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第27夜 ラーメン食べたいなぁ
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ああああああああああっ!
ラーメン食いてえなぁぁぁぁぁぁっ!
皆さん、こんばんは。
枕崎純之助です。
え?
いきなりどうしたって?
まるで配信開始したのに気付かずに私語を喋っちゃうVtuberのようだと?
いえ、違いますよ。
僕はVtuberではありません。
オジサンであることを隠して萌えキャラの女の子を演じたりはしてませんので、ご安心下さい。(何の話だ)
僕はラーメンを食べたいんです。
誰ですか?
勝手に食えばいいだろ、とか言ってる人は。
食べられないから困ってるんです!
いや、糖尿病とかではありませんよ。
血糖値は今のところ正常です。
猫舌でもありません。
むしろアッツアツのラーメンを、舌をヤケドしながらそれでも勢いよくすするストロング・スタイルです。(それはやめろ)
僕がラーメンを食べたくても食べられない理由。
それは、僕が食べたいラーメンは永遠にこの世から失われてしまったからなのです。
子供の頃から大好きな地元のラーメン屋さん。
何度も足繫く通い、こよなく愛した思い出の味。
皆さんにもありますよね。
僕にもそういう店がありました。
そう。
過去形です。
僕が好きだった地元のラーメン屋さんは数年前に閉店してしまいました。
だから、僕が好きだったあの味はもう二度と食べることが出来ません。
いわゆる世間で話題になるような有名店ではありませんでした。
でも地元では何十年も愛され続けたラーメン店だったんです。
だから閉店が決まった時は地元民たちがSNSでその情報を拡散し、ちょっとした騒ぎになりました。
普段は決して行列が出来る店ではないんですが、最後の数週間は閉店ブーストで入店待ちの列が出来るなど、なかなかの盛況ぶりでしたよ。
僕がその店の閉店を知ったのは、閉店する一か月前にたまたまお店の入口に張られていた張り紙を見たからです。
【誠に勝手ながら○月○日をもちまして閉店させていただきます。長らくご利用いただきまして本当にありがとうございました。】
いやあ、ショックでしたね。
週に何度も通うようなヘビーユーザーではありませんでしたが、それでも寂しい気持ちになりました。
数人のオジサン店員たちが厨房の奥で黙々と作り続け、目つきのキツイおばちゃんが無愛想な顔でテーブルに運んで来てくれるラーメン。
その食欲をそそる香りと「これから食べるぞ」という期待感を、今も鮮明に思い出すことが出来ます。
そして困ったことに、似たような味のラーメンを他で食べたことがないんですよね。
だからもう一度あの味が、せめてあの味に近い味が食べたいと思っても、それは叶わぬ願いなんです。
世の中には色々とおいしいラーメンがありますけど、小さな頃から自分の味覚に刷り込まれたそのラーメンの味は別格です。
昔、『まちBBS』という掲示板でその地元のラーメン屋さんの話題が出まして、そこで地元民たちがお店の思い出や好きなメニューなどを語り合っているところに「あのラーメン屋が好きな人って、本当においしいラーメン食べたことないんだろうなププーッw」とか天邪鬼なことを書き込んだ人がいて、その人は地元民からの激しい口撃にあって炎上していました。
そのくらい地元民たちのDNAに刷り込まれ、愛されたラーメンなのです。
だから冒頭の叫びのように今でも無性に食べたくなる時があります。
ラーメン食べたいよぉぉぉぉぉぉぉ!
あのラーメンが食べたくてたまらないんだよぉぉぉぉぉ!
誰かあのラーメンを再現してくれないだろうか。
あの店員のオジサンやオバサンの息子とか娘が実はラーメン修行していて、第二世代として店を復活させてくれないだろうか。
時々そんなことを思います。
今さらですが、あのラーメン屋のメニューをもっとたくさん堪能しておけば良かったなぁ。
それも今はもう叶わぬ夢ですが。
もしパラレルワールドであのラーメン屋が閉店していない別の世界線があるなら、僕は一日三食あのラーメン屋で食べてやりますとも!
(成人病で死ぬ気マンマン)
長いこと利用しているお店が閉店してしまうのって、けっこうダメージありますよね。
僕はひとつのお店に長く通い続けるタイプなので、たとえば髪の毛を切るのももう25年ほど同じ美容室を使っています。(年がバレるw)
その美容室がもし閉店してしまったりしたら、僕は路頭に迷いますよ。
髪の毛を切れずにラプンツェルくらいロン毛になってしまうかも。(化け物か)
まあラーメン屋も美容室も新たな自分の好みの店を見つけられればいいですけど、長く利用できるお店に出会えるかどうかは分かりませんよね。
特に昨今、飲食店などはあのウイルスの影響で「え? あのお店やめちゃったの?」ということが少なからずありますから、せっかく良いお店に出会えてもお付き合いが短期間で終わってしまう恐れもあります。
だからもし今後、お気に入りのラーメン屋を見つけられたなら、この出会いもいつかは終わりが来るかもしれないのだと思いながら、ゆっくりと噛みしめて味わいたいと思います。
皆さん。
すべての物事には終わりが来るのです。
もしニュースでラプンツェル男が「俺はラーメンを食べたいんだ!」と路上で暴れていると報じられたら、それは枕崎だと思ってそっと黙祷してやって下さい。
(社会的に終わった枕崎に黙祷!)
さて、夜も更けてまいりましたね。
今夜はこの辺でお別れです。
おやすみなさい。
良い夢を。
またいつかの夜にお会いしましょう。
今夜はあのラーメンの夢を見たいなぁ。
あのラーメンをお風呂いっぱいに作って、そこに入浴してオナカいっぱい食べて体も髪も油まみれになるんだぁウフフ。(異常者)
ラーメン食いてえなぁぁぁぁぁぁっ!
