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一章 四人の勇者と血の魔王

第43話 魚人を除いて

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 化け物の咆哮のような風の音が赤刃山脈の刺々しい地形を通り抜ける。風と共に載せられているのは『悪寒』。
 その女……というよりその紫色の禍々しい『剣』から、妙な嫌悪感を抱いてしまう。

「なんだ……あの者は……」

 四天王ヴァイロも一眼見ただけで『只者ではない』と感じた。赤髪の女は彼らを見上げているようだが……気味の悪さに目を背けたくなる。

「────私の風飲剣が反応している」

「……何?」

 ストゥネアは震える手で嘶く魔剣を見つめる。喜びか恐怖か、何を感じているのか分からないが……その魔剣は叫んでいるようにすら感じてしまう異常さがあった。
 共鳴。一人の手によって作られ、12本全部が共にある状態が基本だった聖剣には存在しない機能。人工の魔剣も、剣に『何か』が取り憑いた事で生まれた魔剣も……互いに互いを求めている。同じ土俵に立った相手と戦うために。

「赤髪。女。そして私と同じく魔剣を持つ。しかし魔族でもなく賢者にも見えないただの人間。─────そんな存在を私は一つしか知らない」

 『剣聖の娘』─────ルリマ・グリードア。クルグ・グリードアの娘であり、次代の剣聖であると魔王軍の間でも警戒対象に入っている存在。

「まさか剣聖までここに来るとは……一体何が起きて────」

 直後、ストゥネアは気付く。
 ────周囲の空気の乱れに。何かが迫っている事に。見えない斬撃が……発射されている。

「【空華】」

「ッ……!」

 距離はかなり離れていた。そのはずなのに───ルリマの斬撃は一瞬にしてストゥネア達に届いた。
 高速で迫る不可視の剣を回避できたは良いものの、心臓にへばりつくような不快感は消えない。

「起きなさい。ほら早く」

「う、うぅー……?」

 泥まみれの獣人を足で突きながら、ルリマは適当に魔剣を振る。それだけで空気は振動し、歪められ……斬撃が放たれる。

 ストゥネアは本能で理解した。
 『手を出すな』─────殺意の感じられない彼女の剣がそう語っている事に。

「ル、ルリマ……?」

「そう、ルリマです。わざわざあなたを追いかけてポチ様に乗せてもらってここまで急いできたルリマです」

「……頼んでないよ、そんなの」

 空を見上げた少女は顔を手で覆う。

「助けてくれなんて言ってないのに」

「友達なら助け合いは普通でしょ?……そんなにいた事ないから分かんないけど」

「眩しいよ、そんな生き方は」

「光が無ければそもそも何も見えないわ。真っ暗よりは……その方がマシじゃない?」

 紫色の刀身を撫で、ルリマはリェフルにかけようとした言葉を中断し────迫り来る魔力に目を向けた。

「……見て、リェフル」

 ……角の生えた魔族。錆びついた剣を持ち、全速力でこちらに向かってくる男は常軌を逸した魔力と悍ましい気配を併せ持っている。

「なんか強そうな魔族がこっちに走ってきてるわ」

「なんか強そうな魔族とな」

 仕方なく上体を起こし、両の眼を開いたリェフルもその魔族を眼にする。

「なんか強そうっていうレベルじゃないじゃん。十中八九魔王でしょ、あの人」

「ストゥネア!ヴァイロ!無事か……?」

 マジストロイは黒い泥の塊が魔王城から溢れ出したのを見た瞬間、すぐさま戦いを中断して城へ向かった。彼の脳によぎったのは他の勇者が魔王城へ侵攻したという可能性……それはヴァイロやストゥネアが倒されたという事を意味し、そのまま魔界へ攻撃される危険性すら考えてしまった。

「陛下!?なぜここに……」

「アドミニーラが有給を取ったせいだ」

「……???」

「……我々は何ともありません、陛下こそご無事で何よりです」

 地上へ降り立ったストゥネア達はルリマに目線をやりながらも、マジストロイの前に姿勢を正す。

「さっきの……あの泥のようなものは一体?」

「す、すみません……ボクのせいです、それ」

「貴様は────」

 少年の腰から発せられる魔力に、楔の勇者はすぐに確信を得られた。

「黒の……東の勇者、か。色々と事情を聞きたいところだが……」

 そして聖剣の魔力は別の方向からも感じられる。
 マジストロイの視線は座り込む獣人の少女に向いた後─────

「……やはり追って来たか」

「─────急にどっか行ったから驚きましたよ」

 傲慢にも浮遊した聖剣の上に立っている、とんがり帽子の少女を睨む。

「すまないな。異常事態だったのは、見て分かるだろう」

「……そうですね」

 魔力に敏感なママロは、複数の聖剣が集結している事を察知していた。

(雷の聖剣、黒の聖剣を確認。協力関係を築ければ莫大な戦力増加に繋がる)

