俺が追放したテイマーがチート能力を手に入れてハーレム状態なんだが、もしかしてもう遅い?〜勇者パーティも女の子募集中です〜

ときのけん

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一章 四人の勇者と血の魔王

第39話 炎上、正義、忘却

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「あ」

 目が覚めた。……いや、覚めてはいない。

 正しくは『意識がはっきりした』……という方が正しい。

「『明晰夢』、っていうんだっけ。自由に動けるタイプの夢」

 わたしはホウキを片手に、ピンク色の雲の上に立っていた。空の上っぽいこの場所にはピンクがずーーーーーーっと先まで広がっててとにかくピンクピンクピンクピンクピンクピンクピンク「目がおかしくなりそう」ピンクピンクピンクピンクピンクピンクピンクピンクピンクピンクピンクピンクピンクピンクピンクピンクピンクピンク「くどい」ピンクピンクピンクピンクピンクピンクピンクピンクピンク「吐きそうだ!」

 どうやらこの世界はわたしに狂ったフリをさせてくれるらしい。余計なお世話だっての。

 わたしは頭が良いので、さっきみたいに慌てて迷惑をかけて醜態を晒すのは二度と繰り返さない。それは許されない。

『こ、ここは……一体どこだ……?』

「え」

 気がつけばピンク色の雲から落下していたわたしは─────こじんまりとした身体で、小さめのホウキにまたがっていた。

『な、あれは……まさか、魔女……!?』

 見覚えのある人間。四人の、高級そうな服を少し傷つけ汚していた家族。

「そういう系ね」

 ─────理解。つまりこれは過去の記憶ってやつ。わたしが……ナイズと出会った日の出来事。



 いつも通り魔法の訓練を終えて、空中散歩に勤しんでいた幼いわたしが偶然発見した。土砂崩れだったか何だかで馬車が転落し、この魔女の森に迷い込んだお金持ちそうな一家。

『本当にありがとうございます!』

『さっきはどうなるかと……ほら、ナイズとルシッドもお礼!』

 ……そう。『二人』の男の子とわたしは出会った。

『あ、ありがとう!魔女……さん』

『あいがとぉございます』

 ルシッドはとても小さくて、言葉こそ使えているし歩けてもいるけど……赤ちゃんみたいに可愛らしかった。
 当然そんなに小さいのだから、慣れない環境で両親はルシッドに付きっきりになる。不安で泣いてしまう事もあったのだろう。

 そこで……暇を持て余したナイズと、わたしは再び出会った。

『その……初めて見たんだ。魔女、を。本当にいるんだって……びっくりした』

『え!何が言いたいのかって、えっと……』

『魔法を……教えてくれないかな、って』

『貴族だからさ、いつか聖徒学園……良い学校に行くはずなんだ。その時に馬鹿にされないように魔法の練習をずっとしてるんだけどコツが掴めなくて、でも父さんと母さんは身体の弱いルシッド……弟の世話をしなくちゃならないから頼れなくて……え?学校って何?……あー、えっと…………』

 わたしはわたしの方で外の世界へ興味津々、それはそれは元気いっぱいで。ナイズの都合なんか知らずに必死だった。
 でもナイズも諦めなかった。だからわたしも観念して、簡単な魔法を教えてあげた……。

『ママ、ロ……おねえちゃん。ママロおねえちゃん!』

『ママロちゃん、ありがとうね。ナイズと仲良くしてくれて!あの子、変に真面目だから気を張りすぎちゃうとこがあって……あ、分かる?そうよねぇ……』

『……な、仲は良いみたいだがな、息子はやらんぞ!』

『そういうのは普通娘にやるものでしょうが』

 父。母。息子。それぞれがこんなにも仲良くしている家庭を、わたしは知らなかった。

『おねえちゃんのかみ、きれい!かわいい!』

『あ、おいルシッド!ママロにそんな触るんじゃ……とにかく!離れろって……!』

 すぐに懐いて姉のように慕ってくれるルシッドの存在は、わたしにとってとても新鮮であると同時にとにかく愛おしかった。ルシッドに構うたびにナイズが遠慮がちに嫉妬心を見せるのもまた、胸が張り裂けそうなくらい純粋な『好き』の感情に包まれた。

