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第三章 リモート・ミッション・α
第4話 天馬・天烈
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虫除けの発煙筒を一本ずつ持った僕と小魔女3人。
僕ら4人はミランダの四方を囲んで宙に浮かび、煙幕のフィールドを作り出す。
そのおかげでトビダニたちは僕らに近寄ることが出来なくなった。
これは絶好のチャンスだ。
煙幕保持役のために3人の小魔女の手が取られてしまっているけれど、それでもミランダの周囲には全部で12人の小魔女たちが控えていた。
そして必殺の魔法を放つ準備はすでに整えられている。
「熊を地獄送りにしてやるわよ! 死神達の接吻!」
ミランダの合図とともに彼女たちは一斉に得意の即死魔法を放つ。
ミランダ自身が放ったそれと合わせて全部で13の黒い靄のドクロが放射され、ようやく立ち上がろうとしているアニヒレートに襲いかかる。
ドクロはアニヒレートな胸や頭に次々と食らいつき、アニヒレートは身をよじるようにして大声で吠えた。
「フグゥゥゥオオオン!」
それは苦しげな悲鳴だった。
アニヒレートのライフゲージにダメージ・ログが表示され、13発中5発が命中したことを示していた。
ライフがおよそ5000ほど減って残り93300ほどになる。
こ、これはいけるぞ!
大きなダメージ量に僕は思わずガッツポーズを取った。
ミランダほどアニヒレート退治に適した人材はいないかもしれないな。
ミランダ自身も手応えを感じ取っているようで、すぐに次の攻撃態勢に入る。
死の嵐の波状攻撃が来るぞ。
これなら強大なアニヒレートを倒せるかもしれない。
そう期待に胸躍らせたその時だった。
森の上空にいる僕らのさらに頭上、真夜中の星空の中をひとすじの流星が流れ落ちた……ように見えた。
だけどそれは流星なんかじゃなかった。
それが僕らの頭上に舞い降りたのだと僕が知ったのは、発煙筒を掲げていた小魔女の1人がその胸から血を吹き上げて落下していくのを見たからだ。
「なっ……」
突然の出来事に声を失う僕とは対照的に、ミランダはすぐさま反応を見せる。
「何なのよアンタは!」
そう言って彼女が黒鎖杖を突き付けた先にいるのは、真っ黒な天馬に跨がっている1人の人物だ。
顔を隠すようにフードを目深にかぶったその人物は、持っている黒い刀をブンッと一度振るうと、フードを後ろに払ってその顔を見せた。
僕は思わず目を見開いた。
「ア、アナリン!」
そう。
そこに現れたのは、南に向かったまま行方知れずとなっていた東将姫アナリンだった。
なぜ彼女がこの北部地域に……?
「貴様が死の魔法を操る闇の魔女ミランダか」
「そうよ。あんたがお尋ね者のサムライ女ね。見ての通り今は熊狩りの最中なんだけど、一緒に狩られたいわけ?」
殺気を込めた視線を送りながらミランダはそう言った。
僕はアナリンに斬られて落下していった小魔女を追おうとしたけれど、小さな彼女は空中で息絶えてしまったようで、黒い粒子となって消えてしまった。
くっ!