「そう上手く行くと良いけど」

「ちょっと待ってくださいよぉ!ほらゴルガスもっと速く!」

「こんな刺々しい地形でこれ以上速く走ったら怪我するのだ……うおっとっと」

 遅れて到着したのは賢者を肩に担いだ戦士。二人は見知らぬ魔族を視認した後、見覚えのある人物の目を向けた。

「む?ギルドマスターと……リェフルちゃんではないか」

「……彼女が魔剣を解放するとは。どうやらこちらも切羽詰まった状況のようですね」

 ルリマとリェフルの方も、やってきた二人の男に気付く。

「……待って、サヴェルとゴルガスはいるのに何故ロクトがいないの……?」

「あはは、会えなくて残念?」

「単純に意味分からないでしょ。流石のアイツも仲間を敵の本拠地に放っておくような性格じゃない……何かがあったはず」

「うーん……あたしはそれよりも──────」

 リェフルは筋骨隆々の男の顔をまじまじと見つめながら微笑んだ。

「ゴルガス……あの人、ゴルガスって言うんだ?」

「そうだけど、それが何か─────あぁ、そっか。彼はツーキバルじゃ有名人だものね」

 『鬼神再来』……その異名はゴルガスがツーキバルにいた時に呼ばれたモノ。当然、ツーキバル人であるリェフルは彼の名声も恐怖も知っている。

「ま、それは置いといて。北の勇者であるあたし、そんで東の勇者と……あの魔女っぽい子が南の勇者って考えるのが妥当かな?聖剣特有の魔力もうっすら感じるし」

 立ち上がったリェフルは周囲を見まわした後……マジストロイの方向へ一直線に歩き始める。

「ッ、陛下に手は出させん────」

「別にそういうつもりじゃないよ。魔族は嫌いだけど魔王様とは話しとかなきゃいけない事があるからね」

「戯言を。いきなり襲ってきておいて何を言う」

「あー、これだから魔族は。話通じない奴はもはや魔物と同じだよ。あたしは魔王様と話があるって言ってんの」

 魔剣を向けるストゥネアに対し、リェフルは戦闘態勢を取らない。あくまで話すだけという意思を表明するためなのだが……彼女の背後に立つルリマがしっかりと魔剣を握っているため、ストゥネア達の警戒は解かれない。

「あたしは確かに勇者だけど……あ、勇者じゃないんだっけ?まぁいいや。ここに来たのは先代魔王レナ・ブレイヴ・ラグナフォートさんに頼まれての事なんだよ」

「!」

 マジストロイの眉がピクリと動く。

「……要件を話せ。いや、話して欲しい」

「陛下!」

「すまない。この者を信用するかは別として……レナ殿が関わっている話なら余は無視出来ない」

 マジストロイは再び聖剣を地に突き刺す。彼の表情には誰が見ても分かってしまうほどの……『焦燥』と『恐怖』があった。

「雷の勇者なあたしは魔王を、あんたを倒すために旅してたんだけど……どうやらそれは間違ってるっぽくてね。レナさんにはこう言われたよ。『マジストロイ君と話してこい』って」

「……え、それだけ?」

 ポカンと口を開けた魔王は、咳払いを挟んで汗を拭う。

「あーその、なんだ。何を話してこい、とかは……」

「うーん……言われたっけ?」

「嘘だろ……」

 ストゥネアやヴァイロは普段のマジストロイの様子からは想像出来ないほど困り果てた姿を前にしたが……少しの納得を得ていた。
 ────マジストロイ・アスタグネーテという魔王は先代魔王であるレナ本人が突如連れてくる前は、魔王軍の誰もがその存在を知らなかった。彼と彼女の間には先代と今代だけではない関係性があると、憶測ではあるが勘付いていた。

「……割り込みますが、失礼。あんたなんで覚えてないのよ」

 リェフルの頭を叩いたルリマが後ろから顔を見せる。

「レナ様はこうも仰っていました。リェフル……こいつと貴方が同じ目的を持つ、と」

「─────そう、か」

『背負いすぎるな』……そう言われているのだと納得した魔王は目線を落とす。

(レナ殿は俺が魔王になる事自体は賛成していた。だが俺が選んだのは『勇者と魔王の争いごっこ』ではなく『元凶の討伐』。それを理解した上で彼女は言っている……やるなら勇者と協力した方が良い、と)

