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一章 四人の勇者と血の魔王
第48話 ド+ラ×6
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ーーーーーーー
赤刃山脈 小屋
ーーーーーーー
「うわ……なんですかこれ。オリハルコンの……腕?」
「─────」
「かなり大きいですが、いつの間にこんなモノを作ったのでしょう…………師匠?」
「…………」
「……どうしたんです?」
投影された景色は青碧の腕を写したまま。大賢者は険しい瞳で、言葉を失ったまま目を見開いていた。
「……そうか。そういう事か」
「一人で完結しないでください。……あのオリハルコンの腕、そんなにヤバいモノなんですか?」
「……そう一言で語れる代物ではない。だが敢えて短く表すなら─────」
「表すなら?」
「『魔王』だ」
「……は?」
腕を組み、冷や汗を垂らしながらルタインは微笑んだ。
「懐かしい。だがアレは紛れもなく【力の魔王】の腕」
「力の……って、二代目『統率者』の!?しかし、それは大昔に師匠が倒したはず……」
「災害であるマジストロイに有効打を与えられる……それもそうだ、同じ災害なのだからな。ロクトは『接続』したのだ、『あの場所』に。ロクトのアイテムボックス内の複製オリハルコンを奪い、力の魔王は受胎してしまった」
「……」
「グレモリーに繋いでくれ。今の観測担当は彼女だろう」
「は、はい。直ちに」
かつての強敵。英雄たる友が死に、その直後に現れた暴力の化身。
(ロクトが奴を手懐けられなかった場合─────彼の旅を終わらせる事になるかもしれない)
だがルタインの顔は依然、余裕の笑み。
「さぁ────私と勇者達の因縁の相手すら……使いこなして見せろ、岩の勇者よ」
ー ー ー ー ー ー ー
青色の腕が引っ込むと同時に、次元の穴は収縮し閉じる。
「……今の感覚を、もう一度だ」
さっき、マジストロイに向かって聖剣を振った時────柄から刃先までに大きな魔力が充満したのを感じた。これが『聖剣の魔力』……ようやく感覚を掴めた。
この『聖剣の魔力』を使って、【次元穴】を唱える。
「【次元穴】!」
立ち上がったマジストロイに向かって相棒を突き出し、もう一度魔力を集中させると─────
「ッ、来た……!!」
現れた穴はいつもの【次元穴】で開く次元空間と、感覚も雰囲気も全く同じだ。でも少し……何かが違う。そこの見えない深淵のような潜在的恐怖?って言うのか分からないけど、そう言う何かがある。
─────そして、剛腕。
「【盾赤】ッ!!」
マジストロイの抵抗も虚しく────青の……恐らくオリハルコンの拳は血の盾を正面から砕き、その奥にいる魔王に鉄槌をぶつける。
「あ……が……っ!」
見るからのヤバそうな威力の謎の腕と、見るからにヤバそうな体力のマジストロイ。
魔王は風の壁に吹き飛ばされながらも、受け身を取って膝をつく。
「へへへ……言わせてもらうぜ、『降参しろ』!」
「……く……岩の勇者よ。その力は────全く分からないが、人が触れて良い領域ではない事は感じる……まるで災害の……っ」
吐血しながらもマジストロイは言葉を紡ぐ。
……薄々感じてはいる。何かがおかしい。これは本当に聖剣の力なのか?相棒がオリハルコンで腕を形成してくれたとか思ったが、それならわざわざ次元空間を開く意味が分からない。
でも、俺が使っているこの力は。少なくとも今は俺の力なんだから。
「名付けて【コネクション】……あぁ、しっくり来た。この力がなんなのかって?俺のユニオンスキルに決まってるだろ!そう言う事にするんだよ!」
ユニオンスキルへと昇華させる事で……聖剣の魔力の伝達と操作は俺の中で具体化し、加速する。
「オラッ……【コネクション】!」
マジストロイの頭上に現れた次元の穴から────紺碧の脚部が落とされる。
「……まだ、終わる訳には行かない……!!」
横に身を翻し、巨人の足をかわしたマジストロイが砂埃に隠れる。姿は見えないが……確実にこちらに向かってくるだろう。
「【岩鎧】」
再びオリハルコンの鎧を纏う。【コネクション】による強力な遠距離攻撃が可能になった今、機動力を殺してでも防御を優先したい。
「【コネクション】【コネクション】【コネクション】ンンンンン!!」
「余の言葉を聞いていたとは思えない連打だが!?」
3つ。同時に次元の穴を開く。さて、巨人はどう攻撃するのか。腕を二つ出してもう一つはさっきみたいに足を踏み下ろすのか?