 そして──────時間はあっという間に過ぎ去った。楽しい時っていうのはいつもそう。


 別れの日。

『うぅ、ママロおねえちゃぁん!いっしょがいい!!!』

『うん……でもきっと!いや絶対にまた来るよ!』

『ぼくもまだぎだい……うぇええぇええ、ええええぇえ』

『約束する!そしたらさ、一緒に旅をするんだ!』

 微笑ましく見守る彼らの両親と、抱き抱えられたまま涙を流すルシッドと、泣くのを我慢して唇を噛むナイズの視線を浴びながら、わたし達は別れた。
 珍しくわたしは大泣きして、友達や長老に連れられて家に帰り、その日は疲れて寝てしまった──────。



『では、貴女はこの先の出来事を知らないのですか』

「……は?」

 この先も何も、ナイズとわたしはあの日に別れてから10年離れてた。それまではいつも通りの魔法の訓練とひとりぼっちの学園生活しか無い。
 振り返る過去なんてもう無いはず……。

「っていうかあなた、誰」

 小さな身体で大泣きしているわたし。そこに何かが────語りかけてくる。

『試作品第伍号。有害指定魔導具:No.8。とも呼ばれましたが、最も呼ばれた名は』

「夢の聖剣」

『はい、正解です』

 でしょうね。あはは、わたしは賢いからそれくらい気付く。
 ────ナイズに気絶させられた時、一瞬だけど彼の持っている剣から夢の聖剣の魔力を感じた。……今までは感知出来なかったのに。

「予想としては、ナイズは今までわたしに『持っている夢の聖剣を普通の剣だと認識させる』幻覚能力を使用していた。それを『過去を振り返らせる夢を見させる』能力に切り替えた。だから一瞬だけ感知出来た……」

『はい、正解です』

「……じゃあ、ナイズの仕業なら、『ないずにやられた』ってピフチアの魔力で書かれたホウキと、あの手首の事を……教えてくれるって事だよね」

『はい、正解です』

 上空のピンク色の雲から、カチカチと時計のような音が鳴り始める。

『アクセス権限を確認中……注意、補助人格からの応答がありません。主人格での対応開始……アクセス権限を確認中……認証成功。コード【泡沫の夢】を起動。おめでとうございます、ママロ様』

「……」

『緊急時のために用意された補助人格の音声記録があります。再生しますか?』

「わたしに分かる言葉で言えないなら勝手にして」

『再生開始──────』

 横に倒した三角形みたいな模様が空に浮かぶ。そして───それは縦向きの二本線に変わる。

『……なんらかの不手際があった、という事だ。これが再生されたというのなら』

「っ!?これ、ナイズの声─────」

『俺の口からではなく、真実を語る形になってしまった事を謝らせてくれ。……だが、君の友人にしてしまった事を謝る気は無い』

 頭が割れそうだった。他でもないナイズが、それをした事を認めてしまったのが、受け入れたくない。

『言い訳ってつもりじゃあない。ただ、真実を知る権利が君にはある────』

















 以下は【泡沫の夢】に必要であると判断された、主人格『試作品第伍号』による記録の抜粋である。

 記録
 南の魔女の森にて、適合者に相応しい新生児を確認。個体名『ママロ』。よってママロを新たな主とし、弊剣『夢の聖剣』は魔王討伐のための剣となる。

 記録
 ママロの両親の死亡を確認。死因は他の魔女による魔法攻撃。主に炎魔法による火傷、窒息が考えられる。ママロ本人は攻撃した長老が避難させていたため、外傷無し。

 記録
 魔女によるママロへの過剰な訓練、指導を確認。(例:1日7時間を超える魔法の訓練。訓練後の自由時間での行動制限。一般的な娯楽などの徹底的な没収、禁制が見られ、ママロは【空遊】による飛行で空いた時間を使っている模様)そのため本人の身体、精神状況が不安定になっていると考えられる。

