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一章 四人の勇者と血の魔王

第46話 人の振り見て我が振り通せ

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 赤刃山脈 小屋
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「あらら……魔王と一対一ですよ。結構まずいのでは?」

「ふむ……」

 映し出された映像は、風の壁に囲まれた二人の男をなんとか捉えている。空を舞う塵で遮られながらも、その人物が勇者と魔王である事は容易く認識出来る。

「有利不利で言えば、間違いなく不利だ。ロクトという人間とマジストロイという魔族、そもそものスペックに大きな差が開いている上に……岩の聖剣の『防御に長けている』という特徴を、正面から突破出来る力を楔の聖剣は持っている」

「これ、普通に負けでは?サヴェルくんの方見ましょうよ」

「いや……もちろん私も負ける確率が最も高いとは思っているが、100%じゃない」

 眼鏡を中指で押し、ルタインは映像に目を凝らす。

「むしろ、『勝ってしまう』可能性すらあると踏んでいる」

「あり得ません……いくら同調率が高かったとしても……」

「結果は必ずしも勝ちか負けかに収束する訳ではないぞ、テラ。引き分け、両方負け、第三者の介入────あらゆる可能性を、ロクト・マイニングという男は秘めている」

 テラは顔をしかめながらも、映像に視線を戻す。

「……ユニオンスキルですか」

「あぁ。『何が起きるか分からない』……そんなスキルを、ロクトは屈指の同調率によって『複数個生み出せる』」

「『聖剣の外装の岩を別の性質に変化させるスキル』以外のユニオンスキルを生み出す、という事ですか?それはいくら何でも─────」

 だが、ロクトの同調率は歴代最高峰。誰も辿り着けなかった境地へ至る可能性はゼロじゃない。というより─────

「そう考えた方が面白いだろう?」




















 ー ー ー ー ー ー ー














「【剣赤】」

 マジストロイの身体中の傷から触手のように伸びた血液が……剣の形を模して俺へと向かう。数は3つ。
 傷だらけの相手に元気ピンピンの俺が全力を出して良いものかと思ったが、心配すべきなのは俺の身の方か。

「【岩刃】!」

 二つの岩の刃を生成し、聖剣を構える。計三つの盾で血の剣を受け止めるが─────

「……おぉ?意外と余裕」

「やはり堅いか、岩の聖剣……!」

 マジストロイは楔の聖剣は持ったままで、血による遠距離攻撃を主体としているように見える。
 ……再び血の剣や手が生成される。

(まずは近づかなければどうにもならねぇ。なら─────)

 地面に岩の聖剣を突き刺し────魔力を込める。

「【剣岩隆起】っ!」

 岩の聖剣のユニークスキルの一つ。地面がわずかに震えた後……大地がその内側を見せる。

「ッ!?」

 地面から生えてきたのは岩の剣。それがマジストロイの血とぶつかり、破壊したのを確認した俺は一気に走る。

「【次元穴ディメンションホール】」

 次元空間に聖剣を収納し、構える。
 呼吸を整え──────いざ一閃。

「うぉらぁッ!」

「っ……!」

 岩の聖剣による一撃を、マジストロイは─────楔の聖剣で受け止めた。聖剣は魔王にとって毒。勇者である以上は他の魔王よりは耐性があるはずだが……効果的なのには変わりない、防御もするはずだ。

「───【点楔】」

 が……どうやらマジストロイの今の一手は攻防一体のものだったらしい。

「っ、これは……!?」

 俺の岩の聖剣に『打ち込まれた』のは────1つの楔。

「そして……【爆楔】!」

 魔力の集中。刺さった楔に感じた瞬間──────爆ぜた。

「ぐ……なん、だ……今のは……!」

 大きな爆発ではなかった、でも……俺が聖剣から手を離す前に爆発したせいで、ダイレクトに衝撃をもらっちまった。

「……やはりな。分かったぞ……岩の聖剣の圧倒的防御力の仕組みが」

「……?」

 マジストロイの傷だらけの指が、俺の聖剣を指す。

「な、嘘だろ……!?」

 何度ピッケルで殴ったか分からない、幾度となく破壊を試みて失敗した。俺にとって『聖剣を覆う岩』は絶対の強固のシンボルだった。

 それが────さっきの爆発によって粉々に打ち砕かれている。聖剣の素肌が晒されている。

「岩の聖剣の『岩』自体は『普通の岩』だ。それが何故こんなにも堅くなるのか、何が堅くしているのか……それは岩の聖剣の魔力。岩の堅さを何倍にも強化する魔法障壁のようなモノが作用している」