「……いや、違うのか」
俺の左右と頭上に次元の穴。そして─────『三本の腕』がマジストロイに向かい、その風圧が鎧の中まで伝わる。
「【巡赤】……!」
────砂埃の奥の、赤い光。虫のように高速で飛び交うそれは……。
「まさか……全部避けたって言うのかよ」
血管のような赤く輝く模様が魔王の身体中に浮き出ている。砂が晴れた後、飛び出した青の腕を蹴り、飛び込むマジストロイの姿が。
……身体能力を上げる魔法か。
「結構無茶してんじゃねえの?」
「見れば分かるだろう……余裕だッ!」
サプライズのように現れたマジストロイの周囲を観察。
まず一つ、楔の聖剣。
次に2本の血の触手が握る、2本の血の剣。
そして生成された3本の楔。
コイツの特徴はこの同時攻撃。あり得ないほど休む暇のない手数の多さ。遠距離から近距離までなんでもござれの血の巡りの良さ。
「……【コネクション】─────優しくな」
「……!?」
一種の賭けとも言える行動。俺は聖剣を……地面に突き立てた。
直後にジャンプ。マジストロイの顔面を拝みつつ───真下に次元の穴が生成されたのを確認。
「ってちょっと待て全然優しくなどぅわああああああああ!?」
急いで聖剣を構え、なんとか衝撃を吸収する……が、勢いがとんでもなかっただけでダメージは喰らっていない。それどころか拳が握られておらず、手のひらが優しく俺を固定してくれていた。
予定通り……俺は上空に逃げる事に成功した。そんで、この巨人にある程度の指示が通る事も分かった。
「さてと……やはり向かってくるよな魔王!」
接近するマジストロイの身体から地上から伸びる血の触手が見える。
「【コネクション】────マジストロイを捕まえろ。お前の全力を以って!!」
これが俺の勝ち筋。何度も何度もボロボロになりながらもこの魔王は向かってくるだろう。そんなコイツを納得させる勝ち方は、平和的であり圧倒的に勝者と敗者の区別を付けられる『捕縛』がベストだ。
「個数は─────」
空中に展開された、次元の穴の数は……6。
そしてそこから現れるオリハルコンは全てが腕だった。
「6本腕……一体どんなバケモンが俺の仲間になってくれたんだ?」
あまり器用そうに見えない6本の腕は、俺の予想通り真っ直ぐにがむしゃらにマジストロイへ向かっていく。軽々とかわされるが……数の暴力の効果は大きい。互いにぶつかり合いながらも何度も向かい、マジストロイは一度もミスしてはいけない状況で回避を続ける。
「かわし続ける事はできても……俺には近づけてないな。このまま体力がなくなるまで────」
─────直後、音。
コン、という小さな振動が同時に3つ、俺を覆う鎧に当たった。
……兜で視界が遮られながらも、すぐに理解した。
「─────楔を当てられた……!」
楔の聖剣は恐らく、あらゆる攻撃が【点楔】から始まる。マジストロイがそれしか使っていないのは『使いやすいから』という理由ではないだろう。
【爆楔】のようなスキルが発動できるのは楔が命中した後だと考えて良いはず。魔力障壁を破壊出来たりとんでもない威力だが、当てなければいけないという制限がある。
─────で、それに当たっちまったって訳。それも3つも。
「三層、【振楔】」
楔への魔力の集中。オリハルコンの鎧という最大の防御へ信頼を寄せるしか無い俺は目を瞑り──────
「─────が、あぁあッ……!!」
身体の芯からの激痛に見舞われた。
内臓全部が暴れ回るような気色悪い感覚。八つ足の虫型魔物が50体くらい体内を這いずり回るような、千本の針を絶え間なく刺されているかのように……神経を刺激されている。
(……振動……振動ッ!オリハルコンの鎧が硬いとかそういうのは関係ない攻撃ッ!身体中がめちゃくちゃにされる……!)
「……かはっ!」
舌の上は砂の味から鉄の味へ。
────あぁ、分かってる。互いにボロボロだ。身体の中はぐちゃぐちゃだ。俺が唱えられる程度の回復魔法なんて気休めでしかない。
だが五分五分。魔王に対して、だ。大快挙すぎるよな?