皆さん、こんばんは。
枕崎純之助です。
え?
いきなりどうしたって?
まるで配信開始したのに気付かずに私語を喋っちゃうVtuberのようだと?
いえ、違いますよ。
僕はVtuberではありません。
オジサンであることを隠して萌えキャラの女の子を演じたりはしてませんので、ご安心下さい。(何の話だ)
僕はラーメンを食べたいんです。
誰ですか?
勝手に食えばいいだろ、とか言ってる人は。
食べられないから困ってるんです!
いや、糖尿病とかではありませんよ。
血糖値は今のところ正常です。
猫舌でもありません。
むしろアッツアツのラーメンを、舌をヤケドしながらそれでも勢いよくすするストロング・スタイルです。(それはやめろ)
僕がラーメンを食べたくても食べられない理由。
それは、僕が食べたいラーメンは永遠にこの世から失われてしまったからなのです。
子供の頃から大好きな地元のラーメン屋さん。
何度も足繫く通い、こよなく愛した思い出の味。
皆さんにもありますよね。
僕にもそういう店がありました。
そう。
過去形です。
僕が好きだった地元のラーメン屋さんは数年前に閉店してしまいました。
だから、僕が好きだったあの味はもう二度と食べることが出来ません。
いわゆる世間で話題になるような有名店ではありませんでした。
でも地元では何十年も愛され続けたラーメン店だったんです。
だから閉店が決まった時は地元民たちがSNSでその情報を拡散し、ちょっとした騒ぎになりました。
普段は決して行列が出来る店ではないんですが、最後の数週間は閉店ブーストで入店待ちの列が出来るなど、なかなかの盛況ぶりでしたよ。
僕がその店の閉店を知ったのは、閉店する一か月前にたまたまお店の入口に張られていた張り紙を見たからです。
【誠に勝手ながら○月○日をもちまして閉店させていただきます。長らくご利用いただきまして本当にありがとうございました。】
いやあ、ショックでしたね。
週に何度も通うようなヘビーユーザーではありませんでしたが、それでも寂しい気持ちになりました。
数人のオジサン店員たちが厨房の奥で黙々と作り続け、目つきのキツイおばちゃんが無愛想な顔でテーブルに運んで来てくれるラーメン。
その食欲をそそる香りと「これから食べるぞ」という期待感を、今も鮮明に思い出すことが出来ます。
そして困ったことに、似たような味のラーメンを他で食べたことがないんですよね。
だからもう一度あの味が、せめてあの味に近い味が食べたいと思っても、それは叶わぬ願いなんです。
世の中には色々とおいしいラーメンがありますけど、小さな頃から自分の味覚に刷り込まれたそのラーメンの味は別格です。
昔、『まちBBS』という掲示板でその地元のラーメン屋さんの話題が出まして、そこで地元民たちがお店の思い出や好きなメニューなどを語り合っているところに「あのラーメン屋が好きな人って、本当においしいラーメン食べたことないんだろうなププーッw」とか天邪鬼なことを書き込んだ人がいて、その人は地元民からの激しい口撃にあって炎上していました。
そのくらい地元民たちのDNAに刷り込まれ、愛されたラーメンなのです。
だから冒頭の叫びのように今でも無性に食べたくなる時があります。
ラーメン食べたいよぉぉぉぉぉぉぉ!
あのラーメンが食べたくてたまらないんだよぉぉぉぉぉ!
誰かあのラーメンを再現してくれないだろうか。
あの店員のオジサンやオバサンの息子とか娘が実はラーメン修行していて、第二世代として店を復活させてくれないだろうか。
時々そんなことを思います。
今さらですが、あのラーメン屋のメニューをもっとたくさん堪能しておけば良かったなぁ。
それも今はもう叶わぬ夢ですが。
もしパラレルワールドであのラーメン屋が閉店していない別の世界線があるなら、僕は一日三食あのラーメン屋で食べてやりますとも!
(成人病で死ぬ気マンマン)
長いこと利用しているお店が閉店してしまうのって、けっこうダメージありますよね。
僕はひとつのお店に長く通い続けるタイプなので、たとえば髪の毛を切るのももう25年ほど同じ美容室を使っています。(年がバレるw)
その美容室がもし閉店してしまったりしたら、僕は路頭に迷いますよ。
髪の毛を切れずにラプンツェルくらいロン毛になってしまうかも。(化け物か)
まあラーメン屋も美容室も新たな自分の好みの店を見つけられればいいですけど、長く利用できるお店に出会えるかどうかは分かりませんよね。
特に昨今、飲食店などはあのウイルスの影響で「え? あのお店やめちゃったの?」ということが少なからずありますから、せっかく良いお店に出会えてもお付き合いが短期間で終わってしまう恐れもあります。
だからもし今後、お気に入りのラーメン屋を見つけられたなら、この出会いもいつかは終わりが来るかもしれないのだと思いながら、ゆっくりと噛みしめて味わいたいと思います。
皆さん。
すべての物事には終わりが来るのです。
もしニュースでラプンツェル男が「俺はラーメンを食べたいんだ!」と路上で暴れていると報じられたら、それは枕崎だと思ってそっと黙祷してやって下さい。
(社会的に終わった枕崎に黙祷!)
さて、夜も更けてまいりましたね。
今夜はこの辺でお別れです。
おやすみなさい。
良い夢を。
またいつかの夜にお会いしましょう。
今夜はあのラーメンの夢を見たいなぁ。
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