魔力で作り出された存在とはいえ、ミランダにそっくりな小魔女が倒されてしまうと、僕はやっぱり胸が痛む。
唇を噛みしめる僕を一顧だにすることなく、アナリンは鞘に刀を収めながら馬上からミランダを見下ろした。
そんな彼女が跨っているのは、黒い体と赤く輝くたてがみを持つ立派な天馬だ。
さっき空を流星のように瞬いた光は、このたてがみの光だったのか。
あれは……以前に僕が見た天馬・雷轟じゃないぞ。
雷轟はシェラングーン近くの山で見かけられたという話だったし、もしかしてアナリンは何頭も天馬を持っているってことか。
だとしたら本当に厄介だぞ。
「アル。離れていなさい。あの女の狙いは私みたいだから」
「う、うん。気をつけて」
声を潜めてそう言い合うと、僕はミランダの足手まといにならないよう、少し離れた場所へ移動する。
ミランダの言葉通り、アナリンは僕のことなんか眼中になかった。
妖精姿の今の僕のことは、魔女の使い魔程度にしか思っていないんだろう。
彼女は馬上からミランダを睨みつけると冷然と言い放つ。
「熊狩りは中止だ。なぜなら……ここからは魔女狩りの時間だからな。ハアッ!」
そう言うとアナリンは黒い天馬の手綱を引いて一気にミランダに向かって突進してきた。
ミランダは咄嗟に身を後方に投げ出す様にして降下し、これをギリギリのところで避けた。
他の小魔女たちもパッと四散して間一髪でこの突撃をかわした。
天馬は急旋回してこちらの頭上をグルグルと回り出す。
「ほう。天烈の鼻先をかわすか。なかなか勘がいいな。魔女ミランダ。だが、次はそうはいかぬ」
天烈。
それがあの天馬の名前か。
雷轟に負けず劣らずの物凄い敏捷性だ。
この天馬に乗ったアナリンを撃ち落とすのは並大抵のことじゃない。
さらにアナリンは天烈の鐙に両足をかけたまま中腰になると、鞘から再び刀を抜き放つ。
黒い刀身が特徴的な彼女の刀・黒狼牙だ。
僕はその刀を見たことで、昨日の彼女の戦いぶりを克明に思い出した。
アリアナもヴィクトリアもあの刀で斬られて痛い目を見たんだ。
「邪魔すんなっつってんでしょ!」
そう言うミランダの声に呼応するかのように、12人の小魔女たちが黒炎弾を頭上に向けて放ち、アナリンを撃ち落とそうとする。
だけどアナリンを乗せた黒い天馬・天烈は突風のように飛んでこれを楽々と避けてみせた。
そしてこちらに向かって一気に急降下してきた!
「失せろ! 小童ども!」
身構える間もなく、3人の小魔女たちがその小さな体を黒狼牙で斬り裂かれて消えていく。
くっ!
やっぱりアナリンは強い。
あれだけの速度で突進しながら、その刀で正確に小魔女の胸やオナカなどの急所を攻撃して一撃で倒してしまうその技量は、理屈抜きで凄まじい。
アナリンは再び空中で天烈を静止させると、思い出したように言う。
「そういえば今日はお供の兵士はいないのか? アルフレッドとか言ったな」
アナリンは知らない。
こうして女の子の、しかも妖精の姿に変身している僕こそがアルフレッド本人だと。
ミランダは剣呑な表情を見せ、鋭い眼光をアナリンに向ける。
「……あんた。私の家来を随分とかわいがってくれたそうじゃない」
「フンッ。あの男。なかなかのタヌキだな。小癪にも王女は助からないなどと口から出まかせを申して王女の居所を隠し通しおった」
ええっ?
アナリンはあの時、そのことを知らなかったはずだけど……どうして分かったんだろう。
瓦礫の山と化した城下町で、王女様の居場所を言えとアナリンに脅された僕は、本当に王女様の居場所を知らなかった。
もちろん知っていたとしてもおいそれと話したりはしない。
でもその時は気付かなかったけど、僕がアナリンに襲われた場所のすぐそばの瓦礫の下に王女様は倒れていたんだ。
あの場はやり過ごせたけど、後になってバレたってことか?
やっぱりアナリンは何らかの手段でこっちの出方を窺っているんだ。
油断は出来ないぞ。
そんな僕の内心を露とも知らず、アナリンは鋭い目付きでミランダを睨みつけた。
「次に会ったら舌を切り取ってやると言ったのだが今日は貴様と一緒ではないのか。口惜しい」
一緒です!
一緒にいます!
絶対に言えないけど!
舌を切り取られるとかマジありえないから!