「いける……勝てるんだ。勝って……理解させてやるッ!」
握ったこの剣は離さない。強く魔力を操作し、途切れさせないように。
災害でもなんでも良い。平和のためなら協力してやる。
俺達は勇者だ。裏切りなんて卑怯な事はしない。種族関係なく受け入れる。それをビビってるお前を安心させてやるだけ。
「余の野望……叶えさせてもらうッ!!」
「俺がッ!勇者だあぁぁあああッ!!」
青の腕と血の刃。俺とマジストロイ。
互いの全力が、そこに収束して────────。
ーーーーーーー
力の魔王は歴代魔王の中でレナに次ぐ第三位の実力を持っていたとルタインは考えています。第一位は無論初代魔王です。
ネタが切れそうなので今回のコラムは短めです。読んでくれてありがとう。
赤刃山脈 小屋
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「うわ……なんですかこれ。オリハルコンの……腕?」
「─────」
「かなり大きいですが、いつの間にこんなモノを作ったのでしょう…………師匠?」
「…………」
「……どうしたんです?」
投影された景色は青碧の腕を写したまま。大賢者は険しい瞳で、言葉を失ったまま目を見開いていた。
「……そうか。そういう事か」
「一人で完結しないでください。……あのオリハルコンの腕、そんなにヤバいモノなんですか?」
「……そう一言で語れる代物ではない。だが敢えて短く表すなら─────」
「表すなら?」
「『魔王』だ」
「……は?」
腕を組み、冷や汗を垂らしながらルタインは微笑んだ。
「懐かしい。だがアレは紛れもなく【力の魔王】の腕」
「力の……って、二代目『統率者』の!?しかし、それは大昔に師匠が倒したはず……」
「災害であるマジストロイに有効打を与えられる……それもそうだ、同じ災害なのだからな。ロクトは『接続』したのだ、『あの場所』に。ロクトのアイテムボックス内の複製オリハルコンを奪い、力の魔王は受胎してしまった」
「……」
「グレモリーに繋いでくれ。今の観測担当は彼女だろう」
「は、はい。直ちに」
かつての強敵。英雄たる友が死に、その直後に現れた暴力の化身。
(ロクトが奴を手懐けられなかった場合─────彼の旅を終わらせる事になるかもしれない)
だがルタインの顔は依然、余裕の笑み。
「さぁ────私と勇者達の因縁の相手すら……使いこなして見せろ、岩の勇者よ」
ー ー ー ー ー ー ー
青色の腕が引っ込むと同時に、次元の穴は収縮し閉じる。
「……今の感覚を、もう一度だ」
さっき、マジストロイに向かって聖剣を振った時────柄から刃先までに大きな魔力が充満したのを感じた。これが『聖剣の魔力』……ようやく感覚を掴めた。
この『聖剣の魔力』を使って、【次元穴】を唱える。
「【次元穴】!」
立ち上がったマジストロイに向かって相棒を突き出し、もう一度魔力を集中させると─────
「ッ、来た……!!」
現れた穴はいつもの【次元穴】で開く次元空間と、感覚も雰囲気も全く同じだ。でも少し……何かが違う。そこの見えない深淵のような潜在的恐怖?って言うのか分からないけど、そう言う何かがある。
─────そして、剛腕。
「【盾赤】ッ!!」
マジストロイの抵抗も虚しく────青の……恐らくオリハルコンの拳は血の盾を正面から砕き、その奥にいる魔王に鉄槌をぶつける。
「あ……が……っ!」
見るからのヤバそうな威力の謎の腕と、見るからにヤバそうな体力のマジストロイ。
魔王は風の壁に吹き飛ばされながらも、受け身を取って膝をつく。
「へへへ……言わせてもらうぜ、『降参しろ』!」
「……く……岩の勇者よ。その力は────全く分からないが、人が触れて良い領域ではない事は感じる……まるで災害の……っ」
吐血しながらもマジストロイは言葉を紡ぐ。
……薄々感じてはいる。何かがおかしい。これは本当に聖剣の力なのか?相棒がオリハルコンで腕を形成してくれたとか思ったが、それならわざわざ次元空間を開く意味が分からない。
でも、俺が使っているこの力は。少なくとも今は俺の力なんだから。
「名付けて【コネクション】……あぁ、しっくり来た。この力がなんなのかって?俺のユニオンスキルに決まってるだろ!そう言う事にするんだよ!」
ユニオンスキルへと昇華させる事で……聖剣の魔力の伝達と操作は俺の中で具体化し、加速する。
「オラッ……【コネクション】!」
マジストロイの頭上に現れた次元の穴から────紺碧の脚部が落とされる。
「……まだ、終わる訳には行かない……!!」
横に身を翻し、巨人の足をかわしたマジストロイが砂埃に隠れる。姿は見えないが……確実にこちらに向かってくるだろう。
「【岩鎧】」
再びオリハルコンの鎧を纏う。【コネクション】による強力な遠距離攻撃が可能になった今、機動力を殺してでも防御を優先したい。
「【コネクション】【コネクション】【コネクション】ンンンンン!!」
「余の言葉を聞いていたとは思えない連打だが!?」
3つ。同時に次元の穴を開く。さて、巨人はどう攻撃するのか。腕を二つ出してもう一つはさっきみたいに足を踏み下ろすのか?