「……何で分かるんだよ」

「あらゆる魔力による防御を無視して『打ち込む』事が、楔の聖剣の能力だからだ」

「……なるほど。そう来たか」

 伝説では初代魔王にトドメを刺したという楔の聖剣。そんな力があるのなら納得出来る……12本ある中で、わざわざ楔を選ぶ理由が。
 こいつの言うところの魔法障壁を突破した後、普通の岩になった状態を狙って楔を『爆発』させた……こんなところか。

「その防御力は今まで貴様を支え続けていた事だろうが……余はそれを貫く。受け入れろ─────」

「────まさか」

 相棒の素肌を撫でながら、俺は言う。

「『相性悪いけど納得しろよ』みたいな事が言いてえのか?マジストロイ」

「……」

 少し困ったような魔王の表情。

「あぁ、そうだな。お前の言う事が本当なら岩が楔に相性悪いのは本当だろう。でも─────『俺』がお前に相性悪いとは限らない」

「……?何を─────」

 思わず笑みが溢れてしまう。勝ちを確信していたんだろうが、マジストロイ。楔の力が本当に『それ』なら……相性が良いのは俺だ。

「【インストール】─────」

 岩の聖剣を【アイテムボックス『鉱石』】に突っ込み、使用するのはユニオンスキル。

「─────『オリハルコン』!」

「─────何……?」

 現れたのは……耀く蒼を纏った聖剣。

「……馬鹿な。そんなスキルが岩の聖剣にあるはずが……」

「時代に追いついてねえのか?ジジイかよマジストロイ!」

 最高、最硬の鉱石を吸収した岩の聖剣は太陽の降り始めたこの空の下を蒼く照らす。

「さぁ……壊してみろよ、俺達を!」

















 ー ー ー ー ー ー ー














 魔力が凝縮する音。剣がぶつかる音。炎が燃え盛る音。それらを遮る風の音。
 立ち尽くすボクの前に降り立ったネアさんの着地の音は、驚くほど静かだった。

「陛下の考えが正しいかどうか、私には分からない」

「……」

「貴様らの……聖剣を失った三国の不安……非常に理解出来る。だが勇者を信用しきれないという陛下の気持ちも、共感せざるを得ないモノだ。……悪いがな」

 ボクだって同じだ。でも……どうしてなんだろう。
 お互いが平和を求めているはずなのに、それぞれの正義が違うせいでぶつかり合ってしまう。どうして妥協点が……見つかってくれないのか。

「私の家族は勇者に殺されたんだ」

「……え」

「まだ子供の頃の話だ。レナ様が魔王の時代の、幼き記憶。しかし鮮明に覚えている」

 淡々とネアさんは続ける。

「私と母と父と妹と一つ屋根の下で暮らしていた。……いきなりだった、その日常が壊され、上を見れば青い空が見え、下を見れば赤い血が見えるようになったのは」

「勇者が……そんな事を……?」

「その男が現れた時に父がそう呼んでいたのだ。……私の父はレナ様より前の魔王に仕えていた古株の四天王だった故に、多くの人間達を殺してきたのかもしれない。だから……恨みを募らせた者に復讐されるという可能性は十分にあった」

「それは……」

「だが……人間である母と、産まれたばかりの妹は……何故殺されてしまったのだろうか」

 ─────ボクは。何も言えなかった。
 気の利いた言葉、核心を突いた言葉、救済になる言葉は何も思いつかない。……ボクはきっと、その事実から逃げるために『何も言わない方が良い』という言い訳をする。

 それが……こんなボクが『勇者』なのか?

