どうせ俺はNPCだから 2nd BURNING!

枕崎 純之助

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第四章 『魔神領域』

第24話 南将姫

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「ボクは……トリスタン大王様から冠位かんいたまわりし四将姫よんしょうきが1人、南将姫なんしょうきクラリッサ。よろしくね」

 そう告げたクラリッサの顔は、鋭い目つきをした戦士のそれだった。
 そしてアルシエルを圧倒する動きを見た俺は、以前にNPC墓場で魔王ドレイクと出会った時に奴の動きを見たのと同じくらいの衝撃を受けた。
 あの化け物じみた強さを持つアルシエルを、まるで寄せ付けないほどに圧倒して見せたクラリッサ。
 俺にはもうその強さがどのくらいのものなのか、想像することすら出来ねえ。
 
 それにしても……。
 トリスタン大王?  
 四将姫よんしょうき
 何のことだかサッパリ分からねえが、クラリッサは自分のことを南将姫なんしょうきと名乗った。

 その言葉はつい先ほどロドリックが言っていたから俺も覚えている。
 奴の任務は南将姫なんしょうきから命令されたものだと。
 ってことは……。

「おまえがロドリックの上官だったってことかよ……クラリッサ」
「うん。そうだよ」

 クラリッサは平然とそう言いながらすぐ近くで山となっている瓦礫がれきの前に立った。
 
「ロドリックはボクがスカウトして弟子にしたんだ。このゲームの中にいたんじゃ強くなれないと思ってね」

 そう言うとクラリッサはふと腰を落とし、目の前の瓦礫がれきに対して拳を繰り出した。
 アルシエルの城の残骸ざんがいだった石の柱が粉々にくだけ飛ぶ。
 それは威力がすさまじいというだけではなく、異質な強さを持つ拳だった。
 石柱を吹っ飛ばすんじゃなくて粉々にする。
 同じことをやれと言われても一朝一夕いっちょういっせきには出来ねえだろう。

「ロドリックは強さを求めていたからね。だがらボクは言ったんだ。ボクのところへおいでって。そしたらもっと強くなれるよって。お、いたいた」

 クラリッサは瓦礫がれきの山をあらかたくだくと、その下から現れたロドリックの亡骸なきがらに目を細めた。

「負けちゃったかぁ。バレットよりステータスは上だったんだけどなぁ。まあ、まだまだ修行が足りないってことだよ。ロドリック」

 そう言いながらクラリッサはコマンド・ウインドウを開き、ロドリックの亡骸なきがらに何やらアクセスする。
 そしてロドリックのアイテム・ストックから例のナックル・ガードを取り出した。
 それを手に取ってしげしげと見つめると、自分の拳に装備する。
 何をするつもりだ?

「けど任務の一つはちゃんと果たしたね。エライエライ」

 そう言ってクラリッサはしゃがみ込むとロドリックの頭をでた。
 途端とたんにロドリックの亡骸なきがらがまるで液体のようにヌルリとナックル・ガードの中に吸い込まれていく。
 ヒルダの虫を吸い込んだ時と同じ現象だ。
 俺は骨のくだけた左膝ひだりひざの痛みをこらえつつ、クラリッサをにらみつける。

「そのナックル・ガードはてめえのもんだったのかよ。クラリッサ」
「いや、僕の友達が作ったものだよ。それを僕が借りてロドリックに持たせたんだ。ヒルダの飼っている虫を回収して、不正プログラムの宿主を手に入れることが目的だったからね」

 あっけらかんとそう言いながらクラリッサはナックル・ガードを自分のアイテム・ストックに収納した。
 そんなクラリッサにティナは青ざめた顔で問いかける。

「そんな……クラリッサさん。じゃあ全部演技だったのですか? 市長様のことは?」
「ごめんね。ティナ。ボクにおじいちゃんはいないんだ。あの人はボクの友達が細工さいくして記憶の改竄かいざんをさせてもらったんだよ」

 その話に愕然がくぜんとするティナをよそに俺は苛立いらだちを吐き出した。

「回りくどいんだよ。それだけの実力がありながら何で俺たちに同行するような真似まねをした? おまえなら俺をひねつぶしてティナを誘拐ゆうかいするのも朝飯前だったはずだ。ロドリックに追わせるような手間をかける必要はねえだろうが。俺たちをナメて遊んでやがったのか」

 そう言う俺の剣幕もまるで意に介さず、クラリッサはほがらかな笑みを浮かべて言う。
 
「そんなに怒らないでよバレット。ロドリックにティナを追わせたのも、ボクがキミたちに同行したのも、すべては観察するためだったんだ」
「観察……だと?」
「うん。ロドリックがどうやって任務を果たすか。そしてティナとバレットがどうやってロドリックを撃退するのか。個人的には悪魔のバレットが天使のティナを本当に助けようとするのか興味があったしね。そしてキミたちに同行したのは、ティナがどうやって修復術を使うのかこの目で見てみたかったからなんだ。百聞は一見にしかず、だからね」