「……いや、違うのか」
俺の左右と頭上に次元の穴。そして─────『三本の腕』がマジストロイに向かい、その風圧が鎧の中まで伝わる。
「【巡赤】……!」
────砂埃の奥の、赤い光。虫のように高速で飛び交うそれは……。
「まさか……全部避けたって言うのかよ」
血管のような赤く輝く模様が魔王の身体中に浮き出ている。砂が晴れた後、飛び出した青の腕を蹴り、飛び込むマジストロイの姿が。
……身体能力を上げる魔法か。
「結構無茶してんじゃねえの?」
「見れば分かるだろう……余裕だッ!」
サプライズのように現れたマジストロイの周囲を観察。
まず一つ、楔の聖剣。
次に2本の血の触手が握る、2本の血の剣。
そして生成された3本の楔。
コイツの特徴はこの同時攻撃。あり得ないほど休む暇のない手数の多さ。遠距離から近距離までなんでもござれの血の巡りの良さ。
「……【コネクション】─────優しくな」
「……!?」
一種の賭けとも言える行動。俺は聖剣を……地面に突き立てた。
直後にジャンプ。マジストロイの顔面を拝みつつ───真下に次元の穴が生成されたのを確認。
「ってちょっと待て全然優しくなどぅわああああああああ!?」
急いで聖剣を構え、なんとか衝撃を吸収する……が、勢いがとんでもなかっただけでダメージは喰らっていない。それどころか拳が握られておらず、手のひらが優しく俺を固定してくれていた。
予定通り……俺は上空に逃げる事に成功した。そんで、この巨人にある程度の指示が通る事も分かった。
「さてと……やはり向かってくるよな魔王!」
接近するマジストロイの身体から地上から伸びる血の触手が見える。
「【コネクション】────マジストロイを捕まえろ。お前の全力を以って!!」
これが俺の勝ち筋。何度も何度もボロボロになりながらもこの魔王は向かってくるだろう。そんなコイツを納得させる勝ち方は、平和的であり圧倒的に勝者と敗者の区別を付けられる『捕縛』がベストだ。
「個数は─────」
空中に展開された、次元の穴の数は……6。
そしてそこから現れるオリハルコンは全てが腕だった。
「6本腕……一体どんなバケモンが俺の仲間になってくれたんだ?」
あまり器用そうに見えない6本の腕は、俺の予想通り真っ直ぐにがむしゃらにマジストロイへ向かっていく。軽々とかわされるが……数の暴力の効果は大きい。互いにぶつかり合いながらも何度も向かい、マジストロイは一度もミスしてはいけない状況で回避を続ける。
「かわし続ける事はできても……俺には近づけてないな。このまま体力がなくなるまで────」
─────直後、音。
コン、という小さな振動が同時に3つ、俺を覆う鎧に当たった。
……兜で視界が遮られながらも、すぐに理解した。
「─────楔を当てられた……!」
楔の聖剣は恐らく、あらゆる攻撃が【点楔】から始まる。マジストロイがそれしか使っていないのは『使いやすいから』という理由ではないだろう。
【爆楔】のようなスキルが発動できるのは楔が命中した後だと考えて良いはず。魔力障壁を破壊出来たりとんでもない威力だが、当てなければいけないという制限がある。
─────で、それに当たっちまったって訳。それも3つも。
「三層、【振楔】」
楔への魔力の集中。オリハルコンの鎧という最大の防御へ信頼を寄せるしか無い俺は目を瞑り──────
「─────が、あぁあッ……!!」
身体の芯からの激痛に見舞われた。
内臓全部が暴れ回るような気色悪い感覚。八つ足の虫型魔物が50体くらい体内を這いずり回るような、千本の針を絶え間なく刺されているかのように……神経を刺激されている。
(……振動……振動ッ!オリハルコンの鎧が硬いとかそういうのは関係ない攻撃ッ!身体中がめちゃくちゃにされる……!)
「……かはっ!」
舌の上は砂の味から鉄の味へ。
────あぁ、分かってる。互いにボロボロだ。身体の中はぐちゃぐちゃだ。俺が唱えられる程度の回復魔法なんて気休めでしかない。
だが五分五分。魔王に対して、だ。大快挙すぎるよな?
「いける……勝てるんだ。勝って……理解させてやるッ!」
握ったこの剣は離さない。強く魔力を操作し、途切れさせないように。
災害でもなんでも良い。平和のためなら協力してやる。
俺達は勇者だ。裏切りなんて卑怯な事はしない。種族関係なく受け入れる。それをビビってるお前を安心させてやるだけ。
「余の野望……叶えさせてもらうッ!!」
「俺がッ!勇者だあぁぁあああッ!!」
青の腕と血の刃。俺とマジストロイ。
互いの全力が、そこに収束して────────。
ーーーーーーー
力の魔王は歴代魔王の中でレナに次ぐ第三位の実力を持っていたとルタインは考えています。第一位は無論初代魔王です。
ネタが切れそうなので今回のコラムは短めです。読んでくれてありがとう。
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