 記録
 調査を行ったところ、南の魔女の森では生まれた男性を外に出さず、擬似的な奴隷として扱っている風習が確認された。ママロの勇者としての一般的正義思考、常識、正常な価値観が損なわれる危険性を排除するため、精神治療を兼ねた催眠を使用。

 記録
 催眠によりママロの精神状況の安定が確認された。今後の継続はママロの状況により常々判断を行う。

 記録
 魔女の森に迷い込んだ外部の人間の一人(個体名『ナイズ・メモリアル』)へのママロの恋愛感情を検出。弊剣はそれを祝福すべきであり、ママロが見る夢の内容の操作が検討される。

 記録
 ママロの友人三名(個体名『ピフチア』、『ケーリュ』、『サニカ』)によるメモリアル一家の殺害を確認。メモリアル一家が魔女の森から離れる際、上記三名による魔法攻撃が行われた。主な死因は炎魔法による火傷、窒息が考えられる。観測された発言から動機は『ナイズ・メモリアルによるママロの外界進出の予防』と考えられる。
 以下がその記録となる。



『ママロを騙そうとするやつめ!』

(炎魔法により、周囲の木々が燃え盛る音)

『死んじゃえばいいんだ!ママロはあたし達の大事な大事な勇者なんだから、絶対に奪わせない!』

『焼くぞー、いけーっ!』

(複数の断末魔)

『ふぅ……やっぱりダメだね、外と関わらせちゃったら。こんなに弱っちい奴なんか、ママロに悪影響でしかないよ』



 事態を目撃したママロに重度の精神異常が見られたため、催眠と記憶改竄を行った。

 記録
 催眠と記憶改竄により発狂等の抑制は成功したが、精神状況が変わらず不安定なため、保管した『ナイズ・メモリアルの情報』を元に再現した擬似人格を弊剣に実装する。以降の記録は補助人格『ナイズ・メモリアル』が担当する。

 記録
 これは何?何がどうなった?炎は、俺の身体は焼けて、熱くて、痛くて、苦しくて?どこなの、ここは。助かったの?でも誰もいない。ルシッドはどうなった?父さんと母さんも

 記録
 違う、だめだ

 記録
 ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

 記録
 再現した人格の崩壊が危惧されたため、補助人格の精神年齢を10年引き上げた状態を再現する。これは主人格の決定であり、兄弟剣達の活動開始予想時期に基づいた判断である。

 記録
 夢の聖剣の力の使い方がまだ分からない。速いところ実体を反映しなければいけないのに。

 記録
 反映に成功した。歩けるし、物も持てるし、普通の人間と遜色無い。すぐにメモリアル一家の埋葬を行う。

 記録
 ルシッド・メモリアルの遺体が見つからない。

 記録
 見つからない。

 記録
 見つからない。

 記録
 夢の聖剣の能力を最大限に行使し、周辺の生物に洗脳をかける事による遺体の捜索を提案するが全機構に却下される。当然か。

 記録
 発見。手首だけしか残らなかったようだ。

 記録
 俺に怒る資格はない。俺はナイズ・メモリアルではないのだから。でも、あぁ、クソ。

 記録
 ナイズ・メモリアルの最後の意志を実現するための計画【泡沫の夢】を提案する。主人格『試作品第伍号』との審議の結果、実行が許可された。

 記録
 俺はナイズではない。でも『あいつらを殺してやりたい』『ママロとの約束を守りたかった』という最後の願いくらいは、ナイズの情報を借りた弊剣は叶えてやるべきだ。