 いかにもガキっぽかった以前のしゃべり方は鳴りを潜め、クラリッサは理路整然と話を続ける。

「本当のことを言うとティナの身柄みがらの確保は今回の任務にはふくまれていないんだよ。ボクが勝手にロドリックに命令しただけなんだ」
「適当なこと言ってんじゃねえぞ。不正プログラムを欲しがるなら修復術も欲しがるはずだろうが。毒と薬の両方がなきゃ有効活用は出来ねえはずだ」

 以前に俺と戦った堕天使だてんしグリフィンがそうだった。
 ティナの身柄みがら躍起やっきになって確保しようとしていた。
 
「いいこと言うね。バレット。確かに毒と薬は対を成してこそだね。でも、修復術そのものはそんなに難しいプログラムじゃない。それをNPCであるティナが使うからこそ大きな意味が生まれるんだ。ゲーム内のキャラクターが自らの意思でゲーム内のバグを修復する。そのシステムが完成して成熟すれば、ゲーム世界はメンテナンス・フリーの新時代を迎えることになるんだ。ボクのボスであるトリスタン大王様はそのシステムを完成させたがっている」

 そこまで話すとクラリッサはふと笑顔を消し、ティナを見やる。
 ガキとは思えぬ鋭い視線に思わずティナは緊張して息を飲んだ。

「ティナ。多分キミ自身の意思、あるいは運営本部の判断で、キミの体から修復術をアンインストールすることが出来るよね? だからキミを誘拐ゆうかいすることはあまり意味がないんだ。連れ去ったところで修復術がなければ、こちらは目的を果たせなくなる」

 チッ……バレてやがる。 
 クラリッサの言う通り、いざという時のためにティナの体から修復術を切り離すシステムが準備されている。
 ティナが捕らえられても修復術プログラムの流出を防ぐための防御システムだ。
 クラリッサの言う通りなら、修復術を駆使するティナ、という存在を外部流出させないための運営本部の方策だった。

「それにしてもバレット。よくロドリックに勝てたね。あの紅蓮燃焼スカーレット・モードとかいう能力増強ブーストシステムはなかなかよく出来てるなぁ。ロドリックの氷嵐死王ブリザード・ガスト・デッド・キングよりバランスがいい。それにバレットは戦いの勘があるね。ロドリックを上回れたのはその部分かぁ」

 クラリッサがそう言ったその時、後方で倒れていたアルシエルが轟音ごうおんを立てて起き上がった。
 
「フォォォォォォッ!」

 アルシエルはその顔を額から流れ落ちる血で真っ赤に染め、怒りの形相ぎょうそうでクラリッサを見下ろしている。
 当のクラリッサはアルシエルの背中を向けたまま肩をすくめた。

「やれやれ。魔神の王ってのは伊達だてじゃないね。でもちょうどいいや。バレット。そこでよく見てて。ちょっと本気を出して見せるから」

 そう言うとクラリッサはきびすを返し、俺に背を向けてアルシエルと向き合った。
 アルシエルはその頭上にとてつもないエネルギーを凝縮した火球を作り始めている。
 今までの火球をはるかに凌駕りょうがする最高出力の危険なやつだ。
 俺は息を飲むが、クラリッサはすずしい顔で言った。

「そんなの撃たれたらこの辺り一帯が吹き飛んじゃうよ。それは困るなぁ。まだ仕事が残ってるんだから」

 そう言うとクラリッサは腰を落とし、右腕をグルグルと振り回す。
 そして一言だけ発した。

全壊爆縮拳ハイ・インプロージョン

 そうしてグッと腰を落として跳躍ちょうやくする。
 一瞬で俺の目の前からクラリッサの姿が消えた。
 すでにクラリッサはアルシエルの眼前まで到達していて、その眉間みけんに右の拳を打ち込む。
 膨大ぼうだいな魔力を注いで火球のエネルギーを蓄積ちくせきしている最中のアルシエルはこれにまったく反応が出来ずに攻撃を食らった。

 そこで俺は目を見張る。
 クラリッサの右拳がアルシエルの眉間みけんひじまでめり込んだ。
 次の瞬間、アルシエルのひたいを中心にその顔がボコボコとふくれ上がっていく。
 な、何だ?