 だが、彼の臆病さと本能が告げていた。

「てかその剣、錆すごいね。新しいのに変えた方が良いんじゃない?愛着が湧いちゃって捨てられないって言うんならあたしがバラバラにしてあげようか。得意なんだよねぇ」

 この女はヤバい。
 何がヤバいのか言葉で説明出来ないが、何かがヤバい。

(だが……手を取り合えるのなら、その選択肢は無視出来ない。しかし本当に信用出来るのか?もし余が勇者と協力しようとして裏切られた場合、現時点では次の魔王候補はレナ殿しかいない。レナ殿は余よりも強いが勇者ではない故、災害を滅するには足りない。……つまり世界を存続させるには人間と戦争を続けるしかない。人間に対して慈愛と負い目のある彼女に人と敵対させる訳には……)

 マジストロイ自身も理解していた。
 魔王であり勇者でもある自分の存在は『奇跡』だ。

『やる』なら今しかない。

「……陛下」

 苦しげな表情のストゥネアが目に入り、マジストロイは眉間の皺を伸ばす。

「大変申し上げにくいのですが……その、私は東の勇者を捕らえてきたのではなく、彼と共にここへ参ったのです」

「……ほう」

「私は陛下の剣。しかし……いや、だからこそ、私は陛下の心を理解したい。その上で貴方に従いたいのです。もし陛下が道を違えたのなら、それを正す覚悟で」

「……」

「厳しい、でしょうか」

「いや……すまなかった。何のためかも知らせずに戦わせるには、この戦いは重すぎる」

 ディグマ、リェフルと目線を合わせた後に魔王は少し離れた魔女へと告げる。

「一度、皆で話し合いがしたい。余とて戦うのは本望じゃない……聞き入れてくれるだろうか」

「ハァ~?こっちは戦う気満々でいたんですけど。固有魔法の準備もしてたんですけど」

(……流石に了承した方が良い。いくらマジストロイが負傷していて、相手が万全な君とは言えど確実に勝てるとは言えない)

「……はいはい」

 地面に足をつけ、ママロは聖剣を両手で抱える。

(────とは言ったものの、ですよ。不意をついて特大の魔法ぶち込んでさしあげるつもりなので、お二人も攻撃の準備をお願いします)

 が、彼女は全く折れていなかった。聖剣の念話を───同じく聖剣を持つ黒髪の少年と獣人の少女へ放つ。
 ……が。

(……え、普通に嫌だよ。平和が一番でしょ)

(あたしもレナさんに怒られたくないからやめとくー)

(は?)

 ママロの想定していた反応とは全く異なるモノが返ってきた。

(話し合いで解決出来るならそうしない理由はない!……というか、これ聖剣の力だよね?便利で羨ましい……)

(あはは、君の聖剣てば泥出すだけだもんね。初代勇者がそんなしょぼい機能の聖剣作るとは思えないし、君が使いこなせてないだけか!)

(南の勇者さん、攻撃のターゲットが北の勇者なら協力するけど)

(えーと、二人ともアホなんですかね?勇者同士で争う事があるって言っても魔王の前でするくらい仲悪い低脳とは思いませんでした)

(うーん……魔女とか言う文明未発達の実質原始人な民族は黙っててくれるかな?なんか臭そう、体毛の処理とかちゃんとしてる?)

(…………は?)

(ほら、口を開けば人種差別に性差別に民族差別!岩の勇者と言い勇者失格だよこいつら!)

(いや俺は許してくれよ!)

(臭そう……今臭そうって言いましたよね!?)

(……ん?今……あれ……?)

(根拠を教えてくださいよ根拠を!!わたしは!!!臭くない!!!!)

(いやちょっと待って……さっきの発言、誰?)