「咄嗟に母が私の首を切断したおかげだろうか分からないが、私は見逃された。生き延びてしまった。……憎しみの連鎖の始まりだ。きっと人族も獣人族も魔族も、こうして壁を高く積み上げて行ったのだろう」

 ……憎しみの連鎖。

『あたしを……見下すなッ!』

 北の勇者、彼女もきっとそうだ。あそこまでの執念を抱く理由が……何処かにあり、でも今更どうにもならない。だから他の所にぶつけるしかない。

「不幸自慢はここらで終わりにしよう。要は……憎しみの連鎖を終わらせたい。勇者と魔王が共に手を取り合って平和を掴み取るというのはこれからの世界にとって大きな一歩になる。しかしこれだけ言っている私の考えは憎しみに囚われており……勇者を信用出来ない、陛下寄りになっている」

「……はい」

「どうすれば良いのか、分からないんだ」

「…………」

 ボクの人生は薄っぺらい。のせいで強制的に軍に入り、特に悩む事なく生きてきた。何も困らなかった。天才だと囃し立てられ、その結果がこれだ。

 戦う事しか能の無い、そのくせ一人で全部背負えるほど強くはない。

 こんなボクがあなたに出来る事は───────。

「ボクは剣を取ります」

「!」

 二丁の魔導銃を地面に落とし……黒い鞘を握る。

「あなたにボクが返せるのは……勇者という立場を利用して、その……発散してもらう事くらいだと思う」

「……戦うのか」

「はい。何もしないでここで立って待っている訳にはいかないし、それに……あなたという恩人の、心の底からの笑顔を見届けて─────ボクはようやく勇者になれる気がする」

 彼女の苦笑いはボクが求めている笑顔には足りないモノだ。軽快に剣を担いだネアさんがこちらに歩み寄る。

「私は強いぞ。銃なしで大丈夫か?」

「あなたに教わった剣は、確実にボクを成長させてくれた。……がっかりさせませんよ」

 柄を握る前に……気づいたボクは急いで後ろを向く。

「2人は手出し無用!だからね」

「分かってるワそんな事。……くれぐれも。顔は殴るんじゃねーぞ、ダサいから」

 ぶっきらぼうにシャーグが腕を振り、背を向けてボクらから距離を取る。

「……兄さんは誤解しているかもしれませんが」

「なんだい?」

「西の勇者、ロクト様は非常に聖剣を使いこなしておられます。彼は聖剣をこう呼んでいました。……『相棒』と」

「……相棒」

「意識してみると良いかもしれません……では、お気をつけて」

「っ、ザラ!」

 きょとんとした顔で振り向いたザラの顔は────いつもとは少し違うように見えた。

「ごめんね。ありがとう」

「────私こそごめんなさい。……どういたしまして」

 ボクら兄妹はそこまで仲が良い訳じゃない。でも……きっとお互いにお互いを心配し合っている。大切な存在なのに、愛を伝えずに愛を向けた結果、腫れ物になってしまった。すれ違って、すれ違って……ようやく交差出来たのが今日だ。

「過去の事があって、家族は大切にしろという押し付けをしたくなっていたが、何とか抑えていた。必ずしも全員の肉親が善人とは限らない……だから、和解出来たのなら良かった」

「すみませんね、心配かけちゃって」

「……」

「……じゃあ」

「語るとするか。私達の剣で」

「─────はい」

 息を吸って、吸って─────吐く。高鳴る心臓をなだめたのは深呼吸と……深淵より暗い、変わらない黒さを持つ聖剣の刀身だった。



ーーーーーーーー

オリハルコンは自然に発生しないため、本当に本当にごく少数しか無い……と思いきや、意外とあります。しかし高級な事には変わりなく、ロクトの父がかなり苦労して生涯に一欠片だけ見つける事が出来たのが、ロクトに贈られたオリハルコンです。
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