 アルシエルの顔はまるで爆発するからのように一度大きくふくれ上がり、続いて一気に収縮してボンッと弾けて消えた。
 俺もティナも唖然あぜんとしてその様子を見つめた。
 アルシエルの頭がぶっ飛ばされた。
 いや、あれはぶっ飛ばされたというのか?
 消されたと言うべきか。

 アルシエルの頭上で燃え盛っていた火球は消え去っていき、残されたアルシエルの体がズシンと地響きを立ててくずれ落ちた。
 膨大ぼうだいだったはずのアルシエルのライフが尽きている。
 強大な力を誇る魔神の王は頭を失い、悲鳴を上げることも出来ずに死んだんだ。

 俺は自分の全身が小刻みに震えるのを感じた。
 恐怖、混乱、興奮。
 そうした感情がないまぜになって頭の中を渦巻うずまいている。
 そんな俺たちの前にクラリッサは再び舞い戻ってきて着地した。

「どう? けっこう本気でやってみたけど」

 どうもこうもねえ。
 ここに来てからシャンゴ、アルシエルと立て続けに強大な力を持つバケモノどもと出会って、挙句あげくにこんなガキがそれをあっさりと超える力を持っていやがった。
 この短期間に強さの概念が塗り替えられ過ぎて頭がどうにかなりそうだぜ。
 言葉を失う俺とティナを尻目しりめにクラリッサは再び瓦礫がれきくだいて何かを探し始めた。 
 その時、ティナが抱えているパメラがふいにうめき声をらして目を覚ました。

「うぅぅ……」
「パメラさん? 大丈夫ですか? しっかりして下さい!」
「ティナ殿……ここは?」
「今はしゃべらないで下さい」

 ティナはそう言うとパメラの体を地面にそっと横たえ、銀環杖サリエルを握る。
 そうか。
 アルシエルの奴が死んで、不可逆結界の効果が消えたんだ。
 
母なる光マザーズ・グレイス」 

 銀環杖サリエルの先端の宝玉ほうぎょくから降り注ぐ桃色の光が、傷付いたパメラの体をやし、そのライフを回復していく。
 白狼牙はくろうがを無理に振ったことで折れてしまった腕も元通りに回復した。

「バレットさんも。今のうちに」

 そう言うとティナは俺にも回復魔法をかけた。
 残りわずかで死にかけていた俺のライフが見る見るうちに回復していった。
 ロドリックの奥義を受けて損傷していた内臓も治癒ちゆしていく。 
 ふうっ……だがこれで命拾いしたとは思えねえ。
 クラリッサが俺たちをすんなり生かして帰すわけはねえからだ。

「は、白狼牙はくろうがは……」

 パメラは体を動かせるようになると即座に起き上がり、キョロキョロと愛刀を探す。
 そんなパメラの背中に声がかかった。

「パメラ。白狼牙はくろうがはここだよ」

 振り返ったパメラの視線の先にクラリッサの姿があった。
 クラリッサの目の前には先ほどトチ狂っていたパメラが落とした白狼牙はくろうがが地面に突き立っている。
 その刀身はいまだ赤く、パメラはくちびるんだ。

「無念でござる。拙者せっしゃの未熟さが白狼牙はくろうがを暴走させてしまったでござるよ」

 そう言うとパメラはクラリッサに声をかけて歩み寄ろうとする。

「クラリッサ殿。見つけてくれて感謝するでござるよ。危ないからすぐにそこから離れるでござる。その刀には絶対触れては……」

 そんなパメラの手を取り、ティナが引き止めた。

「ティナ殿?」
「クラリッサさんに近付いてはダメです」

 こいつは寝てたから知らねえんだ。
 困惑するパメラに俺は真実を告げた。

「あいつが黒幕だ。ロドリックを裏で動かしていたのはクラリッサだったんだよ」
「そ、そんな……クラリッサ殿はまだ子供でござるよ?」

 目を白黒させるパメラに当のクラリッサが声をかける。

「パメラ。バレットの話は本当だよ。だましてごめんね。あと、この刀はボクがもらっていくね」

 言葉とは裏腹にまったく悪びれることのないクラリッサの言葉に仰天して目をき、パメラは声をらす。

「な、何と……。しかし事情がどうあれ、その状態の白狼牙はくろうがに触れるのはやめるでござる」
「知ってるよ。白狼牙はくろうがぜつ。パメラの血を吸うと力が暴走するんだよね。キミのお姉さんの黒狼牙こくろうがごくと一緒だ」

 そう言ってニコリと微笑むクラリッサにパメラは愕然がくぜんとする。

「なぜ……姉上の刀の秘密を? こちらに来てからそのことを誰かに話したことはないはずでござるが……」

 そう言うパメラにクラリッサは泰然たいぜんと告げる。

「だってボクとキミのお姉さん、アナリンは同僚だから」
「なっ……」

 信じがたい話にパメラは困惑して立ち尽くす。
 そんなパメラにクラリッサの言葉が追い打ちをかけた。

「トリスタン大王様の旗下きかたる四将姫よんしょうきの1人。東将姫とうしょうきアナリン。それがキミのお姉さんの今の姿なんだ。パメラ」
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