怖気を感じて体を震わせる僕だけど、ミランダはフンッと鼻を鳴らしてアナリンを睨み返した。
「あいつはとっくに避難させたわよ。今回は役に立ちそうにないからね。ただ、私の家来に危害を加えようだなんて、いい度胸じゃない。この私をナメてるってことね」
「ナメてはいないが、某にとっては脅威というほどではないと認識している」
「それがナメてるってのよ!」
対峙する2人はどちらも弾かれたように動き出した。
ミランダとアナリンの初対戦を僕は固唾を飲んで見守った。
僕ら4人はミランダの四方を囲んで宙に浮かび、煙幕のフィールドを作り出す。
そのおかげでトビダニたちは僕らに近寄ることが出来なくなった。
これは絶好のチャンスだ。
煙幕保持役のために3人の小魔女の手が取られてしまっているけれど、それでもミランダの周囲には全部で12人の小魔女たちが控えていた。
そして必殺の魔法を放つ準備はすでに整えられている。
「熊を地獄送りにしてやるわよ! 死神達の接吻!」
ミランダの合図とともに彼女たちは一斉に得意の即死魔法を放つ。
ミランダ自身が放ったそれと合わせて全部で13の黒い靄のドクロが放射され、ようやく立ち上がろうとしているアニヒレートに襲いかかる。
ドクロはアニヒレートな胸や頭に次々と食らいつき、アニヒレートは身をよじるようにして大声で吠えた。
「フグゥゥゥオオオン!」
それは苦しげな悲鳴だった。
アニヒレートのライフゲージにダメージ・ログが表示され、13発中5発が命中したことを示していた。
ライフがおよそ5000ほど減って残り93300ほどになる。
こ、これはいけるぞ!
大きなダメージ量に僕は思わずガッツポーズを取った。
ミランダほどアニヒレート退治に適した人材はいないかもしれないな。
ミランダ自身も手応えを感じ取っているようで、すぐに次の攻撃態勢に入る。
死の嵐の波状攻撃が来るぞ。
これなら強大なアニヒレートを倒せるかもしれない。
そう期待に胸躍らせたその時だった。
森の上空にいる僕らのさらに頭上、真夜中の星空の中をひとすじの流星が流れ落ちた……ように見えた。
だけどそれは流星なんかじゃなかった。
それが僕らの頭上に舞い降りたのだと僕が知ったのは、発煙筒を掲げていた小魔女の1人がその胸から血を吹き上げて落下していくのを見たからだ。
「なっ……」
突然の出来事に声を失う僕とは対照的に、ミランダはすぐさま反応を見せる。
「何なのよアンタは!」
そう言って彼女が黒鎖杖を突き付けた先にいるのは、真っ黒な天馬に跨がっている1人の人物だ。
顔を隠すようにフードを目深にかぶったその人物は、持っている黒い刀をブンッと一度振るうと、フードを後ろに払ってその顔を見せた。
僕は思わず目を見開いた。
「ア、アナリン!」
そう。
そこに現れたのは、南に向かったまま行方知れずとなっていた東将姫アナリンだった。
なぜ彼女がこの北部地域に……?
「貴様が死の魔法を操る闇の魔女ミランダか」
「そうよ。あんたがお尋ね者のサムライ女ね。見ての通り今は熊狩りの最中なんだけど、一緒に狩られたいわけ?」
殺気を込めた視線を送りながらミランダはそう言った。
僕はアナリンに斬られて落下していった小魔女を追おうとしたけれど、小さな彼女は空中で息絶えてしまったようで、黒い粒子となって消えてしまった。
くっ!