 ディグマの言葉に、ママロは我に帰る。
 ─────存在しない4人めがいる、と。

(それ……もしかして俺の事?オイオイ、もう俺の声忘れちゃったのかよお兄ちゃん)

 ママロは『彼女が聖剣の魔力を感じる者』へと念話を発した。

(……さっきから感じてはいました。もう一つの聖剣の魔力─────)

(あはは!こりゃルリマに知らせないとだね)

(……うわ、もう追ってきたのか)

 サヴェルと同様に、ママロもマジストロイの持つ【楔の聖剣】からは何故か聖剣の魔力が感じ取れない。
 つまりこの場に現れた四つめの魔力の正体は──────。

「っつー訳で!俺もその話し合いとやらに混ぜてくれるんだよな?」

 両脇に帝国軍の者を連れた金髪の男は巨大な岩石の剣を担ぎ────魔王城の方向から飛び降りて来た。






 ー ー ー ー ー ー ー








「────ロクト!ロクトですね!?」

「ぬおおおお!!会いたかったぞロクト君ッ!」

「俺も会いたかったぜ二人とも~!」

 両手を広げて俺は賢者と戦士に向かって走る。同じく迫ってくる二人と俺は感動の再会を果たし、抱き合う─────

「何最後の最後で凡ミスしてるんですかあなたはァ!!」

「ぶへら」

 はずだったんだけど、どうやら殴るための助走だったようだ。非力なサヴェルとは言え、全力で一撃をもらってしまい俺は勢いよく後方へと倒れる。

「もっと早く来てくださいよ!大変だったんですからね色々と!」

「……待つのだサヴェル君」

「はい?」

 ゴルガスがどうやらサヴェルを諌めてくれているようだ。よかったよかった。

「大丈夫ですか?」

「お、ありがとな」

 俺は差し伸べられた妹ちゃんの手を取り、立ち上がr

「何ちゃっかり女の子と一緒にいるのだッ!!」

「んごば」

 多分手加減してくれてる。なんだろうけどゴルガスに殴られると生きた心地がしない。もう一度地面に突っ伏した気分は一周回って爽快かもしれない。

「うーん……頼りになる仲間、ねぇ」

「なんか言いたげだなおっさん」

「いや別に」

「それは良いけど、お前の方も向かって来てんぞ?」

「え」

 おっさんへ全力疾走してくるのは────黒髪のお兄ちゃん。

「何でザラが西の勇者と仲良くしてるんだァ!」

「がぼっ」

 おぉ、殴られる瞬間って他人から見ると面白いな。

「シャーグ。お前があの時隠れてたのは気付いてたんだ。お前がいるならザラは置いてってもいいかなって」

「やっぱそうだよなぁ……でもお前さん、それはザラちゃんとは気まずいからってのもあるだろ……」

 妹ちゃんも兄貴を止めるために行っちまったから、今度は自分で立ち上がるしかないようだ……とか思っていたら、またもや手が差し伸べられる。
 それも、妹ちゃんのとは違う手が。

「……ルリマ!」

「全く……どこにいても馬鹿ね、ロクト・マイニング様は」

 思いっきり体重をかけても良いと言う安心感のもと、俺は尻を地面から離せた。

「で、誰よあの女」

 そして見事に手を離され、もう一度俺は尻をつきますと。

「んだよ、そんなに俺が女の子と一緒にいるのが気に食わないか?」

「いや単純に勇者の使命放って遊び歩いてたのかと」

「んなわけあるか!」

「……で」

 ……背中を向け、ルリマが言った。

「あの子とはどう言う関係性なの」

「別に……東の勇者の妹で、ちょっといざこざがあっただけだよ」

「……そう」

 赤く揺れる髪。彼女に傷こそ無いが、手には────魔剣、【呪戒剣】。
 こっちこそ何があったか聞きたいもんだ。そう易々と解き放っていい代物じゃないだろうに。








 ー ー ー ー ー ー ー







「イチャつくんじゃないですよ、腹立たしい。こっちはこの筋肉ダルマと二人っきりだったんですよ」

「ヒョロガリ眼鏡がよく言えたものだな」

「私はいいんですよ、賢いから!!」

「うーん、お前……やっぱもっと落ち着きを持った方がいいよ、親父さんみたいに」

「……まさか、やっぱり父さんに会ったのですか!?私の事は何も喋ってませんよね!?」

「いや、俺がいつも世話になってる……とかは言ったけど」

「そ、それは最高です!!これならもうしばらく帰らなくても怒られはしないでしょう……」

「─────」

「─────」

「─────」

 真顔で、突如現れた勇者を名乗る男を見つめる……魔王がいた。

「まずはどこから話そうか。そう、あれは余がこの世界に生まれ落ちた時の事だ──────」

「面倒だからと言って全てを無視して語り出さないでください陛下」




ーーーーーーーーーー
別にママロは臭い訳ではありません。しかし生活の利便性を向上させる魔法を魔女達は研究していない上、初代勇者が普及させた魔導具も魔女の森には広まっていないため、普通の人と比べると少し……な時はあるかもしれませんね。
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