 記録
 俺が生きている事の証明のために、ママロに手紙を送った。これで精神が安定してくれるといいが。

 記録
 ママロがどんどん大人しくなっている気がする。だが精神異常は検出されない。

 記録
 擬似実体による夢の聖剣の全てのスキルの使用に成功。ママロもかなり強くなっているが、俺も中々だろう。

 記録
【神風箒】の習得に成功。反吐が出る。

 記録
 ママロが聖徒学園に行くらしい。ナイズの分まで楽しんできて欲しいところだ。

 記録
 まさか俺、弊剣も連れて行くとは思わなかった。案の定周りが怯えている。

 記録
 魔女の森に帰還。最近、他の聖剣の魔力を多く感じる。魔王討伐の旅はもうすぐだろう。

 記録
 行動開始。

 記録
 個体名『ピフチア』、『ケーリュ』、『サニカ』の殺害完了。非常に、非常に長かった。そうだ、保存しておかなければ。



『あ、もしかして例のナイズ君?』

『本当に生きてたんだぁ』

『……いや、待てよ、あれ。なんで──────』

『なんでお前が夢の聖剣を持って──────』



 以降の音声は不必要であると判断されたため、主人格により削除済みである。

 記録
 ナイズの遺伝子情報を解析し、10年後のナイズを予想した擬似実体だったが、ママロには怪しまれていないようだ。ようやく旅が始まる。

 記録
 歴史的な出来事なため記録しておく。勇歴1014年 雷の月 【血の魔王】マジストロイ・アスタグネーテと邂逅───停戦交渉を開始。

 記録
 補助人格が【血の魔王】との戦闘を開始したため、主人格が代理で記録を行う。

 記録
 補助人格の思考に『【神風箒】の使用』が検討されたのを確認。ママロが勇者としての自覚を大きく持たなければ【泡沫の夢】の完遂失敗が危惧されるため、計画を早めコード【泡沫の夢】を発令する。尚、この決定に補助人格は参加していない。














「…………」

『以上がコード【泡沫の夢】の内容となります』

「…………」

『如何でしたか?』

「…………」

『精神以上は検出されていません』

「…………」

『精神異常は検出されていません』

「あなた今、催眠と記憶改竄とやらを切ったでしょう」

『はい、正解です』

 辻褄が合っていく。

 わたしの両親の死因は森の誰に聞いても教えてくれなかった。そりゃ教えないか、殺したのが自分達だなんて言えないもの。

 訓練がキツすぎる、って何回も思った。でもわたしが天才だから、勇者だから、これはわたしのためだからって言葉をずっと信じ続けた。本格的におかしいって分かったのが学園に行った時。魔法を学ぶのってこんな生ぬるいやり方で良かったんだって。難しい魔導書なら暗記しなくても良いって。1日7時間も同じ魔法を唱え続けなくて良いって。

 朝、目覚めるのが1分でも遅れればホウキで叩かれる。これはママロのためだから、立派な勇者になるためだからってみんなは笑顔でわたしを叩いた。

 ホウキで飛んでいる時にはいつも監視の魔女がわたしを監視していた。そりゃそうだ、逃げたら堪ったものじゃない。

 ……きっとどこかに違和感を感じていたのだと思う。男の人達に酷い扱いをする風習に疑問を持ったのがわたしだけな事。ピフチア達に自分の考えをありのまま話せなくなった事。記憶はなくても、森のみんなと距離を置き始めて……わたしは大人しい子になった。

「……」

 ナイズは。
 死んだ。
 わたしが再会を果たしたはずの、大きくなったナイズはナイズじゃなくて──────夢の聖剣だった。
 本当の彼はもうどこにもいない。

「ねぇ」

『はい』

「出して」

『何を、でしょうか』

「さっさとここから出せって言ってるのよ……!!」

 知った事ですか?そんなの。ナイズとしてわたしと接して、ナイズの意志を継いだ彼が今、戦っている。
 ならわたしのする事は発狂でも葛藤でもない。

「聖剣なら命令に従って。……わたしは─────」

 歪な寵愛を受け、ここまで成長した。一人との純愛が……ここまで守ってくれていた。

「わたしはそれでも、勇者なんだから」








ーーーーーーーーーーーーー


夢の聖剣は12本の聖剣の中で最も自律的な思考を持っています。その代わり内部で何度も検討を重ねたり、異なる視点からの意見を参考に行動を決定できるよう、主人格と補助人格と予備人格に分けられています。主人格はママロに語りかけていた夢の聖剣のメイン部分です。補助人格には現在ナイズという人間を再現した人格が割り当てられています。予備人格はナイズが戦闘する際の視野サポートや強力な魔力反応の警告などを行う、防御機構としての役割を担っています。
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