魔力で作り出された存在とはいえ、ミランダにそっくりな小魔女が倒されてしまうと、僕はやっぱり胸が痛む。
唇を噛みしめる僕を一顧だにすることなく、アナリンは鞘に刀を収めながら馬上からミランダを見下ろした。
そんな彼女が跨っているのは、黒い体と赤く輝くたてがみを持つ立派な天馬だ。
さっき空を流星のように瞬いた光は、このたてがみの光だったのか。
あれは……以前に僕が見た天馬・雷轟じゃないぞ。
雷轟はシェラングーン近くの山で見かけられたという話だったし、もしかしてアナリンは何頭も天馬を持っているってことか。
だとしたら本当に厄介だぞ。
「アル。離れていなさい。あの女の狙いは私みたいだから」
「う、うん。気をつけて」
声を潜めてそう言い合うと、僕はミランダの足手まといにならないよう、少し離れた場所へ移動する。
ミランダの言葉通り、アナリンは僕のことなんか眼中になかった。
妖精姿の今の僕のことは、魔女の使い魔程度にしか思っていないんだろう。
彼女は馬上からミランダを睨みつけると冷然と言い放つ。
「熊狩りは中止だ。なぜなら……ここからは魔女狩りの時間だからな。ハアッ!」
そう言うとアナリンは黒い天馬の手綱を引いて一気にミランダに向かって突進してきた。
ミランダは咄嗟に身を後方に投げ出す様にして降下し、これをギリギリのところで避けた。
他の小魔女たちもパッと四散して間一髪でこの突撃をかわした。
天馬は急旋回してこちらの頭上をグルグルと回り出す。
「ほう。天烈の鼻先をかわすか。なかなか勘がいいな。魔女ミランダ。だが、次はそうはいかぬ」
天烈。
それがあの天馬の名前か。
雷轟に負けず劣らずの物凄い敏捷性だ。
この天馬に乗ったアナリンを撃ち落とすのは並大抵のことじゃない。
さらにアナリンは天烈の鐙に両足をかけたまま中腰になると、鞘から再び刀を抜き放つ。
黒い刀身が特徴的な彼女の刀・黒狼牙だ。
僕はその刀を見たことで、昨日の彼女の戦いぶりを克明に思い出した。
アリアナもヴィクトリアもあの刀で斬られて痛い目を見たんだ。
「邪魔すんなっつってんでしょ!」
そう言うミランダの声に呼応するかのように、12人の小魔女たちが黒炎弾を頭上に向けて放ち、アナリンを撃ち落とそうとする。
だけどアナリンを乗せた黒い天馬・天烈は突風のように飛んでこれを楽々と避けてみせた。
そしてこちらに向かって一気に急降下してきた!
「失せろ! 小童ども!」
身構える間もなく、3人の小魔女たちがその小さな体を黒狼牙で斬り裂かれて消えていく。
くっ!
やっぱりアナリンは強い。
あれだけの速度で突進しながら、その刀で正確に小魔女の胸やオナカなどの急所を攻撃して一撃で倒してしまうその技量は、理屈抜きで凄まじい。
アナリンは再び空中で天烈を静止させると、思い出したように言う。
「そういえば今日はお供の兵士はいないのか? アルフレッドとか言ったな」
アナリンは知らない。
こうして女の子の、しかも妖精の姿に変身している僕こそがアルフレッド本人だと。
ミランダは剣呑な表情を見せ、鋭い眼光をアナリンに向ける。
「……あんた。私の家来を随分とかわいがってくれたそうじゃない」
「フンッ。あの男。なかなかのタヌキだな。小癪にも王女は助からないなどと口から出まかせを申して王女の居所を隠し通しおった」
ええっ?
アナリンはあの時、そのことを知らなかったはずだけど……どうして分かったんだろう。
瓦礫の山と化した城下町で、王女様の居場所を言えとアナリンに脅された僕は、本当に王女様の居場所を知らなかった。
もちろん知っていたとしてもおいそれと話したりはしない。
でもその時は気付かなかったけど、僕がアナリンに襲われた場所のすぐそばの瓦礫の下に王女様は倒れていたんだ。
あの場はやり過ごせたけど、後になってバレたってことか?
やっぱりアナリンは何らかの手段でこっちの出方を窺っているんだ。
油断は出来ないぞ。
そんな僕の内心を露とも知らず、アナリンは鋭い目付きでミランダを睨みつけた。
「次に会ったら舌を切り取ってやると言ったのだが今日は貴様と一緒ではないのか。口惜しい」
一緒です!
一緒にいます!
絶対に言えないけど!
舌を切り取られるとかマジありえないから!
怖気を感じて体を震わせる僕だけど、ミランダはフンッと鼻を鳴らしてアナリンを睨み返した。
「あいつはとっくに避難させたわよ。今回は役に立ちそうにないからね。ただ、私の家来に危害を加えようだなんて、いい度胸じゃない。この私をナメてるってことね」
「ナメてはいないが、某にとっては脅威というほどではないと認識している」
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