ソニアの斧など、自身の得意武器を見つけるためだ。
凡庸というのは辛辣で、ウィレミナは生来の器用さからどの武器も人並み以上には扱えた。
だが、それが自身にとって絶対の武器であると思えるほどのものには出会えなかった。
何をやってもその武器を得意とする者ほどには上達できなかったのだ。
その時の無力感はよく覚えている。
だがユーフェミアは言った。
一番になれないから何だと言うのだ、と。
それでウィレミナがダニアの一族の役に立てないわけではない。
自分の出来ることで一族に貢献すればいいのだと亡き母は言ったのだ。
今がその時だった。
そして必死の抵抗を見せるウィレミナに仲間たちが加勢してくれる。
後方から駆けつけた3人の女戦士が次々とイーディスに斬りかかった。
「フン。ザコが何人いたって同じこと!」
そこでウィレミナは声を張り上げた。
「3人は防御に徹して! この女の狙いはアデラさんだ! 彼女が離脱するまで時間を稼ぐ!」
そう言うとウィレミナはイーディスを睨みつける。
「貴様はアタシが殺す。この役は他の者には譲れない!」
その言葉を虚言と知らずに3人の仲間たちは呼応した。
3人は武器を手にそれぞれを守り合いながらイーディスと一定の距離を保つ。
ウィレミナは彼女らの間を縫いながら一歩前に出てイーディスに攻撃を繰り出しては、後ろに下がるという行動を繰り返した。
(ただ4人で一斉にかかってもイーディスには勝てない。だから彼女の隙を作り出す)
イーディスは格下と見ている相手の意外な奮闘に苛立ちながらも、剣を振るって冷静にウィレミナの攻撃を弾き返す。
そして防御役の敵兵3人を牽制しつつ、鼻を鳴らした。
「フン。時間稼ぎ? 無駄よ。アデラはこの私の顔に傷をつけた。どこに逃げても必ず見つけ出して殺す」
そう言うとイーディスは腰帯から何かを取り出した。
ウィレミナはその一瞬を見逃さない。
イーディスは暗殺、偵察などの工作活動を得意としている。
真っ向から戦うことは彼女のやり方ではない。
必ず何かを仕掛けてくると読んでいた。
ウィレミナの予想したとおり、イーディスは腰帯から取り出した袋を投げつける。
その瞬間をウィレミナは狙った。
彼女がいち早く投げた小刀が、イーディスが投げたばかりの袋に突き刺さる。
途端に真っ白な粉が舞い散って、視界を白く染めるのだった。
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